Rap Atlas US:ボルティモア — 16組の作品・制作と地域史
ボルティモアでは、Baltimore clubの制作とラップの作品を並べると、地域のつながりが見えてくる。Rod Leeのビートを用いたTim Treesの「Bank Roll」とTate Kobangの「Bank Rolls (Remix)」、BlaqstarrとRye Ryeの共演は、その具体例だ。Young MooseやLor Scootaの作品に加え、Abdu Aliの企画KahlonとJPEGMAFIAの活動、Shordie Shordieのグループからソロへの歩みもたどる。
このページで扱う内容
ボルティモア市とBaltimore Countyに関わるラップ、制作、会場の歴史を扱う。Baltimore clubはラップと同一のジャンルとはせず、ビートや出演の接点から説明する。出身、育ち、制作拠点、出演地を区別する。
個別に紹介するのは16組。Abdu Ali、Blaqstarr、Bossman、Comp、DDm、JPEGMAFIA、King Los、Labtekwon、Lor Scoota、Mullyman、Rye Rye、Shordie Shordie、Skarr Akbar、Tate Kobang、YBS Skola、Young Moose。表示英字名のアルファベット順で、ランキングではない。
年表:ボルティモアのラップとクラブ、1980年代末〜2025年
1980年代末〜1990年代初頭:地元DJがハウスとヒップホップ、Lyn Collins「Think (About It)」のブレイクなどを組み合わせたBaltimore clubが広がる。Wayne Davisは1991年にParadoxを開いた。2 Hyped Brothersの「Doo Doo Brown」は、1991年7月26日号のHitmakers、25ページに、WPGCのKid Freshによるミックス番組選曲として掲載されている。これは同年の流通を示す記録で、厳密な初回発売日の断定ではない。
Scottie B、Shawn Caesar、KarizmaはUnruly Recordsを立ち上げた。Al Shipleyの書籍抜粋にある本人たちの証言では、名前を提案したのはTierre Brownlee。レーベルは創設者の音源からDJ ClassやDJ Technicsらへと作品を広げ、黒と黄色の盤面もレコード店で目印になった。
Labtekwonは2000年、『The Piankhi 7 Papyrus』の冒頭曲「Ghetto Griot」を発表した。Bannerはこの曲を、2000年以降の年別選曲企画の最初の一曲に位置づけている。2000年代初頭、Rod LeeプロデュースのTim Treesの楽曲「Bank Roll」がラップとスロー化したクラブ・ドラムを融合させ、地元ラジオで持続的にオンエアされた——FADERとPitchforkはオリジナル・シングルを2000年としているが、Bannerは2001年の代表曲として選出している。
2000年代前半、CompはChocolate City Music経由でDef Jamと契約し、『Cradle 2 the Grave』のサウンドトラックに参加し、Ghostfaceの「Run」の映像版にも登場した。XXLの人物紹介がこの時期の活動をたどる。2004年のBossman「Oh」と『Law & Order』は、Bannerの回顧記事が地元ラジオの反響とVirgin Recordsへの契約をつなげて記録している。
2007年の配信記録では、DJ BlaqstarrとRye Ryeの「Shake It to the Ground」が『Supastarr EP』の4月12日付収録曲として掲載される。同名の6曲入りEPは9月1日付で、FADERの映像紹介は11月15日。Rye RyeはのちにM.I.A.のN.E.E.T. Recordingsと契約し、2012年5月15日に『Go! Pop! Bang!』を発表した。
2008年1月8日、Nonesuchが『The Wire』のコンピレーション『…and all the pieces matter: Five Years of Music from The Wire』を発売。Rod Lee、DJ Technics、Bossmanらとともに、Mullymanの「The Life, The Hood, The Streetz」を収録した。番組と街の音楽の接点は、曲目と制作クレジットからもたどれる。
2008年7月21日、DJ K-Swiftが死去。彼女が出演していた92Qは、自宅プールの事故による負傷が死因と伝えている。同局の紹介によれば、2003年から夜番組「Off da Hook Radio」を担当し、Unruly Recordsを通じたミックス作品でも街のクラブ音楽を届けた。
2009年:Skarr Akbarが『Ventilation』を発表。2012年にはKing LosがBad Boyと契約した。XXLの2013年特集が両者の作品と活動を紹介している。
2013年のYoung Moose「Posted」、2014年のLor Scoota「Bird Flu」は、Bannerの年別選曲にも並ぶ。「Bird Flu」にはShy Glizzy参加のリミックスや、OriolesとRavensに結びつくバージョンが続いた。
2014〜2017年:Abdu Aliが関わるKahlonがThe Crownで開催され、JPEGMAFIAらが出演した。出演者への取材を含むBandcamp Dailyの記事が企画と会場を結びつける。
2015年4月19日、Tate Kobangは、Tim Treesの「Bank Roll」を下敷きにした約2分の「Bank Rolls (Remix)」の映像を公開した。FADER(2015年8月17日)は、7月初旬の契約話を経て同年7月に300 Entertainment/Atlanticと契約したと報じ、Complex(2015年9月17日)は映像公開の3カ月後の契約とし、同年9月時点でYouTube再生45万回を記録している。同曲はFADERとPitchforkの年間ベストソングリストに入った。
2016年6月25日、Lor Scootaがボルティモアで銃撃され死去した。翌日のXXLの報道による。同年、Paradoxは25年間の活動を終えた。
2016年:JPEGMAFIAが『Black Ben Carson』を発表。Bannerの年別選曲記事は、2015年に移ったボルティモアでの活動をたどっている。
2017年8月8日、市長室は8月12日にDruid Hill Parkで予定するAFRAMの出演者としてYBS Skola、Tate Kobangらを発表した。Baltimore Brewの当時の報道に、地元勢を中心とする1日開催の内容が記されている。
かつてトリオPeso Da Mafiaに所属していたShordie Shordieは、2018年12月にソロ作『Captain Hook』をリリースした。終曲「Bitchuary (Betchua)」はSoundCloudのTop 50に入り、YouTube再生940万回に達した。2019年6月のFADERインタビューの時点で、すでにWarner Bros.と契約していた。Bannerは同曲が2020年にプラチナ認定されたと報じ、後にダブルプラチナと報じている。
2019年4月19日:Abdu Aliが『FIYAH!!!』を発表。本人の作品ページが日付と曲別クレジットを示している。作品ページ。
2020年:DDmがDwayne “Headphones” Lawsonと『The Ballad of Omar』を制作。2023年6月21日にはLabtekwonの『Black Boogie Man: Revenge of the Last Emcee』が続く。制作相手への取材と本人の配信クレジットから、それぞれの作品をたどれる。
2022年に創刊されたThe Baltimore Bannerは、Lawrence BurneyやAl Shipleyの執筆を含め、地元のラップ・シーンの継続的な報道を始めた。2023年12月、Nicki Minajの『Pink Friday 2』収録でLil Uzi Vertが参加した「Everybody」がHot 100の26位に、Lil WayneとTate Kobangが参加した「RNB」が80位にそれぞれ初登場した。Billboard Japanの2023年12月23日付U.S. Hot 100リストによる。2023年12月19日付のBillboard系配信記事は、Tate Kobangを「Everybody」のプロデューサー・ソングライターとして、「RNB」のフィーチャリング・パフォーマーとしてクレジットしている。2024年、YG Teckは『4th Quarter (Gangsta Grillz)』をリリースし、North Charles Streetの会場The Crownは8月に閉店した。2025年、Lor Markは少なくとも4作をリリースし、『Still Figuring It Out』はBannerの年間アルバムリストで9位にランクされた。
地区と会場
King LosのLiberty Heights育ち、DDmが語るWest Baltimoreでの経験のように、地区との関係を本人取材や人物紹介に沿って読む。市外にも音楽の流れがあり、BannerはBaltimore CountyのCreek Boyz「With My Team」を2017年の選曲に挙げる。Baltimore Countyでの活動を、ボルティモア市内出身と一括しない。
ParadoxはWayne Davisが1991年に開き、2016年まで続いた。2025年の書籍抜粋には酒類持込みが可能だった時期と禁止後の時期、18歳未満向けの催しの証言があるため、年齢条件は催しごとに区別し、店が酒類を販売しないことと持込みを認めることを分けて記す。関係者の証言を含むクラブ史を参照。
The CrownはNorth Charles Streetの会場で、2014〜2017年のKahlonにAbdu AliとJPEGMAFIAの接点がある。Bandcamp Dailyの取材は、周縁化されがちな黒人のオルタナティブな表現者に場を設けるAbduの意図を伝える。2024年9月27日のBannerの記事も、会場が前月に閉じたと記している。
92Q(WERQ-FM)はBossmanやYoung Mooseの曲、K-Swiftの夜番組と結びつく。Frank SkiはV103で働いた後、1996年に92Qへ移ったとWHURの経歴は記す。AFRAM FestivalとArtscapeも地元の出演・企画の場である。
Pit Fights Battle Leagueは、2021年12月17日のVoyageBaltimore本人取材で、当時の代表Apex Tha GeniusがShaka Pittsによる2009年10月の創設と説明している。Apex自身もバトルMC、音楽制作者、音響エンジニアとして活動し、2017年から代表を務めていると同取材で語った。
人物紹介:16組
表示英字名のアルファベット順。先頭のTheも含める。
Abdu Ali
ボルティモアを拠点に、音源とイベントをつなぐアーティスト。2019年4月19日発表の『FIYAH!!!』の本人クレジットには、Trophy Houseでの録音、曲ごとのDJ Haram、Butch Dawsonの制作、JPEGMAFIAによる「Peggylude 1 & 2」の声の参加が記されている。Bandcamp Dailyの本人取材では、The CrownでのKahlonを通じ、周縁化された黒人のオルタナティブな表現に場を作った経緯を読める。
Blaqstarr
ボルティモアのDJ/プロデューサー。Apple Musicの人物紹介は、Young Leek「Jiggle It」の制作とM.I.A.『Kala』(2007年)への参加を挙げる。Mad Decentの『Supastarr EP』は配信欄で2007年4月12日付、7曲。Rye Ryeを迎えた「Shake It to the Ground」も収録される。同曲の後続EPと映像紹介は版ごとの日付で区別した。
Bossman
「Oh」と自主盤『Law & Order』でボルティモアのラジオに広がったMC。Bannerの2004年の選曲は、「Oh」でRod LeeがLyn Collins「Think (About It)」のブレイクを遅いビートに組み替えたと説明する。地元での反響がJermaine DupriによるVirgin Recordsとの契約につながったが、同社からのアルバムは実現しなかった。街のクラブ音楽とラップの関係を、一人の声とビートから聴く入口になる。
Comp
Chocolate City Music経由でDef Jamと契約したボルティモアのラッパー。XXLの2013年特集は、『Cradle 2 the Grave』サントラへの参加と、2004年のGhostface「Run」でのJadakissとの共演を挙げる。映像版の公式クレジットにもCompの名がある。その後の自主制作では、Bannerが2009年の『The Man With The Hand』収録曲「Whole Lat」を選んでいる。
DDm
ボルティモアのバトルシーンから活動を広げたMC。2020年の『The Ballad of Omar』では、Mania Music Group時代の制作相手Dwayne “Headphones” Lawsonと再び組んだ。DDm本人らに取材したBandcamp Dailyの記事によれば、全曲をLawsonが制作し、両者がWest Baltimoreで育った経験が作品に流れ込んでいる。『The Wire』のOmar Littleを参照した作品で、終曲「The Ballad of Dontay」はBannerの2020年の選曲にも入った。
JPEGMAFIA
2015年にボルティモアへ移り、街のDIYシーンで作品を重ねたラッパー/プロデューサー。Bannerの回顧記事は、約3年間の同地での活動と『Black Ben Carson』(2016年)収録の「The 27 Club」を紹介する。『Veteran』(2018年、Deathbomb Arc)、Danny Brownとの『Scaring the Hoes』(2023年)へと活動を広げた。Bandcamp Dailyの出演者取材では、Abdu AliのKahlonへの出演も記録されている。
King Los
West BaltimoreのLiberty Heights育ちとXXLの2013年の特集が紹介する。バトルを通じて名を上げ、2012年2月にBad Boyと契約した。その後のRCAへの移籍については、2014年の本人取材が報じている。2014年10月24日の本人取材では、前日に公開した「Only One of Me」を紹介し、制作をThe MekanicsとMixxと記している。記事公開日を移籍日そのものとはしない。
Labtekwon
1990年代から活動し、自主レーベルAnkh Ba Recordsを運営してきたボルティモアのMC。Bannerが選ぶ「Ghetto Griot」は『The Piankhi 7 Papyrus』(2000年)の冒頭曲。その後の『Black Boogie Man: Revenge of the Last Emcee』は本人の配信欄で2023年6月21日付、23曲。Born AtenとMax Minebloがプロデューサー、Born AtenとLabtekwonが作曲者として記載され、冒頭に「Baltimore City」を置いている。
Lor Scoota
ボルティモアのMC。「Bird Flu」(2014年)は、Bannerの回顧記事によるとShy Glizzy参加のリミックスや、地元のOriolesとRavensに結びつく版へ広がった。YBS Skolaの『Only Hope』に収められた「Ain’t Like Us」では、死後発表となるフックも聴ける。Apple Musicの作品紹介は彼をYBSの中心人物と記す。2016年6月25日に銃撃で死去したことを、翌日のXXLが報じた。
Mullyman
XXLの2013年特集がボルティモア出身と紹介するMC。同記事は「I Go Harder」の映像が2009年にMTV JamsとMTV2で放送され、2012年Freshmanの候補50人に入ったと記す。取材当時の拠点はAtlantaだった。録音では、Nonesuchが2008年1月8日に発売した『The Wire』のコンピレーションに「The Life, The Hood, The Streetz」を収録。公式クレジットはこの曲のプロデューサーをJames Mbahと記している。
Rye Rye
ボルティモアのダンサー/ラッパー。Blaqstarrとの「Shake It to the Ground」からM.I.A.のN.E.E.T. Recordingsへ進み、2012年5月15日の本人取材では同レーベル最初の契約アーティストと紹介される。同日に発売された『Go! Pop! Bang!』にはAkon、Robyn、M.I.A.らが参加。本人は「Shake Twist Drop」のPharrell、「DNA」のRedOneなど、異なる作り手との録音について語っている。初期曲の配信版と映像の時期は版ごとの記録を示した。
Shordie Shordie
Bannerによれば、Northeast BaltimoreのYork Road周辺出身。Bannerが「2010年代半ばに活動した」と記すトリオPeso Da Mafiaのメンバーだったが、2018年12月にソロ作『Captain Hook』をリリースした。終曲「Bitchuary (Betchua)」はSoundCloudのTop 50に入り、2019年6月のFADERインタビューの時点ですでにWarner Bros.と契約していた。Bannerは同曲が2020年にプラチナ認定されたと報じ、後にダブルプラチナと報じている。2023年のBannerの報道時点では、公演の過半数をカリフォルニア、ネバダ、ニューメキシコ、アリゾナで行っている。Tate Kobangのいとこで、Shordieの方が年下にあたる。 FADERの本人取材では、フック担当だったグループ時代からソロ作へ進んだ経緯を読める。
Skarr Akbar
ボルティモアのバトルシーンから登場したMC。XXLの2013年特集は、Onyxのメンバーとのバトルや、DMX、Ja Ruleらが出演するDef Jamの「Survival of the Illest」ツアーでの前座を記録する。録音では『Ventilation』(2009年)や「Conspiracy Theory」を紹介。ステージで培った活動を作品へたどる入口になる。
Tate Kobang
2015年4月の「Bank Rolls (Remix)」の映像が、2015年7月の300 Entertainment/Atlanticとの契約につながったとFADERとComplexが報じている。のちにソングライター兼プロデューサーとして活動し、21 SavageとMetro Boominの「Mr. Right Now」を共作した。Billboard JapanのU.S. Hot 100リストによれば、2023年12月、Nicki Minajの「Everybody」がHot 100の26位に、「RNB」が80位に達した。2023年12月19日付のBillboard系配信記事は、彼を「Everybody」のプロデューサー・ソングライターとして、「RNB」のフィーチャリング・パフォーマーとしてクレジットしている。Shordie Shordieのいとこで、Tateの方が年上にあたる。 FADERの本人・関係者取材は、Tim Treesの曲のRod Lee制作ビートを使った経緯と、取材時点でKobangがRod Leeと新曲を制作していたことを伝える。
YBS Skola
ボルティモアのラッパー。Baltimore Brewが報じた市長室の2017年AFRAM出演者発表に、Tate Kobangとともに名を連ねる。『No Pen Just Paper』の配信版は2017年5月24日付、8曲で、The Shinners Entの表記がある。公式映像ページからは、PFM KPを迎えた「No Stylist」などの共作へ進める。
Young Moose
ボルティモアのMCで、Bannerの年別選曲は2013年の「Posted」を初期の代表曲に挙げる。本人のReverbNation作品欄には『O.T.M 2』が2014年、20曲として掲載され、「Posted」、Slick参加の「FK Da Police」、Bigger Valves参加の「Dumb Dumb」などを収める。2015年8月のFADER記事は、その月にBoosie側のレーベルと契約したと報じている。
レーベルとクルー
Unruly RecordsはScottie B、Shawn Caesar、Karizmaが始めたBaltimore clubのレーベル。創設者らの証言は、DJ ClassやDJ Technicsの12インチ作品へ広がった流れを伝える。92Qの追悼記事にも、K-Swiftのミックス作品を地元小売店へ届けた組織として登場する。
Club Kingzは、Resident AdvisorのDJ Technics評によると、Rod LeeとDJ Technicsが運営した。Rod LeeはBossmanの「Oh」(2004年)とTim Treesの「Bank Roll」(2000年)のビートを手がけた。Tate Kobangの「Bank Rolls (Remix)」(2015年)は後者のビートを使っている。Bannerの2001年枠は年別企画での選曲として扱い、初出年と同一視しない。
OTM / Out the MudはYoung Mooseの作品シリーズ。本人の作品欄には2014年の『O.T.M 2』が20曲入りで掲載される。
YBSはLor ScootaとYBS Skolaにつながるクルー。YBS Skola『Only Hope』の作品紹介は、Scootaをその中心人物と記し、「Ain’t Like Us」に残る彼のフックにも触れている。クルーの関係を二人の録音からたどれる。
Peso Da Mafiaは、Bannerが「2010年代半ばに活動した」と記すトリオで、Shordie Shordieは「Money Man」「TSAY」などの楽曲でフック担当のメンバーだった。
N.E.E.T. RecordingsはM.I.A.がInterscope傘下で立ち上げたレーベル。Rye Ryeの2012年の本人取材は彼女を最初の契約者と紹介し、『Go! Pop! Bang!』の発売と制作過程を記録している。
300 Entertainmentは、ボルティモア生まれのKevin LilesとLyor Cohenが共同設立したニューヨークのレーベルで、2015年にAtlanticを通じてTate Kobangと契約した。本版では、ボルティモアの地元組織としてではなく、Kobangの契約先として扱う。
Warner Bros. / Warner Recordsは、2019年6月のFADERインタビューの時点ですでにShordie Shordieと契約しており、「Bitchuary」とその後の作品は同レーベルを通じてリリースされた。
掲載・訂正の方針
掲載はランキングではなく、枠の販売も行わない。Rap Atlas 掲載基準が示す、公式配信の実績に加え、全国メディア(専門メディアを含む)での言及・出演・チャート実績を確認する経路、または複数の独立した資料による地域史上の役割を確認する経路に沿って選ぶ。チャート入りやRIAA認定、本名・生年月日の判明を、すべての人物に共通する必要条件とはしない。
人物紹介は表示した英字名のアルファベット順とし、先頭のTheも含める。出生、育ち、活動拠点、録音地、出演地は区別する。レーベルとの契約や共演だけで、そのレーベルや共演者の出身地に帰属させない。BlaqstarrはDJ/プロデューサー、Abdu Aliは作品制作と企画の両面から扱い、16組全員をラッパーと一括しない。
法的な出来事は、日付と報道・発表で確認できる範囲を必要最小限記す。訴追や起訴は有罪認定と同じではない。訂正や補足はお問い合わせページへ、該当箇所と根拠資料を添えて送ってほしい。匿名の提案も受け付ける。
出典と作品の版
「Doo Doo Brown」はHitmakersの1991年7月26日号、25ページにすでに掲載されている。WHURのFrank Ski紹介が挙げる1992年を、そのまま音源の初出年へ置き換えず、ここでは当時の掲載記録を示した。
「Shake It to the Ground」は、『Supastarr EP』収録曲の配信日付が2007年4月12日、同名EPが9月1日、FADERの映像紹介が11月15日。それぞれ別の記録であり、映像記事の日付を録音の最初の発表日とはしない。
Shordie Shordieの認定はBannerの報道に帰属させている。記事の公表時点、作品の発売、契約の報道、催しの開催告知を区別して読む。
Tim Trees、Young Leek、YG Teck、Lor Markなどは地域史の中で触れるが、この版の16組の個別紹介には含めていない。Roddy Rackzz、OG Dutchmaster、B. Rich、DBoi Da Dome、Bandhunta Izzy、YGG Tayなどの追加提案も受け付ける。個別紹介にないことは、重要度の低さや活動実績の不存在を意味しない。
参照資料
本人取材、配信クレジット、レーベルの作品記録、地域メディアの報道を参照する。出典ごとの日付と、出生・育ち・活動地の区別を保って読む。
- WHUR — Frank Ski公式経歴
- VoyageBaltimore — Apex Tha Geniusインタビュー
- Stereogum — Al ShipleyのBaltimore club史・書籍抜粋
- The Baltimore Sun and City Paper(過去の関連報道。以下のリンクは、本文で示した別資料による確認とは区別して案内する)— Unruly Records、20周年、Paradox閉店、BossmanがVirginと契約、MullymanとThe Wire、Yo, Baltimore Raps、Tate Kobangと「Bank Rolls」、Lor Scoota、銃撃され死去、Rye Ryeインタビュー、DJ K-Swiftのレガシー、Tate KobangとHot 100
- The Baltimore Banner — ボルティモア・ラップ・ソング、毎年の代表曲、Shordie Shordie、地元へ帰る、The Crown閉店、ボルティモア・ベストアルバム、2025年、Kevin Lilesのプロフィール
- The FADER — Tate Kobang — Bank Rolls、Shordie Shordieインタビュー、DJ Blaqstarr & Rye Rye、Young Moose和解金
- XXL — 10 Baltimore Rappers to Know、Lor Scoota、銃撃され死去
- Complex — Tate Kobang動画プレミア、Young Moose和解金報道、10 Emerging Acts From 10 Cities
- Pitchfork — Tate Kobang — Bank Rolls (Remix)
- Billboard Japan — U.S. Hot 100、2023年12月23日;Billboard(配信)— Hot 100初登場勢:Tate Kobang
追加の本人取材・作品情報:Abdu Ali / FIYAH!!! / Baltimore’s new underground music scene (2020-03-09) / Labtekwon music / King Los RCA interview (2014-10-24) / Rye Rye Go! Pop! Bang! interview (2012-05-15)
更新と訂正
過去の公開更新の要点を記す。
- 2026-09-11:JPEGMAFIA、King Los、DDm、Blaqstarr、Skarr Akbar、Abdu Aliの紹介を追記した。
- 2026-09-11:日英の相互リンク、地理・契約・認定に関する説明、訂正案内を更新した。
関連
よくある質問
- ボルティモアのラップとクラブをどう扱っている?
- ボルティモア市とBaltimore Countyに関わるラップ、制作、会場の歴史を扱う。Baltimore clubはラップと同一のジャンルとはせず、ビートや出演の接点から説明する。出身、育ち、制作拠点、出演地を区別する。
- この記事で個別に紹介するのは誰?
- 16組:Abdu Ali、Blaqstarr、Bossman、Comp、DDm、JPEGMAFIA、King Los、Labtekwon、Lor Scoota、Mullyman、Rye Rye、Shordie Shordie、Skarr Akbar、Tate Kobang、YBS Skola、Young Moose。記事内の「人物紹介:16組」を参照。BlaqstarrはDJ/プロデューサーとして含む。
- どのレーベル・クルーなどを取り上げている?
- Unruly Records、Club Kingz、OTM / Out the Mud、YBS、Peso Da Mafia、N.E.E.T. Recordings、300 Entertainment、Warner Bros. / Warner Records。本文の「レーベルとクルー」と同じ順序。全国的な契約先をすべて地元組織とは扱わない。
- 年表はどこからどこまで?
- 1980年代末のBaltimore clubの形成から2025年までの選んだ出来事を扱う。作品の初出、映像掲載、契約報道の日付は区別する。
- 出典と訂正案内はどこにある?
- 本人取材、作品の配信クレジット、Nonesuchの作品記録、Banner・FADER・XXL・Bandcamp Daily等を参照する。「参照資料」と「出典と作品の版」に案内がある。訂正窓口は「関連」と「掲載・訂正の方針」にある。