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2026年11月第1週ヒップホップニュース|JAY-Zのハーフタイム正式決定、Yeのヒューストン公演、FORCE本祭

ヒップホップニュース54 min read
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7年前「自分が出る話なら終わりにしよう」と言ったJAY-Zが、ハーフタイムに立つと決まった週。HIPHOPCs週刊ヒップホップニュース第43号(2026年10月26日〜11月1日)。

文責:Rei Kamiya/HIPHOPCs Intelligence Unit

対象:第42号の締切(10月25日(日)12時)から、11月2日(月)15時20分まで(日本時間)|採点:HSI-W v2.0

急ぐ人はランキングと結びへ。続報待ちの話は継続観測、短い知らせは短報、関連記事はもう一歩読むに。

今週は、一度口にした言葉の「その後」が続いた。7年前、自分が出る話なら終わりにしようとNFLのトップに伝えていたJAY-Zは、来年2月のハーフタイムに立つと正式に決まった。3月にアリーナ公演を予告したLEXは、30日、その舞台に立った。J. Coleは、「最後のつもり」で作ったアルバムのツアーの途中で、引退するとは言わないと話した。

スタジアムの夜もあった。ヒューストンでは、Yeが8万人を超える観客を集め、関係がこじれていたPlayboi Cartiとステージに並んだ。客席にはDrakeとTravis Scottもいた。

先週から続く話も動いた。川崎のFORCE Festivalの本祭は本誌が現地で取材し、Yella Beezyの公判では、起訴を決めた大陪審で証言した幼なじみが、法廷では証言を拒んだ。Lil Durkの保釈審理を前に、JAY-ZとJ. Coleが判事あての手紙を出したことも伝えられた。一方、先週号で「未確認」としたLil Babyの新作の発売日は、先週のうちに発表されていた。付録で訂正する。

ここから、HSI順に10本。


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目次

2026年11月第1週のヒップホップニュースランキング

順位ニュースHSI確度本誌
1【米】JAY-Z、Super Bowl LXIハーフタイムに正式決定82🟢—
2【米】Ye、ヒューストン公演でPlayboi Carti、North Westと共演77🟢—
3【日】FORCE Festival 2026本祭、Lil Babyが初めて日本のステージへ70🟢📍
4【米】Yella Beezyの公判、大陪審で証言した幼なじみが法廷で証言を拒む63🟢—
5【日】LEX、初のアリーナ単独公演62🟢—
6【米】J. Cole、「引退するとは言わない」61🟢—
7【米】Lil Durkの保釈審理へ、JAY-ZとJ. Coleが手紙60🟢—
8【日】Filix王、RAPSTAR敗退の翌日に「RAPSTAR DISらない」58🟢—
9【日】Mall Boyz『Mall Tape 3 Remix』、公募のリミックスをTohjiが選ぶ55🟢—
10【日】T.i.G skysea、REAL-Tへのディス曲「Sky Sea」のMVを公開45🟢—

HSIは本誌の編集指数で、作品や人物の評価ではない(内訳は付録)。🟢は見出しの出来事を確認済み、🟡は一部未確認、📍はそのニュースを扱う本誌の個別記事があることを示す。


1位|JAY-Z、ハーフタイムに正式決定──「自分が出る話なら終わりにしよう」から7年

HSI 82|🟢 確認済み(NFL、Apple Music、Roc Nationの発表)

米国時間10月26日(月)、NFLとApple Music、Roc Nationが、Super Bowl LXIのハーフタイムにJAY-Zが出ると発表した。試合は2027年2月14日、カリフォルニア州イングルウッドのSoFi Stadiumで開かれ、ESPN、ABC、Disney+で中継される(NFL)。

発表は、Monday Night Footballのダラス・カウボーイズ対フィラデルフィア・イーグルス戦のハーフタイム中に行われた(Yahoo Sports)。先週号の1位で伝えたPuckの報道(米国時間10月20日)から、6日後の正式発表になる。

JAY-Zは声明で、『Reasonable Doubt』からこのステージまでを旅にたとえた。30年分の音楽と仕事と文化を、世界でいちばん大きな舞台に持っていくという内容だ(NFL)。

NFLのRoger Goodellコミッショナーは、2019年にRoc Nationと合意したとき、頼みは一つだけだったと明かした。いつかJAY-Z本人が、ふさわしいと思える時にステージに立つことだ(NFLの発表文)。

Goodellは発表後、Apple MusicのEbroとの対談でも、『Reasonable Doubt』の30周年を本人が時機と判断したと説明し、JAY-Zを芸術とビジネスの両面での天才と呼んだ(HotNewHipHop)。

その2019年、本人は逆のことを言っていた。JAY-Zは当時、Goodellに「自分が出る話なら、この話はここで終わりにしよう」と伝えていた(ESPN、The National News Desk)。

Roc Nationは2019年からNFLと組み、Rihanna、Kendrick Lamar、Usher、The Weeknd、Bad Bunnyのハーフタイムに関わってきた(Billboard)。今回も制作総指揮はRoc Nationが務め、演出はHamish Hamiltonが担う(ESPN)。

Billboardは、発表から24時間たたないうちに、15分のステージを一人で通すのか、共演者を呼ぶのかで議論が起きていると伝えた。

最終公演は、西海岸の夜だった

発表の2日前、10月24日(土)。JAY-Zは同じSoFi Stadiumで、1年続いた「JAY-Z30」を締めくくった。先週号の締切とほぼ同じ時刻に始まった公演で、本号で扱う。

完売した2夜目は、地元の西海岸に寄せた構成だった。Too $hortが「Blow the Whistle」で現れ、Snoop Doggが「Murder Was the Case」を歌った。続いてDr. Dreが加わり、「The Next Episode」「California Love」「Nuthin’ But a ‘G’ Thang」「Still D.R.E.」を重ねた(Complex)。

ロサンゼルスは、2019年に亡くなったNipsey Hussleの地元でもある。JAY-Zは彼を「Nip the great」と呼んで写真をスクリーンに映し、「Hussle & Motivate」と「Last Time That I Checc’d」を自分の曲に織り込んだ(Complex)。

最後の「Encore」で、JAY-Zは、スタジアムは空席だった、チケットは配られた、というSNS上の話に触れた。自分の目で見たものを信じろ、AIの時代だからこそ全部を疑え、と客席に語りかけている(Complex)。

Roc Nationは7年間、ハーフタイムの舞台を作る側にいた。選ぶ側に関わってきた本人が、今度は出演者になる。Goodellは時機について語ったが、誰がどんな手続きで決めたのかは、発表文にもその後の発言にも出てこない。

正式発表で加わったのは、2つの言葉だ。Goodellの「いつか出てほしい」という頼みと、7年前の本人の「出る話なら終わりにしよう」という断りである。発表は、この起用を、本人にとって時が来た決断として描いている。2月14日の15分が、その描き方に見合う舞台になるかどうかが問われる。

📍 Puckの報道が出た週の経緯は第42号の1位に。出演者が決まらないまま10月に入った頃のことは第41号で読める。

出典:NFL:発表文(日時、会場、中継、本人とGoodellの声明、制作と演出)(10月26日) / The National News Desk:2019年の本人の発言、Roc Nationの役割(10月27日) / Yahoo Sports:発表の場面 / CNN:Goodellの発言の報道(10月26日) / HotNewHipHop:Apple MusicでのGoodellの発言(10月28日) / ESPN:2019年の本人の発言、制作と演出 / Billboard:Roc Nation体制の歴代出演者、15分のステージをめぐる議論 / Complex:最終公演の共演者、Nipsey Hussleへのトリビュート、「Encore」での発言(10月25日) / JamBase:SoFi 2公演の共演者(10月26日)


2位|Ye、ヒューストンで8万人規模の公演──Playboi Carti、North Westと共演、客席にはDrakeとTravis Scott

HSI 77|🟢 確認済み(公演の開催と共演。動員の数字は本文の注記を参照)

米国時間10月31日(土)、Ye(Kanye West)が、テキサス州ヒューストンのReliant Stadiumで公演を開いた。ヒューストンでのライブは2019年以来で、3時間近くに及んだ(Complex)。ステージの中心には、地球をかたどった球体が置かれた(Ratings Game Music)。

会場側は、米国のスタジアムで開かれたラップの公演として最多の動員だったとしている(Complex)。動員を8万210人とする数字は、集計アカウントのHip Hop All Dayが出したもので、会場の発表として確かめたものではない(Houston Chronicle、HotNewHipHop)。HotNewHipHopによると、それまでの記録は4月のSoFi Stadium公演(2夜とも7万4000枚超)だった。

Yeは「Ghost Town」の途中で、記録を破ったことを客席に伝え、長く支えてくれたファンに礼を述べた(HotNewHipHop)。それ以外に客席へ語りかける場面は、ほとんどなかったという(Houston Chronicle)。

ステージには娘のNorth Westが上がり、Playboi Cartiも加わった。YeとCartiは「CARNIVAL」「Off The Grid」を並んで歌った。Cartiは自身の「EVIL J0RDAN」に加え、自身が客演したTravis Scottの「FE!N」も披露した。Yeが一歩下がって、Cartiに任せる場面もあった(Houston Chronicle、HotNewHipHop)。HotNewHipHopは、昨年関係がこじれていた2人が、今年は互いのステージに立つ間柄に戻ったと伝えている。

客席には、Yeと確執が続いてきたDrake、Travis Scott、プロデューサーのMike Deanの姿もあった(Complex)。DrakeとTravis Scottは、同じ夜にNBAのロケッツ戦を並んで観戦してから会場に入ったという(HotNewHipHop)。

記録が話題になる一方で、Yeの公演には、過去の反ユダヤ的な発言をめぐる批判がついて回っている(HotNewHipHop)。ツアーは11月7日にテキサス州アーリントンのAT&T Stadium、21日にアリゾナ州グレンデールのState Farm Stadiumへ続く(AT&T Stadium、KTAR)。

数字の扱いとは別に、報道から確かめられるのは、関係がこじれていた相手が、ステージと客席の両方に集まった夜だったことである。

今回のツアーで東南アジア唯一の公演となったジャカルタでも、地球をかたどった舞台が置かれ、約30曲の中には「CARNIVAL」も含まれていた(ANTARA)。

本誌は1週間前の10月24日、ジャカルタのGBKスタジアムでの公演を現地で取材した。客席に囲まれた半球状の舞台には、青い海と緑の陸地、白い雲が映っていた。人の姿は小さくても、目は自然と頂に立つYeへ向かった。

青い海と緑の陸地、白い雲を映した半球状の舞台。その頂にマイクを持つ人物が立つ
2026年10月24日、ジャカルタ公演のGlobe Stage。写真提供:RAW VISION COLLECTIVE。

出典:Houston Chronicle:公演の内容、共演、動員の数字の出どころ(11月1日) / Complex:会場の発表、2019年以来のヒューストン公演、客席の顔ぶれ(11月1日) / HotNewHipHop:記録、それまでの記録、本人の発言、批判、次の公演(11月1日) / HotNewHipHop:Playboi Cartiとの共演(11月1日) / HotNewHipHop:DrakeとTravis Scottの来場(11月1日) / Ratings Game Music:球体のステージ(11月1日) / AT&T Stadium:11月7日の公演案内 / KTAR:11月21日の公演 / ANTARA:ジャカルタ公演のステージと曲(10月25日)


3位|FORCE Festival 2026本祭──海外勢3組が欠けた日、現地の声で最も多く挙がったのは2日前に決まったQuavo

HSI 70|🟢 確認済み(本誌の現地取材、イープラスの告知)|📍本誌の現地レポート(10月27日)

10月25日(日)、川崎市の東扇島東公園で、YZERRが主催するFORCE Festival 2026の本祭が開かれた。本誌のIto Kotaroが、前日24日の無料BLOCK PARTYから2日間を取材し、会場で来場者約100人に話を聞いた(本誌)。

ヘッドライナーのLil Babyは、この日が初めての日本でのライブになった。2025年10月21日に東京・豊洲PITで予定されていた初の単独公演は、プロモーターのクリエイティブマンが同年9月5日に中止を発表していた。川崎のステージは、その予定日から1年と4日後だった(本誌、クリエイティブマン)。

出演者は本番まで動いた。Roddy RicchとChase Bのキャンセルに続き、Lil Tjayも本祭への出演を取りやめ、代わりにToosiiが出た。10月24日の時点では、イープラスの出演者欄にまだLil Tjayの名前があった(本誌)。

翌26日にZepp Osaka Baysideで予定されていたPolo GとLil Tjayの「AFTER LIVE SHOW」も、Lil Tjayのキャンセルを受けた協議の結果、中止になった(イープラス、SLUMHOODSTAR)。

本誌の数えでは、8月までに発表された海外勢7組のうち3組が本祭のステージに立たず、2組が加わった。国内勢の8組は、8月の発表から最後まで変わらなかった(本誌)。

56人への現地インタビューに出てきた名前

本誌が現地で聞いた56人分の記録では、キャンセルや欠場への言及は2件だった。多くは、目の前で観たステージの話だった(本誌)。

名前が出た件数が最も多かった出演者は、23日に出演が発表されたばかりのQuavoで、14件。ヘッドライナーのLil Babyの11件を上回った。挙がったのは「Bad and Boujee」をはじめとするMigosの曲で、曲が流れると客席は当たり前のように一緒に歌えた、という声があった(本誌)。

Polo Gは、来なかったLil Tjayのヴァースを代わりにラップしたという。Toosiiは、客席の子どもと女性のファンをステージに招いた(本誌)。

YZERRの名前が出た10件のうち、9件はステージの感想ではなく、フェスを開いたことへの感謝やリスペクトだった。この週末の出演者欄には、2024年2月に活動を終えたBAD HOPの8人のうち、YZERR、T-Pablow、Tiji Jojo、Benjazzy、BARKの5人が名を連ねた(本誌)。

前日の24日、雨の無料ステージでは、C.O.S.A.が最後の「LOVE」で涙を見せた。C.O.S.A.は、2025年4月に35歳で亡くなった川崎出身のJJJと、互いの作品で共演を重ねてきた(本誌)。

ここで示した数字は、56人分の聞き取り記録に基づく集計で、来場者全体の意見を示すものではない。

出演者の顔ぶれを目当てにチケットを買った人にとって、その名前は直前まで入れ替わり、大阪の公演は1本消えた。本祭の払い戻しの正式な条件は、本号の締切時点でも確認できていない(継続観測)。

一方、記録に残った声で多かったのは、2日前に決まった出演者の曲と、地元に場を開いた主催者への感謝だった。発表された名前と、その日ステージにいた人。2つの差をどう埋めていくかは、主催者がこれから示すことになる。

背景:Migosの曲が流れた週

QuavoとMigosで並んでいた甥のTakeoffは、2022年11月1日にヒューストンで撃たれて亡くなった。11月1日で4年になった。事件で起訴された男の公判は、11月5日に陪審の選定、9日に審理が始まる予定だと、2月と9月に伝えられている(AllHipHop。10月以降の変更の有無は確認していない)。QuavoとOffsetは9月、5年ぶりの共作「Away」を披露し、Migosの最後のアルバムを2027年1月に出す予定だと伝えられている(Capital XTRA)。

Lil Tjayの代わりに出たToosiiは、川崎に立つ2日前の23日に、新作『Platinum Heart 2』を出したばかりだった(Ratings Game Music、Wikipedia「2026 in hip-hop」)。

📍 2日間の写真と来場者の声は現地レポートに、出演者の発表と変更の記録は完全ガイドに、Roddy Ricchの出演見送りと返金についてのYZERRの発言は10月22日の記事にある。1年前に消えた初来日の経緯は8月13日の記事で読める。

出典:本誌:現地レポート(10月27日) / イープラス:大阪公演の中止のお知らせ / SLUMHOODSTAR:大阪公演の中止(10月26日) / クリエイティブマン:2025年の来日公演中止のお知らせ / Ratings Game Music:Toosii『Platinum Heart 2』のレビュー(10月28日) / AllHipHop:Takeoff殺害事件の公判日程(2月) / AllHipHop:公判前の弾丸の鑑定請求と日程(9月) / Capital XTRA:QuavoとOffsetの共演、Migosの最後のアルバム(9月29日)


4位|Yella Beezyの公判──大陪審で証言した幼なじみが、法廷では証言を拒んだ

HSI 63|🟢 確認済み(地元テレビ局ほかの法廷報道)

米国時間10月26日(月)、テキサス州ダラスで、ラッパーYella Beezy(本名Markies Conway)の公判が始まった。8時間を超える陪審の選定で、陪審員12人と補充の3人が決まった。審理は2〜3週間の見込みだ(CBS Texas)。

起訴の罪名は、テキサス州法のcapital murder(最も重い類型の殺人罪)で、人を雇って殺害させた疑いによる。2020年11月11日、ダラスの州間高速道路35E号線で、同じダラスのラッパーMo3(本名Melvin Noble)が撃たれて亡くなった事件で、検察はYella Beezyが実行役に殺害を依頼したとしている。本人は無罪を主張している(FOX 4、CBS Texas)。検察は本件で死刑を求めておらず、有罪なら仮釈放のない終身刑になることを、判事が陪審の選定の場で説明した(MIIXTAPECHIICK)。

27日の冒頭陳述で、検察のTommy Adamsは、2017年から続いた2人の確執が依頼殺人に至ったと述べた。検察は、実行役のKewon Whiteに4万ドルが支払われたとしている(NBC DFW、WFAA)。

弁護側のToby Shookは、捜査が最初から一つの見立てに絞られていたと反論した。Yella Beezyが銀行から引き出した現金は真新しい高額紙幣で、White元被告が持っていた少額紙幣とは合わない、とも指摘している(FOX 4)。

初日の証人には、Mo3の母(AceShowbiz)と交際相手(WFAA)、撃たれる場面を目の前で見た運転手(FOX 4)がいた。28日は、現場の捜査や、捜索で押収された品をめぐる証言が続いた(FOX 4)。Yella Beezyは保釈されたまま審理に臨んでいる(NBC DFW)。

大陪審で証言した幼なじみが、法廷では口を閉ざした

29日には、Yella Beezyの幼なじみで音楽仲間でもあるラッパーJose Bodega(本名Theodore Thomas)が証言台に立った。2025年2月、起訴を決めた大陪審で143ページに及ぶ証言をしていた人物だが、法廷では検察の質問に対し、自己負罪拒否の権利(合衆国憲法修正第5条)を繰り返し行使した(XXL、The Source)。

同じ29日、州の銃器鑑定士は、押収された銃のいずれも、現場に残った薬莢44個とは一致しなかったと証言した。44個はすべて、特定されていない1丁の銃から撃たれたものだという(FOX 4)。

Jose Bodegaの証言は、30日も再開されなかった。検察は状況が「流動的」だと述べ、本人と弁護人に11月4日(水)の出廷を求めた(FOX 4)。The Sourceは、検察の立証に新たな難しさが加わったと伝えている。

同じ30日、ニューヨーク連邦準備銀行の担当者は、証拠の100ドル札2枚が新札としてどの銀行に出荷されたかを通し番号から説明する一方、使われた後の行方は追跡されないと認めた。弁護側は、検察の照会が2025年4月だったことを指摘している(FOX 4)。

ウェストハリウッドのホテルの警備責任者は、所属レーベルのHitco Musicが、2020年11月10日からYella Beezyのためにスイートを予約していたと証言した。検察側の資料は26泊の予約を示していたが、弁護側は反対尋問で、当初の予約は3泊で、その後少しずつ延びたことを示した(FOX 4)。

テキサス州マウントプレザントの警察官は、2020年11月23日にKewon Whiteを交通違反で止めた際、銃3丁と現金9670ドル、マリフアナなどを押収したと証言した。弁護側は、押収された現金に5ドル札が300枚以上含まれていたことを取り上げている(FOX 4)。審理は11月2日(月)に再開される(FOX 4)。

実行役とされたWhite元被告は9月に有罪となったが、その評決はYella Beezyの関与を認定したものではない(FOX 4)。

歌詞の扱いは、公判の前に一部が決まっていた。7月27日、判事は、2人の確執を示すとしてYella Beezyの曲2曲とMo3の曲1曲を法廷で流すことを認め、検察が動機を示すと主張した曲と、事件当日のInstagramライブの映像は認めなかった。弁護側は、歌詞は役を演じたもので事実ではないと主張している(FOX 4)。公判でどの曲がどう示されたかは、本号では確認していない。

2人の確執は、もともと曲とSNSの上で見えていたものだ。いま陪審が確かめているのは、その確執が現実の行為につながったのかどうかである。大陪審での証言と、法廷での沈黙。検察の筋書きも弁護側の反論も、まだ主張の段階にある。本誌は評決まで、両者の言い分を分けて記録する。

📍 2026年後半に重なる公判の流れは「法廷と殿堂」の年表に。公判の日程は第40号から追ってきた。

出典:CBS Texas:陪審の選定、無罪の主張、審理の見込み(10月26日) / FOX 4:歌詞の扱いをめぐる判断、事件の日付と場所、量刑(7月27日) / NBC DFW:冒頭陳述、4万ドル、保釈 / WFAA:冒頭陳述の内容 / FOX 4(Yahoo掲載):弁護側の反論、White元被告の評決 / FOX 4:2日目の証言 / AceShowbiz:最初の証人 / Music Times:証言の開始(10月29日) / XXL:Jose Bodegaの証言拒否(10月29日) / FOX 4:4日目の証言、反対尋問、3日目の銃器鑑定(10月30日) / MIIXTAPECHIICK:死刑を求めないこと、公判前の判断(10月27日) / CBS Texas:4日目の証言(10月30日) / The Source:大陪審での証言、検察への影響(10月31日) / WFAA:初日の証人


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5位|LEX、初のアリーナ単独公演──3月に予告した舞台に、10月30日に立った

HSI 62|🟢 確認済み(公式発表、音楽ナタリー、ABEMA TIMES、ROCKIN’ON JAPAN)

10月30日(金)、LEXが東京・TOYOTA ARENA TOKYOで、自身初のアリーナ単独公演「LEX LIVE AT TOYOTA ARENA」を開いた。公演の模様はABEMAで生中継された(音楽ナタリー)。

この公演は、3月3日に東京・Zepp Hanedaで開いた5大都市ツアーの最終公演で発表されていた(LEX公式サイト、SPICE)。会場のTOYOTA ARENA TOKYOは、コンサート時の収容人数が8000人のアリーナだ(Real Sound)。

ROCKIN’ON JAPAN編集部は公演当日の日記で、終盤に披露された新曲「真っ直ぐ生きてゆく」を、とりわけ胸を打った曲に挙げた。アンコールの「明るい部屋」ではLANAが登場したという(ROCKIN’ON JAPAN編集部日記)。

同じ日の正午には、月額550円のメンバーシップ「SPEEDSTARS」も始まった。姉のLiLiと届けるラジオ「OFFRECO RADIO」や、デモ音源や未発表曲を公開する「DEMO」などが用意されている(音楽ナタリー、ABEMA TIMES)。

LEXは3月、ツアーの最終日に、次はアリーナだと告げた。7か月後、その場所に立ち、同じ日に、未発表の曲やデモを直接届ける場所も開いた。大きな会場と、ファンに近い場所。両方を同じ日に用意したことが、この公演のもう一つの特徴になる。

出典:音楽ナタリー:「SPEEDSTARS」の内容、ABEMAでの生中継(10月30日) / ABEMA TIMES:初のアリーナ単独公演と「SPEEDSTARS」の開始(10月30日) / LEX公式サイト:アリーナ公演の発表(3月3日) / SPICE:公演の発表と料金(3月3日) / rockinon.com:ROCKIN’ON JAPAN編集部日記(10月30日) / Real Sound:TOYOTA ARENA TOKYOの収容人数(2025年8月)


6位|J. Cole、「引退するとは言わない」──「最後のつもり」のアルバムのツアーの途中で

HSI 61|🟢 確認済み(GQの対談での本人の発言)

米国時間10月28日(水)に公開されたGQの対談で、J. Coleは、もう引退するとは言わないと話した。聞き手はGQのFrazier Tharpeで、長年の恩人でもある音楽エグゼクティブのMark Pittsが同席した。対談そのものは、9月上旬のレーバーデーの週末に行われた(GQ、HotNewHipHop)。

J. Coleは、アルバムを作っていた間は、これが最後になると思っていたと振り返った。仕上げる頃には考えが変わり、引退という言葉は使わないと決めたという。次がいつになるかは分からないが、ないとは言わない、とも話している(HotNewHipHop)。

新しい作品の予定や、活動の続け方を具体的に約束した発言ではない。

『The Fall-Off』が出たのは、2026年2月6日だった。J. Coleは発売前、最後にするつもりで作った2枚組だと説明していた。発売直後には、「J. Cole」名義のアルバムをこれ以上作る気はなく、いまはプロデュースに情熱がある、とファンに書いている(HotNewHipHop)。

7月に始まったワールドツアーは、12月12日の南アフリカ・ヨハネスブルグ公演で終わる予定だ(105.1 The Bounce、3月時点の報道)。

「最後のアルバム」という言葉は、作品の聴かれ方まで決める。『The Fall-Off』の中身は変わらないが、最後の作品として聴くという前提を、本人がツアーの途中で引き取った。J. Coleは同じ週、7位のLil Durkの保釈審理に向けた手紙でも名前を見せている。

出典:HotNewHipHop:対談での発言(10月28日) / AceShowbiz:GQの対談の概要 / GQ:対談本文、実施時期(付録の注記を参照) / HotNewHipHop:発売直後のファンへの説明(2月) / HotNewHipHop:発売前の「最後」の説明 / 105.1 The Bounce:ワールドツアーの日程(3月)


7位|Lil Durk、11月4日の保釈審理へ──JAY-Z、J. Cole、被害者の母も手紙

HSI 60|🟢 確認済み(裁判所への提出書類を伝える報道)

米国時間10月27日(火)、Lil Durkの弁護団が、11月4日の保釈審理に向けた新たな書類を出した。JAY-Z、J. Cole、実業家のMichael Rubinが判事にあてた手紙が添えられ、将来の音楽収入などを保証に充てる案も示された(Ratings Game Music、AceShowbiz)。

Lil Durkは9月11日、ロサンゼルスの連邦地裁の陪審で、殺人の依頼をめぐる5つの罪すべてについて無罪となった。それでも、同じ起訴のうち、組織犯罪の一環としての暴力行為(VICAR)などの訴因が残っており、勾留が続いている。これらの訴因は、弁護側の求めで7月14日に先の公判から切り離されたもので、公判は2027年8月30日に予定されている(裁判所の命令、Ratings Game Music)。本人は起訴内容を否認している。

JAY-Zは手紙で、シカゴの若いアーティストに機会を作ってきたLil Durkの取り組みを挙げ、無罪の評決を重く見るよう求めた。J. Coleは、グラミー賞を受けた共作「All My Life」での本人の姿勢を書いた(Ratings Game Music)。

殺人依頼事件の被害者、Saviay’a “Lul Pab” Robinsonの母も手紙を出し、裁判所が釈放を適切と判断するなら、家族として保釈に反対しないと伝えたという(Ratings Game Music、HotNewHipHop)。

これまでの保釈の請求は、地域への危険や逃亡のおそれを理由に退けられてきた(The Source)。本号の締切時点で、釈放を認める判断は出ていない。

保釈は、有罪か無罪かを決める手続きではない。判事は、公判までの間に本人を外に出してよいかを判断する。1位のJAY-Zと6位のJ. Coleは、同じ週に、法廷あての手紙でも名前を並べた。11月4日の判断を待つ。

出典:Ratings Game Music:手紙の内容、保証の案、遺族の手紙、日程(10月27日) / AceShowbiz:10月27日の提出(XXLの報道に基づく) / HotNewHipHop:遺族の手紙 / 米連邦地裁(カリフォルニア州中部地区):公判期日の変更命令(9月30日) / Baller Alert:評決から次の公判までの経緯 / The Source:これまでの保釈請求が退けられた理由


8位|Filix王「RAPSTAR DISらない」──敗退が分かった翌日の配信

HSI 58|🟢 確認済み(配信日。配信時刻は未確認のため、本文の注記を参照)

10月25日(日)、ラッパーのFilix王が、2曲入りのシングル「RAPSTAR DISらない」を配信した。前日24日に配信された『RAPSTAR 2026』で、SELECTION CYPHERでの敗退が分かったばかりだった(KAI-YOU)。

表題曲はMatsuoが作曲と共同プロデュースを担い、2曲目はhey insideが作曲とプロデュースを手がけた(TuneCore Japan)。Matsuoは、9月の2ndアルバム『itamae2026』も全曲手がけている(音楽ナタリー)。表題曲は26日、日本のiTunes Storeのヒップホップ/ラップのトップソングで24位に入った(TuneCore Japanの表示。11月1日10時22分に確認した、10月26日付の記録)。

Filix王は香港と石川県小松市の出身で、日本語・中国語・英語を交えてラップする(KAI-YOU)。番組の応募動画が大きな反響を呼び、「言う系ラップ」のラッパーとして名前が広まった(音楽ナタリー)。

SELECTION CYPHERではGROUP Cに入り、S TILL I DIE、AI jacky、Esosa Vee、SEISAと同じ組でマイクを回した。この組からROOTS STAGEに進んだのは、3位のS TILL I DIEと、同率11位のAI jackyだった(音楽ナタリー、第42号11位)。

題名は、「RAPSTAR 2024」「RAPSTAR 2025」で敗退した後に、番組や審査員を名指しする「RAPSTAR DIS」「RAPSTAR DIS 2」を出したTee Shyneの曲を参照している。KAI-YOUは、その流れを踏まえつつ、ABEMAへの感謝も込めた、文字どおり番組をDISらない曲だと紹介している。

もう1曲の題名は「POP YOURS出たいな (Chalky flow)」。敗退が分かった翌日に配信した曲で、次に立ちたい舞台への意欲を示した(KAI-YOU)。

敗退した参加者の新曲は、ほかにも出ている。GROUP AのJoe Cupertinoは30日、日本語と英語を行き来する新曲「B.E.W.A.M.」を配信し、MVも公開した(Spincoaster)。

配信日は第42号の締切(10月25日正午)と同じ日で、配信時刻は確かめられていない。第42号では扱わず本号に持ち越すと決めていたため、本号で扱う。

(11月2日追記)KAI-YOUは11月2日、10月14日に出た「ちょ待って(feat. Sad Kid Yaz)」のMVが、公開から約3週間で100万回再生を超えたと伝えた(KAI-YOU)。

番組は40人から12人を選んだ。選ばれなかった28人にも、それぞれの次がある。番組の審査の結果と、本人が曲名で示した次の目標。先週号11位の続きとして、両方を記録しておく。番組は10月31日の#4でROOTS STAGEを始め、will away、Will Support、Dumbpersonの3人の地元での密着と新曲を配信した(RAPSTAR公式X)。12人の行方は次号以降で追う。

📍 12人の顔ぶれと、S TILL I DIEをクラブの現場から見てきたNevalOneの話は第42号11位に。POP YOURSのツアーとEPは第42号12位で扱った。

出典:KAI-YOU:配信、収録曲、Tee Shyneの曲の参照(10月26日) / KAI-YOU(Yahoo!ニュース掲載):ABEMAへの感謝 / KAI-YOU:Filix王のプロフィール / TuneCore Japan:配信日、曲ごとのクレジット、チャートの表示 / 音楽ナタリー:2ndアルバム『itamae2026』(9月2日) / 音楽ナタリー:GROUP Cの顔ぶれ / RAPSTAR公式X:#4の内容(10月31日) / Spincoaster:Joe Cupertino「B.E.W.A.M.」(10月30日)


9位|Mall Boyz『Mall Tape 3 Remix』──公募のリミックスを、Tohjiが自ら選んだ

HSI 55|🟢 確認済み

10月28日(水)、Tohjiとgummyboyのユニット、Mall Boyzが、リミックスアルバム『Mall Tape 3 Remix』を出した。6月のアルバム『Mall Tape 3』をもとにした全11曲だ(KAI-YOU)。

Tohjiは9月、『Mall Tape 3』のボーカルデータを無料で配り、リミックスを公募する企画「#MallTapeRemixZone」を始めていた。応募者はデータを使ってリミックスを作り、YouTubeやSoundCloudに投稿した。集まった曲を、TohjiとMall Boyzのメンバーが自ら聴いて選んだ(KAI-YOU)。

公募の曲に加え、PUNPEE、Double Clapperz、Will Be Saigaもリミックスを手がけた(KAI-YOU)。

KAI-YOUは9月、選ばれた曲が東京ドーム公演のBGMになると伝えていた。Tohjiは2025年10月、2026年で音楽活動を終えると発表しており、11月17日の東京ドームがラストライブになる(KAI-YOU)。

活動の終わりを先に告げたTohjiは、最後の年に、聴き手から音を集め、自分の耳で選んだ。終わると言った後の時間をどう使うか。その答えの一つが、この11曲になる。

📍 「ラストシングル」と紹介された曲の読み解きは「apck」のWeekly J-Rapに。

出典:KAI-YOU:リミックス盤の発売、選曲の経緯、参加者(10月28日) / KAI-YOU:リミックス公募の発表、東京ドームのBGM、活動終了の発表 / 音楽ナタリー:『Mall Tape 3』(6月10日)


10位|T.i.G skysea「Sky Sea(REAL-T dis)」──出所後のREAL-Tに向けたディス曲のMV

HSI 45|🟢 確認済み(本人の公式YouTubeチャンネルでの公開)

11月1日(日)、ラッパーのT.i.G skyseaが、自身の公式YouTubeチャンネルで「Sky Sea(REAL-T dis)」のMVを公開した。題名のとおり、大阪のラッパーREAL-Tに向けたディス曲だ。ビートはHomunculu$、監督はT.i.G自身が務めている(YouTube)。

(11月2日追記)公開から約25時間後にあたる11月2日19時49分(日本時間)の確認時点で、公式YouTubeページの再生数は16万2707回だった。

投稿者が固定コメントに掲載した歌詞に含まれる人物についての主張や、対立の経緯については、本誌では事実関係を確かめていない。

REAL-Tは1996年生まれ、大阪市生野区の出身。2019年に「REAL業界」「Secret Life」で注目を集めた後、2020年に逮捕されて服役した。服役中の2025年末に2ndアルバム『善悪』を出し、2026年5月31日、3rdアルバム『SHIN SCAR』のリリースとともに出所したことを明らかにした(音楽ナタリー)。

T.i.G skyseaは、2026年にアルバム『WAKA MiNATi』『We On The ArK』を出している(Apple Music)。9月には怜之の「TANUKI(t.i.g sky sea dis)」で名指しされていた(YouTube)。そのT.i.Gが今週、REAL-Tの名を曲名に掲げた。

背景記事:REAL-T『善悪』の8曲を紹介した本誌記事(1月2日)

出典:YouTube:T.i.G sky sea「Sky Sea(REAL-T dis)」MV(11月1日公開) / 音楽ナタリー:REAL-Tのプロフィール、出所と『SHIN SCAR』(5月31日) / Apple Music:T.i.G skyseaの作品一覧 / YouTube:怜之「TANUKI(t.i.g sky sea dis)」MV


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継続観測

公式の答えがまだ出ていない話。順位には入れず、ここで追い続ける。

FORCE Festival──本祭の払い戻しと、大阪公演

🔴 観測|順位外(本祭は3位で採点済み)

YZERRは10月21日のInstagramライブで、Roddy Ricchの出演見送りについて返金に応じる意向を話していた。先週号の時点で、イープラスの申込画面は出演者の変更による払い戻しを受け付けないとしていた。

本号の締切までに、本祭の払い戻しについての正式な案内(対象、期間、方法)は、本誌では確認できていない。Chase BとLil Tjayの分についても同じだ。中止になった26日の大阪公演の扱いは、イープラスの中止のお知らせを確かめてほしい。

📍 返金についての発言は10月22日の記事に。

Cordae & Anderson .Paak──差し止めの扱いと、初週の数字

🟡 一部確認|順位外(発売は第42号7位で採点済み)

米国時間11月1日、11月7日付のBillboard 200の上位が発表された。首位は、20周年の再発で139位から上がったMy Chemical Romance『The Black Parade』で、7万8000ユニットだった(Billboard、Ratings Game Music)。

『Heavy Is The Crown』は、HITS Daily Doubleの確定集計で3万290の活動量となり、HITSのTop 50で10位に入った。ただしこれはHITS独自のチャートで、Billboard 200の順位ではない(AllHipHop)。Billboard 200で10位に初登場したと伝える媒体もあるが、本号の締切時点で、Billboardの記事では確認できていない。

所属レーベルMMMGが求めた差し止めについて、裁判所が判断したという報道は、本号の締切時点でも見当たらない。

出典:Billboard:11月7日付Billboard 200の首位(11月1日) / Ratings Game Music:上位5作とユニット数(11月1日) / AllHipHop:HITSの確定集計(11月1日) / Ratings Game Music:HITS Daily Doubleの見込み(10月30日) / Complex:訴えの内容

千葉雄喜『◯』とYung Miami『Watch Dis!』──初週の数字

🔴 観測|順位外

どちらも10月23日の配信。Yung Miamiの作品は、11月1日に発表されたBillboard 200の上位5作には入っていない。千葉雄喜『◯』の国内チャートと、Yung Miamiの初週の順位・数字は、本号では確認できていない。

📍 『◯』の対談レビューは10月23日の記事に、「Dear JT」の歌詞は10月25日のWeekly Songにある。

解決:Lil Baby『FRESH』は11月6日

🟢 解決

先週号で「11月6日か、11月4日か」とした発売日は、米国時間10月21日、Universal Music Canadaなどが11月6日と発表していた。全17曲で、Pharrell Williamsがプロデュースした「Dead Fresh」や、Future、Young Thug、Rylo Rodriguezが参加した「All My Partnas」が入る(Universal Music Canada、uDiscover Music)。

12月5日には、アトランタで誕生日の公演も開く(The Source)。

先週号の時点で確認できたはずの発表で、先週号の誤りにあたる(付録の「前号からの訂正」)。

📍 曲目と日付をめぐるこれまでの記録は10月20日の記事に。

出典:Universal Music Canada:発売日、予約、曲目(10月21日) / uDiscover Music:全17曲、客演 / The Source:誕生日の公演(10月21日)


短報──この週に出た曲、届いた知らせ

国内

  • 日本猿『Jape Road』。神戸出身、大阪在住のラッパーが10月28日に出した2作目。全曲をRhymeTubeがプロデュースし、Skaai、18scottらが参加した。UKのサウンドを軸にした14曲で、御堂筋線の発車メロディもサンプリングしている(OTOTOY)。
  • PRIDE MONSTER FAMILIA、13年ぶりのアルバム。福岡・天神の親不孝通りを拠点とするグループが、『P-MASSACRE』を12月16日に出す。LAF、YUDA AID、WAPPERらが参加し、10月30日に「TRY ME」を先行配信した(音楽ナタリー(Yahoo!ニュース掲載))。📍 福岡のシーンはRap Atlas 福岡・九州編に。
  • MIYACHIとCHICO CARLITO「CHOTTO CHIGAU」。ニューヨーク生まれで、現在は東京を拠点とするMIYACHIと、YAOでも活動する那覇出身のCHICO CARLITOの共作が、10月30日にMass Appealから出た。配信の名義にはDoc Paulyも並ぶ。MVはオランダのRed Moonsが監督した(The Orchard Japan、Spincoaster)。
  • YOGI「Ride or Die (feat. NENE & Sadboi)」。ロンドン生まれのプロデューサーYOGIが、東京のNENE、トロントのSadboiと組んだ曲を10月30日に出した(Spincoaster)。
  • THA BLUE HERB、日めくりカレンダー。2027年の結成30周年を記念し、ILL-BOSSTINOが30年間に残した言葉から本人が選んだ365日分のパンチラインを載せる(音楽ナタリー、11月1日)。
  • The Alchemist、約3年ぶりの来日公演の全出演者。11月22日(日)に東京・渋谷のSpotify O-EASTと東間屋で開かれる「MIDNIGHT EAST presents THE ALCHEMIST Live in TOKYO」に、DUSTY HUSKY、仙人掌、OMSBがライブで、GREEN ASSASSIN DOLLARがビートライブで、BudaMunkとWATTERがDJで出る。10月31日に発表された(Spincoaster)。
  • 本誌インタビュー:CityBaby『NO MORE PAIN』。本人いわく4年ぶりのまとまった作品で、配信ページによると制作の大部分はバンコクで行われた。曲作りに悩んだ時期を経て、曲が溜まったので、動きを止めないためにまとめて出したと話した(本誌、10月28日公開、聞き手・Sam)。
  • 本誌インタビュー:Mel Eden「Take Off」。音楽も私生活も調子が悪かった時期から、少しずつ上向いてきた頃に作った「行くぞ」という気持ちの曲だと語った。MVは、若い頃にしか出せない青春感と勢いを軸に、ファッションと背景の色合わせにもこだわったという(本誌、10月25日公開、聞き手・John Aira)。

海外

  • Rick Ross、DV事件の重罪の訴因が取り下げに。米国時間10月30日、フロリダ州マイアミでの2度目の罪状認否で、検察が首を絞める暴行の重罪を証拠不十分として取り下げた。軽罪の訴因は残り、訴えの中身はまだ法廷で確かめられていない(XXL、HipHopWired)。
  • Drake「Janice STFU」の著作権訴訟、提訴11日で取り下げ。サビを自分が書いたと訴えていたソングライターが、10月27日に訴えを取り下げた。再提訴の余地を残す形の取り下げで、裁判所は侵害の有無を判断していない(MIIXTAPECHIICK)。
  • LL COOL J、2027年にラスベガスでレジデンシー公演。10月29日、「Rock The Bells: The Residency」をラスベガスのDolby Live at Park MGMで2027年5月と7月に計11公演開くと発表した。共演者は今後発表される(Complex、JamBase)。
  • 今週のリリース。28日にYoung Nudy『Just Doin Me』。30日にはBigXthaPlug『BETTER OVER TIME』、BKTHERULA『N5ON』、NettspendのEP『Virginia Creeper』、Benny the ButcherとBlack Soprano Familyの『Elevate』、Sampa the Great『Nu Zamrock』、Doechiiの「LOCK JAW」などが並んだ(Wikipedia「2026 in hip-hop」、Ratings Game Music、HotNewHipHop)。

先週分の補足(順位外)

  • Febb & Flammable『We Rollin’』(10月23日配信)。Fla$hBackSのメンバーとして知られ、2018年に亡くなったFebbが、2017年夏にプロデューサーのFlammableと作った未発表アルバム。全6曲で、DMF(DAWG MAFIA FAMILY)でも活動をともにしたKNZZが客演した(ABEMA TIMES)。先週号の対象期間に出た作品のため、順位には入れていない。Fla$hBackSには、3位で触れたJJJもいた。

結び|一度言ったことの、その後

7年前に断りの言葉を口にしたJAY-Zは、来年2月、その舞台に立つ。3月にアリーナを予告したLEXは、10月30日、そこに立った。2026年で終わると告げたTohjiは、最後の東京ドームに向けて、聴き手のリミックスを自分の耳で選んだ。

ただ、3人の「その後」は向きが違う。JAY-Zは、自分で閉じた扉を開け直した。「最後」と言ったアルバムのツアー中に、引退という言葉を引き取ったJ. Coleも、同じ側にいる。LEXは、口にした予定をそのとおりに実現した。Tohjiは、終わりの日付を動かさないまま、そこまでの時間を聴き手に開いた。

開け直した言葉には、なぜ今なのかという問いが残る。守った言葉には、その先に何を置くのかという問いが残る。JAY-Zには2月14日の15分が、LEXには12月30日の幕張が、Tohjiには11月17日の東京ドームが、それぞれの答えを出す場になる。

本誌の言葉にも、その後がある。先週号で「未確認」と書いたLil Babyの発売日は、先週のうちに発表されていた。付録で訂正した。

今後の注目日程

予定は変わることがある。「確認」欄で、本号で確かめたものと、先週号から引き継いだものを分けている。

日付内容確認
11月2日(米国現地)Yella Beezyの公判が再開。確認済み(FOX 4)
11月3日POP YOURS presents Golden Age Tour 東京公演、Zepp Shinjuku(完売)。先週号で確認
11月4日(米国現地)Lil Durk、保釈審理。Yella Beezyの公判で、Jose Bodegaと弁護人の出廷予定。確認済み(10月27日、10月30日の報道)
11月5日(米国現地)Takeoff殺害事件、Patrick Xavier Clarkの公判の陪審選定(審理開始は9日)。2月・9月の報道(10月以降は未確認)
11月6日Lil Baby『FRESH』発売(全17曲)。確認済み
11月7日(米国現地)Ye、テキサス州アーリントンのAT&T Stadiumで公演。確認済み(AT&T Stadium)
11月中旬まで(米国現地)Yella Beezyの公判(2〜3週間の見込み)。確認済み
11月7日以降の日程を開く
日付内容確認
11月11日ちゃんみな『LEGEND』配信。「田我流ノ日」at WWW(完売)。DJ ONEWAY「BOBSON」7インチ発売。先週号から
11月13日AKLO × ZORN『A2Z 2026』、東京ガーデンシアター。DJ KRUSH『TOKYØHUM』ツアー初日(仙台SHAFT)。先週号から
11月14日(米国現地)Wu-Tang Clan、ロックの殿堂入り。本誌の年表から
11月16日(米国現地)第69回グラミー賞のノミネート発表。確認済み(Recording Academy)
11月17日Tohji Last Live “TOKYO MALL”、東京ドーム。確認済み(KAI-YOU、東京ドーム)
11月19日『GTA VI: The Album』(34曲)配信開始。先週号から
11月21日(米国現地)Ye、アリゾナ州グレンデールのState Farm Stadiumで公演。確認済み(KTAR)
11月22日The Alchemist来日公演、渋谷Spotify O-EAST/東間屋。確認済み(Spincoaster)
11月29日Rock The Bells Festival(米国現地、ニューアーク)。tofubeats、Kanadevia Hall。先週号から
12月5日(米国現地)Lil Baby「Fresh Prince of Atlanta」、State Farm Arena。確認済み
12月12日(現地)J. Cole『The Fall-Off』ワールドツアー最終公演、ヨハネスブルグ。3月時点の報道
12月16日PRIDE MONSTER FAMILIA『P-MASSACRE』発売。ちゃんみな『LEGEND』CD発売。確認済み/先週号から
12月29日『STARZ 2026』(RAPSTAR 2026 FINALS)、有明アリーナ。先週号で確認
12月30日LEX、COUNTDOWN JAPAN 26/27(幕張メッセ)に出演。確認済み(rockinon.com)
2027年1月27日(米国現地)Joseph Strange被告(Eminem未発表曲の流出)の量刑言い渡し予定。先週号で確認
2027年2月〜Creepy Nuts ONEMAN TOUR 2027(全国12公演のアリーナツアー)。先週号で確認
2027年2月7日(米国現地)第69回グラミー賞授賞式(ロサンゼルス、Crypto.com Arena)。確認済み(Recording Academy)
2027年2月14日(米国現地)Super Bowl LXI、JAY-Zのハーフタイム(SoFi Stadium)。確認済み(公式発表)
2027年5月15日〜(米国現地)LL COOL J「Rock The Bells: The Residency」、ラスベガス(5月と7月に計11公演)。確認済み(Complex、JamBase)
2027年8月30日(米国現地)Lil Durk、組織犯罪などの罪の公判開始予定。確認済み(10月の報道)

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付録:HSIの採点と編集メモ

前号からの訂正、見通しの検証、採点の内訳、選定と出典の扱い、更新ログを開く

前号からの訂正

第42号の継続観測「Lil Baby『Fresh』──11月6日か、11月4日か」で、本人やレーベルの正式な発売告知は本誌では確認できていないと書いた。実際には米国時間10月21日、Universal Music Canadaのプレスリリースなどで、11月6日の発売と全17曲の曲目が発表されていた。第42号の対象期間内の発表で、確認漏れにあたる。作品名の公式表記も『FRESH』だった。本号の継続観測で「解決」として記した。

本号では、第42号の本文全体の再点検はしていない。

第42号の見通しの検証

第42号で「未確認」「予定」「次号で扱う」とした事項の、本号の締切時点での状態。

第42号の記載本号締切時点
Super Bowl LXIハーフタイム:Puckの報道のみ10月26日(米国時間)に正式発表(1位)
JAY-Z30の最終公演(10月24日):次号で扱うToo $hort、Snoop Dogg、Dr. Dreが出演(1位)
FORCE本祭(10月25日):次号で扱う開催。Lil Tjayも出演せず、Toosiiが出演(3位)
大阪「AFTER LIVE SHOW」(10月26日):開催予定中止(3位)
FORCEの払い戻し:正式な案内なし本号でも確認できていない(継続観測)
Yella Beezy:10月26日に陪審選定予定どおり陪審が決まり、27日に冒頭陳述(4位)
Filix王の新曲(10月25日):次号で確認2曲入りシングルの配信を確認(8位)。配信時刻は確かめていない
Rick Ross:10月22日の罪状認否(確認していない)組み直しを経て、30日に重罪の訴因が取り下げ(短報)
Lil Baby『Fresh』:11月6日か4日か、公式告知は未確認10月21日に11月6日と発表済みだった(誤り。上の訂正)
Cordaeの訴訟:差し止めの判断の報道なし差し止めの判断を伝える報道は、本号の締切時点でも確認できていない(継続観測)
千葉雄喜、Cordae & Anderson .Paak、Yung Miamiの初週Cordae & Anderson .PaakはHITSの確定集計で3万290(HITS Top 50で10位)。Billboard 200での順位はBillboardの記事で未確認。ほかは本号では確認できていない
MAGIC CITY TOKYO(10月25日)、LYRICADE(10月25日)、BMSG FES’26の見逃し配信終了(10月26日)、Kiii × SHEEF THE 3RD(10月30日)本号では確認していない

HSIの採点内訳(10項目)

HSI-W(週次評価値)v2.0。注目度(ATT)×0.35、市場インパクト(MKT)×0.35、文化的意義(CULT)×0.30で算出する。作品の優劣や人物の価値を採点するものではない。各軸は5点刻みの基礎点のみで付け、1〜2点の微調整は行っていない。表示は四捨五入した整数、順位は丸め前の値で決める。確度は🟢確認済み/🟡一部未確認・主張対立/🔴観測の3段階で、見出しに書いた出来事の確認状況を示す。

順位ニュース確度ATTMKTCULT算出値表示HSI
1JAY-Z、Super Bowl LXIハーフタイムに正式決定/JAY-Z30最終公演🟢95708081.7582
2Ye、ヒューストン公演(会場発表の動員記録、Playboi Carti、North Westと共演)🟢85757077.0077
3FORCE Festival 2026本祭、Lil Baby初来日、大阪公演の中止🟢65707569.7570
4Yella Beezyの公判開始🟢75407562.7563
5LEX、初のアリーナ単独公演と「SPEEDSTARS」の開始🟢60606561.5062
6J. Cole、「引退するとは言わない」🟢70457061.2561
7Lil Durkの保釈審理へ、JAY-ZとJ. Coleが手紙🟢70407059.5060
8Filix王「RAPSTAR DISらない」🟢60506558.0058
9Mall Boyz『Mall Tape 3 Remix』🟢55506054.7555
10T.i.G skysea「Sky Sea(REAL-T dis)」MV🟢45405044.7545

採点の根拠

本号では、YouTube・Spotify等の公式APIによるA層データは取得していない。ATTは全項目とも、情報締切までに公表されていた報道・公開資料の取り上げ範囲を基に付けた。本文に「11月2日追記」として記した8位・10位の再生数は参考情報とし、今号の採点には反映していない。下表の媒体名は、本誌が確認できた範囲で、取り上げた媒体のすべてではない。MKTでは、方法論に従い、訴訟や捜査の進行そのものを加点の理由にしていない。

順位ATTの根拠(確認できた取り上げ)MKTの根拠
195。NFL、ESPN、CNN、Yahoo Sports、Billboard、Complex、JamBase、Revolt。スポーツと一般ニュースの全国媒体まで広がった70。世界最大級の中継枠への出演が確定した。売上や視聴の数字はまだない。SoFiの2公演の完売は既定の興行として加点していない
285。Houston Chronicle、Complex、HotNewHipHop、Ratings Game Music。地元紙と全国の音楽媒体がそろって報じた75。8万人規模のスタジアムでの有料公演で、会場は米国のスタジアムでのラップ公演の動員記録としている。売上は未公表。8万210人は集計アカウントの数字のため、根拠には会場の発表だけを使った
365。本誌の現地取材、イープラス、SLUMHOODSTAR。外部の報道は大阪公演の中止の告知と国内の専門媒体に限られる。本誌の一次取材を含めても、取り上げの広がりは国内の専門媒体の範囲と見て、編集判断で65とした70。有料の本祭の開催と、出演者3組の欠場、大阪公演の中止。いずれもチケットの価値と払い戻しに関わる。来場者数と売上は未公表
475。CBS Texas、FOX 4、WFAA、NBC DFW、AllHipHop、Music Times、AceShowbiz、XXL、The Source、MIIXTAPECHIICK。地元の主要テレビ局3社がそろって報じ、全国のヒップホップ媒体も続報を出している40。方法論は、訴訟の進行そのものをMKTの加点理由にせず、権利・契約・流通・興行などへの影響が確認できる場合だけ反映するとしている。参照事例では、商業的・契約的な影響がほぼ確認できないAlley Boy死去が44、権利・興行への波及可能性がある2Pac殺害事件の証拠採用が58。本件は権利・興行への波及も報じられていないため、44を下回る5点刻みの基礎点として40とした。損害の規模が報じられていた第42号4位のEminem未発表曲の流出事件は50
560。音楽ナタリー、ABEMA TIMES、ROCKIN’ON JAPAN、公式発表。国内の音楽専門媒体の範囲60。コンサート時8000人収容のアリーナでの有料公演と、ABEMAでの生中継、月額制のメンバーシップの開始。動員数は未公表
670。HotNewHipHop、AceShowbiz(GQの対談の紹介)。米国のヒップホップ媒体の範囲45。新作の発表はなく、ツアー中の発言
770。Ratings Game Music、HotNewHipHop、AceShowbiz(XXLの報道に基づく)、Baller Alert、裁判所の命令40。4位と同じ考え方で、参照事例のAlley Boy死去(44)を下回る基礎点に置いた。保証に将来の音楽収入を充てる案は権利に関わりうるが、額も条件も報じられていないため、加点の根拠にしていない
860。KAI-YOU、音楽ナタリー(関連記事)。外部の報道は限られる50。2曲入りシングルで、方法論のアンカー「50前後=単独シングル、限定的な商業効果」に置いた。根拠は、日本のiTunes Storeのヒップホップ/ラップのトップソングで24位(10月26日付。TuneCore Japanの表示を11月1日10時22分に確認、B層)。日付の残らないApple Musicの順位は根拠にしていない。チャートの記録を確認できたため、配信の事実だけで付けていた45から1段上げた
955。KAI-YOU、OTOTOY、音楽ナタリー(関連記事)50。11曲入りのリミックスアルバム。チャートは未判明
1045。本人の公式YouTubeでの公開を確認。本件を扱う外部媒体の報道は、本号では確認していない。再生数の追記は採点対象外40。インディペンデントのディス曲1曲のMV。売上やチャートの数字は確認していない

参照事例との照合と、採点の補足

  • 1位は、第42号では「報道が出たこと」を🟡で採点した(ATT 90/MKT 55/CULT 70)。本号は「公式に決まったこと」と最終公演を出来事として採点し直したもので、同じ出来事を二度採点してはいない。CULTの80は、ハーフタイムの舞台を作る側にいた本人が出演者になる構図と、7年前の本人の発言との対比を評価した。
  • 2位は、動員を会場の発表(記録)と集計アカウントの数字(8万210人)に分け、採点には会場の発表だけを使った。CULTの70は、関係がこじれていたPlayboi Cartiとの共演と、確執が続いてきたDrakeが客席にいたことを評価した。公演に批判がついて回ることは、加点にも減点にもしていない。
  • 3位は、本誌の一次取材が中心で外部の報道が限られるため、ATTを65とした。公開している方法論の規定ではなく、取り上げの広がりを見た編集判断である。集計は現地で聞いた56人分の記録に基づき、来場者全体の意見を示すものではない。
  • 4位は、第42号4位のEminem未発表曲の流出事件(ATT 75/MKT 50/CULT 80)と照合した。司法手続きの段階は異なるが、一般ニュースへの広がりは同程度と見てATTを75とした。方法論の参照事例では、Alley Boy死去(74)と同程度、2Pac殺害事件の証拠採用(88)より下にあたる。CULTは、ラッパー同士の確執が依頼殺人として審理され、歌詞の扱いも事前に判断されていることを評価して75とした。
  • 5位は、LEXにとって初のアリーナ単独公演であることと、公演当日に有料の会員制の場を開いたことを、CULT 65とMKT 60に反映した。公演の内容は、ROCKIN’ON JAPAN編集部の日記の記述に限って書いた。
  • 6位と7位は、どちらもJ. Coleが関わるが、6位は本人の発言、7位は裁判所への提出書類という別の出来事として採点した。
  • 9位は、Tohjiの活動終了の年に、聴き手の公募から選んだ作品であることをCULT 60に反映した。
  • 10位は、編集長の判断で採用した。CULT 50は、REAL-Tを名指しした曲が公式MVとして公開され、当事者と発表時点を後から追える記録として残ることを評価した。後続作品への影響はまだ確認できていないため、「その時期の記録としては意味がある」という50前後の基準に置いた。9月の怜之の曲は背景の時系列として扱い、今回との応答関係は断定していない。掲載歌詞に含まれる人物についての主張やSNS上の主張は採点に使っていない。

選定と出典の扱い

対象は、第42号の情報締切(日本時間2026年10月25日12時)から、本号の情報締切(11月2日(月)15時20分)までの発表・公演・司法上の動きで、確認可能な状態変化が起きたものに限る。第42号の締切とほぼ同時刻に始まったJAY-Z30の最終公演とFORCE本祭は、第42号で次号送りにしていたため本号で扱った。第42号の締切当日に出て時刻を確かめられない作品も、第42号で扱わなかった場合に限り本号で扱う(8位のFilix王)。対象期間より前に出た作品(Febb & Flammable『We Rollin’』、10月23日)は、順位に入れず「先週分の補足」とした。対象週は11月1日(日)までで、情報締切は公開日の11月2日15時20分とした。米国時間11月1日のBillboard 200の発表までを含む。海外の出来事は現地の日付を併記した。訃報は順位化しない。本号では、対象期間内の訃報を網羅的には確認していない。

出典の確認方法も記しておく。

  • 確認した時点。 主な確認は10月31日(日本時間)に行い、11月1日(日)の1時40分、10時、16時40分と、11月2日(月)9時10分と15時20分に再確認した。11月2日の確認では、Billboard 200の発表、RAPSTARの#4、FORCEの払い戻し、Takeoffの命日の動き、LL COOL Jの発表、日本の11月1日の動き、Yeのヒューストン公演、THA BLUE HERBの発表を見直した。8位のTuneCore Japanの表示は11月1日10時22分に確認し、採点には日付の残る10月26日付の記録だけを使った。
  • 記事を開いて確認したもの。 YouTube(10位のMVの公開日、ビートと監督のクレジット、投稿者が固定コメントに掲載した歌詞。11月2日追記の再生数は同日19時49分の公開表示)、HotNewHipHop(2位の記録、本人の発言、批判、次の公演)、AT&T Stadiumの公演案内(2位)、ANTARA(2位のジャカルタ公演)、KAI-YOU(8位の追記)、Ratings Game MusicのBillboard 200上位5作の記事(継続観測)、NFLの発表文(1位の日時、会場、中継、本人とGoodellの声明)、The National News Desk(1位の2019年の本人の発言)、本誌のMel Edenインタビュー(短報)、FOX 4(4位の4日目と3日目の証言、反対尋問)、MIIXTAPECHIICK(4位の量刑、短報のDrake)、裁判所の命令(7位)、TuneCore Japan(8位のクレジットとチャート)、The Orchard Japan(短報のMIYACHI)、HotNewHipHop(1位のGoodellの発言、ニュース一覧)、Wikipedia「2026 in hip-hop」、Spincoaster(短報のThe Alchemist)、本誌の現地レポートと関連記事、HotNewHipHop(6位)、Complex(1位の最終公演)、FOX 4(4位の7月27日の判断)、ABEMA TIMES(5位、先週分の補足)、Ratings Game Music(7位、継続観測)。いずれも本文との食い違いはなかった。
  • 本誌記事を経由したもの。 3位のイープラスの大阪公演の中止のお知らせ、クリエイティブマンの2025年の中止のお知らせ、来場者の声と集計値は、本誌10月27日の現地レポートによる。集計対象の人数は、11月2日に編集長へ確認した。
  • 原記事で確認したもの。 5位のROCKIN’ON JAPAN編集部の日記(rockinon.comの原記事。新曲「真っ直ぐ生きてゆく」、アンコールでのLANAの登場、12月30日のCOUNTDOWN JAPAN 26/27出演)。日程表のグラミー賞の日付(Recording Academyの公式案内)。
  • 原文を開けなかったもの。 Billboardの11月7日付チャートの記事は、自動取得が拒否されたため、検索結果の要約とRatings Game Musicの記事で確認した。GQの対談本文は本誌の環境では開けなかった。対談がレーバーデーの週末に行われたという記述は、GQ本文を確認した外部の検証による。AceShowbizは実施日を10月28日としているが、本文では採らなかった。Rick Rossの件の地元局WSVNの原文は開いておらず、XXLとHipHopWiredで確認した。Yahoo!ニュースは自動取得が許可されていない。
  • 検索結果の要約での確認にとどまるもの。 音楽ナタリー、Apple Music、怜之のMV(いずれも10位)、Houston Chronicle、Complex、Ratings Game Music、KTAR(いずれも2位)、ESPN(1位の2019年の発言は、上のThe National News Deskの記事でも確認)、CNN、Yahoo Sports、Billboard、Complex(ハーフタイムの発表)、JamBase、Revolt、CBS Texas、WFAA、NBC DFW、AllHipHop、Music Times、AceShowbiz、XXL(4位)、The Source(4位)、Real Sound(5位の収容人数)、Capital XTRA(3位)、Ratings Game Music(3位のToosii)、Spincoaster(8位のJoe Cupertino、短報のMIYACHIとCHICO CARLITO、YOGI)、KAI-YOU、音楽ナタリー、LEX公式サイト、SPICE、XXL、HipHopWired、Baller Alert、The Source、Universal Music Canada、uDiscover Music、SLUMHOODSTAR、105.1 The Bounce。
  • 本号で個別の報道を開いていないもの。 先週分の補足のFebbの没年(2018年)は、既に知られた事実による。

事実の説明には公式発表、個別報道、本誌の関連記事をつなぐ。本文中の比較や結びは編集部の解釈であり、当事者が述べた意図に置き換えない。

算出方法の基本はHSI|HIPHOPCs Scene Indexとはを参照。誤りの訂正は訂正方針に従い、本稿の更新ログに記録する。

更新ログ

  • 2026年11月2日:初版公開。