2026年10月第2週ヒップホップニュース|EZ MIL×Eminem「MADARA」とHideyoshi、Gunna新レーベル、RAPSTAR開幕
EZ MILとEminemの新曲「MADARA」の作詞作曲欄に、東京のラッパーの名前が載った。Super Bowlのハーフタイムは、10月に入っても誰の名前も出ていない。HIPHOPCs週刊ヒップホップニュース第40号(2026年10月5日〜11日)。
文責:Rei Kamiya/HIPHOPCs Intelligence Unit
対象週:2026年10月5日(月)〜10月11日(日)。情報締切:2026年10月11日(日)正午〈日本時間〉。採点はHSI-W(週次評価値)v2.0。海外の出来事は現地の日付を併記した。
お急ぎの方へ:ランキングと結びで、この週の流れはつかめる。数字が出そろっていない話は継続観測、国内のイベントは国内ウォッチ、細かい知らせは短報にまとめた。
10月9日(金)は、日本のラッパーの名前がよく見えた日だった。EZ MILとEminemが連名で出した新曲「MADARA」では、東京のクルーTokyo Young VisionのHideyoshiがフックを歌い、作詞作曲にも名を連ねた。同じ日、千葉雄喜はメンフィスのJuicy Jと組んだ新曲を出している。
その金曜には、Gunnaが自分のレーベル「SB THE LABEL」を立ち上げ、HBOでは「JAŸ-Z in 8」が最終話を迎えた。翌10日には、シリーズ最多の12,953人が応募した『RAPSTAR 2026』が始まり、決勝の会場は有明アリーナと発表された。
Diddyの出所予定日は、2028年1月21日から3月2日へ延びた。延びた日数は41日で、NBC Newsが伝えた処分の日数とちょうど重なる。ただ、連邦刑務局(BOP)は理由を語っていない。
名前がまだ出てこない話もある。Super Bowl LXIのハーフタイム出演者は、10月に入っても公表されていない。米国時間10月3日にComplexConの会場の外でLUCKIらが負傷した件でも、本号で確認できた報道の範囲では、逮捕者は公表されていない。
LUCKIの件は前号の対象期間に起きていながら、前号では拾えなかった。翌4日夜、同じイベントのPlayboi Carti公演にYeが現れた話とあわせて、3位で扱う。
以下、HSI順に9本。Super Bowlのハーフタイムと、10月17日付Billboard 200の予測値は、順位の外の継続観測で扱う。
2026年10月第2週のヒップホップニュースランキング
HSIは本誌の編集指数で、作品や人物の評価ではない。採点の内訳は付録に。確度(🟢確認済み/🟡一部未確認/🔴観測)は、見出しに書いた出来事の確認状況を示す。付随する未確認の情報は本文でその都度示し、採点に含めない。📍は、その件について本誌に個別記事や人物ページがあることを示す。
1位|EZ MIL×Eminem「MADARA」──東京のラッパーの名前が、作詞作曲の欄に刻まれた
HSI 75|🟢 確認済み(配信とクレジット)|📍本誌の解説記事(10月10日)
10月9日(金)、フィリピン・オロンガポ出身のラッパーEZ MILが、Eminemとの連名で新曲「MADARA」を出した。Apple Musicの表示では、名義は「EZ MIL & Eminem」。FFP Records & Managementの作品を、Shady、Aftermath、Interscopeが出す形だ。Eminem関連のニュースサイトePro(eminem.news)によると、これがEminemの2026年最初のヴァースになる。Eminemは共同プロデューサーとしてもクレジットされている。
客演として名前が並ぶのは2人。『NARUTO -ナルト-』の英語吹き替え版でうちはマダラを演じる声優ニール・カプラン(Neil Kaplan)と、東京のクルーTokyo Young VisionのフロントマンHideyoshiだ。uDiscover Musicによると、EZ MILはNARUTOを見て育ち、Hideyoshiを「いちばん好きな日本のアーティスト」と呼んでいる。
**まず見てほしいのは、作詞作曲の欄だ。**本誌10月10日の記事が配信クレジット(Shazam掲載)とEminem Newsのまとめを照合したところ、Ezekiel Miller(EZ MIL)、Marshall Mathers(Eminem)、Luis Restoと並んで、Hideyoshiの名前がある。客演で歌っただけでなく、書き手の一人として記録に残ったことになる。
📍 本誌の指標HPCIは、アルバムの作詞・作曲・プロデュースのクレジットがどう分布しているかを読むものだ。歌唱だけの参加は数えず、この欄に載った名前を数える。クレジットのどこに名前が載るかで意味が変わる理由は、このページで確かめられる。
曲の中で、Hideyoshiは2つの役を担う。日本語のフックでは助けを求め、これが現実なのか分からないと繰り返す。間奏では一転して、相手を見下ろす悪役の口調になる。そのあとカプランが英語でマダラを演じるので、悪役の声が日本語と英語で2回鳴る構成だ(歌詞は転載せず、内容を要約した)。
EZ MILとEminemの共演は、2023年の「Realest」、2024年の「Head Honcho」に続いて3曲目。EZ MILは2020年の「Omoshiroi!」でも、日本語のフックを書いていた。6年前に自分で書いた日本語を、今回は日本のラッパー本人と分け合った。
日本のラップと海外の関係は「海外進出」と語られやすい。こちらから出ていく話だ。「MADARA」で起きたのは逆向きで、英語圏で育ったアニメの記憶の側から、東京に声がかかった。発表の説明に、日本市場を狙ったという話は出てこない。
📍 曲の中に作り手の名前を残すもう一つの方法、プロデューサー・タグの歴史は10月6日のコラムに。Hideyoshiの経歴や、EZ MILの7月のMVにAwichが登場していた話は、10月10日の解説記事に。Tokyo Young Visionが東京のどこから出てきたかは東京Rap Atlasで確認できる。同じ日のもう一つの日米共作は、6位の千葉雄喜とJuicy Jだ。
出典:本誌:曲の構成、クレジットの照合、Hideyoshiの経歴(10月10日) / uDiscover Music:EZ MILのNARUTO歴とHideyoshiへの言及(10月9日) / Complex:曲の内容とEminemのヴァース(10月9日) / ePro:Eminemの2026年最初のヴァース(10月9日) / Shazam:配信クレジット / Apple Music:名義、客演、レーベル、配信日
2位|Gunna──自分のレーベル「SB THE LABEL」で、CEOになった
HSI 73|🟢 確認済み(レーベル設立の発表)
米国時間10月9日(金)、Gunnaが新曲「Pop It」と同時に、自身のレーベル「SB THE LABEL」の設立を発表した。組んだのはAtlantic Music Group。Gunna本人がCEOを務め、最初の所属アーティストとしてCasper Bluff、Nechie、Draccの3人と契約している。Billboardによると、Nechieは2025年にGunnaと「I Can’t Feel My Face」で共演した間柄だ。
発表には、Atlantic Music GroupのCEOエリオット・グレインジ(Elliot Grainge)のコメントも添えられた。この世代のヒップホップへのGunnaの影響は言い尽くせない、という趣旨だった(XXL)。「Pop It」のMVには、テニスのCoco Gauffが出演している。
XXLやAceShowbizなど複数の媒体は、この件を「YSLを離れて」立ち上げたレーベルとして報じた。XXLは、2025年8月の『The Last Wun』をYSL Recordsでの最後のアルバムと位置づけている。
ただ、本誌が確認した公式コメントの範囲には、YSLの名前は出てこない。YSLとの契約がいつ、どう整理されたのかは、今回の発表からは分からない。
YSLはYoung Thugが率いてきたレーベルで、Gunnaのアルバムも長くYSLと300 Entertainment(Atlantic系列)から出てきた。2022年にはYSLをめぐるRICO(組織犯罪)事件でGunnaも起訴され、同年12月、無罪を主張したまま有罪の答弁を受け入れる「アルフォード・プレア」で釈放されている。
それから約4年。Gunnaは同じAtlanticの系列のなかで、YSLとは別の、自分が社長を務める看板を掛けた。
📍 2人が2015年に出会い、YSLで成功を重ね、RICO事件をへて関係が冷えるまでの経緯は2024年11月の解説に。今回の看板替えが、どこから続いている話なのかが分かる。
出典:XXL:設立、所属3人、グレインジのコメント、『The Last Wun』の位置づけ(10月9日) / Billboard:Atlanticとの提携、Nechieとの共演歴(10月9日) / Complex:設立の要点(10月9日) / AceShowbiz:「YSLを離れて」とする見出し(10月10日)
3位|ComplexCon 2026──Carti公演の幕開けにYe、会場の外ではLUCKIが負傷していた
HSI 70|🟢 確認済み(公演の内容/負傷と捜査の報道)|📍本誌の現地リポート(10月7日)とLUCKIの記事(10月6日)
ComplexConは10月3日・4日、10周年にして初めてロサンゼルスで開かれた。今年のアーティスティック・ディレクターはPlayboi Cartiと藤原ヒロシ。本誌のジョン・アイラ(john aira)が現地で取材した。
4日夜(日本時間5日)、Cartiのヘッドライン公演はYeから始まった。Complexによると、Yeが披露したのは「Can’t Tell Me Nothing」「Carnival」「Off the Grid」の3曲。Destroy Lonely、Ken Carson、North Westもステージに姿を見せた。
2025年3月、YeはXで、娘のNorthはCartiと曲をやらないと書いていた(Complex)。それから1年半。Cartiの客席に最初に届いたのは、2007年のYeの曲だった。
会場の外では、前日に事件が起きていた。TMZが法執行当局の関係者の話として伝えたところでは、3日の夕方、会場隣の駐車場でファンと写真を撮っていたLUCKIが顔を殴られ、首に裂傷を負った。LAPDの説明では、争いが起きたのは午後4時45分ごろ。負傷者は計4人で、LAPDは殺人未遂として捜査しているという。主催のComplexは、事件は会場外の公道で起きたと説明した。
5日、TMZはLUCKIが退院したと報じた。本人はInstagramで、何が起きたのか分からないと話し、LAPDに車を返してほしいと訴えた。車内には10万ドルがあるという(REVOLT)。LAPDの説明では、4人のうち2人が病院に運ばれ、1人は自分で受診し、1人は現場での治療を断った(AllHipHop)。本号で確認できた報道の範囲では、逮捕者は公表されていない。
Cartiは現場近くの車内にいたと報じられているが、本人が暴行に加わったり、指示したりしたことを示す検証済みの証拠はない。
LUCKIの負傷は日本時間4日の朝で、本来は前号の対象期間に入る。前号の選定から漏れていたため、本号でその後の経過とあわせて扱う(付録の訂正欄を参照)。
📍 会場の熱気と、Opiumのコラボ物販はジョン・アイラの現地リポートに。LUCKIとOpiumのメンバーの間にあった2024年のやり取りは、10月6日の記事と2024年10月の記事にまとめている。
出典:本誌:現地リポート、公演の曲目、Yeの2025年の投稿(10月7日) / 本誌:事件の経緯、Complexの声明、Cartiについて分かっていること(10月6日) / REVOLT:本人の投稿とLAPDの説明 / AllHipHop:負傷者4人の状況(10月5日)
4位|「JAŸ-Z in 8」最終話──Nasが来なかったスタジオから、『4:44』まで
HSI 68|🟢 確認済み(配信)|📍本誌の個別記事(9月17日)
米国時間10月9日(金)、HBOで第7話と第8話が配信され、全8話が完結した。デビュー作『Reasonable Doubt』から30年の節目に、Rick Rubinと曲をたどってきたシリーズだ。本誌は本編を視聴しておらず、以下はVIBEとBillboardのまとめに基づく。
VIBEによると、第7話はそれまでの「1曲ずつ歌詞を読み解く」形式を離れ、2人の約45分の対話になった。父方の祖父をめぐる家族の過去にも話が及ぶ。
Yeの「Big Brother」をめぐる行き違いにも触れた。自分の「Beach Chair」とYeの「Homecoming」は、どちらもColdplayのChris Martinが参加した曲で、JAY-Zはこの件の背景に、当然の権利だと思う気持ちがあったと見ている。
Billboardが伝えたところでは、Nasとの確執の始まりも語られた。JAY-Zのデビュー作『Reasonable Doubt』には、もともとNasが参加するはずだった。だがNasはスタジオに来なかった、とJAY-Zは振り返っている。いまの2人は「本当にいい友人」だという。Beyoncéの録音の進め方を、自分の即興的なやり方と比べる場面もある。
最終の第8話は、曲ごとの形式に戻る。取り上げたのは『4:44』の「The Story of O.J.」「Family Feud」「Legacy」、Yeとの『Watch the Throne』の「No Church in the Wild」を含む5曲だ(memorabletv)。
前号で扱った第6話は、Kanyeとの出会いの回だった。最終週にも、Yeの名前が出てきたことになる。同じ週、YeはComplexConでCartiの公演を開けていた(3位)。
出典:VIBE:第7話の形式、祖父の話、「Big Brother」(10月8日) / Billboard:Nasとの確執、Beyoncéとの比較(10月9日) / memorabletv:第8話の曲目と放送時刻
5位|RAPSTAR 2026──放送開始、決勝は12月29日の有明アリーナ
HSI 67|🟢 確認済み
10月10日(土)22時、ABEMAで『RAPSTAR 2026』の放送が始まった。応募者はシリーズ最多の12,953人で、この数は8月に発表されていた。審査員はSEEDA、R-指定、Benjazzy、KM、C.O.S.A.、LEX、¥ellow Bucksの7人。放送前には、選ばれた133人の応募動画がSNSで公開されていた(音楽ナタリー)。
今週新しく出たのは、決勝の会場だ。ABEMAが10日23時に出したプレスリリースによると、12月29日(火)に有明アリーナでイベント『STARZ 2026』を開き、そのなかで「RAPSTAR 2026 FINALS」を行う。決勝を12月29日の『STARZ 2026』で行うこと自体は、6月に発表されていた(音楽ナタリー)。13時開場、14時開演の予定だ。
賞金はシリーズ最高額の1000万円。KAI-YOUによると、例年の300万円から引き上げられた。
チケットは4種類。アリーナ前方を確約するプラチナが19,900円、アリーナ中央のゴールドが13,900円、スタンディングとスタンド指定のA席が11,900円(いずれも税込)。ローソンチケットの最速先行は、10月19日(月)23時59分まで受け付けている。
番組のビートはChaki Zulu、D3adStock、GRADIS NICE、krynX、Lion Melo、Neetz、rxlの7人が手がけ、各ステージで披露された曲は今後ストリーミングで配信される予定だ。
オーディション番組の最終回を、アリーナの有料イベントとして見せる。8月の応募者数、9月の審査員に続いて、今週は決勝の会場と券種が出そろった。次の放送(#2)は10月17日(土)22時から。
出典:ABEMA(PR TIMES):STARZ 2026の会場、日時、チケット(10月10日) / KAI-YOU:STARZ 2026の発表(10月10日) / KAI-YOU:審査員と、賞金の引き上げ(9月29日) / 音楽ナタリー:決勝の日程と賞金の発表(6月1日) / 音楽ナタリー:放送前の応募動画企画(10月5日)
6位|千葉雄喜「スタンリー・キューブリック」──Juicy JとMVに並んだ
HSI 65|🟢 確認済み(配信とMV公開)|📍本誌の千葉雄喜の人物ページ
10月9日(金)、千葉雄喜が新曲「スタンリー・キューブリック」を配信し、YouTubeでMVを公開した。相手はJuicy J。メンフィスのグループThree 6 Mafiaのメンバーで、2人はMVでも共演している(音楽ナタリー)。
中国のWeiboに載ったワーナー系アカウントの紹介文によると、曲名は映画監督スタンリー・キューブリックから取られ、歌詞には『2001年宇宙の旅』などの作品が出てくる。千葉雄喜がハリウッドで実際に経験したことも織り込まれているという。本誌は歌詞を確認していない。
メンフィスのラッパーとの共演は、9月にもあった。メンフィスのDuke Deuceが9月に出したアルバム『AMERICA IS OURS』で、千葉雄喜は「CRANKIN UP」に客演している(音楽ナタリー)。
前号まで本誌は、9月25日に出たジョジョのED「死ぬか生きるか」への賛否を追ってきた。アニメのエンディング曲が出てから2週間で、メンフィスの重鎮と並ぶMVが出た。同じ10月9日には、1位の「MADARA」で、Hideyoshiの名前がEZ MILとEminemの隣に載っている。
📍 KOHH名義の時代から、Megan Thee Stallion「Mamushi」への参加までの歩みは人物ページに。7月にMGKと出した「JJK」は、歌詞の考察でアニメとの距離という観点から読んだ。
出典:音楽ナタリー:配信、MV、Juicy J、Duke Deuceとの共演(10月9日) / 千葉雄喜 公式info(X):配信とMVの告知(10月9日) / Weibo:曲名の由来と歌詞の紹介
7位|Diddy──出所予定日は2028年3月2日へ。延びた日数は、ちょうど41日
HSI 62|🟢 確認済み(出所予定日の変更。41日の処分は組合関係者の話で、BOPはコメントしていない)|📍本誌の検証記事(10月3日)
前号の時点で、Sean “Diddy” Combsの出所予定日は2028年1月21日だった。今週、それが3月へ動いた。
米国時間10月7日、People誌がBOPの記録として、新しい予定日を2028年3月2日と独自に報じた。本人がいまも独房にいることも確認している。TMZも同じ3月2日を伝え、USA TODAYもBOPの記録で同じ日付を確認したと報じられている(IBTimes Singapore)。BOPは、予定日が変わった理由も含め、個別の受刑者の状況にはコメントしないとした。
翌8日、NBC Newsが刑務官の組合関係者の話として、Combsが「秩序を乱す行為」で処分を受け、善行時間(模範的な服役に応じて刑期から差し引かれる日数)を41日分取り消されたと報じた。NBCは9月29日、禁制品の携帯電話や酒をめぐる同じ収容区画の4人の証言を報じており、処分はその後に出た。
**日数を数えると、2つの報道は噛み合う。**2028年はうるう年で、2月が29日まである。1月21日から41日後は、ちょうど3月2日だ。BOPの記録に出た予定日の変化と、組合関係者が伝えた処分の日数が、別々の経路から同じ41日を示したことになる。ただしBOPは処分の内容を確認しておらず、予定日が延びた理由が41日の剥奪だと公式に裏づけられたわけではない。
なお、E! NewsとExtraは、新しい予定日を3月8日と書いている。本号が3月2日と記すのは、BOPの記録を確認したとするPeopleとUSA TODAYの報道に基づく。41日との一致は、この日付を選ぶ根拠には使っていない。本誌はBOPの受刑者検索を直接は確認していない。
41という数字は、連邦規則にも出てくる。28 CFR 541.4は、1996年4月26日以降の連邦法違反で服役する受刑者などについて、違反1件ごとに取り消す善行時間の下限を定めている。原則は、最も重い「Greatest」区分で41日、その次の「High」区分で27日。その期間に使える善行時間が54日に満たない場合は、それぞれ残りの75%、50%という別の計算になる。
本誌は10月3日の記事で、予定日が遅くなった2回の差がどちらも27日だったと書いた。ただ、今回の処分がどの区分の違反として扱われたのか、41日がこの規定によるものなのかは、BOPが説明しておらず確認できない。
本人側の広報担当者は、刑務所での日常の細部までニュースとして扱われていると反論し、規則の範囲で服役しながら控訴審の判断を待っていると述べた(Extra)。
📍 これまでの予定日の変更と、2度の「27日」は10月3日の検証記事に。事件の全体像はDiddyのハブページから追える。
出典:People:3月2日への変更、独房、BOPのコメント(10月7日) / NBC News:41日の剥奪と「秩序を乱す行為」(10月8日) / HotNewHipHop:3月2日とするTMZの報道 / IBTimes Singapore:USA TODAYとPeopleによるBOP記録の確認 / Extra:3月8日の記述と本人側の反論(10月7日) / E! News:3月8日の記述(10月7日) / Cornell LII:28 CFR 541.4
8位|Mo3事件──実行犯がBoosie銃撃も主張し、再審を請求。Yella Beezyの公判は10月26日開始予定
HSI 58|🟢 確認済み(主張の報道と申し立て。主張の真偽は未確認)
2020年11月、ダラスの州間高速道路でラッパーのMo3が射殺された。今年9月4日、陪審はKewon Whiteを有罪とし、仮釈放なしの終身刑が言い渡されている。今週、そのWhiteをめぐって2つの動きがあった。
1つ目は、ダラスの公共放送局KERAの10月5日の報道だ。Whiteはインタビューで、Mo3の数日後にダラスで起きたBoosie Badazzの銃撃も自分がやったと主張した。ダラス警察は捜査中だとして、インタビューについてのコメントを控えている。Whiteは判決を不服として控訴した。
2つ目は再審の請求。XXLが引いたFox 4の8日の報道によると、Whiteの弁護団は、陪審員の1人が8日間の公判中、毎日数分ずつ眠っていたとして、新たな公判を求める申し立てをした。
検察は、Yella BeezyがWhiteに報酬を払ってMo3を殺させたとしている。Beezyは無罪を主張し、Whiteも有罪判決の後のインタビューで、Beezyから金を受け取ったことを否定した(XXL、9月15日)。
そのBeezyの公判は、10月26日の陪審選定から始まる予定だ。前号まで本誌は、新しい期日について報道が併存していると書いてきた。Hot 97、AceShowbiz、HotNewHipHop、KERAがそろって10月26日と伝えており、本号でこの日付に改める。Hot 97によると、裁判官はChika Anyiam。Whiteは、Beezyの公判の証人候補にも挙がっている。
出典:KERA:Boosie銃撃をめぐる主張、ダラス警察の対応、Beezyの陪審選定日(10月5日) / XXL:再審請求(Fox 4の報道を引用、10月9日) / Hot 97:10月26日への変更と裁判官(9月) / XXL:Whiteの主張と、Whiteが証人候補であること(9月15日)
9位|Takeoffの遺族──和解金をめぐって両親が対立。殺人事件の公判は11月5日開始予定
HSI 53|🟢 確認済み(裁判資料に基づく報道。QuavoとOffsetの証言は可能性の段階)
前号3位で、QuavoとOffsetがTakeoffの死から約4年をへて同じ曲に並んだことを書いた。今週は、Takeoffの遺族の側から知らせが届いた。
Takeoffは2022年11月、ヒューストンのボウリング場で撃たれて亡くなった。XXLが引いたTMZの10月7日の報道によると、母のTitania Davenportは2025年、事件のあった会場側との不法死亡訴訟で和解した。その和解金をめぐって、父のKenneth Ballと争っている。裁判資料では、Davenportはジョージア州、Ballはテキサス州での審理を求めているという。DavenportはQuavoの姉にあたる。
XXLは、QuavoとOffsetが証言を求められる可能性があると伝えたが、まだ報道の見立ての段階だ。
Takeoffを撃ったとして起訴されたPatrick Xavier Clarkの殺人事件の公判は、11月5日に始まる予定だと、同じ記事は伝えている。
出典:XXL:遺族間の争い、TMZの報道、公判の予定(10月8日)
継続観測
確度が🔴観測の案件は、HSIの方法論に従って順位に入れず、ここで追い続ける。
Super Bowl LXIハーフタイム──10月に入っても、出演者は未公表
🔴 観測|順位外
Super Bowl LXIは2027年2月14日、イングルウッドのSoFi Stadium。本号の締切時点で、NFL、Apple Music、Roc Nationの公式発表は確認できていない。TV Insiderも10月8日の記事で、まだ発表されていないと書いた。WDTNによると、9月を過ぎてからの発表になれば、2020年11月12日に発表されたThe Weeknd以来になる。
今週は、Apple Musicが出演者を示す投稿を出して消した、という噂が広まった。TV Insiderは、Apple Musicがそうした画像を出した記録はなく、出回ったスクリーンショットは作られたものとみられると伝えている。
その画像が、予測市場を動かした。Kalshiの10月6日の記事によると、Miley Cyrusは9月下旬の29%から57%に上がって首位に立ち、JAY-Zは47%から41%に下がった。前号で引いた時点では、JAY-Zが首位だった。作られたとみられる画像で動いた数字で、交渉の実態を示すものではない。
出典:TV Insider:未発表であること(10月8日) / TV Insider:削除投稿の噂と、その信ぴょう性 / Kalshi News:画像の拡散後の数字(10月6日) / WDTN:過去の発表時期(10月10日)
10月17日付Billboard 200──DrakeとQuavoの初週は、まだ予測だけ
🔴 観測|順位外(公式の数字は本号の締切後に出る)
前号1位のDrake『HABIBTI (FOMO)』と、3位のQuavo『QRÖMELIFE』は、どちらも10月2日に出た。その初週は、米国時間11日(日)に上位10作が発表される10月17日付のBillboard 200で分かる。締切時点で出ているのは、業界の予測だけだ。
HITS Daily Doubleの予測は、週の途中で上がった。Ratings Game Musicによると、7日の時点では『HABIBTI』が約6万5000ユニットで3位、そのうち純粋なアルバム売上は900ほどの見込みだった。9日には約7万ユニットで2位に上方修正され、1位のTaylor Swift(約9万1000)に次ぐ位置とされている。Nora Musicの4日の初期予測では、『HABIBTI』が6万5000、『QRÖMELIFE』が1万3000、NoCap『Heaven on Mars』が1万4500だった。
Quavoは、低い予測をからかうファンにSNSで言い返している(That Grape Juice)。4曲を足した旧作と、Pharrellが全面的に手がけた新作。前号で1位と3位に並べた2作の差は、同じNora Musicの4日の予測で並べると5倍になる。公式の数字は次号で扱う。
出典:Ratings Game Music:HITS Daily Doubleの予測(10月7日) / Ratings Game Music:上方修正後の予測(10月9日) / Talk of the Charts(X):Nora Musicの初期予測(10月4日) / That Grape Juice:Quavoの反応 / Variety:上位10作は日曜に発表されること
国内ウォッチ──次の日付
FORCE Festival 2026──本番まで2週間、3人から動画メッセージ
10月25日(日)、川崎市の東扇島東公園。公式Instagramには、Polo G(10月3日)、Lil Baby(9月26日)、DJ Drama(10月6日)の動画メッセージが並んだ。主催者は、Lil Babyの出演を「日本初LIVE」と案内している。2025年10月に予定されていた豊洲PITでの初来日公演は、同年9月に中止が発表されていた。DJ Dramaは日本のファンに、「俺より先に来て待ってて」と呼びかけている。最終先行は10月24日(土)23時59分まで(イープラス、10月8日確認)。
📍 3本の動画の中身は10月9日の記事に、会場とチケットは完全ガイドに、同じ夜の公式アフターは「MAGIC CITY TOKYO」の記事に。
Ye──10月24日のジャカルタ公演へ、17日に渋谷でプレイベント
Yeは10月24日(土)、ジャカルタのGelora Bung Karno Main Stadium(GBK)で、インドネシア初の公演を開く。主催者は日本向けに、全カテゴリーのチケットを10%引きにするコードを用意した。1週間前の10月17日(土)22時からは、渋谷のCÉ LA VI TOKYOで公式プレイベント「Official Pre-Roll」が開かれる(20歳以上)。今回の発表に、Ye本人が東京のイベントに出演するという案内はない。本誌の記事は、主催者側の提供資料と、購入画面の照合に基づく。
📍 券種と価格、隣り合う席の買い方、返金の規約は10月9日の記事に。同じ記事で、Yeの過去の反ユダヤ的な言動への批判にも触れている。
短報──この週に出た曲、届いた知らせ
国内
- BUPPON「BOUNCE BACK (feat. KOJOE)」。山口を拠点にするBUPPONが10月7日、J.Studioから出した。家族との暮らしや重ねてきた年齢を描いた曲で、11月6日には初のワンマンを控える(本誌)。
- ARuM『Blue Note』。千葉県柏市出身のラッパーによるミックステープが10月8日に配信。SSPや浅井杜人らが参加している(音楽ナタリー)。
海外
- 10月10日付のBillboard 200は、Taylor Swift『The Life of a Showgirl』が21位から1位に。9月25日に4曲を加えた「The Encore」版の効果で、17万3000ユニット(Luminate集計)を記録し、通算13週目の1位となった(Billboard)。トップ10のヒップホップ作品は、10位のDrake『ICEMAN』だけ。前週1位のMiley『Bass Persuades』は157位まで下がった(Creative Disc掲載の全順位表)。[参考]
- 10月9日のリリース。HotNewHipHopは「少なめ」の週としたうえで、Gunna「Pop It」、Rick Ross「Loaded」、Offset & Don Toliver「Every Night」、Ovrkast.『STRIKING』、Johnny Venus(EARTHGANG)『THE 11TH HOUR』などを挙げた(HotNewHipHop)。Rick Rossは10月1日に家庭内暴力の容疑で逮捕され、本人は否定している(前号9位)。
- 50 Cent、Diddyとの和解を否定。10月9日のNBC『TODAY』で、Diddyと関係を戻すことはあるかと聞かれ、「彼とはない」と答えた。出演する映画『Street Fighter』は10月16日に米国で公開される(Complex)。📍 主題歌をめぐる話は7月の記事に。
- Will SmithとDJ Jazzy Jeffの若き日が、ドラマの企画に。Smithの制作会社Westbrook Studiosが、フィラデルフィアで過ごした10代をもとにした脚本ドラマ『215』を開発中だと、Deadlineが10月6日に報じた。配信先やキャストは未定(XXL)。
- LL Cool J、「年齢」を気にするラッパーへ。ヒップホップをやるのにふさわしい年齢にこだわるのは、多くの場合は恐れの表れだと話した(XXL、10月8日)。
今後の注目日程
公演や配信の予定は変更される場合がある。日時は表記したタイムゾーンで確認する。「確認」欄の「本号」は本号の締切までに出典で確認したもの、「前号から」は前号の日程表から引き継ぎ、本号では再確認していないもの。
| 日付 | 内容 | 確認 |
|---|---|---|
| 10月11日(米国現地) | 10月17日付Billboard 200の上位10作が発表。Drake『HABIBTI (FOMO)』とQuavo『QRÖMELIFE』の初週が出る。 | 本号(Varietyの記述による発表曜日) |
| 10月13日(米国現地) | キーフ・D(Duane Davis)の量刑予定(ラスベガス)。 | 本号(Complexの8月31日の評決記事。直前の変更は未確認) |
| 10月16日(米国現地) | 映画『Street Fighter』公開。50 Centが出演。 | 本号 |
| 10月17日 22:00 | 『RAPSTAR 2026』#2。同時刻から渋谷CÉ LA VI TOKYOで「Ye Live In Jakarta 2026 Official Pre-Roll」。 | 本号 |
| 10月19日(米国現地) | Diddyの民事訴訟(Burgessらへの訴訟)で、代理人体制についての状況報告の期限。 | 前号から |
| 10月19日 23:59 | 『STARZ 2026』チケットの最速先行が締切(ローソンチケット)。 | 本号 |
| 10月21日 | gb「SMILE IN YOUR FACE」feat. MURO、デジタル配信。 | 前号から |
| 10月22日(米国現地) | Joseph Strange、有罪答弁の予定(デトロイト連邦地裁)。Rick Ross、罪状認否の予定。 | 前号から |
| 10月23日(米国現地) | Anderson .Paak & Cordae『Heavy Is the Crown』。John Legend & Pharrell『Muse』。 | 前号から |
| 10月23日・24日(米国現地) | JAŸ-Z30、SoFi Stadium(ツアー最終)。 | 前号から |
| 10月24日(ジャカルタ現地) | Ye Live Jakarta 2026、GBK。日本時間22時開始。 | 本号 |
| 10月24日 23:59 | FORCE Festival 2026の最終先行が締切(イープラス)。 | 本号 |
| 10月25日 | FORCE Festival 2026(東扇島東公園)。『LYRICADE』(渋谷WWW/WWW X/WWWβ)。MAGIC CITY TOKYO(ZEROTOKYO)。 | 前号から(FORCEは本号) |
| 10月26日(米国現地) | Yella Beezyの公判、陪審選定から(ダラス)。 | 本号 |
10月27日以降の日程を開く
| 日付 | 内容 | 確認 |
|---|---|---|
| 10月30日 | Kiii × SHEEF THE 3RD、江ノ島オッパーラ。 | 前号から |
| 11月4日(米国現地) | Lil Durk、保釈審理。 | 前号から |
| 11月5日(米国現地) | Takeoff殺害事件、Patrick Xavier Clarkの公判開始予定。 | 本号 |
| 11月6日 | BUPPON、初のワンマン。 | 本号 |
| 11月11日 | 「田我流ノ日」at WWW(完売)。DJ ONEWAY「BOBSON」7インチ発売。 | 前号から |
| 11月13日 | AKLO × ZORN『A2Z 2026』、東京ガーデンシアター。DJ KRUSH『TOKYØHUM』ツアー初日(仙台SHAFT)。 | 前号から |
| 11月17日 | Tohji Last Live “TOKYO MALL”、東京ドーム。 | 前号から |
| 11月19日 | 『GTA VI: The Album』(34曲)配信開始。ゲーム本体と同日。 | 前号から |
| 11月20日 | 同作のフィジカル発送開始。GADORO「独り言」見逃し配信終了。 | 前号から |
| 11月29日 | Rock The Bells Festival(米国現地、ニューアーク)。tofubeats、Kanadevia Hall。Daichi Yamamoto『Hakka』広島(中村佳穂)。 | 前号から |
| 12月29日 | 『STARZ 2026』(RAPSTAR 2026 FINALS)、有明アリーナ。 | 本号 |
| 2027年1月4日 | OZROSAURUS「THE HARBOR’S FUTURE」、横浜BUNTAI。『ROLLIN’045』2LPを数量限定で先行販売。 | 前号から |
| 2027年1月6日 | 『ROLLIN’045』2LP、タワーレコード限定で発売。 | 前号から |
| 2027年1月13日 | JASS「Shake feat. KOH, JNK / 雲煙飛動」7インチ発売。 | 前号から |
| 2027年2月11日・13日、3月13日 | 田我流 ONE MAN LIVE TOUR 2027(東京・大阪・沖縄)。 | 前号から |
| 2027年2月14日(米国現地) | Super Bowl LXI、SoFi Stadium。ハーフタイム出演者は未公表。 | 本号 |
| 2027年5月4日・5日 | GADORO 2DAYS ONEMAN LIVE「我泥」、マリンメッセ福岡B館。 | 前号から |
| 2027年8月(米国現地) | Lil Durk、VICARと銃器の訴因をめぐる公判(8月30日とする報道あり)。 | 前号から |
| 2028年3月2日 | Diddyの出所予定日(BOPの記録としての報道。3月8日とする報道もある)。 | 本号 |
本誌で、もう一歩読む
この欄には、情報締切の後に公開した本誌記事も含む。
今週(10月5日〜11日)に出した記事
- エミネム参加の新曲「MADARA」を読む。EZ MILがHideyoshiと”英語版うちはマダラ”を呼んだ理由(10/10)
- BUPPON『BOUNCE BACK』、KOJOEと描く日常からの再起 11月6日に初ワンマン(10/9)
- カニエ・ウェスト、ジャカルタで初のインドネシア公演 日本向け10%OFFと渋谷プレイベント(10/9)
- Polo G、Lil Baby、DJ Dramaから日本へ、FORCE Festival 2026、メッセージ(10/9)
- ComplexCon 2026、Carti公演はYeの3曲で開幕 10周年のステージとOpiumの物販(10/7)
- Producer Tagは「音の落款(らっかん)」|Hip-Hopはいかにプロデューサーの名前を音に刻んできたのか(10/6)──曲の中に作り手の名前を残す「タグ」の歴史。クレジットに名前が載った今週の1位と、あわせて読みたい。
- yummma『BAD BLOOD』「曲の中でくらいは隠し事なしでいいよね」【HIPHOPCsインタビュー】(10/6)
- LUCKI、ComplexCon会場外で首に裂傷 LAPDが殺人未遂として捜査と報道(10/6)
前号まで
- 前号(第39号):Drake『HABIBTI (FOMO)』、千葉雄喜のジョジョED、Lil Durk
- 第38号:「JAŸ-Z in 8」、MAGIC CITY TOKYO、千葉雄喜
- 2026年9月のヒップホップニュースまとめ|立つ場所を決めたのは、誰なのか
結び|刻まれた名前と、まだ出ない名前
10月9日、Hideyoshiの名前は「MADARA」の作詞作曲欄に入った。歌った声としてだけでなく、書き手の一人として記録に残ったことになる。
一方で、まだ出てこない名前もある。Super Bowlのハーフタイムの出演者は、本号の締切時点で公式発表を確認できていない。LUCKIらが負傷した事件でも、本号で確認できた報道の範囲では、逮捕者は公表されていない。
次の節目は、米国時間10月11日に発表される10月17日付のBillboard 200と、13日に予定されているキーフ・Dの量刑。そして10月25日は、川崎のFORCE Festival 2026だ。
よくある質問
Q. EZ MILとEminemの「MADARA」に参加した日本のラッパーは誰?
A. 東京のクルーTokyo Young VisionのフロントマンHideyoshi。日本語のフックと間奏を担当し、作詞作曲のクレジットにも名前がある。曲は2026年10月9日に配信された。
Q. Diddyの出所予定日はいつ?
A. 本号の締切時点で、2028年3月2日(People、TMZなどがBOPの記録として報道)。前の予定日の1月21日から41日後で、NBC Newsが伝えた善行時間41日の剥奪と日数が一致する。3月8日とする報道もあり、BOPは変更の理由についてコメントしていない。
Q. RAPSTAR 2026の決勝はいつ、どこで行われる?
A. 2026年12月29日(火)、有明アリーナで開かれるイベント『STARZ 2026』のなかで行われる。賞金は1000万円で、応募者はシリーズ最多の12,953人。
Q. GunnaのSB THE LABELとは?
A. Gunnaが2026年10月9日に、Atlantic Music Groupと組んで設立したレーベル。Gunna本人がCEOで、Casper Bluff、Nechie、Draccが最初の所属アーティスト。
付録:HSIの採点と編集メモ
採点の内訳、前号の見通しの検証、選定と出典の扱い、更新ログを開く
前号からの訂正
- 前号は、日本時間10月4日の朝(米国時間3日の夕方)に起きたLUCKIの負傷を候補に挙げていなかった。前号の対象期間内の出来事で、選定漏れにあたる。本号3位で、その後の経過(10月5日の退院報道、LAPDによる負傷者4人の説明)とあわせて扱った。
- 前号でYella Beezyの新しい公判期日を「報道が併存」としていた件は、複数の報道が10月26日の陪審選定で一致したため、本号8位で改めた。
前号の見通しの検証
前号(第39号)で「未確認」「予定」として示した事項の、本号の情報締切時点での状態。
| 前号の記載 | 本号締切時点 |
|---|---|
| Super Bowl LXIハーフタイム出演者:未公表 | 未公表のまま(継続観測) |
| 「JAŸ-Z in 8」第7話・第8話:10月9日配信予定 | 予定どおり配信、全8話が完結(本号4位) |
| 『RAPSTAR 2026』:10月10日放送開始 | 予定どおり開始。決勝の会場は有明アリーナと発表(本号5位)。応募者数12,953人は8月に発表済み |
| Quavo『QRÖMELIFE』の初週:10月17日付で判明の見込み | 締切時点で未発表。予測は約1万3000(継続観測) |
| Ovrkast『STRIKING』:10月9日発売予定 | HotNewHipHopの当日リストに掲載(短報)。配信ページは本号では確認していない |
| Diddy:出所予定日は2028年1月21日、SHUへの再移動の報道 | 3月2日へ延びたと複数がBOPの記録として報道(3月8日とする報道もある)。独房にいることはPeopleが確認(本号7位) |
| 10月10日付Billboard 200:次号で扱う | 本号の短報で扱った |
| キーフ・D:10月13日に量刑予定 | 変更の報道は確認していない(今後の注目日程) |
| Lil Durk:11月4日に保釈審理 | 本号では新たな動きを確認していない |
| Rick Ross:10月22日に罪状認否 | 本号では再確認していない。10月9日に新曲「Loaded」(短報) |
| Yella Beezyの新期日:報道が併存 | 10月26日の陪審選定で一致(本号8位) |
| OROCHI『Kaijin Flow』:9月26日に予告 | 本号では確認していない |
| GADORO大阪城ホール「独り言」:主催者の公演報告は未確認 | 本号では確認していない |
| ちゃんみな「History」の配信日:告知に記載なし | 本号では確認していない |
HSIの採点内訳(9項目)
HSI-W(週次評価値)v2.0。注目度(ATT)×0.35、市場インパクト(MKT)×0.35、文化的意義(CULT)×0.30で算出する。作品の優劣や人物の価値を採点するものではない。各軸は5点刻みの基礎点のみで付け、1〜2点の微調整は行っていない。表示は四捨五入した整数、順位は丸め前の値で決める。
| 順位 | ニュース | 確度 | ATT | MKT | CULT | 算出値 | 表示HSI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | EZ MIL「MADARA」、Eminem、Hideyoshi | 🟢 | 75 | 65 | 85 | 74.50 | 75 |
| 2 | Gunna、SB THE LABEL設立 | 🟢 | 75 | 70 | 75 | 73.25 | 73 |
| 3 | ComplexCon、Carti×YeとLUCKIの負傷 | 🟢 | 80 | 55 | 75 | 69.75 | 70 |
| 4 | 「JAŸ-Z in 8」最終話 | 🟢 | 70 | 60 | 75 | 68.00 | 68 |
| 5 | RAPSTAR 2026の放送開始と決勝会場 | 🟢 | 65 | 70 | 65 | 66.75 | 67 |
| 6 | 千葉雄喜×Juicy J | 🟢 | 65 | 55 | 75 | 64.50 | 65 |
| 7 | Diddy、出所予定日が3月2日へ | 🟢 | 80 | 45 | 60 | 61.75 | 62 |
| 8 | Mo3事件、Whiteの主張と再審請求 | 🟢 | 65 | 40 | 70 | 57.75 | 58 |
| 9 | Takeoffの遺族、和解金の争い | 🟢 | 60 | 40 | 60 | 53.00 | 53 |
ATTの根拠
本号では、YouTube・Spotify等のA層データを項目ごとに取得していない。ATTは、下表の報道・資料をB層(主要媒体の取り上げ範囲)として確認し、その範囲で付けた。外部の報道が一次発表と本誌記事に限られる項目、または1つの記事の転載に限られる項目は、ATTを65以下に置いた。
| 順位 | ATT | 確認した報道・資料 |
|---|---|---|
| 1 | 75 | Complex、uDiscover Music、BroadwayWorld、ePro、Eminem News(いずれも本誌10月10日の記事が参照したもの) |
| 2 | 75 | XXL、Billboard、Complex、HotNewHipHop、AceShowbiz |
| 3 | 80 | Complex、TMZ、People、HotNewHipHop、REVOLT、AllHipHop、Bossip |
| 4 | 70 | VIBE、Billboard(いずれもYahooにも掲載)、memorabletv |
| 5 | 65 | ABEMAのプレスリリース(一次発表)、KAI-YOU、公募ガイド(koubo.jp)。ほかに音楽ナタリーの放送前企画 |
| 6 | 65 | 音楽ナタリー(Yahoo!ニュース、JOYSOUNDに転載)、千葉雄喜の公式X、Weibo |
| 7 | 80 | People、TMZ(HotNewHipHop経由)、NBC News、USA TODAY(IBTimes Singapore経由)、E! News、Extra、Billboard |
| 8 | 65 | KERA、XXL(Fox 4を引用)、Hot 97、AceShowbiz、HotNewHipHop |
| 9 | 60 | XXL(TMZを引用) |
MKTの根拠
方法論に従い、訴訟や捜査の進行そのものはMKTを上げる理由にしていない。チャートが出ていない作品は暫定とした。
| 順位 | MKT | 根拠と参照事例 |
|---|---|---|
| 1 | 65(暫定) | Shady/Aftermath/Interscopeからの単独曲で、チャートは未判明。メジャーの世界流通とEminemのヴァースがあるため単独シングル(アンカー50前後)より上、通常規模のアルバム(70前後)より下に置いた |
| 2 | 70(暫定) | メジャー系列と組んだレーベル設立で、所属契約と流通の枠組みが変わる。Gunna本人の作品がSBから出るかは公式発表で確認できないため、通常規模のアルバム(70前後)と同水準にとどめた |
| 3 | 55 | 会場限定のコラボ物販(Mitchell & NessのNBAジャージ1枚150ドル、Lil YachtyのAir Force 1を1,000足限定など)はあるが、売上の数字は確認していない |
| 4 | 60 | HBOの配信作品として流通しているが、視聴数は公表されていない。前号の第5話・第6話(60)と同水準 |
| 5 | 70 | 有明アリーナでの有料イベント(11,900〜19,900円)と、1000万円の賞金が公表されている。番組の視聴規模は未公表 |
| 6 | 55 | 単独曲の配信。チャートは確認していない。米国のベテランとの共演と国外への流通経路を考え、単独シングル(50前後)より上に置いた |
| 7 | 45 | 出所予定日の変更から、権利・契約・流通・興行への影響は確認できない。前号8位と同水準 |
| 8 | 40 | 刑事裁判の進行で、市場への影響は確認できない |
| 9 | 40 | 遺族間の民事の争いで、市場への影響は確認できない |
採点と読解の補足
- 1位のCULT(85)は、前号の最高値(75)を上回る。日本のラッパーがShady/Aftermathのリリースに作詞作曲者として載り、英語圏のアニメ受容から日本に声がかかった経路も含めて評価した。初めての例かどうかは確認していないため、本文でも「初」とは書いていない。CULTが90以上の項目はない。
- 3位は、ComplexConの公演と、会場外の負傷事件を1項目にまとめた。採点の中心は、本号の対象期間内の状態変化(米国時間10月4日夜の公演、10月5日の退院報道とLAPDの説明)に置いた。
- 7位の🟢は、出所予定日が3月2日に変わったことを、People、TMZ、USA TODAYがBOPの記録として報じていることに対して付けた。3月8日とした報道(E! News、Extra)があること、41日の剥奪は組合関係者の話でBOPが確認していないことは本文で示した。予定日の変化が41日にあたるという指摘は、本誌が日数を数えたもの。
- 8位の🟢は、主張と再審請求の申し立てが報じられたことに対して付けた。Boosie銃撃をめぐる主張の真偽は確認していない。
- 9位の🟢は、裁判資料に基づく報道があったことに対して付けた。QuavoとOffsetの証言は、報道の見立ての段階として本文で示した。
- 5位のCULT(65)は、応募者数12,953人が8月に発表済みで今週の新事実ではないことを踏まえて付けた。今週の状態変化は、放送開始と決勝会場・券種の発表。
- 表示HSIが近い4位と5位(68.00/66.75)、3位と4位(69.75/68.00)は、丸め前の値で順位を決めた。
- 公開済みの項目の点数変更はないため、差分ログはない。
選定と出典の扱い
対象は日本時間2026年10月5日00:00から情報締切(10月11日正午)までの発表・発売・公演・司法上の動きで、確認可能な状態変化が起きたものに限る。締切後の出来事は次号で扱う。訃報は順位化しない。本号では、対象期間内の訃報を網羅的には確認していない。
10月10日付のBillboard 200は、1位がヒップホップ作品ではないため順位に入れず、短報で扱った。10月17日付のBillboard 200の予測値とSuper Bowl LXIハーフタイムは、公式の発表がない🔴観測の案件のため、方法論の候補選定規則5に従って順位外の継続観測とした。
出典の確認方法も記しておく。
- 本文の根拠に使った出典のうち、本誌記事、Apple Music(1位)、XXL(2位)、Kalshi News(継続観測)、Creative Discは、ページを取得して内容を確認した。ABEMAのプレスリリース(5位)は、財経新聞の転載ページを取得し、PR TIMESの原文と同じ内容であることを検索結果で確かめた。
- 1位と3位の外部出典の多くは、本誌10月10日・10月6日・10月7日の記事が取得して確認したもので、本号では本誌記事を経由して参照した。
- NBC News(7位)は自動取得が許可されていないため、検索結果に表示された記事の要約で内容を確認した。People(7位)も取得できなかったため、Yahooに転載された記事で日付と内容を確認した。USA TODAYの確認は、IBTimes Singaporeの記事を経由している。Billboard(2位・4位)とComplex(2位)も、検索結果の要約での確認にとどまる。継続観測の10月9日の予測は、Ratings Game Musicの記事を検索結果で確認した。音楽ナタリー(6位)は、ナタリーが配信しJOYSOUND音楽ニュースに掲載された全文で確認した。共演の経緯は、その全文にも書かれていない。
- 6位の歌詞の内容は、Weiboに載った紹介文に基づく。本誌は歌詞そのものを確認していない。
事実の説明には公式発表、個別報道、配信ページ、本誌の関連記事をつなぐ。本文中の比較や結びは編集部の解釈であり、当事者が述べた意図に置き換えない。
算出方法の基本はHSI|HIPHOPCs Scene Indexとはを参照。誤りの訂正は訂正方針に従い、本稿の更新ログに記録する。
更新ログ
- 2026-10-11:初版作成(公開前)。
- 2026-10-11:公開前の見直し。7位で「E! NewsとPeopleが3月8日と報じた」としていた記述を改めた。People本文の日付は3月2日で、3月8日はE! NewsとExtraの記述だった(ExtraはPeopleの確認を引用しつつ、日付は3月8日と書いていた)。これに合わせ、導入、7位、結び、FAQ、日程表、付録を改め、7位の確度を🟡から🟢にした。報道の日付が割れていることを柱にしていた結びの主題も、「刻まれた名前と、まだ出ない名前」に改めた。
- 2026-10-11:公開前の見直し。7位で28 CFR 541.4の対象を「暴力犯罪で服役する受刑者など」と書いていたが、条文は1996年4月26日以降の連邦法違反で服役する受刑者(PLRAの対象)も含む。規則の対象範囲と、今回の処分の区分が確認できないことを分けて書き直した。
- 2026-10-11:公開前の見直し。結びで、千葉雄喜とJuicy Jの共作についても「海外の側から声がかかった」と読める書き方をしていた。共演の経緯は確認していないため、その記述を外した。
- 2026-10-11:公開前の見直し。1位と導入でEminemを「客演」としていたが、Apple Musicの名義はEZ MILとEminemの連名で、客演として表示されているのはニール・カプランとHideyoshiだった。あわせて、クレジットの照合が本誌10月10日の記事によるものであることを明記した。
- 2026-10-11:公開前の見直し。5位と導入で、応募者数12,953人を今週の発表のように書いていたが、8月に発表済みだった。決勝を12月29日に行うことも6月に発表済みで、今週新たに出たのは会場(有明アリーナ)と券種。記述を改め、プレスリリースの日時を10月10日23時(PR TIMES)に直した。これに合わせてATTを60から65(KAI-YOUなどの報道を確認)、CULTを70から65(応募者数は今週の新事実ではない)に改めた。表示HSI(67)と順位は変わらない。
- 2026-10-11:公開前の見直し。継続観測で、Covers.comとKalshiの数字を「同じ10月1日で1位と2位が逆」と比べていたが、Kalshiも10月6日の記事で、作られたとみられる画像の拡散後にMiley Cyrusが57%で首位になったと伝えていた。比較をやめ、Kalshiの10月6日の数字に差し替えた。噂の出典も、Yahooの転載からTV Insiderの元記事に改めた。
- 2026-10-11:公開前の見直し。アグリゲーターのURLを出典にしない方針に合わせ、7位のPeopleを元記事のURLに、5位のプレスリリースをPR TIMESの原文に改めた。元記事を確認できなかったkrynXの短報は外した。
- 2026-10-11:公開前の見直し。7位で28 CFR 541.4の下限を「41日/27日」とだけ書いていたが、条文には、使える善行時間が54日に満たない場合は75%/50%とする条件もある。その条件を書き足した。
- 2026-10-11:公開前の見直し。結びの「共演に至った経緯は明かされていない」は、経緯が公表されていないと断定する書き方で、本誌が確認できたのは「確認した記事に書かれていない」ところまでだった。この一節を外した。6位の音楽ナタリーの記事は全文で確認した。
- 2026-10-11:公開前の仕上げ。結びを導入の再説明から、今週の発見と次の日付に絞った。デッキ、ランキング表、1位の見出し、FAQの表記を、名義(EZ MILとEminemの連名)にそろえた。導入、4位、7位の長い段落を分けた。
- 2026-10-11:公開前の見直し。6位の「エンディングを書いてから2週間」は制作時期と読めるため、配信日を起点にした表現に改めた。結びの「逮捕者の名前は出ていない」は逮捕者がいるとも読めるため、本文と同じ「逮捕者は公表されていない」に戻した。結び、8位、9位の今後の日程を「予定」と明記した。2位で「YSLを離れて」と報じた媒体の例を、見出しを確認できたAceShowbizに改めた(Complexの本文では確認していない)。4位の「自分の1stアルバム」を『Reasonable Doubt』と明記した。
- 2026-10-11:公開前の見直し。4位で「Nasは自身のデビュー作」と読める主語の曖昧さを直した。7位で3月2日を採る理由を、BOPの記録を確認したとするPeopleとUSA TODAYの報道に改めた。前の書き方では、41日との一致を日付の根拠にも使っており、議論が循環していた。継続観測のBillboard予測は、締切前の10月9日に約7万・2位へ上方修正されていたため、数字を更新した。内部リンクとして、HPCIの方法論、プロデューサー・タグのコラム、Young ThugとGunnaの経緯の解説、前号の該当項目へのアンカーを追加した。
- 2026-10-11:公開前の見直し。継続観測で、Drakeの10月9日のHITS予測(約7万)とQuavoの10月4日のNora Music予測(1万3000)を並べて「5倍を超える」と書いていたが、日付も情報源も違う数字の比較だった。同じNora Musicの4日の予測(Drake 6万5000、Quavo 1万3000)で並べる形に改め、見出しからも数字を外した。1位のHPCIの説明を「書いた名前を数える」から、方法論の定義どおり、アルバムの作詞・作曲・プロデュースのクレジット分布を読む指標と改めた。