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JASS (Tha Jointz)「WALK」──『WALK IN OSK』で大阪の地下を歩く

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JASS (Tha Jointz)「WALK」──『WALK IN OSK』で大阪の地下を歩く
画像:J.Studio / JASS『WALK IN OSK』提供素材より。著作権は権利者に帰属します。
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J.Studio Osakaに所属するJASS(Tha Jointz)が、4thアルバム『WALK IN OSK』をリリースした。あわせて、DLiP RECORDSのNAGMATICがプロデュースした「WALK」のMusic Videoが、2026年6月10日(水)19:00に公開された。

Weekly J-RAPとしてここで拾う理由ははっきりしている。これは単なる新譜告知ではなく、JASSという声を通じて、大阪の地下にある重さ、渋さ、仲間の濃度が一枚にまとまったリリースだからだ。曲単位では「WALK」、作品単位では『WALK IN OSK』。どちらから入っても、大阪HIP HOPの歩幅が見える。

JASS『WALK IN OSK』、まず何が出たのか

『WALK IN OSK』は、Tha Jointzの筆頭として大阪HIP HOPアンダーグラウンドで存在感を放ってきたJASSによる4枚目のアルバム。リリースの骨格はこうだ。

  • アーティスト:JASS(Tha Jointz / J.Studio Osaka)
  • 作品名:『WALK IN OSK』
  • 形態:4th Album
  • 配信リンクhttps://linkco.re/3pss1yGC
  • MV:「WALK (Prod by NAGMATIC)」
  • MV公開:2026年6月10日(水)19:00

なぜ「WALK」なのか

アルバムの入口に置かれているのが「WALK」だ。プロデュースはNAGMATIC。JASSの重低音ラップが、派手なジャンプではなく、地面を踏むように前へ進む。タイトルの「歩く」は、ただの移動ではない。大阪の現場、仲間、ビート、街の湿度を背負って進む動作として響く。

JASSの魅力は、声の太さだけではない。言葉を詰め込みすぎず、間を残しながら、身体の奥で鳴る低さをキープするところにある。今作のタイトルが『WALK IN OSK』であることも、そのスタンスに合っている。OSKを説明するのではなく、OSKの中を歩く。外に向けた自己紹介ではなく、内側の温度をそのまま出す一枚だ。

J.Studioという回路

J.Studioは、Kojoe率いるレーベル/レコーディングスタジオとして、東京、大阪、沖縄、山口など各地の実力派アーティストを支えてきた。東京支部ではMONJU、大阪支部ではTha Jointz、沖縄ではMuKuRo、LazyWii、DJ NAPPY BWOY、POM, The Priceless、山口ではBUPPONらに連なる動きがある。

その中でJASSは、大阪支部の芯にいる存在として見える。『WALK IN OSK』は、Kojoeのネットワークが各地をつないできた文脈と、Tha Jointzのローカルな濃さが交差する作品でもある。全国へ開く回路と、大阪の地面から離れないラップ。その両方を持っている。

大阪勢で固めた客演と、太いビート

プロデューサー陣は、ENDRUN & G Nice、Money Jah、DJ SOOMA、IN DA HOUSE、Paid In Full、Judaら大阪勢を中心に、NAGMATIC、AUDIO RADICALも参加。派手な流行語ではなく、「渋さと太さ」を共通項にしたサウンドが並ぶ。

客演も大阪勢に絞られている。BEAR.B、Young Eddie、STICKY BUDS、MIJ Kidd、S-kaine、Danjo、PINE ROBBIE、000らが参加し、JASSの低い声のまわりで、それぞれの癖がぶつかる。ローカルを広く見せるのではなく、ローカルのまま深く掘る。そこがこのアルバムの強さだ。

トラックリスト

  1. WALK (Prod. NAGMATIC)
  2. JUST DO IT (Prod. ENDRUN)
  3. Dojo SPIT feat. 000 (Prod. MoneyJah)
  4. PEACE (Prod. DJ SOOMA)
  5. Life is Hectic feat. STICKY BUDS & MIJ Kidd (Prod. AUDIO RADICAL)
  6. Working Night feat. Young Eddie (Prod. ENDRUN & G Nice)
  7. Mary Jane feat. BEAR.B (Prod. Paid In Full)
  8. Skit (Prod. IN DA HOUSE)
  9. Weather or Not feat. S-kaine (Prod. Juda)
  10. GAME (Prod. AUDIO RADICAL)
  11. Time goes by feat. PINE ROBBIE (Prod. Paid In Full)
  12. EVER GREEN feat. Danjo (Prod. IN DA HOUSE)

HIPHOPCsの視点

2026年上半期の日本語ラップは、アワードやフェスといった大きな枠組みの話題が目立った。だがその足元では、各都市のローカルが自前の回路で作品を出し続けている。『WALK IN OSK』は、その大阪側の現在地を示す一枚だ。

日本語ラップの新譜を追っていると、速度のある曲、SNSで伸びる曲、フェスで映える曲に目が行きやすい。だが『WALK IN OSK』は、その競争とは別の場所で強い。歩幅が速いのではなく、地面が硬い。JASSの声は、そういう作品でこそ活きる。

「WALK」を入口にして聴くと、このアルバムは大阪HIP HOPの現在を、派手な総括ではなく、現場の音量で伝えてくる。若手からOGまでが混ざり、癖の強いラッパーたちがJASSの低さの周囲で動く。時に緩く、時にタイトに、身体が自然に揺れる。

『WALK IN OSK』は、大阪を説明するアルバムではない。大阪の中を歩いているアルバムだ。 その一歩目として「WALK」を鳴らすなら、Weekly J-RAPで拾う意味は十分にある。

リリース情報

画像:J.Studio / JASS『WALK IN OSK』提供素材より。著作権は権利者に帰属します。

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HIPHOP Cs編集部
HIPHOPCs(ヒップホップシーエス)編集部は、海外/日本のヒップホップ専門のニュースチームです。速報だけでなく、データと一次情報をもとに動向を整理する「Intelligence Unit」として、週間ニュース総まとめ、チャートやトレンド分析、背景解説を定期配信しています。さらに、アーティスト/関係者への独占インタビューなど一次取材も実施。参照先は主に海外一次ソース(例:Spotify 等)で、誤情報は追記・訂正し透明性を重視して運営しています。

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