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【HIPHOPCs独占インタビュー】配信者dominguapって一体何者?JPアングラシーン発掘のパイオニアがシーンに与える衝撃

地球上で1日が過ぎるたび新たなラッパーが1人、また1人と誕生している現在。 ヒップホップという文化が今、より深く熟成されてきている場所はメインストリームの表舞台ではなく、地下深くに根るを張るアンダーグラウンドかもしれない。 ここ最近、ヒップホップヘッズの間でアンダーグラウンドラッパーにスポットを当てた新人発掘型サイファー企画が盛り上がりを見せているのは、もはや周知の事実だろう。この企画はアメリカを起点に中国や日本、台湾、スペインなど、各国へと波及。そこから生まれるサウンドに注目度が高まっている。 https://youtu.be/JBKwTZRtB6w?si=61i8klRGBMGEN8Z- では、なぜ今アングラシーンがフォーカスされ始めたのか。それは“音楽的自由度の高さ”にあると考えられる。 *著者おすすめの楽曲をジャンルごとに添付する。よければ聴いてみて欲しい。 ・未来感のあるシンセと破壊的な808が鳴り響くRage https://youtu.be/QTmRmPDS9tw?si=QYax1RLjaZjL2sRA ・跳ねるスネアや複数のパーカッションが癖になるJerk https://youtu.be/Lpw9zqd5Iz4?si=e5ek-YeXP-U93IhL ・金管楽器と不気味な雰囲気を演出するリード、チャーチベルにより壮大な世界観を演出するGlo https://youtu.be/LkOvifL7tQw?si=Gr9tg2ykLtP9WW98 ・フワフワしたクラウド感のあるシンセと遅めのハイハットが特徴のPlugg/Pluggnb https://youtu.be/czI4skccmYE?si=O6a7j69xcq6V0Ly5 ・高速のBPM、階段式にピッチが変わるエイリアンハットが使用されるSupertrap https://youtu.be/Cjn7fzTBsT0?si=ex-xcLdJ8yWTGsi5 ・特殊なドラムスの配置により、掴みどころの無い不思議なバウンスを生み出すSpeedtrap https://youtu.be/Rg2WycYxSjM?si=NKot_IdG7SzI9K1w ・7thコードの色気のあるメロディーにジャズを思わせるベースが特徴のNewjazz https://youtu.be/Fd1hzWrhvS8?si=GJJdJubN82Y0Fj6F などなど、アングラシーンのスタイルは多岐にわたる。もっとも、これらは固定された枠ではない。ジャンル同士が交差し、そこへ新たな要素が加わることで、常に更新され続けている。 どの楽曲でも、アーティストらが既存の概念に縛られる様子は1ミリたりとも感じられない。彼らはビートの上を思うがままに飛び跳ね、自身の世界観を提示しているのだ。彼らが日々磨き続けた新しいサウンドの刃先は、徐々にメインストリームの頸動脈に近づいており、確実にヒップホップシーンの重心を動かしつつある。 そんなアンダーグラウンドの動きをいち早く捉え、日本のヒップホップの成長を後押ししてきたパイオニアが存在する。 その人物とは、配信者のdominguap。 彼は主にTwitchで配信活動を行い、日々リリースされるプロジェクトのレビューや楽曲バトル企画、時にはゲーム実況まで様々なスタイルの配信を展開。「DMG」の愛称で親しまれている。 彼が一躍世に知られることとなったきっかけの1つとして、複数のラッパーが未公開曲を持ち寄り、楽曲バトルを行う「MOB SONGWARS」が挙げられるだろう。 https://youtu.be/fNJxueu6xfM?si=sJseeYyRcaKoyksa この企画は若手ラッパーたちの登竜門的な場となり、シーン内での存在感を高める足掛かりとなっているのだ。 今回は、アンダーグラウンドの熱を最前線で発信し続けるdominguapへのインタビューが実現。彼はどんな人間なのか、現在のシーンをいかに捉えているのかなど、多くの質問に答えて頂いた。 アングラシーン発掘のパイオニア、dominguapとは? Lucie:最近ではニート東京をはじめ、さまざまなメディアに露出しているdominguapさんですが…、まずは改めて自己紹介、何者なのかをお聞かせ願えますでしょうか! dominguap:Okayy. 主にTwitchで日本のヒップホップを取り扱って配信してるdominguapです。 みんなはdomingoとかDMGって呼んだりするけど、一応dominguapっていう名前で配信してます。 Lucie:よろしくお願い致します!それでは、ちょっとdominguapさんのバックグラウンド的な部分について触れたいのですが…、これまでどのような人生を経て現在に至ったのかを聞きたいです。 dominguap:まずは長野で生まれて、それから1歳から6歳まではブラジルにいたんだけど、6歳からはずっと日本にいるって感じだね。 Lucie:6歳からはずっと日本なんですね。現在は山梨にいらっしゃるんでしたっけ? dominguap:そうそう。ちょくちょくブラジルには帰ったりしてたんだけど、最近は全然帰ってないな。 元々は長野にいたんだけど、小学校卒業するちょっと前くらいに両親が離婚してから山梨に来たんだ。中学からはお父さんと父方のおばあちゃんと、その弟がいる団地に住んでて。つい2、3年前かな。今いる一軒家に引っ越してきて現在に至るって感じだな。 Lucie:なるほど。そのような過程を経て今の配信で映ってるあの部屋にたどり着く訳ですね。 dominguapさんといえばラップされたり、ビートを作ったりすることも多いと思うのですが、これまで影響を受けてきたアーティストや、よく聴いてきた音楽についても聞かせてほしいです。 dominguap:影響を受けたアーティストか…。アーティストというよりかは海外の配信者に1番影響を受けてきたかな。Adin RossとかPlaque Boy Maxとかは昔からTwitchで配信よく見てたし。海外の音楽も配信から吸収してたって言っても過言ではないと思う。 聴いてた音楽は結構RnBじゃないけど、PARTYNEXTDOORとかDrakeとか…。結構大人しめなの聴いてたかも。 Lucie:今もそういう大人しめというか、ゆったりとしたバイブスが好きだったり? dominguap:そうだねぇ。結構日常的に聴いてるね。 Lucie:それこそShowyRenzoさんとかNEED A FLEXさんとかが出ていらっしゃったSONGWARSの時に、MAGUIREさんがSexydrillの楽曲で参加してて。その時に「これ俺のバイブスだわ!」ってブチ上がってたことをすごい覚えてて(笑)。 https://youtu.be/9Um8kSrcKD0?si=_r7mH90_6rZC3OFM dominguap:そうだねそうだね(笑)。 Lucie:普段アングラのサウンドを取り上げてるだけにすごい意外だったっていうか…。やっぱり根っこの部分ではRnB系統も好きなんですね。 dominguap:SexydrillとかはRnBのサンプリングとかが多いからね。やっぱり食らうものがあるよ。 配信を始めるに至った経緯 Lucie:そして、僕がdominguapさんを知るきっかけになったのは、BadtripsageさんとOrigamiさんのビーフを取り上げた動画でした。 日本のアングラシーンを扱う人を見たことが無かったし、しかもTwitch配信で日本のヒップホップシーンをレビューするというスタイルがとても新鮮に映ったんですよね。 dominguap:そうだね。確かにいなかったもんな。 Lucie:本当にdominguapさんくらいしかいなかったですね。 当時はリアクション系のYouTubeチャンネルが急増してた時で、ヒップホップ系のコンテンツを始めるなら“動画“という選択肢が無難だった感じがしたんですけど、あえて動画ではなく配信という形を選んだのは勇気のいる決断だったんじゃないですか? dominguap:はいはい。いや、最初は動画撮ろうと思ってたんだけど、動画だとカメラに向かって1人で話してるっていう感じがどうしても抜けなくて。それに全然慣れなかったんだよね。 で、なんか違うなって思って配信を始めたんだ。配信だとリアルタイムでコメントが来るからさ、今自分を見てくれてる人がいるっていう認識だとすごいやり易くて。配信を切り抜いて動画にした方が効率も良いっていうのもあったから、Twitchで配信するっていう形を取ったんだ。 Lucie:なるほど。楽曲のリアクションや楽曲バトルなど、現在行なっている配信スタイルを取ろうと思ったきっかけなどはあったのでしょうか? dominguap:まだ誰もコメントとかもしてない最初の頃によく1人で曲を作ってたんだけど、その時に誰かが「MIKADOのアルバムが出たよ」みたいなコメントをしてくれて。「じゃあ今度みんなで聴こう」って感じでリアクションのスタイルが始まったかな。 https://youtu.be/QRUsxIurVFU?si=xrfxGhYYEJ8JrUb2 Lucie:なるほどなるほど。元々はビートメイカーがビートを作ってる過程を垂れ流す配信のようなスタイルから始まって、そこからリアクション系に移っていったという感じですね。 dominguap:そうそうそう。 アンダーグラウンドシーンに着目する理由 Lucie:最初のレビュー動画が出たのが2024年の8月くらいで…、それからまだ1年半くらいですよね。 dominguap:うん、それくらいかな確か。 Lucie:すごくないですか?それから今に至るまでの伸び具合というか(笑)。ビビりません? dominguap:いやいや(笑)。実際まだまだだよ。 Lucie:いや、でもヒップホップ好きの友達とかと話してると、やっぱりdominguapさんの名前が絶対に出てくるし、「アングラシーン熱いよね」っていう話になるんですよ。盛り上がりすぎて、もはやアングラと呼んで良いのかなみたいな。 dominguapさんが取り上げるアーティストはアングラシーンのラッパーが中心じゃないですか。メインストリームではなく、アングラにフォーカスするようになった理由とかってあったりしますか? dominguap:そうね。メインストリームはちょっと取り上げられたら結構目につくし、だからアングラって呼ばれる層ができてるってだけで。 でも、俺は誰も目を付けてない人の方がかっこいいっていうパターンが多い気がしてて。正直、メインストリームでも「あんまカッコよくないのになんでこんなに上がってるんだろう」って思う人もいるし....。全然アングラにいるやつの方がやべえよって思って、フォーカスするようになったかな。 MOB SONGWARSの衝撃、メインストリームへの挑戦状 Lucie:本当にカッコよさっていう尺度は知名度では測れないところありますよね…。アングラシーンの方々はヤバい人たちが多いですし。 そして、メインストリームっていうその大きな土台に大打撃を与えたのがやっぱり「MOB SONGWARS」ですよね!中でも、Worldwide Skippaさんの一撃が大きかった。どなたかが投稿してたツイートが爆伸びしてた記憶があって。 https://youtu.be/fNJxueu6xfM?si=QY4stvaW27BQCXnc dominguap:ね、めちゃくちゃ伸びてた(笑)。 Lucie:いや本当にびっくりして。「売れている=正しい」みたいな空気が当時は蔓延してた気がしてて、そこであの一撃はとんでもない波紋を呼んだと思います。自分の企画によって世間に影響を与えた時の感覚はいかがでしたか? dominguap:最初あの曲聴いた時は、まだKohjiyaをディスってることって分かってなくて。でも、その次の日にX見たら「え?すげえ言われてんじゃんSkippa」みたいな(笑)。 それまでもSkippaの曲ってDiscordのMOBサーバーのSelf Promoっていうところに送られてきた1曲しか聴いたことなかったんだけど、やっぱりカッコよかったからSONGWARSに呼んで。それでバッコーン伸びたから、全然予想外ではあったね。想像してなかった結果になった。 個人的にはめちゃくちゃ嬉しかったよ。Skippaはしっかりスキルがあるからさ。そういう人が上がってくのを見るとこっちまで嬉しくなるっていうか。うん、シンプルに嬉しかったね。 Lucie:そうですよね。もうSONGWARSの衝撃がデカすぎて…。 その余波も残っていたのか、去年のラップスターにはSONGWARSに出演していたラッパーの方々が、Xに投稿された応募動画を含めると確か4人程選ばれていましたよね。僕はもう勝手になんだろう…。「メインストリームの首元に刃先が届いてるなぁ」なんて感じてて。 dominguap:間違いないね。 Lucie:ただ、まだチャートの上位とかには届いてないじゃないですか。マジでヤバい音楽多いのに。でも、いずれメインストリームの首を掻き切る時代が来るって思いますか? dominguap:実際、もうキテるとは思うんだけどね。 例えば、MIKADOとかはもうメインストリーム級のアーティストだと思うんだけど、彼はGloをやってたり。KaneeeとかMonyHorseとかもSexy Drillのビートを取り入れたりしてるし、サウンドだけで言ったらメインストリームに届いてると思う。 だから、首を掻っ攫う瞬間はそんなに遠くないんじゃないかな? 「音で魅せる」シーン Lucie:先程名前が出たWorldwide SkippaさんやMIKADOさん、MonyHorseさんはリリック重視というか、ユーモアのある歌詞が特徴だと思います。そして、今のところ僕個人の感覚では、未だ日本語ラップのリスナーの大半はリリックの中身を重視していると感じています。 一方で、dominguapさんは「サウンドで魅せてくる」というか、音で聴いてて気持ちがいいアーティストの方々を積極的に取り上げていますよね。その点は意識してたりしますか? dominguap:そうだね。もちろんリリックの中身は大事だと思ってるし、 ビートに対してのアプローチとかフローも大事だと思ってる。面白いこと言いつつ、めちゃくちゃ音に乗れるっていうのが一番良い。 けど、Soundcloudとかで曲を聴いてる時って歌詞が無いことも多いから、たまに何を言ってるのか分からない時あるじゃない? Lucie:ありますねぇ。サンクラあるあるですね。 dominguap:そうなってくると「音でいかに聴かせるか」「その人のワールドに入り込ませるか」っていう部分が重要になってくると俺は思うんだよね。 Lucie:間違いないですね。いかに世界観をパッケージできるかが鍵になりますよね。 僕もこれまでにアーティストの方に話を聞いてきた中で「音で聴いてほしい」っていう声を多く耳にしてきたので、「音楽」を言葉通りに楽しんでほしいなとは思うのですが…。やっぱりヒップホップという音楽の性質上、メッセージ性というのは切り離せないじゃないですか。 音とメッセージ性のバランスっていう点で、dominguapさんはどんな感覚を持ったアーティストがこれから残っていくと思いますか? dominguap:なるほどね…。バランスで言うと、俺は6:4だと思ってる。 Lucie:おお!結構具体的ですね! dominguap:5:5が本当は1番良いんだろうけど、毎回カッコいいビートに求められた乗せ方をする人っていうのは、 結構ほんと少ないと思ってて。 だから、どっちかに偏りすぎるっていうのは良くないと思うけど…。ある程度いいバランスを保った状態が一番いいかな。それこそSkippaとかは歌詞面白いと思うし、ビートチョイスもいいから沢山のリスナーが付いてきてるんだと思うよ。 最終的に残るのはそうだな…、難しいね。共感性のあるラップをする人が残っていくんじゃないのかな。 Lucie:例えばですけど、それを今高いレベルでやってるなって思うラッパーの人ってどなたかあげられたりしますか? dominguap:そうだな。完全に好みになるけど、Kk£inflo(クンチーケインフロー)かな。 Lucie:あ!「Fendi」の人ですね!アルバム『∅』やばかった…。 https://youtu.be/czI4skccmYE?si=5ux5PprsRKpXdbor dominguap:そうそうそう。音がめちゃくちゃ良くて、リリックもサグい感じで、ちゃんと沖縄をレペゼンしてるって感じもして、めちゃくちゃカッコいいね。 Lucie:いや、あの人はマジでヤバいですね。ビートも乗り方もエグい。 DMG的フラットな視点 Lucie:ここからはちょっと配信のスタンスについてお伺いしたくて。 結構、dominguapさんはラッパーの方々と距離が近いじゃないですか。しかも配信の規模が大きくなっていくに伴って、多くのラッパーの方々と繋がる機会が増えてきていると思うんです。 ただ、距離が近くなればなる程、ちょっと気を遣ってしまったりとか、言えることが少なくなってきたりとかしちゃうんじゃないかな、なんて個人的には感じていたのですが…。その点はいかがですか? dominguap:あーなるほどね。それ結構色んな人から言われたりするね。 実際、PAX0とかSkippaとか昔から知ってるし、ほぼ友達って言っていい距離感だと思うんだけど。だとしても「音楽を聴く上で俺の意見を求めるのであれば俺は絶対正直にしゃべるよ」っていうのは、2人にも直接会った時にも伝えてたんだよね。 正直に反応するのは大前提だから、配信とかでも取り上げた音楽が微妙だった時は飛ばすし。配信見てると分かると思うけど、結構鼻で笑って飛ばしちゃうみたいな時もあるんだよ(笑)。 Lucie:ありますよね(笑)。「なんだ、何が起こったんだ?」とか言って飛ばしてるの見たことあります(笑)。 dominguap:結構そういうことあるけど、やっぱ食らうやつは食らうし。色んな人から「曲聴いてください」って言われることも増えたけど、聴いたとして食らわなかったら食らわなかったなりの反応になっちゃう。 だから距離感が近いからといって特定の人に肩入れするとか、多めに取り上げようみたいなのは無いかな。ラッパーの人たちもそれは分かってくれてると思う。 Lucie:ラッパー側からしても、肩入れされるとか正直な感想を聞けないのは嫌でしょうしね。そのスタンスめちゃくちゃ良いと思います。 dominguap:そうそうそう。フラットな感じは意識的にというよりか、そもそもの俺の人格から来るものだと思うよ。 Lucie:なるほどなるほど。確かにdominguapさんの配信にはdominguapさんならではの和やかな独特の“らしさ”がありますよね。 その“らしさ”をご自身ではどのように捉えていますか? dominguap:俺はずっと自然な感じかな。良い意味でも悪い意味でも自然な感じで配信してるから。それが勝手に配信の雰囲気を作り出してくれてるとは思ってるよ。 Lucie:本当に飾ってない感じがして、個人的には配信の雰囲気がすごく好きなんです。 しかも、1人でお話しするのめちゃくちゃ上手ですよね。コメントはリアルタイムで送られてくるけど、結局喋ってはくれないじゃないですか。そんな中でFXとか使いながらスムーズに配信してるの見てると「すげえな」なんて思って。 なんだろ、結構インドアで1人で何かをするのが好きだったり? dominguap:いや、配信始める前はめっちゃOutsiiideだったよ。 Lucie:え!?そうなんですか!? dominguap:そうそう。死ぬほど遊んでた。仕事してた時は、仕事終わったら友達と一緒に毎回どこかに出かけてたよ。 Lucie:へええ普通にパリピしてたんですね。だから、寄り戻しで今は配信してるみたいなところあるんですかね(笑)。 dominguap:そうだね(笑)。「一旦家にいるか」みたいな感じなのかな。 Lucie:結果1番活躍できる方向に進めてますもんね。天職だ! IF「dominguapが配信を辞めてしまったら」 Lucie:少し極端な聞き方になってしまうのですが、もしdominguapさんが明日から活動を辞めたとしたら、日本のアングラヒップホップシーンってどうなっていくと思いますか? dominguap:えええ(笑)。変わらないと思うけどな俺は。 Lucie:ええそんな訳ないじゃないですか(笑)。変わってないかなぁ。 dominguap:変わってないとは思うけど、ただ少なくとも視聴者側からしたら、新しい音楽を知る機会がちょっと減ると思うかな。 Lucie:いや、だいぶ減ってしまうと思います。配信だけじゃなくて、切り抜きもちゃんと食らったカッコいい人たちを動画としてあげてくれるじゃないですか。 dominguap:そうそう。基本的に配信で俺が食らってるところを切り抜きにするっていう感じだからね。 Lucie:そのおかげで僕はMADEINBEN10に出会えたので、マジで感謝ですね。 dominguap:そっかそっか(笑)。BEN10明日インタビューだから見に来てね。俺の今日のこの感じでインタビューするから(笑)。 https://youtu.be/CGDXIjx_XQs?si=1zogPok8_ML32KqG Lucie:そうだ!そうでしたね!見に行きます!BEN10さんも今めちゃキテますもんね。 この流れでdominguapさんの一押しのラッパー、先ほど出たKk£infloさん以外で教えてほしいです。 dominguap:そうだな…。3人くらいあげてもいい? Lucie:良いですね!お願いします! dominguap:最近もう肩入れしてるって思われてもしょうがないけど、マジで忖度とか無しで、まずはh1rukaだね。 Lucie:いやあSONGWARSもラップスターもカッコよかったもん…。間違いないですね。 https://youtube.com/shorts/qRR2nMJsKqU?si=Xet58T3f5JlGSXv2 dominguap:あとは第1回目のSONGWARSに出てくれたD.Richie。彼はブラジル人なんだけど、めちゃくちゃカッコいいね。 https://youtu.be/uOKEvzq6Kh8?si=bFaxFDmcjxxtaWk_ あとはSonsiかなぁ。 https://youtu.be/DznBr5sBEF0?si=RwjO9uSyGaYNqe7S Lucie:Sonsi良いですよねぇ。俺もう大好き。ファイナルステージの「ラップできてるのもおばあちゃんのおかげだよ」で毎回泣いてしまう(笑)。 過去にdominguapさんの「SonsiとValoやりたい」というツイートをお見受けしたことがあったのですが、それは叶いそうですか?結構楽しみにしてるのですが(笑)。 dominguap:「なんのゲームしてる?」とは聞かれたね(笑)。ワンチャンできるかもしれない。 これからの展望 Lucie:では「このまま行けばdominguapさんは日本のPlaque Boy Maxになる」なんて1年前から言われてたりしますよね。 これから先、dominguapさんはどのような存在を目指しているのか。将来像みたいなものがあればお聞かせください! dominguap:近いもので言うと、MOBのパーティーを1回開きたいなって思ってて。 将来像というと海外に住んで、海外で日本人に向けてコンテンツを作るっていうことをやってみたいって思ってるね。それこそヒップホップだけじゃなくて海外のカルチャーとかも色々取り上げてみたいし。 ヒップホップ的なことで言えば、海外のラッパーと日本のラッパーをリンクアップするとか、プラグになれたら良いななんて思ってるよ。 Lucie:うわ!それめっちゃ熱いですね。それでコンピレーションアルバムとか作って欲しいです! dominguap:そうそう、めっちゃ良くない?日本と世界を繋ぐ架け橋みたいな存在になれたら良いなって思うね。 現在絶賛開催中!「#JP_UNDERGROUND_SONGWARS」について Lucie:現在「#JP_UNDERGROUND_SONGWARS」という企画を開催されていますよね。 https://www.youtube.com/watch?v=ZPVLbXQE7L0&lc=UgyXMR-gW4vyJOv0nnB4AaABAg この企画の優勝者には、なんとスラムリッチさんからミュージックビデオの撮影がプレゼントされるということですが、何がきっかけでスラムリッチさんと企画をやるという話になったのでしょうか? dominguap:元々、前のSONGWARSの時に「1位の人にビデオをプレゼントするのはどうですか」っていう連絡が来てたんだけど、その時は色々段取りが間に合わなくて。今回やっと一緒にやろうっていう話になったんだ。 Lucie:Pxrge Trxxxperさん、X 1arkさんとか、Jahxnchoさんとかは最初あのチャンネルから出て来たと言っても過言ではないですからね。普通にクソ熱いなって思って。 どんな人達にエントリーして欲しいですか? dominguap:なんだろうな。やっぱまだ知られてないプロデューサーだったり、ラッパーを視聴者からしたらいっぱい見つけられる良い機会になると思うから。だからこそ、色んな人に参加してもらいたいなって思ってるよ。 Lucie:スラムリッチと聞くと、やっぱり「サグい感じじゃないとダメなのかな」とか思う人もいるかもですけど、そんなの関係なく様々なスタイルの人に参加して欲しいってことですね! dominguap:そうだね。俺たちが審査するし、悪い感じとかそんなのあんまり関係ないかな。みんな受け入れるよ。 全て受け入れてくれる場所「MOB」 Lucie:最後に、一言言っておきたいことがあればよろしくお願い致します! dominguap:そうだな。自分の周りに自分が好きなジャンルの音楽を聴く人がいない人は、1回俺の配信に来て欲しいね。 で、どういうテイストが好きなのかを俺に教えてほしい。だから、気軽にみんな俺の配信に来てね。 Lucie:間違いない。カッコよければみんな受け入れてくれますからね! 長くなってしまいましたが、今回は沢山の質問に答えて頂きありがとうございました!今回の企画も楽しみにしています! dominguap:Okayyy. ありがとー! インタビューを終えて 〜飾らないパイオニアの姿〜 dominguapという人物は、配信の内外を問わず、どこまでも飾らない。素直でありながら、物腰は柔らかく、まずは全てを受け入れてくれる。そんな懐の深さを備えた人物だった。 アンダーグラウンドという“蠱毒の壺“には、野心をむき出しにしたハングリーなアーティストがひしめき合っている。よって、才能がせめぎ合う空間は刺激的である一方、容易には踏み込めない緊張感も漂っているのだ。 そんな中で、dominguapが放つ自然体なバイブスは、一種の中和剤のように機能し、過度な威圧も排他性も存在しない。だからこそ、新たな挑戦者が門戸を叩きやすい土壌が生まれているのだろう。 今回の対話を通じて見えてきたのは、彼が単なる配信者ではないという事実だ。まだ世に出ていない才能とシーンをつなぐ触媒のような役割を担っていると言っても過言ではない。 彼が築いてきた土台から、これからも新たな才能が芽吹き、やがてメインストリームへと羽ばたいていくのだろう。 資料提供:dominguap  dominguap各種SNS:Twitch/YouTube/Instagram/X/TikTok もっと読む|HIPHOPCsが届けるシーンの最前線 本インタビューの内容と深くリンクする記事を厳選しました。アンダーグラウンドからメインストリームへの潮流を、さまざまな角度から掘り下げています。 ▼ dominguapが始動させた新企画の全貌優勝者にはMV制作のプレゼント!?...

【HIPHOPCs独占インタビュー】日本と台湾、そしてアジアのシーンを繋ぐキーパーソン、Finesse’Boyの現在とこれから

ますます盛り上がりを見せているヒップホップシーン。特に本場であるアメリカのヒップホップ業界の成長は止まる事を知らず、新たなラッパーが毎日のように誕生し、入れ替わりの激しい実力主義の世界で熾烈な競争を繰り広げているのだ。 しかし、ヒップホップという文化が発展を遂げているのは、危険なイメージと結び付けられがちなアメリカだけではない。 近年、アジアのヒップホップは確実に存在感を高めている。日本ではオーディション番組『Rapstar』にATL JacobやZaytovenといった海外のビッグネームがビートを提供するなど、シーンはすでに国境を越えた動きを見せている。そして、この流れは今に生まれたものではない。 2015年に公開されたKeith Ape、JayAllDay、Loota、Okasian、Kohh(千葉雄喜)による日本と韓国のラッパーのクロスオーバー楽曲「It G Ma」は、現在までに約9000万再生を記録。 https://youtu.be/DPC9erC5WqU?si=xpyFbX0vAD-U5TLF この大ヒットをきっかけに、A$AP FergやWaka Flocka Flameが参加したリミックス版が公開されるなど、アジア発の楽曲が世界的バイラルヒットを記録し、USリスナーの注目を集めることに成功した。 https://youtu.be/aISZPYznhgA?si=WKTiXi2twfu3pHQW その後、コロナ禍に88risingから公開されたRich Brianによる「Tokyo Drift Freestyle」がバイラルとなったことで、アジアのヒップホップは一過性のブームではなく、カルチャーとして認識されるようになる。 https://youtu.be/VnSWx5_3W7M?si=UBbfuH6omqHOfYAj そして現在、その潮流を巧みに乗りこなした千葉雄喜がMegan Thee Stallionのアルバム『MEGAN』収録楽曲「Mamushi」に参加。グラミー賞でノミネートを果たすなど、アジアのヒップホップ業界における影響力は、もはや無視できないものとなってきている。 https://youtu.be/pxTCJUuorKc?si=VuU659dn175CLjMq 明確な文化としての輪郭を獲得し始めたアジアヒップホップシーン。この大きな流れの中で、自国の文化により力を与えようと奮闘する1人のラッパーがいる。 彼の名はFinesse’Boy。親日国としても知られる台湾出身の彼は、日本や韓国のラッパーと積極的に交流を重ねる、クロスボーダー世代の代表格だ。 日本にも頻繁に足を運び、JP THE WAVY、Showy、PETZ、DJ JAMなど、数多くの日本アーティストとコラボレーションを果たしてきた。そのため、すでに彼の存在を知っている読者も少なくないだろう。 また、彼のInstagramには千葉雄貴の姿が度々登場するなど、日本のヒップホップシーンとの強いコネクションも見て取れる。 今回は、言語の壁もあり日本ではなかなか触れられる機会の少ない台湾のヒップホップシーンにおいて、ひときわ異彩を放つFinesse’Boyにインタビューすることに成功。イベントでのパフォーマンス直後という多忙なタイミングの中、貴重な話を聞かせてもらった。 音楽との出会い、改心を経ての現在 Lucie:JP THE WAVY、Showy、PETZ、DJ JAMといった日本のアーティストとの楽曲をきっかけに、あなたの存在を知った日本のリスナーも多いと思います。Finnese’ Boyさんを初めて知る人に向けて、どんなラッパーなのか、簡単に自己紹介をお願い致します! Finesse’Boy:俺はとにかく、夢を見続けているラッパーだ。ただ好きなことをやって、音楽を作り続けている。日々変わっていく感情を映し出すように、日記をつける感覚で作品を生み出しているんだ。 Lucie:では、最初にヒップホップに出会ったきっかけは何だったのでしょうか。音楽やカルチャーのどんな部分に惹かれて、本気で向き合おうと思ったのかも聞かせてください。 Finesse’Boy:俺がヒップホップに出会ったのは10歳の頃。偶然見つけたEminemとかを聴き始めて、そのままのめり込んでいった。若い時にはいろいろ悪いこともしてたから、気づけば周りにいたのはヒップホップシーンに関わる人間ばかりだった。その後、仕事も昔の生活も全部捨てて、ちゃんとした人間になろうと努力し始めた。それからは音楽一本で、真剣に向き合うようになった。 特にここ2年は、自身がようやく“本物“になり始めた感覚があるよ。3年か4年くらいはまとまった作品を出していなかったんだけど、今年はいよいよ新しいミックステープをリリースするつもりさ。 Lucie:なるほど!本腰を入れて再び動き出すわけですね。 それでは、過去の代表曲についても触れさせて頂きたいのですが、中国発のクルーHigher Brothersとの「BENZ Remix」は、Finesse’Boyさんの名前を世間に知らしめた1曲だと思います。このコラボはどんな流れで実現したのでしょうか。また、あの楽曲があなた自身に与えた影響も教えてください。 Finesse’Boy:元々、彼らのことは音楽を始める前から知っていたよ。その曲を作っていた時はウィードを吸っていて、正直かなりイカれてた気がする。当時は人をリスペクトするっていう精神性が自分には無かったし、エゴを剥き出しにして書いていたんだ。 でも、結果的に「BENZ Remix」は俺にとって全ての始まりになった曲だし、自分を大きく変えるきっかけになったよ。 「ヒップホップは“ライフスタイル“であって“宿題”ではない」 Lucie:続いて、台湾という国、そしてそこに根付くヒップホップシーンについて詳しく教えて頂ければと思います! 日本と台湾は文化的にも近く、親日的な国として知られていますよね。日本には台湾に親しみを感じている人も多いですが、Finesse’Boyさんから見た今の台湾はどんな場所でしょうか? Finesse’Boy:台湾の人々はいろんな文化や人に対してとてもオープンなんだ。どこから来た人に対しても親切にするし、情熱に溢れている国だね。俺にとって台湾は生まれた場所で、ルーツそのもの。どこにいても誇りを持ってシャウトアウトしているし、今の自分を作り上げたかけがえのない故郷だと思っているよ。 Lucie:現在の台湾のヒップホップシーンをどのように捉えていますでしょうか?数年前と比べて変わった部分、逆に今も変わらない部分があれば教えてください。 Finesse’Boy:今は台湾でもヒップホップという文化がどんどん大きくなって、ヒップホップを始める若い子達もどんどん増え始めているよ。それは良いことだ。良いことなんだけど…。もっと彼らは旅をして、世界を見て、ヒップホップを知るべきなんだ。 俺にとってヒップホップは“ライフスタイル“であって“宿題”じゃない。というのも、シーンが成長していくにつれて、この文化に宿題をこなすみたいに取り組んでいる人が増えてきていると感じるってことなんだ。何度も言うけど、これはライフスタイル。技術の有無は問題じゃないんだ。 ヒップホップの捉え方は人それぞれ違っていいものだとは思うし、誰でもそれぞれのヒップホップがある。ただ、俺が惹かれるのはリアルでオリジナルなもの。ハッスルしてトラップして、生きるために必死に働いて、音楽を作り続ける。そういう物語こそに意味があると思ってる。 簡単に手に取って、簡単に手放せるほど軽い文化じゃないってことさ。 Lucie:言葉の重みがヤバいです。本物のリスペクトを感じる答えを聞けて、こちらまで嬉しい気持ちになってしまいました。 Finesse’Boyさんは過去のインタビューで、台湾のヒップホップシーンの課題として「国際的な視野」と「個人のセンス不足」を挙げていましたね。 先ほどの「ヒップホップを宿題のように捉えている」という発言は、知識不足とはまた別の問題が生じている、という意味にも聞こえます。そうした状況の中で、シーンが正しく成長していくためには、何が必要だと考えていますか? Finesse’Boy:最近になって、ようやくメインストリームのマーケットや業界の形態が、実はまだ何も変わっていないことにみんなが気づき始めてきていると思うんだ。ここがアジアである以上、変化には絶対時間が必要にはなるはずだ。でも、シーンに加わる仲間は確実に増えている。 だからこそ、今俺らがやらないとね。誰かがやるのを待ってなんていられない。次の世代に「夢を持ち続けろ、やり続けるんだ」っていう姿勢を見せるつもりだよ。 “偽らない姿勢“、アジアが世界に挑むために Lucie:そうですよね。僕もまだまだ時間はかかると思います。アメリカを基準に考えるとアジアのマーケットはまだまだ小さいですし…。やはり、そうした環境の中でヒップホップをキャリアとして選ぶのは、中々勇気のいる決断でしたよね。 Finesse’Boy:確かに。でも後はタイミングの問題だと思うよ。だから才能云々の話ではなく、続けることが大事になってくる。アジアにはまだ強いヒップホップ文化が根付いていないから、時間が必要になる。けど、そのうちみんなも理解し始めるはずだと思っているよ。 Lucie:なるほど、後はタイミングだと。実際、アジア全体のヒップホップシーンは確実に盛り上がっていますからね。 ただ、アメリカを含めたグローバルな舞台に本格的に入り込むのは、まだ簡単ではありません。アジアのアーティストが“世界を取る”ために、最も重要だと思うことは何でしょうか? Finesse’Boy:みんなが自分を偽らず、自分自身でいること。それに尽きると思う。 今のシーンにいる人達は才能に溢れているけど、やっぱりアメリカの焼き増しに聞こえてしまうことが多い。俺たちは俺たちのやり方で、俺たちのスタイルで、俺たちの色を出さなきゃいけない。これが大きな課題になってくる。 台湾にも良い音楽を作る若い子たちはいっぱいいるけど、全部同じような音に聴こえて記憶に残らないんだ。だったら「同じ曲を聴けばいい」って思ってしまう。 これから大事なのは戦略どうこうじゃない。自分自身であり続けることだ。嘘をつかずに続けていれば、きっと人々は感じ取ってくれるはずだからね。 日本を愛する理由、千葉雄喜との関係性 Lucie:Finesse’Boyさんは日本を頻繁に訪れていますが、あなたにとって日本はどんな国ですか?音楽的に、そしてパーソナリティ的な面においても、日本から受けている影響があれば教えてください。 Finesse’Boy:俺は“職人”をリスペクトしてるんだ。日本の人たちは得意分野を極めていて、とにかく仕事が細かいよね。 アジアの中でも特にアメリカからの影響を受けている国ではあるんだけど、それらをオリジナルな形に作り変えて自国の文化や歴史に落とし込んでいる。日本はいろんな国の文化を受け入れることができる国だ。だから好きなんだよね。 Lucie:そして、Finesse’BoyさんのSNSでは、Kohh(現・千葉雄喜)さんが時折姿を見せていたり、過去のインタビューではKohhさんのことを「親友」と表現していました。2人はどのように出会い、今はどんな関係性なのでしょうか? Finesse’Boy:Kohhは日本でできた最初の友達なんだ。初めて会ったのは10年前で、まだ俺は音楽を始めていなかったな。ライブで一緒に日本や台湾を行き来する中で仲良くなって、それからずっと彼は俺のメンター的な存在になってくれている。感情とどう向き合っていくべきかを教えてくれたよ。 俺たちは友達以上の関係性、家族や兄弟みたいなものだ。夢を見続けて、動き続けるためのモチベーションをいつも俺にくれる。彼は実際に夢を叶えているし、やり遂げた。彼を誇りに思うよ。 Finesse'Boyが見据える先は Lucie:では、今の台湾のヒップホップシーンで「このラッパーはチェックしてほしい」という存在がいれば教えてください。 Finesse’Boy:俺。 Lucie:Dammmmnn. 間違いない!最高ですね。 そして最後に、これから先にどんな動きを考えていますか?今後のリリースやビジョンがあれば、ぜひ聞かせてください。 Finesse’Boy:今年はミックステープをリリースする予定だ。全ての準備は整っているよ。 ライフスタイルはライフスタイルとして、制作はまた別の勝負になる。ここ数年は時々シングルを出すに留めていたけど、今年は俺自身の物語を作品として共有したいんだ。だから、ミックステープという形をとった。みんなも期待してると思うし、ワクワクしてほしいからね。 Lucie:ミックステープマジで楽しみにしています!この度はお忙しいところインタビューに応じて頂き、ありがとうございました! Finesse’Boy:全然!こちらこそありがとう。 インタビューを終えて 〜アジアという大陸の可能性〜 国境を越えて縦横無尽に活動するFinesse’...

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2026年2月第2週|今週のヒップホップニュース総まとめ:般若「卒業」と¥ellow Bucks「Zepp問題」、日本のヒップホップが直面する壁

文責:Rei Kamiya via @hannyaofficial/@yellowbucks instagram 対象期間:2026年2月6日〜2月13日 今週の日本──般若が「卒業」で内的な決断を迫られ、¥ellow Bucksは「Zeppも借りれん」で制度の壁を可視化、Number_iはWME契約でジャンルと市場の境界を拡張した。海外──J. Cole『The Fall-Off』初週約30万ユニットで最終章の重みを証明、Bad Bunnyはハーフタイムショー1.28億人(Nielsen確定値)で越境の最大規模を更新。論点──壁の種類が違えば、議論も分岐する。今週はその多層性が一斉に露呈した。 イントロダクション:越境の先にあった壁 先週、日本のヒップホップは3方向に同時に国境を越えた。Number_iはWME契約で、NillNico・Red Eyeは韓国のオーディションで、Creepy Nutsは2曲目のRIAAゴールドとコーチェラ出演で。越境の方法論が問われた1週間だった。 今週、シーンは全く異なる角度から揺れた。テーマは境界線だ。 般若が卒業を宣言し、キャリアの内側にある線と向き合った。¥ellow Bucksのリリックが、大規模会場を借りられないという制度的な壁を可視化した。Number_iのWME契約の裏側では、滝沢秀明社長の1年以上に及ぶ水面下の交渉プロセスがFRIDAYによって明らかになり、企業越境の設計図が見えた──同時に、ヒップホップか否かという文化的議論は世界市場へ拡張された。 海外では、J. Cole『The Fall-Off』が初週約30万ユニットで最終作の価値を数字で証明し、Bad Bunnyのハーフタイムショーが1.28億人の目に焼きついた。 越境するためには、まず壁が見えなければならない。今週は、その輪郭が一斉に浮かび上がった。 今週の結論 今週の核心は、日本で同時多発的に顕在化したヒップホップの定義をめぐる多角的な問いにある。 般若と¥ellow Bucksはリアルと社会規範の衝突──内側の壁を、Number_iはWME契約を通じてジャンルと市場──外側の壁を浮き彫りにした。FRIDAYの報道は、その外側の壁を越えるために滝沢社長が2024年12月から1年以上かけて交渉を重ねていた事実を明らかにした。 壁の種類は一つではない。般若は個人の、¥ellow Bucksは制度の、Number_iはジャンルと市場の壁に直面している。日本のシーンが成熟し多様化する中で避けては通れない成長痛だ。 〖0〗今週の地図(最初の10秒で掴む) 主要トピック核心重要度般若「卒業」宣言約1年ぶり新曲「卒業 (feat. 柊人)」リリース。何を卒業するのか──ラスボスの真意にSNSが沸騰。★★★★★→読む¥ellow Bucks Zepp問題「Zeppも借りれん生憎」──楽曲「What The Fuck」でZeppを名指し。過去の逮捕歴と会場利用の見えない壁。★★★★★→読むNumber_i WME契約の"裏側"滝沢社長が'24年12月に渡米、1年以上の交渉。「3XL」で国内5曲目の首位も、ジャンル論争は新局面へ。★★★★★→読むJ....

2026年2月第1週|今週のヒップホップニュース総まとめ – Number_iはWME契約で、Red Eyeはマイクで超境

対象期間:2026年1月30日〜2月6日 via @_redeyeofficial_ @number_i.official instagram 文責:Rei Kamiya 2026年2月第1週。ヒップホップ史の教科書に太字で刻まれる1週間が、終わろうとしている。 日本では、Number_iが世界最大手タレントエージェンシーWME(William Morris Endeavor)との契約を発表し、グローバル展開を本格化させた。同時に「3XL」でBillboard Japan Hot 100首位を獲得し、チャートでの存在感を一段と強めている。だが、まさにそのチャート支配に対して、日本のヒップホップコミュニティからは「覚悟を決めてきていただいた方がいい」(Zeebra)、「チャート荒らし」(BabyWoodRose)という声が先週から噴出し続けている。 一方、同じ「越境」でもまったく異なるルートを選んだ者たちがいる。日本のラッパーNillNicoとRed Eyeが、韓国のラッパー発掘オーディション番組に参戦し、審査を通過した。企業契約による「上からの越境」と、実力一本で異国のステージに立つ「下からの越境」──今週、日本のヒップホップは3つの方向に同時に境界線を越えた。 海外では、日曜日のグラミーと金曜日の「伝説的リリース」が交差した。Kendrick Lamarがグラミー賞で5冠を達成し、通算受賞数は**「主要メディアの集計(受賞歴データベースを参照)」で27とされ**、ラッパー最多受賞クラスに到達した。J. Coleは10年越しの最終作『The Fall-Off』を24曲ダブルアルバムとしてリリース──朝からSNSはリリックの解読でパンク状態だ。**Ye(Kanye West)**は『Bully』をまたも延期したが、反ユダヤ主義への公式謝罪とGammaとの流通契約で「贖罪と再出発」を宣言。そしてA$AP Rockyの8年ぶりの新作『Don't Be Dumb』がBillboard 200首位を走り続けている。 今週の出来事は、単なる個別のトピックではない。「越境の方法は一つではない」「記録は誰のものか」「最終章はどう刻まれるか」「贖罪は音楽で可能か」「ジャンルの境界線は誰が引くのか」──この問いが、国内外を横断していた。 今週の結論 今週の中心は越境と清算だ。 日本のヒップホップが3つの異なるルートで同時に海を渡った──Number_iはWMEとのエージェント契約で企業インフラによるグローバル展開を宣言し、NillNicoとRed Eyeは実力一本で韓国のラップオーディションを突破し、Creepy Nutsは2曲目のRIAAゴールドとコーチェラ出演で「持続的な越境」を証明した。これは前例のない1週間だ。 同時に、北米シーンでは歴史の塗り替えと清算が並走した。Kendrick Lamarがグラミー受賞数でラッパー最多クラスに到達し、J. Coleが10年間の沈黙を破って「最終作」を世に出した。2010年代の"Big...

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【HIPHOPCs独占インタビュー】DJ2high第2弾!TLCの故Lisa”Left Eye”Lopezとの友情と思ひ出を初告白

DJ 2high。西海岸で活躍する、唯一無二の日本人プロデューサー。且つTha Dogg Pound(ザ・ドッグパウンド)唯一の日本人メンバー。レジェンドDJ。 そんな彼が、90年代を一世風靡した伝説のトリオ、TLCのラップを担当していたLeft Eye(レフトアイ)ことLisa Lopez(リサ・ロペス)と仲良しだったという噂を聞きつけた筆者は、その真相を確かめるべく2high氏に再度直撃インタビューを試みた。 前回の記事の通り、メルローズ・アベニューのMarathon Burgerで腹ごしらえした後、その裏にあるポインセチア・レクレーションセンターに場所を移し、話を伺った。 https://hiphopnewscs.jp/2026/02/17/dj2high-la-hiphop-spots-marathon-burger-biggie-death-row/ SEI:2highさん、今日もお時間いただきありがとうございます。前回は2Highさんの生い立ちとか、音楽活動とかそういう話を聞かせていただいたんですけど、 今日はちょっと小耳に挟んだんですけど、かの伝説的ガールズトリオグループ、TLCとかともなんか過去に繋がっていらっしゃったとかで、是非お話をお聞かせ頂きたいなと思いまして。今回は質問状とかないんですけど、フリースタイルでお話して頂けたらなと思っています。TLCの誰と仲良かったんですか? 2high:Left Eye(レフトアイ)です。 SEI:彼女、2002年の4月25日に事故で亡くなっていますよね? 2high:出会ったのは1999年、『No Scrubs』が出た後くらいですね。 https://youtu.be/FrLequ6dUdM?si=056RjT2bsc7atKSs SEI:え、『No Scrubs』?!あの時のレフトアイ、めっちゃ可愛かったんですが(動画参照)。どこで知り合ったんですか? 日本?アメリカですか? 2high:日本です。どうやって知り合ったかっていったら、もともとはシャヒードっていう僕の友達のデザイナーの人がいて、 彼がTLCの『CrazySexyCool』の絵を描いたデザイナーさんです。 SEI: 私、そのイラストのTシャツ持ってるんですけど。あの3人の絵ですよね。めっちゃ好きなイラストです。シャヒードさんにさっき2highさん電話していましたよね? 2high: そう。それを描いたのが シャヒード・アリー。俺はシャーって呼んでるんだけど。 SEI:彼はどこにいらっしゃるんですか? 2high:今はニューヨークです。ちょっと前までLAにいたんだけど。シャーと出会ったのは日本。 98年に僕がKSRって会社を作った時に、その時に雇ってた外国人が仲良かったらしくて。確か彼は当時クラブ「ハーレム」で遊んでたの。その当時シャーは固定の宿がなかったので日本滞在時は僕の家に滞在させていたの。 SEI:あ、そういう経緯だったんですね。へー、なるほど。 2high:で、シャーがアメリカ帰る時に、成田まで送って。その時に、「絶対レフトアイ紹介するから」って言われて。そんなこと言ってたけど、 気にもしてなくて。実際に紹介する人って少ないし。だから僕、そこの部分は気にしていなくて。でも、シャーとのコミュニケーションがすごく好きだったから、またシャー会いたいなと思ってたんだよね。 だけど、ここからね、2ヶ月、3ヶ月ぐらい経って、俺とレゲエのCorn Head(コーンヘッド)と一緒に横浜の中央市場にある『さがみや』っていう、子供の頃から行きつけの寿司屋さんでご飯食ってたら、知らない090の番号から電話かかってきて。誰だこれと思って電話出たんですよ。そしたら、リサって言うんですよ。「Who?Who?(誰?誰?)」って聞いたら「LEFTEYE FOOL(レフトアイよ、バーカ)」って言われて「WTF?(なんだ?)」って? SEI:えーホントですか? うわー、やばいやばいやばい。 2high:「何してんの?」って聞いたら「今日本にいるんだけど、ヒマ」って返事で。 SEI:えっ!?レフトアイ日本にいたんですか? 2high:そう、「今日本にいるんだけど I'm bored(退屈してるんだ)」って。だから自分は「Do you have anybody...

Young Thug『DBC』──コーチェラの前日に何が起きるのか。スニッチ疑惑、UY SCUTIの失速、そしてKendrickの一撃

via @Young Thug instagram Young Thugが次のアルバムタイトル「DBC」をXに投下した。Instagramには最近のパフォーマンス写真とともに「A Day before Coachella OTW」のキャプション。コーチェラ2026への出演を控えた男が、また何かを仕掛けようとしている。 ただし、この動きの意味を正確に読むには、2024年10月31日のハロウィンから今日までの時間軸を頭に入れておく必要がある。YSL RICO裁判、獄中リーク通話、スニッチ疑惑、そして賛否が割れた復帰作『UY SCUTI』——サグの「DBC」は、それら全てを踏まえた上での次の一手だ。 https://www.instagram.com/p/DVEerO5Ftqd/?utm_source=ig_web_copy_link https://twitter.com/youngthug/status/2025682734790705154 「DBC」=「Days Before Coachella」の意味と、Travis Scottとの決定的な違い ファンが即座に指摘したのは、Travis Scottの『Days Before Rodeo』(2014)との類似だ。Scottはこのミックステープの後にメジャーデビュー作『Rodeo』で爆発的な成功を収めた。「DBC」のネーミングがその構図を意識しているのは間違いない。 だが、ここで勘違いしてはいけないポイントが一つある。Travis ScottとYoung Thugの関係は「先輩と後輩」だ。Scottが自身のスタイルを確立する過程で、Thugのメロディックなフロウから多大な影響を受けたことは公然の事実で、二人は『UY SCUTI』でも共演している。つまり「Days Before ~」というフォーマットを使うこと自体が、教え子のフレームワークを師匠が借りてくるという、ヒップホップ的にはかなり大胆な行為だ。これはオマージュなのか、それとも「俺がオリジナルだ」という宣言なのか。どちらにしても、サグらしい挑発だろう。 なお、一部では「Dragon Ball Coachella」の略だという説も浮上している(RGM報道)。サグの予測不能さを考えると、これも完全には否定できない。 リリース日はいつか——コーチェラ2026のスケジュールから逆算する コーチェラ2026は4月10〜12日と17〜19日の2週末にわたって開催される。ヘッドライナーはSabrina...

【速報】Lil Poppa追悼集会で4人銃撃|ジャクソンビル・ヒップホップが直面する悲しみの連鎖

Lil Poppa追悼集会で4人銃撃|ジャクソンビルHip-Hopが抱える暴力の構造を読み解く 2026年2月23日|Text by Ito Kotaro(HIPHOPCs) この記事でわかること Lil Poppa追悼集会で起きた銃撃事件の全容と捜査状況 Lil Poppaの死に至るまでの経緯と背景 ジャクソンビル・ヒップホップシーンにおける暴力の構造 「ペインラップ」が抱える矛盾と音楽産業の責任 日本のリスナーがこの事件から考えるべきこと https://youtu.be/Pbe-D8pCCEc?si=KgbKBP0lyvPLWAdg Lil Poppa追悼集会で4人が銃撃される:ジャクソンビル・ヒップホップが直面する"悲しみの連鎖" 追悼の夜に響いた銃声 2026年2月22日、フロリダ州ジャクソンビルのイーストサイド。深夜0時を過ぎたばかりの時刻に、A. Philip Randolph BoulevardとJessie Streetの交差点付近で12発から15発の銃弾が放たれた。 この場所では、わずか4日前に25歳で亡くなったラッパーLil Poppaを偲ぶ追悼集会が開かれていた。コミュニティが悲しみを分かち合うために集まった、その最中の出来事だった。 ジャクソンビル保安官事務所の報告によると、被害者は4人。34歳と39歳の女性2人、37歳と43歳の男性2人が負傷している。34歳の女性は現場で発見されて病院に搬送され、残りの3人は自力で医療機関に向かった。容疑者の特定には至っておらず、動機も不明。捜査は現在も続いている。 近くのFirst Baptist Church of Oaklandに通うRobert Phelpsはメディアの取材にこう答えた。「彼が教会の中でラップして歌っていた子どもの頃を覚えている。彼のことが好きだった。いなくなってしまったのが悲しい」。Phelpsはまた、この地域でこのような事件は「何年も起きていなかった」と語り、今回の銃撃が地域にとって異例であることを強調した。 しかし、ジャクソンビルのヒップホップシーンが歩んできた道のりを知る者にとって、追悼の場が新たな暴力の舞台になるという悲劇は、まったく見覚えのない光景ではない。 Lil Poppaとは誰だったのか 本名Janarious Mykel Wheeler。2000年3月18日、ジャクソンビルのイーストサイドに生まれた。6歳か7歳のころから兄と一緒に地元の教会で歌い始め、12歳でゴスペルから世俗的なトラップ・ミュージックへと転向。自室のクローゼットにノートPCとマイクだけのスタジオを作り、SoundCloudやMyMixtapesで楽曲を公開するようになった。 彼を語るうえで避けて通れない出来事がある。2018年、18歳のとき、ジャクソンビルでの銃撃事件に巻き込まれた。Lil Poppa自身は生還したが、最も親しかった友人2人がその場で命を落としている。 この体験をもとに制作された「Purple Hearts」が、彼にとって最初のブレイクスルーとなった。生き残った者が抱える罪悪感、いわゆるサバイバーズ・ギルトをメロディアスなフローに乗せて綴るスタイルは「ペインラップ」と呼ばれ、同じ痛みを知るリスナーの心を強く捉えた。この楽曲がPolo Gの目に留まり、コラボ曲「Eternal...

コラム

ハイ散歩!DJ2highさんとLA散策:Marathon Burger、Biggie〇害現場、元Death Row Recordsオフィス編

以前「ヒップホップ飯」と題するヒップホップ関連のレストランやカフェを幾つか紹介してきたが、今回はその特別編をお届けする。 本サイト歴代インタビュー記事の中でも、閲覧数が群を抜いて大人気、且つ破天荒ライフで有名なDJ2highさんに、ロサンゼルスのヒップホップスポットをご紹介頂いた。 2月の日曜日の昼下がり。待ち合わせの11時過ぎにLAはダウンタウン在住のDJ2highさんをピックアップして、まずはメルローズ・アベニューにあるMarathon Burger(マラソンバーガー)に向かった。 https://hiphopnewscs.jp/2025/05/31/hiphopcs-dj2high-15794/ Nipsey HussleのMarathon哲学とは? 食レポの前にちょっとだけ蘊蓄にお付き合いいただきたい。「The Marathon(ザ・マラソン)」とは、ニプシーが2010年にリリースしたミックステープのタイトルであり、彼の人生哲学そのものである。生前、「一時的な流行や目先の利益を追うのではなく、忍耐、規律、一貫性を持って、長期的なビジョン(コミュニティへの投資や自立)に向かって走り続けることの重要性」を説いていたニプシー。成功はスプリント(短距離走)ではなく、マラソン(長距離走)であるという考えに基づいた彼のテーマであった。だが彼自身、虚しくもマラソンを完走せず、その短い人生の幕を降ろしてしまった。 https://youtu.be/ZOewCwzukOg?si=ctyT-gPaMkzCbMRu Marathon Burgerとは? このMarathon Burgerは、かの伝説的ラッパーNipsey Hussle(ニプシー・ハッスル)のお兄さんのBlacc Sam(ブラック・サム)さんがオープンしたバーガージョイントである。ニプシーもブラック・サムさんも、昔飲食店で働いていた経験があり、いつか自分らのお店を持つことを夢見ていたらしい。 元々はアパレルブランド「The Marathon Clothing」から始まった、ニプシー兄弟のビジネス。2019年にニプシーが他界した後も、彼が生前に抱いていた「ライフスタイル・ブランドを食の世界にも広げる」というビジョンを形にし、彼の遺志を継ぐ言葉「The Marathon Continues(マラソンは続く)」というスローガンの元、スタートした。現在は、2024年にポップアップとして開始し、2025年3月に旗艦店として正式オープンしたメルローズ・アベニュー店以外に、5月にはベニスビーチにも店舗展開しており、近々ロングビーチにも新店舗が出来るとの事である。確実にビジネスは拡大している。 今回は、2highさんの家から20分弱のメルローズ・アベニュー店にお邪魔した。駐車場が無いので道路脇のコインパーキングに車を停める。活気があった昔に比べ、メルローズ・アベニューは閉店した店舗が多く、なんとなく寂れた雰囲気だ。途中、以前同じ通りにあった2highさんの元オフィスも見せてくれた。 顔が広い2highさん ショップ敷地内に入った途端、2highさんが店前に座っていた年配のおっさん警備員と話を始めた。挨拶をし、楽しそうに暫く話し込んでいた後、「あのおっちゃん、ニプシーの先輩Bubbaloc(ブバロック)さんだよ。Rollin' 60(ニプシーが属していたギャング)の上の方の有名人。とりあえず何かあった時のケツ持ちかな」と筆者に教えてくれた。 改めて、この町の2highさんの顔の広さと知識量に脱帽である。筆者は、この町のリアルを語れる案内人として彼以上の存在はいないと改めて確信した。 店内 筆者が訪れた日曜の午後は、注文まで少し並んだ。2highさん曰く、今日は観光客が多めとの事。ちなみに、店員含めこの時間帯の客層はほぼ黒人で、アジア系は筆者と2highさんの二人だけであった。 メニュー メニューはハンバーガー、バーガーにドリンクとフライドポテトがついたコンボ、ホットウィングやエビのフライなどのクラシックアイテム、サラダ、ミルクシェイク、そして簡単な朝食メニューである。 ただし、2highさんも指摘していたが、お値段はなかなかである。観光客が多い立地、Marathonというブランド名、カリフォルニアの人件費や物価高を考えるとしょうがないのかもしれないが、かなり強気なお値段である。 オーダーと試食! やはり目玉は店名の通り「Marathon Burger」だろう。と、いう事で筆者はバーガーコンボ、レモネードとストロベリーシェイクを。何度もこのお店に足を運んでいる2high氏はShrimp Basket(シュリンプバスケット)のコンボと青いレモネードをオーダーした。 さて。肝心のお味だが……美味い! まず、ブリオーシュのバンズがちょっと甘めでカリふわである。バンズの中には和牛のスマッシュパティ2枚、赤いパプリカの輪切り数枚、特製ソース、チーズ、そして大き目なピクルススライスが数枚入っていた。パプリカとバンズ、ソースの甘味、ピクルスの食感と酸味、パティの塩味とチーズのクリーミーさ。そして隠し味にハラペーニョが入っているのか、ピリッと辛味。これらが絶妙に混ざり合い、彦摩呂氏の言葉を借りると、口の中がチームワークの玉手箱~となっていた。ポテトも少しシナっていたものの、十分すぎる量である。これはお勧めの味だ。 ちなみに2highさんのシュリンプバスケットは、「コリアタウンなら5ドルで食べれる」量と味とのこと。なるほど!ハンバーガー屋ではやはり無難にハンバーガーを頼んだ方が良いのかもしれない(笑)。 ヒップホップ史において象徴的な場所として有名な、ビギ―の〇害現場 Marathon Burger後。近場の公園に場所を移し、彼にかのTLCとのかかわりについてインタビューを行い(インタビュー記事は別記事として掲載するのでお楽しみに!)、その後、車を走らせてBiggie(ビギ―)が撃たれた〇害現場へ向かった。 The Notorious B.I.G.(ビギ―)が銃撃された場所は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスのWilshire Blvd(ウィルシャー・ブールバード)とS Fairfax Ave(サウス・フェアファクス・アベニュー)の交差点である。 彼は、博物館で開催されていたパーティーを後にし、GMCサバーバンの助手席に乗っていた1997年3月9日の午前0時45分頃。写真左に映っている赤と白の縞々模様のPetersen Automotive Museum(ピーターセン自動車博物館)のすぐ外、北向きのフェアファクス・アベニューで信号待ちをしていた際に、隣に並んだ黒いインパラから銃撃を受けたのだ。 元Death Row...

2026年春、ヒップホップが渋滞している。注目アルバム7枚の発売日・全ジャケ付き考察

Via @keem(Baby Keem) / @liltjay(Lil Tjay) / @nettspend(Nettspend) / @denzelcurryph(Denzel Curry) / @jackharlow(Jack Harlow) / @mikewillmadeit(Mike WiLL Made-It) / @ye(Ye / Kanye West)instagram 皆さん、、2月後半から3月にかけて、リリースが渋滞しすぎじゃないですか。Baby Keem、Denzel...

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