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YZERRとTiji Jojoが「BATTLE SUMMIT III」参戦。元BAD HOP5人が4組に分かれた意味

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2026年7月30日20時、BATTLE SUMMIT公式Xが「BATTLE SUMMIT III」のTAG TEAM No.15として、YZERRとTiji Jojoの参戦を発表した。

大会は8月11日(火・祝)、神奈川・Kアリーナ横浜で開催される。形式は2on2のMCバトル。優勝賞金は5000万円で、開場16時30分、開演18時を予定している。

今回の発表が持つ意味は、大物ラッパーが2人加わったことだけではない。すでにT-Pablow、Benjazzy、Barkも別々のタッグで出場を決めていた。YZERRとTiji Jojoが加わったことで、元BAD HOPメンバー5人が4組に分かれる構図が完成した。

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発表から約3時間で48万表示

2026年7月30日23時59分頃に編集部が保全した公式X画面では、投稿は約48万表示、5700件を超える「いいね」、約1300件のリポスト、108件の返信を記録していた。

数値は確認時点のスナップショットであり、現在値ではない。ほかのタッグとは発表からの経過時間や投稿条件が異なるため、単純な比較には使えない。それでも、15組目の発表が短時間で大きな注目を集めたことは確認できる。

元BAD HOPの5人が、4組へ分かれた

  • T-Pablow & Zeebra
  • Benjazzy & Bonbero
  • Bark & Deech
  • YZERR & Tiji Jojo

5人が一つのチームへ戻ったわけではない。T-Pablow、Benjazzy、Barkは、それぞれBAD HOPの外側にいる相手と組んだ。元メンバー同士で組んだのは、YZERRとTiji Jojoだけである。

対戦カードは現時点で発表されていない。YZERRとT-Pablowの兄弟対決や、Benjazzy、Barkとの元メンバー対決を、既定路線として扱うことはできない。

重要なのは、かつて同じ看板を背負った5人が、異なる関係を持つ4つのタッグとして、同じトーナメントへ入ることである。

4組を結ぶのは、4種類の関係

ここからはHIPHOPCsの分析になる。4組を並べると、BAD HOP解散後に残った人間関係が、それぞれ異なる方向へ伸びていることが見えてくる。

タッグ本誌が読む関係
T-Pablow & Zeebra継承
Benjazzy & Bonbero共作
Bark & Deech地元
YZERR & Tiji Jojo内部継続

T-PablowとZeebraは「継承」。Zeebraは2014年に2WINを自身のレーベルへ迎え、その後、T-Pablowを「フリースタイルダンジョン」の初代モンスターへ抜擢した。本誌がZeebraからT-Pablowへ受け渡されたフックアップの歴史として記録してきた関係である。

BenjazzyとBonberoは「共作」。2人はBAD HOP「B2B」で共演し、Bonbero「For A Reason feat. Benjazzy」でも再びマイクをつないだ。大会のために初めて組まれたタッグではなく、作品の中で互いの技術を確認してきた組み合わせである。

BarkとDeechは「地元」。2人は川崎の文脈を共有し、「Fosho」やDeech「I’m Ready feat. Bark」などでも共演してきた。元クルー内の再結合ではなく、BAD HOPの外側まで広がった地域のネットワークがタッグになった形だ。本誌のRap Atlas神奈川編では、川崎と横浜のシーンを分けて記録している。

YZERRとTiji Jojoは「内部継続」。両者を結ぶのは、BAD HOPの内側で積み重ねてきた時間である。Tiji Jojo「White T-Shirt」のMVはYZERRが撮影し、10年後の「White T-Shirt 2」でも制作関係が続いた。本誌はその経緯を「White T-Shirt」から続く2人の制作関係として記録している。

BAD HOPは解散したが、人間関係まで消えたわけではない。一つの看板の下に集まっていた信用が、「継承・共作・地元・内部継続」という4つの回路へ分かれた。本誌がBAD HOP解散後を「終わりではなく分岐」と読んだ流れが、今回は2人1組の形で見えるようになった。

YZERRとTiji Jojoの武器は「説明のいらない時間」

2on2では、強いMCを2人並べれば、そのまま強いタッグになるとは限らない。

どちらが先に出るのか。相手の言葉を誰が拾うのか。片方が作った流れを、もう片方がどう広げるのか。個人の即興だけでなく、2人の受け渡しが勝敗を左右する。

YZERRとTiji Jojoには、同じクルーで音楽、ライブ、映像制作を共有してきた時間がある。互いを一から説明しなくても間を理解できる可能性は、2on2における明確な武器になり得る。

ただし、音源上の相性とMCバトルでの連係は同じではない。共有してきた歴史が長いほど、BAD HOP時代や解散後の選択は、対戦相手から攻撃される材料にもなる。

現在の立場も同一ではない。YZERRは「THE GAME」に表れたBAD HOP後の勝負勘を示し、音楽だけでなく興行や事業の設計側へ進んでいる。Tiji Jojoは日本武道館でソロとしての現在地を示した。

別々の道へ進んだ2人が、MCバトルで再び横に並ぶ。だから、このタッグは過去を懐かしむだけの組み合わせではない。

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BATTLE SUMMIT IIIは、何を競う大会なのか

「BATTLE SUMMIT」は、主要MCバトル団体が集まる合同大会として規模を広げてきた。2022年の日本武道館、2024年の国立代々木競技場第一体育館を経て、第3回はKアリーナ横浜へ進む。その流れは、本誌のBATTLE SUMMITの大会史でも整理している。

第3回の優勝賞金は5000万円。本誌は発表時、この金額をMCバトル経済圏への資本注入として分析した。

2on2では、賞金だけでなく、判断、失敗、評価まで2人で共有する。個人の能力に加え、誰と組み、どんな関係を競技へ持ち込むのかまで、勝負の一部になる。

元BAD HOP勢に限って見れば、「BATTLE SUMMIT III」は、解散後に残ったネットワークを競技の形で可視化する大会になった。

発表された招待15チーム

  1. T-Pablow & Zeebra
  2. Watson & Eric.B.Jr
  3. CHEHON & Red Eye
  4. 漢 a.k.a. GAMI & DABO
  5. MIKADO & HARKA
  6. Benjazzy & Bonbero
  7. Bark & Deech
  8. MC TYSON & YOU THUG
  9. 紅桜 & J-REXXX
  10. Tee Shyne & X 1ark
  11. OSAMI & Spada
  12. OZworld & CHICO CARLITO
  13. SANTAWORLDVIEW & Hezron
  14. Siero & jellyy
  15. YZERR & Tiji Jojo

招待15組に加え、公式ラインナップ画像には「優勝者&MVP」の枠が残されている。ABEMA公式ページも、第23回高校生RAP選手権の優勝者とMVPが「BATTLE SUMMIT III」へ参加すると明記している。

HIPHOPCsの視点──試されるのは、解散後に誰と並ぶか

YZERRとTiji Jojoの発表によって、「BATTLE SUMMIT III」が最初から持っていた“関係を競う大会”という性格が、より鮮明になった。

T-PablowとZeebraには継承がある。BenjazzyとBonberoには共作がある。BarkとDeechには地元がある。YZERRとTiji Jojoには、解散後も残った内部の時間がある。

名前の大きさは会場を動かす。しかし、勝敗を決めるのは、その場で返した言葉である。

8月11日に測られるのは、BAD HOPが戻るかどうかではない。BAD HOPを出たあと、誰と並び、何を背負い、それを2人の言葉へ変えられるかである。

開催概要

  • 大会名:BATTLE SUMMIT III
  • 開催日:2026年8月11日(火・祝)
  • 会場:Kアリーナ横浜
  • 開場:16時30分
  • 開演:18時
  • 形式:2on2 MC BATTLE
  • 優勝賞金:5000万円
  • 一般指定席:13,800円・DVD付き
  • ファストパス:16,800円・DVD付き

チケットの最新受付状況は、イープラスの公式販売ページで確認できる。

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ソース

本記事で使用した出場者発表画像は、YZERRとTiji Jojoの「BATTLE SUMMIT III」参戦を報道・論評するため、必要な範囲で引用しています。出典:BATTLE SUMMIT公式X(@battlesummit1、2026年7月30日投稿)。文字や画像内容の加工は行っていません。

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