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2026年7月第5週ヒップホップニュース|Lil Uzi Vertは突然戻り、2Pacをめぐる言葉は映画と法廷へ──「順番」が変わった7日間

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文責:Rei Kamiya / HIPHOPCs Intelligence Unit
対象期間:2026年7月26日〜8月2日
情報締切:2026年8月2日19時(日本時間)

先週、ヒップホップは「採点台」に立っていた。今週は、その一つ手前へ戻った。点をつける前に何を見せるのか。誰が先に説明するのか。音楽、チケット、証言、そしてAI時代の声まで、ニュースを分けたのは「順番」だった。

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目次

今週の要点

  • Lil Uzi Vertが8曲入りEP『Maverick “Almost Forever”』を突如リリース。完全復活の宣言というより、再び期待できる状態に戻った。
  • MGKと千葉雄喜が「JJK」を発表。『呪術廻戦』を共通言語にしながら、二人は正反対の方法で自分を見せた。
  • BE:FIRSTがFlo MilliとATL Jacobを迎えた「BRUCE WAYNE」を発表。日本側がUSの音像へ参加するだけでなく、現行USヒップホップの制作単位へ入り始めた。
  • 50 CentがEminem、2Pacと制作した『Street Fighter』テーマ曲を予告。「2Pacの声はAIではない」と先に説明した。
  • 2Pac殺害事件をめぐるキーフ・Dの公判では、過去の警察聴取と回想録が証拠として採用されることになった。公判開始は8月10日の予定。
  • FORCE Festival 2026は、全出演者を示してから販売してほしいという要望を受け、チケット発売を7月31日から8月15日へ延期。先行価格はGOLD 4万2,000円、SILVER 3万2,000円と発表された。
  • BATTLE SUMMIT IIIにYZERRとTiji Jojoのタッグが追加。元BAD HOPの5人が4組へ分かれ、解散後の関係をバトルの組み合わせとして見せる。
  • eydenは初のZeppワンマンでYZERRとの新曲「AF1」を初披露し、翌日に配信。FUJI ROCKは4日間合計12万3,500人を動員した。
  • 前号で「トップ10確実」と予想したRick Rossの新作は39位だった。本誌の予測ミスであり、ここで訂正する。

リード──説明は、作品の前に置かれるようになった

今週、もっとも象徴的だったのは、まだ誰も聴いていない2Pacの声について、50 Centが「AIではない」と先に説明したことだ。

少し前なら、新曲の告知で最初に並ぶのは共演者名と公開日だった。だが故人の声を再利用できる生成AIが一般化した2026年には、「本物の未発表音源である」という説明そのものがニュースになる。音の前に、出自の確認が必要になった。

FORCE Festivalも順番を変えた。当初は出演者の全容が見えないまま7月31日にチケットを売り始める予定だったが、「全出演者を明かしてから販売してほしい」という声を受け、発売を8月15日へ動かした。売ってから説明するのではなく、説明してから選んでもらう方向へ修正した。

一方、Lil Uzi Vertは長い説明を置かなかった。8曲を先に出し、評価を音楽へ返した。eydenも同じだ。ZeppのステージでYZERRとの「AF1」を意味ある瞬間にしてから、翌日リリースした。

今週のヒップホップは、情報が多かっただけではない。何を、どの順番で差し出すかが、そのまま信用の作り方になった一週間だった。

HSI|今週のヒップホップ重要度ランキング

HSI(HIPHOPCs Scene Index)は、その週のニュースがシーンへ与えた重要度を、ATT(注目度)・MKT(市場への影響)・CULT(文化的な意味)の3軸で相対評価する本誌独自の編集指標である。各軸を0〜100点で採点し、人気、売上、ストリーミング数だけを並べたランキングとは区別する。

HSI = ATT × 0.35 + MKT × 0.35 + CULT × 0.30

詳しい採点基準、スコアの読み方、訂正方針は、固定ページ「HSI|HIPHOPCs Scene Indexとは」にまとめている。今週の計算過程は記事末尾で公開する。

順位トピックHSI確度今週の意味
150 Cent × Eminem × 2Pac、『Street Fighter』曲を予告88要確認「AIではない」という説明が作品より先に必要になった
1Lil Uzi Vert『Maverick “Almost Forever”』88確認済み大規模な宣言なしで、期待値を音楽へ戻した
3MGK × 千葉雄喜「JJK」87確認済み日本のアニメとラップが、装飾ではなく自己紹介の文法になった
4BE:FIRST × Flo Milli × ATL Jacob86確認済み日本発のグループが現行USヒップホップの制作網へ接続し始めた
4キーフ・D公判で過去の聴取と回想録を証拠採用86確認済み長年流通した言葉が、法廷で検証される段階へ入る
4BATTLE SUMMIT III、YZERR × Tiji Jojo発表86確認済みBAD HOP解散後の関係が、4つのタッグへ再配置された
7FUJI ROCK 2026閉幕84確認済みラップが大型フェスの中盤を担う配置が3日間続いた
8FORCE Festival、販売延期と価格発表83確認済み購入者の判断材料を先に示す方向へ運営が修正された
9eyden初Zepp、YZERRとの「AF1」公開81確認済み発表ではなく、現場が先に新曲の意味を作った
10Cardi B「AH HA」79確認済みツアー後最初の新曲で、次のフェーズへ移行した

※同点は、編集部が今週の論点との関連性から掲載順を決定した。
※「確度」は情報の確かさを示す補助表示であり、HSIの点数には加算しない。50 Centの楽曲は未発表で、2Pacの遺産管理側による独立した声明を本稿締切時点で確認できていないため「要確認」とした。

今週の1本──同じ週、2Pacをめぐる言葉が映画と法廷へ向かった

50 Centは「本物の2Pac」を先に保証した

50 Centは、実写映画『Street Fighter』のためにEminemと制作した楽曲へ、2Pacの未発表ボーカルを使用したと明かした。さらに、それは生成AIではなく、未発表音源の保管庫から得た実際の声だと説明している。

映画の全米公開は2026年10月16日予定。曲名とリリース日はまだ発表されていない。50 Centは2Pacの遺産管理側も内容を気に入ったと話したが、本稿締切時点では、遺産管理側から独立した声明を確認できていない。

ここで分けるべきものがある。「本物の録音であること」と、「本人が現在の使われ方を望んでいたこと」は同じではない。前者は音源の真正性の問題であり、後者は同意と編集倫理の問題だ。

それでも50 Centが最初に「AIではない」と言わなければならなかった事実は重い。2026年には、故人の声が聞こえた瞬間、リスナーは感動より先に「誰が、どう作ったのか」を問うようになった。

参照:HIPHOPCsによる詳報BillboardComplex

キーフ・Dの過去の言葉は、法廷で証拠になる

その数日後、2Pacをめぐる別の「言葉」が動いた。

ラスベガスで8月10日に始まる予定のキーフ・DことDuane Davisの公判で、裁判所は2008年の警察聴取と、2019年の回想録『Compton Street Legend』を証拠として認めた。

弁護側は、警察への発言が刑事訴追から守られる合意の下で行われたと主張してきた。検察側は、その後に出版や複数のインタビューで同様の話を自ら公にしたことで、秘密性は失われたと主張する。裁判所は今回、証拠として陪審に示すことを認めた。

ただし、証拠採用は、その内容が真実だと確定したことでも、被告の有罪が決まったことでもない。Davisは無罪を主張しており、推定無罪は維持される。これから問われるのは、長年メディアで流通してきた語りが、反対尋問を伴う法廷でどこまで耐えられるかだ。

同じ週、一方では2Pacの声が娯楽作品へ運ばれ、もう一方では2Pacについて語られた言葉が証拠へ変わった。二つに法的なつながりはない。だが、言葉と声が本人の死後も価値を持ち、別の主体によって再配置され続けるという点で、2026年のヒップホップが抱える問題を同時に映している。

参照:HIPHOPCsによる裁判解説

TOP STORY 2──Lil Uzi Vertは「復活」を宣言せず、8曲を置いた

Lil Uzi Vertが7月31日、8曲入りEP『Maverick “Almost Forever”』をリリースした。収録時間は約23分。2024年の『Eternal Atake 2』以来となるプロジェクトだ。

今作を「完全復活」と言い切るには早い。新しいUziの設計図が完成したというより、得意な声の使い方とビートへの入り方を確認し直した作品だからだ。「223」のように流れをつなぐ役割にとどまり単体では印象の弱い曲もあり、フックの反復や加工された声が単調に聞こえる場面もある。

それでも重要なのは、Uziが再び「次を聴きたいアーティスト」になったことだ。変化を大きく宣伝するのではなく、短いEPで現在地を示した。これは復活のゴールではない。第二の全盛期へ入れるかを確かめる入口である。

8曲それぞれの評価と「第二の全盛期」への可能性は、Lil Uzi Vertは“第二の全盛期”へ『Maverick “Almost Forever” EP』レビューで掘り下げている。

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TOP STORY 3──MGKと千葉雄喜「JJK」。「なる」ラップと「である」ラップ

MGKと千葉雄喜は、日本時間7月29日に新曲「JJK」とミュージックビデオを公開した。題名は『呪術廻戦』の英語圏での略称。映像はSam Cahillが監督し、楽曲はNo Love for the Middle Child、BazeXX、SlimXXがプロデュースした。

面白いのは、二人が同じアニメの参照を使いながら、逆の方向へ進むことだ。

MGKは、作品内のキャラクターや技のイメージを身につけ、その瞬間に別の存在へ「なる」。対して千葉雄喜は、参照を使って自分がすでに何者「である」かを説明する。前者は変身のラップ、後者は確認のラップだ。

千葉雄喜の海外共演は、Megan Thee Stallion「Mamushi」だけの一度きりの出来事ではなくなった。「TEAM TOMODACHI」の海外展開やBig Seanらとの接続を経て、今回はMGKの側が日本語と日本文化の文脈へ近づいた。

MGKは8月14日のSUMMER SONIC大阪、15日と16日の東京公演への出演を予定している。「JJK」が日本の観客の前でどのように機能するかが、次の確認点になる。

参照:HIPHOPCs第一報歌詞・構造分析ユニバーサル ミュージック公式公式MV

TOP STORY 4──BE:FIRSTは「海外進出」ではなく、USの制作単位へ入り始めた

BE:FIRSTは7月31日、新曲「BRUCE WAYNE feat. Flo Milli, ATL Jacob」をリリースした。プロデュースは、Future、Drake、Lil Babyらの作品を手がけてきたATL Jacob。客演にはアラバマ出身のラッパー、Flo Milliを迎えている。

BE:FIRSTをヒップホップとして扱うかどうかは、意見が割れる論点だ。本誌はその是非には立ち入らず、制作網の側からこの一曲を見る。

ここで注目すべきは、海外の有名アーティストを招いたという事実だけではない。曲名の表記にFlo MilliとATL Jacobが並び、制作と客演の両方が楽曲の顔として示されていることだ。日本側がUSの音を借りるだけでなく、現行USヒップホップの制作網へ一つのチームとして接続し始めたことを示す構成になっている。

ただし、この1曲だけでBE:FIRSTがUSの制作網へ定着したと断言することはできない。参加者の豪華さだけで「世界基準」が保証されるわけでもない。重要なのは、この曲がBE:FIRSTのファン層を超えてFlo MilliやATL Jacobのリスナーへ届き、継続的な共作や現地公演へつながるかだ。

BE:FIRSTは8月8日、ロサンゼルスで開催される「Head In The Clouds LA 2026」への出演を予定している。「BRUCE WAYNE」が宣伝上の国際コラボで終わるのか、海外のステージで機能するレパートリーになるのか。その答えは次の現場にある。

参照:BE:FIRST公式BMSG公式発表avex portal

TOP STORY 5──FORCE Festivalは、売る前に見せることを選んだ

10月25日に川崎・東扇島東公園で開かれるFORCE Festival 2026は、7月31日20時に予定していたチケット発売を8月15日20時へ延期した。

主催側が示した理由は、「全出演者を公開してからチケットを販売してほしい」という要望だった。8月1日から出演者情報を順次公開するとし、同日には券種と価格も発表した。

先行価格はGOLDが4万2,000円、SILVERが3万2,000円。一般発売ではそれぞれ4万5,000円、3万5,000円となる。いずれもスタンディングで、GOLDには前方エリア、専用リストバンド、優先レーンとバー、休憩スペースを備えたラウンジが付く。

2025年の先行S席4万5,000円、A席3万5,000円と比べれば、今年の二券種は3,000円ずつ安い。ただし、昨年は3万円のC席もあったため、最安価格まで含めて「値下げ」と呼ぶのは正確ではない。

本当に重要なのは価格だけではない。音楽フェスは期待を先に売る事業だが、その期待を判断する材料が足りなければ、購入者が負うリスクは大きくなる。今回の延期は、ファンを単なる売上ではなく、判断する主体として扱うための修正だった。

参照:発売延期の詳報価格・券種の比較

TOP STORY 6──BAD HOPは終わったが、関係は4組へ組み直された

8月11日にKアリーナ横浜で開催される2対2のMCバトル「BATTLE SUMMIT III」に、YZERRとTiji Jojoが15組目のチームとして加わった。優勝賞金は5,000万円である。

これにより、元BAD HOPのメンバー5人は次の4組へ分かれた。

チーム見える関係
T-Pablow × Zeebra継承
Benjazzy × Bonbero共闘
Bark × Deech地元
YZERR × Tiji Jojo内部の継続

解散は人間関係を消すことではない。誰と並び、誰とは別の道を選ぶかが、以前より見えやすくなることだ。今回の組み合わせは、BAD HOPの後を「ソロ活動の一覧」ではなく、関係の再配置として見せた。

発表後約3時間で公式投稿は約48万表示、5,700件のいいね、1,300件のリポストを記録した。数値は取得時点のスナップショットだが、組み合わせ自体がイベントの物語になっていることは分かる。

参照:HIPHOPCsによるチーム構造の解説

TOP STORY 7──eydenは、リリースより先にステージで新曲を完成させた

eydenは7月26日、Zepp DiverCityで初のZeppワンマン「Grow This Summer」を開催した。全31曲、15組のゲストが参加した公演の終盤にはYZERRがサプライズで登場。二人は新曲「AF1」を初披露し、翌27日に配信した。プロデュースはTRILL DYNASTYが担当している。

重要なのは、「新曲を発表してからライブで披露した」のではないことだ。ステージで観客の反応を受け、曲に最初の記憶を与えてから音源を公開した。ニュースリリースより先に、現場が曲の意味を作った。

Zeppへ進んだ事実だけでなく、客席が大合唱で公演へ参加したことも記録しておきたい。会場の大きさは動員数だけで成立しない。アーティストと観客の間に共有された曲があるとき、初めて次の会場が現実になる。

参照:DIGLE MAGAZINE音楽ナタリー「AF1」配信ページ

FUJI ROCK答え合わせ──配置は確認できた。個別動員の断定はしない

FUJI ROCK FESTIVAL ’26は7月24日から26日まで苗場スキー場で開催され、前夜祭を含む4日間で延べ12万3,500人を動員した。土曜日の1日券と3日通し券は完売した。

前号で注目したのは、GREEN STAGEの15時台に3日連続でラップを軸とするアクトが置かれたことだった。Loyle Carner、IO、KNEECAPという配置は予定どおり実施され、土曜日にはアルゼンチンのTruenoも同ステージへ立った。

ただし、主催側はアーティスト別の観客数を発表していない。したがって「各ラッパーが何万人を集めた」と数字で勝敗をつけることはできない。確認できるのは、フェス全体が大きな動員を記録し、その中心ステージの重要な時間帯をヒップホップが3日間担ったことまでだ。

参照:FUJI ROCK公式ラインナップRolling Stone Japan総括

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CHECK BACK|先週の答え合わせ──外れた予測は、外れたと書く

検証欄:前号で示した予測を、今週判明した数字と公的な進展で確認する。当たったものだけを残さず、外れた予測も記録する。

前号では、翌週に数字と結果を確認すると約束した。結果は次のとおりだった。

Rick Ross──「トップ10確実」は誤りだった

Rick Ross『Set in Stone』はBillboard 200で39位、初週約1万9,000ユニットだった。本誌は前号で「トップ10確実」と予想したが、外れた。明確な予測ミスであり、ここで訂正する。

同週、収監中のTory Lanezによる『Made You Think I Was Gone …But』は約2万ユニットで33位に入った。これは作品への道徳的評価ではなく、チャート上の事実として記録する。

参照:Billboard 200HotNewHipHopによるRick Ross初週報道

Future──2週目は7位、前週比65%減

Future『The Real Me』は、首位初登場時の13万1,000ユニットから、2週目は4万6,000ユニットへ減少し、7位となった。前週比は65%減。初動の大きさと、継続的な消費の間に距離があったことが数字で示された。

参照:Billboard

D4vd──有罪判決ではなく、公判へ進むことが決まった

ロサンゼルス郡の裁判官は7月27日、D4vdことDavid Anthony Burkeについて、殺人罪などの公判を開くのに十分な証拠があると判断した。被害者は14歳のCeleste Rivas Hernandez。Burkeは無罪を主張している。

これは有罪の判断ではない。予備審問で問われたのは、事件を陪審裁判へ進めるための基準を満たすかどうかだった。次回の罪状認否は8月31日に予定され、検察は死刑を求刑するか検討している。

本誌は被害者と遺族への配慮から、遺体に関する刺激的な詳細を繰り返さない。

参照:ロサンゼルス郡地方検事局ReutersAP

QUICK HITS|今週の短報

短報欄:本編の主題からは外れるが、今週のヒップホップと社会の接点として残すべき3件を扱う。

Nicki Minaj、Fauci公聴会を風刺。黙秘権の行使は有罪の証明ではない

Nicki Minajは、Anthony Fauciが7月29日の米上院公聴会で憲法修正第5条に基づく権利を繰り返し行使した後、Fauciをまねる風刺動画をSNSへ投稿した。

Fauciは、新型コロナウイルスの起源や公衆衛生政策をめぐる質問に対し、弁護士の助言に従って回答を拒否した。共和党側は説明責任を追及し、民主党側は公聴会を党派的な攻撃だと批判している。

Minajの投稿は大きく拡散したが、黙秘権の行使を虚偽や犯罪の自認と同一視することはできない。ここでヒップホップが映しているのは「真相」そのものではなく、政治的不信が短い動画によって増幅される2026年の情報環境だ。

参照:米上院委員会・公聴会情報APによる公聴会報道Page SixによるNicki Minajの投稿報道

Cardi B、2026年最初のシングル「AH HA」を発表

Cardi Bは7月31日、「AH HA」をリリースした。2026年最初のシングルであり、アリーナツアー後の次章を始める一曲になる。ツアーは45万枚以上のチケットを販売し、女性ラッパーによるデビュー・アリーナツアーとして過去最大の興行収入を記録したと報じられている。

参照:BillboardPeople

Too $hort、60歳で23作目。全曲をLil Jonがプロデュース

Too $hortが23作目のスタジオアルバム『Sir Too $hort Vol. 2: Drink & Smoke』を発表した。全曲をLil Jonがプロデュース。二人の代表的な接点「Blow the Whistle」から20年を経て、60歳のラッパーが新作を出す事実は、ヒップホップに「現役の老年期」が生まれたことを示している。

参照:AP

今週聴くべき6作品

作品形式聴く理由
Lil Uzi Vert『Maverick “Almost Forever”』8曲EP復活の完成ではなく、期待値が戻る瞬間を確認できる
MGK × 千葉雄喜「JJK」シングル/MVアニメの引用が二人の異なる自己紹介へ変わる
BE:FIRST feat. Flo Milli, ATL Jacob「BRUCE WAYNE」シングル日本発のグループがUSの現行制作網へ接続し始める瞬間を聴く
eyden feat. YZERR「AF1」シングル初披露の現場から翌日配信へつながった速度を聴く
Cardi B「AH HA」シングル大規模ツアー後の最初の方向転換を測る
Too $hort『Sir Too $hort Vol. 2: Drink & Smoke』アルバム60歳のラッパーとLil Jonが、継続を懐古で終わらせない

結論──次に試される「順番」

透明性とは、すべてを長文で説明することではない。リスナーが判断するために必要なものを、判断の前に置くことだ。説明を置かないなら、音楽や現場そのものを先に差し出し、そこで信用を作る必要がある。

来週以降、その原則は数字、現場、チケット販売、法廷で試される。注目点は次の7つだ。

  1. Lil Uzi VertとCardi Bの新作が、ストリーミングとチャートでどのような初動を見せるか。
  2. BE:FIRSTが8月8日のHead In The Clouds LAで、新曲を現地の観客へどう届けるか。
  3. FORCE Festivalが8月15日の販売再開までに、どの順番で全出演者を公開するか。
  4. 8月10日開始予定のキーフ・D公判で、過去の発言が陪審へどう示されるか。
  5. 8月11日のBATTLE SUMMIT IIIで、話題性の高いタッグが実戦でも機能するか。
  6. MGKが8月14日〜16日のSUMMER SONICで「JJK」を日本の観客へ届けるか。
  7. 8月31日のD4vd罪状認否までに、検察が求刑方針をどう定めるか。

関連記事

HSI計算内訳

トピック ATT MKT CULT 計算値 HSI
50 Cent × Eminem × 2Pac 92 78 96 88.3 88
Lil Uzi Vert 94 88 82 88.3 88
MGK × 千葉雄喜 90 82 90 87.2 87
BE:FIRST × Flo Milli × ATL Jacob 84 85 89 85.9 86
キーフ・D公判 91 70 99 86.1 86
BATTLE SUMMIT III 89 82 88 86.3 86
FUJI ROCK 2026 76 84 92 83.6 84
FORCE Festival 80 86 84 83.3 83
eyden × YZERR 82 78 84 81.2 81
Cardi B 88 78 70 79.1 79

HSIの読み方

  • ATT(Attention):検索、SNS、一般報道を含む注目度
  • MKT(Market):配信、興行、チケット、チャートへの影響
  • CULT(Culture):ヒップホップ文化、表現、制度へ残す意味

HSIは、本誌編集部が公開情報を基に各軸を相対的に採点する編集指標であり、外部機関による実測値ではない。計算値は小数第1位まで算出し、本文のランキングでは整数に丸めて表示する。SNS数値は取得時点のスナップショットとして扱い、事実誤認や重要な追加情報が判明した場合は、変更理由を明記したうえで更新する。採点手順とスコアの読み方は「HSI|HIPHOPCs Scene Indexとは」を参照。

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