Drake『FOMO』公開、映像の内容と2027年ツアーへの言及
Drake(ドレイク)が8月から予告してきた『Fear of Missing Out』(FOMO)が公開された。本人が「a not so short film(そんなに短くない映画)」と呼んできた映像作品で、告知された配信先はYouTube、Spotify、Apple Musicの3つ。ただし、Complexが本編として記事に埋め込んだYouTube動画は、本誌が2026年9月16日17時台(日本時間)に取得した時点では非公開で、Pitchforkは翌17日までにDrakeが本編をYouTubeから取り下げたと伝えている。当初の予定は米東部時間2026年9月15日(火)午後9時=日本時間9月16日(水)午前10時で、配信は遅れた(Billboard、Rolling Stone)。
要点
作品の形式:『FOMO』はDrakeが自費で作った映像作品。本人はInstagramで「self funded surrealism(自費でやるシュルレアリスム)」「ひと夏を最大限に生きる物語」と説明している。本稿で参照した記事が伝える制作クレジットは「the family」「the members」という表現にとどまり、監督の個人名は確認できていない。
主な収録内容:Rolling Stoneによれば、邸宅で踊る場面、ライムグリーンのボートでトロントの水辺を走らせる場面、母Sandra「Icemom」Grahamと親友たちの会話に加わる場面、15万ドルのアイアンマンスーツ2着を披露する場面がある。Don Toliver/Sexyy Redとの共演曲のプレビューと、Ella Langley「Choosin’ Texas」を作り直した版も入る。
確認時点の視聴状況:告知先はYouTube、Spotify、Apple Music。本誌が9月16日17時台(日本時間)に取得したYouTubeの対象ページは非公開で、9月17日に再取得したPitchforkの記事は、Drakeが本編をYouTubeから取り下げたと伝えている。SpotifyとApple Musicの実際の配信状況は確認できていない。当初予定からの遅延は報じられているが、実際の配信開始時刻は確認できていない。
2027年ツアーへの言及:Pitchforkは、プレミアの場でDrakeが2027年のツアーに言及したと伝えている。日程・開催地・チケット情報は確認できていない。
『FOMO』の公開状況と視聴先
以下、公開後の内容についてはRolling Stone、Pitchfork、Complexの公開記事を参照する。公開前の告知については、BillboardとComplexの9月15日の記事による。
当初の配信予定は、米東部時間2026年9月15日午後9時、日本時間9月16日午前10時だった。告知された配信先はYouTube、Spotify、Apple Musicの3つ。
その時刻には始まらなかった。Rolling Stoneによれば、ライブ配信には遅れが生じた。実際の配信開始時刻は、本稿の参照範囲では確認できていない。
視聴の入口も、確認できた範囲は限られる。Complexが本編として記事に埋め込んだYouTubeの動画ページ(watch?v=yD9fHx-h57Y)は、本誌が2026年9月16日17時台(日本時間)に取得した時点で「非公開動画」と表示され、再生できない状態だった。本誌が9月17日に再取得したPitchforkの記事は、Drakeが本編をYouTubeから取り下げたと伝えている。SpotifyとApple Musicでの配信状況は確認できていない。
つまり、いま再生できる本編のURLは示せない。当初の配信告知を確認するなら、Billboard(9月15日)の記事に3つの配信先と予定時刻が載っている。本編を見るためのリンクではない。告知そのものはDrake本人のInstagramアカウントから出ており、各誌が引用しているのもその投稿である。
画面に映るもの──ボート、母の会話、そしてアイアンマンスーツ
Rolling Stoneが本編の内容として伝えたのは、広大な邸宅を踊りながら移動する場面、ライムグリーンのボートでトロントのスカイラインに沿って走らせる場面、母Sandra「Icemom」Grahamと彼女の親友たちの内輪の会話に加わる場面、15万ドルのアイアンマンスーツ2着を披露する場面である。
Pitchforkはここに、トレーニングするDrake、Bratのティーシャツを着たDrake、Sexyy Redの登場、新曲の断片を加えている。同誌の言い方では「ちょっとずつ全部入っている」。
尺が何分なのかは、参照した記事のいずれにも書かれていない。
「クレジットは、メンバー以外の誰にもない」
9月12日(土)、Drakeは25秒のティザーをInstagramに上げ、「a not so short film」「Scored by the family」と添えて9月15日という日付を示した。ネオングリーンのスピードボートが水面を滑り、遠くに街が見える。女性のナレーションが入る。「もし、あなたの人生に2つのバージョンがあると言ったら? 片方では、あなたはリスクを避け、愛を出し惜しみする。自分を見失ったように感じる。探しても見つからない。もう片方のバージョンでは、あなたはそれを見つける」(Billboard、9月12日)。
公開に先立って、DrakeはInstagramに粒子の粗い自分の写真を上げ、長い文章を添えた。以下は、Billboardが掲載したその投稿の一部を本誌訳したもの。
これは自費でやるシュルレアリスムだ。ひと夏のすべてを最大限に生きることについての話。クレジットは、メンバー以外の誰にもない。見る前に、少し人生の助言を。誰もあなたを助けには来ない。毎日を使って、誰を愛し、誰を信じるかを見極め、その人たちと前へ進むしかない。
本稿で参照した記事が伝える制作クレジットは、この言い方と、ティザーに添えられた「Scored by the family」「directed and scored by the family」という表現にとどまる(Billboard、Complex)。監督の個人名は確認できていない。Complexは記事の要点欄でこれを「彼の身内が作り、監督し、音楽をつけた」と言い換えているが、これは同誌による要約である。
同じ投稿の後半で、Drakeは自分の業界への言い分を書いている。
これが、その電話をかける、その旅に出る、その曲を出す、その店を開く、親に会いに行く、その関係を終わらせる、あるいはずっと続ける、金を使う、もっと稼ぐ──そういうことの動機になればいい。みんな、俺たちのジャンルは死にかけていると言い続けている。ビデオなんて意味がない、誰も見ていない、誰も聴いていない、と。俺はまだ気にしている。「Best I Ever Had」の現場にいたときと同じくらいに。だから、巻き戻してから返してくれ。
「Best I Ever Had」は2009年の曲で、公式ビデオはKanye Westが監督した(Complex)。17年前の現場を引き合いに出して、いま自費で映像を作る理由にしている。「be kind and rewind」はレンタルビデオ店の決まり文句で、返却前にテープを巻き戻せ、という意味だ。
Don Toliver、Sexyy Red、そしてElla Langleyの作り直し
公開前、Billboardは「新曲が『Fear of Missing Out』でどう関わるのかは不明だ」と書いていた。Complexも「新曲が入るのか、それともOVOの拡大家族による企画なのかは、はっきりしない」としていた。公開後の記述は、こうなっている。
Rolling Stoneによれば、本編はDon ToliverとSexyy Redとの共演曲をプレビューし、Ella Langleyの大ヒット曲「Choosin’ Texas」を作り直した版を収める。Pitchforkは別に、Sexyy Redの登場と新曲の断片が含まれると書いている(同誌の表記は「Sexxy Red」)。同誌はまた、「Choosin’ Texas」のリミックスにDon Toliverが参加しているとも伝えている。この「断片」がRolling Stoneの挙げた共演曲と同じものを指すのかどうかは、両誌とも書いていない。
報じられているのは「プレビュー」「断片」という形での収録である。楽曲の正式な配信日や、制作陣を含むクレジットの全容は、本稿の参照範囲では確認できていない。「Choosin’ Texas」の作り直し版を除く楽曲の正式タイトルについても、確認できていない。Ella Langleyはカントリーの歌手だが、本人が今回の作り直しに関わったかどうかも分からない。
2027年のツアーへの言及
Pitchforkは記事の終わりに、こう1行だけ書いている。「火曜のFOMOのプレミアで、Drakeは2027年にツアーに出ると付け加えた」。日程・開催地・チケット情報は、参照した記事では確認できない。
3枚のアルバムと18本のMVに続く映像作品
Pitchforkによれば、Drakeは今年すでに2時間半ぶんの新曲と、それに付随する18本のミュージックビデオを出している。そこへ、この映像作品が加わる。
2026年5月には、『ICEMAN』『HABIBTI』『MAID OF HONOUR』の3枚が同時に出た。3枚はもともと『Iceman』という一つの企画として告知されており、トロントの駐車場に巨大な氷のジッグラトが建てられたのも、そのロールアウトの一部だった(Pitchfork)。
映像で長尺をやるのも初めてではない。Complexによれば、5月のアルバム3枚のロールアウトでもライブ配信の映像企画があり、Netflix『Tires』のShane Gillisが、Drakeの息子Adonis Grahamに車を乗っ取られる警官役でカメオ出演していた。
FAQ
- 『FOMO』はどこで見られるのか。
- 告知された配信先はYouTube、Spotify、Apple Musicの3つ(Billboard、Complex)。ただし、Complexが本編として記事に埋め込んだYouTubeの動画ページは、本誌が2026年9月16日17時台(日本時間)に確認した時点で「非公開動画」と表示され再生できず、9月17日に再取得したPitchforkの記事は、Drakeが本編をYouTubeから取り下げたと伝えている。SpotifyとApple Musicでの配信状況、日本からの視聴可否や地域制限の有無も確認できていない。当初の配信告知の内容は、本文に置いたBillboard(9月15日)の記事で確認できる。
- 結局、何時に公開されたのか。
- 実際の配信開始時刻は確認できていない。当初の予定は米東部時間2026年9月15日(火)午後9時=日本時間9月16日(水)午前10時で、そこからの遅延は報じられている。各誌の記述の細部は本文にある。
- 監督は誰なのか。尺はどれくらいか。
- どちらも確認できていない。Drakeの投稿にあるのは「the family」「the members」という書き方だけで、監督の個人名も上映時間も、本稿で参照した記事には出ていない。
- 新曲は聴けるのか。単体で配信されるのか。
- Rolling Stoneによれば、本編ではDon ToliverとSexyy Redとの共演曲がプレビューされ、Ella Langley「Choosin’ Texas」を作り直した版が収められている。Pitchforkは新曲の断片が含まれると書き、「Choosin’ Texas」のリミックスにDon Toliverが参加しているとも伝えている。ただし、単体の楽曲としての正式な配信日、「Choosin’ Texas」の作り直し版を除く楽曲の正式タイトル、制作陣を含むクレジットの全容は、本稿の参照範囲では確認できていない。
- 2027年のツアーは、どこまで決まっているのか。
- Pitchforkによれば、Drakeはプレミアの場で2027年にツアーを行う意向を示した。日程・開催地・チケット情報は確認できていない。ツアー名、規模、日本公演の有無も同じである。Rolling Stone、Complex、Billboardの記事にはツアーへの言及がない。
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出典
- Rolling Stone「Drake Unveils ‘FOMO’ Video Featuring Ella Langley and Don Toliver Collaborations」(Charisma Madarang、2026年9月15日):21時ET予定からの配信の遅れ、邸宅・ライムグリーンのボート・母Sandra「Icemom」Grahamと親友たちの会話・15万ドルのアイアンマンスーツ2着、Don Toliver/Sexyy Redとの共演曲のプレビュー、Ella Langley「Choosin’ Texas」の作り直し版、8月からの予告の経緯、Instagram投稿の引用
- Pitchfork「Drake Premieres His Not-So-Short Film FOMO」(Walden Green、現地2026年9月15日21時58分付):公開済みとする記述、スピードボート/トレーニング/Bratのティーシャツ/Sexyy Redという場面の列挙、「Choosin’ Texas」のリミックスにDon Toliverが参加しているという記述、プレミアでの2027年ツアー発言(ツアーへの言及はこの1本のみで、Rolling Stone、Complex、Billboardの記事には記載がない)、今年すでに2時間半の新曲と18本のMV、3枚が当初『Iceman』1企画として告知されたこと、トロントの氷のジッグラト、Billboard 200の1〜3位独占への留保。本誌が9月17日に再取得した同記事は、Drakeが本編をYouTubeから取り下げたと追記し、署名にAlex Suskindが加わっている
- Complex「Drake Premieres ‘FOMO,’ His New ‘Not So Short Film’: Watch Here」(Trace William Cowen、現地2026年9月15日21時34分付):22時30分ETにYouTubeほかで公開されるという記述、「Best I Ever Had」(2009年の楽曲と公式ビデオの監督)との結び付け、Instagram投稿の引用、5月のライブ配信企画とShane Gillis/Adonis Grahamのカメオ
- Complex「Drake Shares More Details About ‘FOMO,’ His ‘Not So Short Film’」(Joe Price、2026年9月15日):9時ET・YouTube/Spotify/Apple Musicという配信案内、「self funded surrealism」の全文、「directed and scored by the family」、ティザーのナレーション、新曲が入るか不明としていた公開前の状況
- Billboard「Drake Hypes ‘FOMO’ Ahead of Arrival of ‘Not So Short Film’」(2026年9月15日):公開前のInstagram投稿の全文、9時ET・YouTube/Spotify/Apple Music、新曲の関わりが不明だったこと、5月の3枚とBillboard 200の1〜3位、39歳という年齢
- Billboard「Drake Shares ‘Fear of Missing Out’ Teaser: ‘A Not So Short Film’」(2026年9月12日):9月12日の25秒ティザー、「Scored by the family」と9月15日という日付、ネオングリーンのスピードボート、ナレーションの全文、9月初旬のYouTubeライブ配信告知(9月15日21時ET)、「Janice STFU」のHot 100首位14曲目とMichael Jacksonの記録、同一週42曲、『ICEMAN』の通算15作目首位とTop Rap Albums 13週
- YouTube動画ページ
https://www.youtube.com/watch?v=yD9fHx-h57Y(Complexが本編として埋め込んだURL):本誌が2026年9月16日17時台(日本時間)に取得したところ、「非公開動画」と表示され再生できなかった。取得したページは編集部で保存している
最終確認日:2026年9月17日。本稿の事実関係は9月16日に取得した6本の記事(Rolling Stone、Pitchfork、Complex 2本、Billboard 2本)とYouTube動画ページ1件に基づき、Pitchforkの記事のみ9月17日に再取得して本編の取り下げを確認した。Drake本人のInstagram投稿は、各誌が引用した範囲で扱っている。誤りの訂正は訂正方針に従い、本稿の更新ログに記録する。
画像
アイキャッチ:Drake本人のInstagram(@champagnepapi)が2026年9月3日に投稿した『Fear of Missing Out』(FOMO)の告知画像(投稿ページ)。掲載用に縮小(元ファイル 3168×4096px)。
更新ログ
- 2026-09-16:原稿作成。
- 2026-09-16:配信開始時刻を「確認できていない」に改め、共演曲を「新曲」と書いていた箇所をプレビューという扱いに訂正。冒頭と要点に、YouTubeの対象ページが非公開だったことを明記。
- 2026-09-17:要点と視聴案内を見直し、既報への案内を本文から関連記事欄へ移した。Pitchforkの記事を再取得し、本編がYouTubeから取り下げられたことを追記。「Choosin’ Texas」のリミックスにDon Toliverが参加しているという同誌の記述を加え、未確認としていた範囲を正式な配信日・楽曲名・クレジットの全容に絞った。