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テキサスが放つ新鋭モンスターMC!今大注目のBigXthaPlugについて
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BigXthaPlug。この名前を初見で誰が読めるだろうか?昨今のラッパー名は読解不可能な難解なものも散見されるが、英語に堪能な人やネイティブな英語話者すらも、この名前を読むのに一瞬躊躇するだろう。今年26歳になるテキサスはダラス出身の、BigXthaPlug(ビッグエクサプラグ)は今南部ヒップホップシーンを率いる最も熱いMCのひとりである。
Young Thug、Playboi Cartiとの比較に激怒。「どこのソファからツイートしているのか」と鋭利な一言で黙らせる
アトランタ出身の人気ラッパーYoung Thug(ヤング・サグ)が、SNS上での発言をきっかけにファンとの舌戦を繰り広げ、大きな注目を集めている。発端は、彼が次回アルバムに関して投稿した挑発的なツイートであった。
「この作品を聴きたかったら、まずは土下座してお願いしろ。nocizzy(=マジで)」
— Young Thug(@youngthug)2025年3月27日
この投稿に対して、あるユーザーが「U NOT CARTI LIL BRA(お前はCartiじゃない、弟分だ)」とコメント。これは、Playboi Cartiの新作『Music』がリリースされないままである状況をネタに、Thugとの比較を試みたものである。
これに対し、Young Thugは即座に一言で切り返した。
「今どこのソファからツイートしてるんだ?」
この一言がSNS上でバズを呼び、10万を超える“いいね”を獲得。Thugの鋭いユーモアと風格が改めてファンの間で称賛された。
バズの余波でファンが即謝罪。「あなたはBIG braです」
反撃を受けたファンは即座に態度を一変し、長文の謝罪文をXに投稿。そこでは「あなたはレジェンドであり、音楽カルチャーを築いた存在」と称賛し、自身の発言が無思慮だったことを認めた。
「あなたの影響力は比較を超えたところにあります。私は完全に間違っていました。あなたは間違いなくBIG braです」
— @unseenopium(該当ファン)
SNSではこの一連のやり取りが話題となり、Thuggerの存在感と“キングとしての貫禄”を改めて印象づける結果となった。
新作アルバム『Uy Scuti』の布石?NBA試合でのメッセージが波紋を呼ぶ
https://www.instagram.com/p/DHt5BWEJq0j/?utm_source=ig_web_copy_link
この出来事の直前、Young ThugはNBAの試合(マイアミ・ヒート vs ゴールデンステート・ウォリアーズ)を恋人のMariah The Scientistと共に観戦。その際、「UY SCUTI #5」と背中に記されたヒートのジャージを掲げている様子がTVカメラに映し出された。
「Uy Scuti(ウィ・スキューティ)」は、天文学上で最も巨大な恒星の名前として知られる言葉である。さらに、Young Thug本人が唯一フォローしているInstagramアカウント名でもあり、現在投稿はないものの、「これが新アルバムのタイトルではないか」と多くのファンが推測している。
さらに彼は「KING SPIDER...
今さら聞けないヒップホップ!米国ヒップホップに貢献した女性ラッパー達について語ろう(中編)
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さて、前編では主に80年代から90年代初頭から活躍していた女性ラッパーにフォーカスしていたが、中編となる今回からは主に90年代中期から後期に活躍した人物を数人紹介する。
「マジで嫌いだった」カニエ・ウェスト、ケンドリックのライブを徹底批判、怒りの矛先が止まらない
ヒップホップ界のカリスマ、カニエ・ウェスト(Kanye West)が再びケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)に対し、辛辣なコメントを投下した。過去に共演歴もある両者だが、最近のカニエは一貫してケンドリックに対する敵意を隠していない。
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「これ、めっちゃ嫌いだった」— ルイ・ヴィトンのステージに激怒
発端は、2023年に開催されたルイ・ヴィトンのメンズコレクション(パリ・ファッションウィーク)でのケンドリックのパフォーマンス動画であった。同イベントでケンドリックが披露した「Count Me Out」に対し、カニエはインスタグラム上でこうコメントした。
「これ、めっちゃ嫌いだった(I hated this so much)」
この一言は、カニエのファン・ケンドリックのファンを問わず大きな議論を呼んだ。
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カニエの怒りはなぜ止まらないのか?Playboi Cartiの新作が火種に
ケンドリックがPlayboi Cartiのニューアルバム『Music』に参加し、「Good Credit」「Back00r」「Mojoi Jojo」の3曲で登場したことも、カニエの逆鱗に触れたと見られる。カニエはX(旧Twitter)上で、以下のようなコメントを残している。
「俺はケンドリックの音楽が好きじゃない。ラップは上手いけど、Cartiのアルバムに彼の声は必要なかった。」
また、ドレイクに対するディス曲として話題になった「Not Like Us」についても、
「あれも大っ嫌いだった(I HAAAAAATED NOT LIKE US)」
とまで発言し、強烈な拒絶反応を示している。
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「KENDRICK WAS NEVER KING」— 王座を否定する発言も
極めつけは、カニエがポストしたこの一言だ。
「KENDRICK...
カニエ・ウェスト、ドイツのシンガーに怒りの訴訟を起こされる「価値観が違う」とサンプル拒否された曲を勝手に使用?
カニエ・ウェスト(Ye)が、またしても世間を騒がせています。今度はドイツ人アーティスト、アリス・マートン(Alice Merton)さんに著作権侵害で訴えられるという事態に発展しました。何度彼はクリアランスの問題で訴訟を起こされるのでしょうか。。。
February 10, 2008 – Los Angeles, California
Kanye West performs during the pre-show ceremony at the 50th Annual Grammy Awards, held at the Staples...
今さら聞けないヒップホップ!米国ヒップホップに貢献した女性ラッパー達について語ろう(前編)
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50Cent(50セント)が昨年末ポッドキャストに登場して「昨今の女性ラッパーの音楽は性的過ぎて若い女性に悪影響を及ぼしている」と彼女らの一面性すぎる表現に懸念を示していた。彼曰く、ヒップホップにおける女性の基準が大幅に下がった、と。筆者的は今さら?っと思ったものの、確かに昔に比べセクシャル系なラッパーの数は、多くなっているような気がしないでもない。日本含め今月3月8日は国際女性デーだったのだが、アメリカでは3月は一か月まるごと「Women's History Month(女性の歴史月間)」と公的に制定している。その目的は、歴史、文化、社会に対する女性の貢献を認識し、祝福し、男女平等を求める継続的な闘いについて考える機会の提供らしい。今回の50のコメントも今回この記事を書くきっかけになったので、読者の皆さんも一緒に女性ラッパーの歴史を振り返って考えて欲しい。今回も長編コラムとなりそうなので、前中後編と3回に分けて掲載しようと思う。
この間ThreadsでPlayboy Carti(プレイボーイ・カーティ)信者の若者(と筆者は推測する)が90年代ラッパー達を「老害」とをディスっていたのを目にしたんだけれど、そもそもヒップホップというジャンルのMCの成功は、古い形式を破壊しその破片を操って新しい自己表現スタイルを生み出す意欲に基づいている。古い形式ありきの音楽なのだ。80年代と90年代には、男性ラッパーも女性ラッパーも、韻を踏んだ言葉遊びを繰り返し、拡張されたメタファーを使ってダークで、暴力的で、ロマンチックで、希望に満ちた経験を語り、自分自身をヒーロー、目撃者、予言者として位置づけていた。音楽業界が女性の貢献を軽視してきた歴史を考えると、ヒップホップを「男性寄りの音楽」と明言してしまうのは簡単である。にもかかわらず、このジャンルの初期の頃、批評家がまだヒップホップを一時的な流行だと嘲笑していた一方で、女性ラッパー達は、彼女たちが住む世界に対する解釈や経験を遠慮なく詳細に表現し、このジャンルの生物学において強力な一部分を作り始めていたのだ。彼女たちは皆、スタイル、流れ、歌詞の内容に明確な違いがあるものの、共通していたのは激しくも独立した声(ボイス)と、一貫して響き渡る自分らしさを保つ力であったのだ。
Roxanne Shanté(ロクサーヌ・シャンテ)
今年のグラミー賞で、「生涯功労賞」の栄誉を受けた初の女性ソロラッパーとなった人物から紹介しよう。ラップ界で「ファーストレディ」と呼ばれているRoxanne Shanté(ロクサーヌ・シャンテ)は、独特のしゃがれ声と、恐れ知らずのリリカルパワーで、男性中心だった1980年代のヒップホップ界に、独特の風格を漂わせた。1969年生まれの彼女。自身がまだ10歳であったにもかかわらず、母親が彼女を地元のラップバトルに出場させ、50ドルを獲得した時からバトルラッパーとしてのキャリアが始まったという。地元で男の子達をラップで制し続けていた彼女は、1984年15歳だったとき隣人のMarlon Williams(マーロン・ウィリアムズ)A.K.A.プロデューサーのMarley Marl(マーリー・マール)から、初期のヒップホップレコード、U.T.F.O.の『Roxanne Roxanne』の作成中トラックに韻を踏んでほしいとの依頼を受けた。そこからマーリー・マールのJuice Crew(ジュース・クルー)唯一の女性ラッパーとしてのキャリアを開始する。1980年代後半にツアーを行い、1988年の『Go on Girl』、1990年の『Independent Woman』、1992年の『Big Mama』など一連のシングルをリリースした。だが彼女はCold Chillin' Records (コールド・チリン・レコーズ)から2枚のアルバム『Bad Sister』(1989年) と『The Bitch Is Back』(1992年) をリリース後、25歳で一時期音楽業界から引退し、大学に戻って学業に専念することになる。
Ms. Melodie(ミス・メロディ)
伝説のBoogie...
ケンドリック・ラマーのスーパーボウルに「黒人ばかりだ」「ドレイク叩きすぎ」とFCCに苦情、ハーフタイムショーの真実とは
もうビーフは沢山だ!という方は読み飛ばして頂きたいが、TMZの報道があったため取り上げさせて頂く。
https://youtu.be/oAPpyuojQCA?si=IbLm9g5xTqxLmS34
2025年のスーパーボウルで、ケンドリック・ラマーが仕掛けた“問題作”ハーフタイムショーだ。
全米1億3,000万人以上が目撃したこのパフォーマンスに対し、FCC(アメリカ連邦通信委員会)には「反米的すぎる」「ドレイクをディスりすぎ」などのクレームが殺到。
「ドレイクは小児性愛者」発言で視聴者から怒号
TMZが報じたところによれば、視聴者は、「ケンドリック・ラマーがTVでドレイクを小児性愛者と断定した。数千万人の前で嘘をばらまいたのは許せない」と怒りをあらわに。
実際のパフォーマンスでは明確な発言はなかったものの、話題となったディストラック「Not Like Us」を用いた演出が、ドレイクへの痛烈な攻撃と受け取られたようだ。
苦情内容は“反米的”から“黒人ばかり出てる”まで
中には「アメリカを分断するようなメッセージだった」「黒人の出演者ばかりで多様性がない」といった、人種差別的とも取れるコメントも。
1987年製“幻の車”から30人が飛び出す
この騒動の中心にあるケンドリックのパフォーマンスは、演出面でも規格外であった。
彼の象徴でもある1987年製Buick GNXを大胆に改造し、オープニングで30人のダンサーがその車から一斉に登場するという衝撃のシーンが話題に。
pgLangのクリエイティブディレクター、マイク・カーソンは「この車はケンドリックの世界観の象徴だ。使わない手はなかった」と語っている。
サミュエル・L・ジャクソンが“アンクル・サム”として登場
パフォーマンスのナレーションには、あのサミュエル・L・ジャクソンが起用され、“アメリカの象徴”であるアンクル・サムを演じた。
リハーサル映像では、ケンドリックがジャクソンと共に笑いながら演出を調整する姿も確認されている。エンタメ×政治×リアルヒップホップの融合であった。
ドキュメンタリーがYouTubeで無料公開中
この歴史的パフォーマンスの裏側を追った32分のドキュメンタリー映像が現在YouTubeで無料公開中。
SZA、Mustard、セリーナ・ウィリアムズら豪華ゲスト陣がステージに登場するまでの舞台裏や、リハーサル中のケンドリックの素顔も収められている。是非試聴して頂きたい。Via
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