MAIKI BOOGIEインタビュー|サウスのグルーヴを日本へ、音楽とダンスが一体になるまで
ダンサーのMAIKI BOOGIEに、サウス(アメリカ南部)の音楽に根ざしたダンス文化と、いま広めたいというDTOWNBOOGIEについて聞いた。独学で築いたスタイル、米南部のアーティストとの交流、川崎のSTUDIO JEL’AIMEでの指導、Skitz Nationの育成をたどりながら、音楽とダンスが一体になるグルーヴを考える。
今一度、ヒップホップの構成要素に立ち返ってみようか。
そう、一般的にはヒップホップは「DJing、MCing (Rap)、Breaking、Writing (Grafity) の4大要素によって構成される」と定義されている。
その要素の1つ「Breaking」とは、ブレイクビーツに合わせられるダンスのことを指す。今となってはダンスが独立し派生を広げ、ブレイクダンスに限らない様々なダンスが誕生しているが…要するにダンスはヒップホップとは切っても切り離せない存在であるということだ。
日本独自の表現方法が発展を続ける現在、MAIKI BOOGIE はアメリカ南部の伝統に中てられ、黒人発祥の表現を日本人らしく昇華しようと日々取り組んでいる。
彼は、カジュアルで触れやすい存在となったダンスの技術面だけでなく、歴史的な観点も組み合わせることで日本で”サウス”というジャンルを広めてきた1人だ。
今回は、彼のヒップホップとの出会いやダンスにのめり込むこととなった転換点、そもそも”サウス”とは何なのか、内に宿す理念などについて紐解いていった。
”サウス”のバイブスを体現するダンサー に迫る
Sam:よろしくお願いします。まずは自己紹介をお願いします!
MAIKI:ダンサーのMAIKI BOOGIEです。生まれは江戸川区なんですけど、色々あって北区とか足立に来た感じです。
Sam:なるほど。ダンサーということですけど…ダンスと音楽、先にどっちに出会ったのでしょうか?
MAIKI:音楽ですね。
中学の時に色々あって、捕まっちゃって施設にいたんです。そこで生訓(生活訓練)っていうのがあって、月に1回買い物ができたりするようなタイミングなんですけど。
その時にEminemのアルバムを買って聴いてて、「かっけえな」ってなったのが原体験かもしれないです。『Curtain Call』ですね。
そこから入って、2008年とか2009年頃にはサウス寄りの音楽を聴き始めてました。
Sam:サウスだと、どんなアーティストを聴いてましたか?
MAIKI:俺が聴き始めた時は、Dem Franchize Boyzっていう4人組のグループとかLUDACRISとか、Yung Jocが出てきた頃で、高校の時にその人たちの曲で踊っている人たちがいて「ダンスで表現できるんだ!」ってなってから、ダンスにハマったっていう順序でした。
Sam:ダンスに出会ったのは高校生くらいだったんですね。初めはどのようにダンスに触れていったのでしょうか。
MAIKI:ダンスは友達に教えてもらったんです。習いに行くよりも、YouTube見ながら教えてもらってみたいな。
最初は友達が連れてってくれたDANCEALIVEいうイベントでカッケーなって思うダンサーに出会ってガッツリのめり込んでいきました。 それが大学生くらいの時の話です。
Sam:じゃあ最初は遊び的な感じで始まって、大学生で一気に熱が加速したということですよね。大学何年生の時に?
MAIKI:それは20歳を超えてからですね。サークルには入ってたけど全然行かずに、好きな仲間集めて「イベント出てみようぜ」みたいな。もう何も分からない状態で。
Sam:初めて出たイベントの名前って覚えてます?
MAIKI:覚えてないですね…。でも、確か熊谷のLAGOONってゆークラブだった気がします。踊った時の記憶は全然無いです(笑)。「どんどん次!」って感じだったんで。
Sam:なるほど、それからダンスチームを作ったり?
MAIKI:そうですね。サークル内だけでやりたくなかったんで、モチベーションあるヤツらを集めてチームを作ったっていう感じでしたね。Nastyっていうチーム名でした。
Sam:チームで活動した中で、印象に残ってるイベントとかあります?
MAIKI:埼玉でのコンテストですかね。コンテストとか全然興味無かったんですけど、「1回出てみようよ」っていうノリで出て。
その時の結果は全然ダメだったんですけど。でも、そのお陰で士気が上がったっていうか、「モテたい」よりも「負けたくない」っていう感情が大きくなりました。
模倣から始まったキャリア、”サウス”の定義
Sam:音楽的に影響を受けたアーティストは話していただいたと思うんですけど、影響を受けたダンサーさんって誰なのでしょうか?
MAIKI:めちゃくちゃ影響を受けたのは、川崎のチームD-Blast(元:KING OF SWAG) のDeeさんっていう方ですね。
初めてDeeさんを生で見た時に、日本人だと思えなくて…マジで外国人だと思ったんです。最初はその方の真似をずーっとやってて。でも、それだと自分のダンスにならないんだって気づいて、変化していきました。
Sam:「チーム友達」の撮影の時にもKING OG SWAGの皆さんがいましたし、いろんな人に多大な影響を与えているんでしょうね。
俺の地元にも中学生くらいの頃、公園でひたすらダンスしてる連中いました(笑)。アニメーションダンスとかブレイクダンスとか、俺は踊れなかったので全然わからないんですけど…。
サウスっていう細分化されたジャンルがあるんですよね?ダンスで言うところの”サウス”って、どんなスタイルを指すのでしょうか?
MAIKI:一言で表すのは難しいんですけど、言ってしまえば”パーティーチューンな感じ”じゃないですかね。
例えば、Soulja Boyの「Crank That」で作られたルーティーンがあると思うんですけど、あんな感じでクラブでも踊れるみたいな。わかりやすく言うと、そのバイブスが”サウス”って言われてますね。
サウスって厳密にはジャンルではなくて、サウス地方のアーティストから生まれたムーブメントみたいなもので、基本的にアトランタとかテキサスとか、サウスの曲でしか成り立たないみたいな感じなんです。
「このエリアの振りと、このエリアの曲はマッチしてないよね」みたいな、本格的にやってる方は結構わかると思います。
Sam:へええ、ダンサーさんはそこら辺を結構気にするんですか?
MAIKI:する人はしますね。プレイヤーで旗振ってる人にはオタクが多いので。
俺もそういう知識に関して、シンプルにダンスが好きで「ダンス受けたい!」ぐらいの子たちには、あまり深くは教えてないんですけど。
ただ、「本格的にやりたい!」って言ってくれる子たちには、知る限りのことは全部教えてます。
Sam:なるほど、歴史も勉強すると更に面白くなりますもんね。
今は、主にテキサスのストリートダンスのカルチャーを広めてる感じなんですかね。
MAIKI:今はアトランタとかダラスが凄く好きで、Gucci Maneのタトゥーも入れてるくらい好きなんですけど。多分、一周して流行りがまた戻ってきてて。
んで、ダラスのYUNG NATIONというラッパーのクルーがいるんですけど、最近その1人のFooly Faimeがインスタで向こうからアクションくれて。「日本行くから一緒に踊ろうぜー」みたいな連絡くれて!この前、PINK TOKYOで一緒に踊って遊んできました!
俺は今は”DTOWNBOOGIE”というカルチャーを広めたくて…日本で言うところのパラパラとか日本舞踊みたいなイメージですかね。簡単そうに見えるんですけど、やってみると意外とニュアンスとか難しいんですが…めちゃくちゃかっこいいんです。
そこで、YUNG NATIONの公式レーベルであるNEW NATIONのダンスクルーに誘われて、加入することになりました。今日着てる服もクルーのやつです!
Sam:難しそうですよね。黒人の方たちって体的に音の取り方が違うように取れるようにもなってるみたいな…DNAが根本的に違うっていうことを聞いたことがあって。
MAIKI:そうですね。でも、やっぱみんなにやってもらいたいなと思って、今はそれをスタジオでめっちゃ伝えてるって感じです。
昔ながらのフリではあるんですけど、今っぽい新しいテイストが生まれてて。言葉で説明するのは難しい…何て言うんですかね。
Sam:グルーヴ?
MAIKI:そうですね。グルーヴが一番分かりやすいのかな。みんなでもできるようなTikTok的なノリで、でもカッコいいみたいなダンスなんですけど。
アトランタだと今はブレストみたいな動きが流行ってたり、テキサスだと”BEND”ってゆー動きが流行ってますね!ちなみに、BENDはChris Brownとか、Asherも踊ってたり。
サウスはレゲエみたいに新しいムーブを作って流行らせるのが得意ですよね。
選曲の基準、振り付けの制作過程
Sam:ダンスをやる時って必ず曲を選ぶタイミングがあるわけですけど、そういう時に音楽を選ぶ基準とかありますか?選んでからどんな風に振りを作っていくのかも知りたいです。
MAIKI:テンション…そのタイミングでアガった曲ですかね。最近は考えて振り付けを作ることはあまりしてないです。
特にサウスっていうのは振り付けでバキバキ踊るというより、1人1人にフォーカスされるようなジャンルなんで、バラバラでいいんですよね。カウントはもちろん一緒なんですけど、角度が違うみたいな。
Sam:なるほどね、逆に作りこみすぎるとダメなんですね。
じゃあ、MAIKIくんのスタイルはどんなスタイルと定義しますか?
MAIKI:ブラックの方たちのスタイルに寄せる…というか、New Nationっていうクルーがあるんですけど、彼らのスタイルを取り入れて。でも、日本人でそのバイブスを再現するのはだいぶ難しいので…。
その雰囲気を取り入れつつ、自分なりのフリースタイルで形にして、日本らしいエッセンスを加えるっていう感じですかね。
Sam:オリジナルのムーブってどう生まれるんですか?
MAIKI:やっぱりフリースタイルですね。サウスは緩いというか、ノリなんで。
Sam:なんか結構ラッパーみたいですよね。先程から話を聞いてると似てるモノを感じます。
なんかこう、今のスタイルに行き着くまでの過程にターニングポイントとかありましたか?印象的な出来事とかあれば教えていただきたいです。
MAIKI:そうですね…。新型コロナウイルスのタイミングで、スクールでのレッスンができなくなってしまった時かもしれないですね。
その頃はオンラインでレッスンをやるようになって、そこで離れちゃった人とか辞めちゃう人もいたんです。サウスをやってるプレイヤーの人たちも少し減ったりして。
加えて、日本語ラップがめっちゃ流行り始めて、日本語ラップで踊ってる子たちが増えてきたんですね。俺は黒人さんのダーティな曲が好きだったし、コロナ前まではサウスで踊ってる子も沢山いたのに減っちゃって…寂しかったんですけど。
でも、逆に自分の中で「サウスのカッコよさを伝えたい」っていう欲がめちゃ出てきて、もっと自分なりに掘って、昔の動画も見まくったりして。「もっと頑張ろう」って火が付きましたね。
Sam:なるほどねぇ逆にね。
ちょっと話変わりますけど、日本人のラッパーでサウスのスタイルをやってるアーティストっているんですか?
MAIKI:Cz Tigerです。彼はテキサスやアトランタとかにも住んだりとコミュニティーに馴染んでますよね。

曲も出る前に「Dem Franchize Boyzとこんな感じで作った」って送ってくれたりするんですけど、本当にこだわって作ってます。
多分、これから何本か出るビデオ撮影の時にちょくちょく会ったりしました。
Sam:ウチでも何度かインタビューさせていただきましたね。やっぱり住んでいる分、本場のノリが色濃く出てるなと思います。
で…そうだ。ターニングポイントをまだ聞き終えてないですね(笑)。
MAIKI:あ、そうそう。で、オンラインになって生徒数も減ってしまって。なんですけど「もっと広めよう」っていうモチベを得ることができて。
川崎に嫁がやってる”STUDIO JEL’AIME”っていうダンススタジオがあって、初めの頃はコロナの影響とかもあって担当クラスに受講者3人とかだったんですけど。
今は有難いことに沢山の人が来てくれてます。唯一サウスをしっかり教えてるスタジオなので、サウスが好きな人は是非来ていただきたいですね。
Sam:え、1回のレッスンで何人くらい来るんですか?
MAIKI:25人がマックスのクラスが2つあって、今はそれがパンパンでキャンセル待ちみたいな状態になってるので。サウスに興味持ってくれる子がこんなに増えてくれたのは嬉しい限りです。
Sam:じゃあ、ターニングポイントの逆で、今までで一番悔しかった出来事とかは?
MAIKI:そうですね…これも結果モチベーションになった経験ではあって。
「Deeさんを追っかけて真似ばっかりしてた」っていう話をしたと思うんですけど。最初はDeeさんに憧れてスタートしたので…もう麻痺してたし、現場に出たことも無いからルールを知らなくて…もうガッツリ真似するっていう感じだったんですね。
それに対して「今のは真似だから、本気でやりたいならスタジオにおいで」って言われたんですよ。「レッスンに行かないと本物になれない」みたいな感じで言われたんですけど。
色々考えた結果、自分でやって教える側に回りたいと思ったんです。
逆に火ついちゃって「じゃあ行かないでやってやるよ」ってなりました。
Sam:え、じゃあレッスン受けたことない?
MAIKI:受けたことないですね。ずっと独学で全部やってきたんで。
Sam:クラブチーム入らずにプロサッカーやってるみたいなものですよね、すご(笑)。でも、しっかりできるっていうことを証明したってことですもんね。
じゃあ、ダンサーとして嬉しかった出来事は?
MAIKI:嬉しかったのは、それこそDem Franchize BoyzのPimpin’から「日本でライブするからバックダンサーやれよ」っていう連絡が来たり、D4LのFABOから「沖縄のライブで踊ってくれ」って連絡がきたことですかね。「向こうに届いたんだ」って実感できました。
Sam:それは嬉しいですよね。
MAIKI:楽しかったですね。後ろで踊るというよりか、一緒にセッションするみたいな感じだったんで。後輩も連れて行けたし、ヤバかったす。
結構見に来てる人たちも黒人の方が多くて、女性の割合が多かったんですけど。Asherとかみんな歌ってて、めちゃくちゃ上手かったっすね。
Sam:それは忘れられないショーになりますね、絶対。
ダンスに対する向き合い方、造詣を深めることの重要性
Sam:今、力を入れてやってることはありますか?
MAIKI:それこそ、教えることですよね。今、中学生のチーム(Skitz Nation)をプロデュースしているんですけど、 そのチームをもっと有名にするための動きを頑張ってますね。
Sam:主にどんな動きをしてるのでしょうか。
MAIKI:レッスンでの基礎、応用、グルーブのレベルアップはもちろん。+で動画っすね。
インスタやTik Tokやらに動画あげて、現地の人にもバチバチアピールしつつでやってます!
後は現場に行きShowCaseに出まくることです。
Sam:なるほど。
今の時代にダンスをしている若い世代に伝えたいこととかありますか?
MAIKI:自分の生徒に対しては、音楽聴いて欲しいなって。
ダンスだけじゃなくて音も聴いて、「この曲カッコいい」ってなったらMV見て、その表情とかも全部真似してくれたらいいなって思います。
サウスとかカルチャーとしての側面が強いダンスをやってくれているなら、めっちゃ音楽聴いてほしいですね。うん…聴いてほしいってなると強制になっちゃうんで、好きになってもらえるように頑張ります(笑)。
Sam:確かに、好きじゃないと踊れないですよね。
今ってダンス人口も増えてるし、始めるハードルがだいぶ下がったと思うんですけど。SNSとか流行からダンスに入るのと、音楽が好きでダンスに入るのって何か違ったりするんですかね?
MAIKI:いやぁ…難しい問題ですね。有名なアーティストのダンスと、自分たちがやってるサウスの感じは全く違うので…。
でも、入り口としては良いと思います。そういう流行りから入って、スタジオとかイベントに遊びに来て、そこから色々なダンスがあることを知ってくれるっていう流れも全然あると思うので。
元々、俺の妹も母親もダンスやってたので、嫌いだったんですよ。
Sam:え、そうなんだ!
MAIKI:まぁバレエとかなんですけど。遊びたいのに発表会とか行かなきゃだったんで、「絶対やんねー」と思ってたんですけど。
気づいたらこんな感じになってるし、自分がもっと早くヒップホップに出会ってたら、ダンスを始めるのも早かったかなと思うんで。
Sam:じゃあダンサー的には、MAIKIくんが始めた時期って遅い方なんですか?
MAIKI:そうですね…遅いと思います。みんな小さい頃からやってるイメージがあるじゃないですか。
今教えてる子たちはめちゃくちゃ早いですね。3歳とかもいるんで、続けてくれればいいなぁって思ってます。
Sam:へええ、時代の変化が表れてますね。
個人的に聞きたかったんですけど、ダンスやってる子がSNS上で流行ってる動きを鏡見ながら真似したりするじゃないですか。
あれって、変な癖とか付いたりしないですか?「これはダンサーにとって良いことなのか?」って、見ながら思ってたんですけど…。
MAIKI:ああ…それはあると思います。そのSNSで踊られてるモノってポップスというか…分かりやすいやつじゃないですか。
レゲエ、クランプとかサウスとか色々ジャンルがありますけど、俺が個人的に意識してるのは、踊ってる時に頭の中で常にイメージを持つことなんです。
「あの黒人さんの、あの感じのグルーヴを出そう」みたいな。だから、例えばそのポップなダンスをやり続けると、サウスを踊ってる時にイメージが薄れちゃったり…。ダンスの癖もそうですけど、表情も忘れちゃったり、変な要素が混ざってしまったり。
特に子供たちに関しては、本音を言えば1個のジャンルに集中して欲しいですね…。ジャンルを横断するのは大人でも難しいので、子供たちであれば尚更というか…。
ただ実際に色んなジャンルを経験してみる事も大切なので最初のうちは嫌なことやりつつ、スキルをつけ、その中で本当にやりたい、”コレだ”ってなるジャンルを見つけていく形がベストだと思います。全部を経験する事で沢山の意味で視野も広がると思うので!
Sam:なるほどね…一応あまりお勧めはしないってことですね。
やっぱり今は簡単に真似できる時代なので。ネット上に情報が溢れている中で、本場のカルチャーを知ることは大切ですよね。
MAIKI:何より大切ですね。「この動きの理由はこうなんだ」ってわかると、気づいたらめっちゃハマってるんで。
ラッパーで言うところのサンプリングというか、元ネタを掘っていくと面白いじゃないですか。あの感じに近いかもしれないですね。
Sam:確かにね。”Skrrr”とか”Bang”みたいなスラングも意味を知った方がね、より表現できますから。
MAIKI:そうですね。特にダンスなんて振りで表現するモノだし、意味を知れば自ずと表情も付いてくると思うんで、そういうのが一番大切かもしれないですね。
Sam:間違いないです。
じゃあ、その大前提を踏まえた上で、生徒さんたちにレッスンで伝えたいこととは何でしょうか?
MAIKI:自分のレッスンではリズムトレーニングがメインで最後に少し振付けをしていく流れなんですけど、振りを覚えることに必死になりすぎるよりは、その約1時間に1つだけでも何かを持ち帰って欲しいですね。
振り付けは家でも練習できるので「先生のこの動き、ちょっと練習してみよう」とか、表情とか、それこそグルーヴです。そういうのを持ち帰ってもらいたいな。
そういう小さい1つ1つを積み重ねていって欲しいって思ってます。
Sam:うんうん、教えてないことを盗んでもらいたいみたいなね。
上手さよりも大事なこと、子供たちへのメッセージ
Sam:では、そろそろインタビューも終盤となってきたのですが…。
ダンスにおいて、上手いよりも大事なことは何でしょう。
MAIKI:そうですね。
そもそもプロ!って言う肩書きで話させてもらうと、”上手い”は大前提になるので。 そこから更に目立つためにはグルーヴとか音楽が好きであること、リリックに対する表現力、あとはファッションとか重要になってくるのかな…とは思います。
Sam:なるほどね。MAIKIくんの”上手い”の定義って何ですか?
MAIKI:うーん…でも、アイソレとか基礎がしっかりしてるとかは前提で、自分は音とダンスが一体化してるというか、違和感が無い事ですかね!
クラブとかで黒人さんのダンサー?が気持ちよさそうにリズムに乗って楽しそうに踊ってる感じあるじゃないですか。アレ食らっちゃいますね、「うわ、うまっ!」ってなります!
「なんでこの曲なのに……そんなにダンス激しいの?」とか、顔険しいとか(笑)。そういう技術と別の部分も重視できないと、上手いとは思えないし興味が湧かないですね!
Sam:じゃあ最後に、MAIKIくんのことを初めて見る読者の方もいると思うので、その方たちに向けて意気込みというか、どんな動きをしていくのか教えていただければと。
MAIKI:そうですね。まずサウスをもっと広めていきたいと思っているので、生徒にも楽しさ伝えつつ、みんなが踊ってくれればイベントのShow caseやSNSを通じてカッコ良さが”更に”色んな人に届き伝わると思ってます!どんどん人口を増やして、このカルチャーを盛り上げていきます!
あとは、俺とSouth Side BoysとSkitz Nationをチェックしていただければ!
俺がレッスンやってる川崎のSTUDIO JEL”AIMEもサウスがかなり盛り上がってるし、ここでしか学べないこともあるので、是非是非気軽に遊びに来てください!
Sam:良いですねぇ、サウスっていうジャンルにおけるゴッドファーザーになる時も近いんじゃないでしょうか。
MAIKI:なれるように頑張ります(笑)。
Closing Note
何事に関してもだが、技術を高めるだけで敬意を欠いてしまっては高みを目指すことはできない。それどころか、我儘で独りよがりで粗悪なモノと化してしまうかもしれないのだ。
歴史、また文化を作り上げてきた人々の感情など、細部に至るまで感じ取ることで肌の色や言語が異なっていても通じることができる、ということをMAIKI BOOGIEは体現してきた。
彼が撒いた種は確実に地上へと向かい、その枝葉を伸ばし始めている。そして、また開いた花弁の揺らめきが海の向こう側へと伝わる日が訪れるのだろう。
スタジオ情報
STUDIO JEL’AIME
DANCE STUDIO JEL’AIME(ダンススタジオ ジュレーム)
川崎で10年以上、地域の皆さまと一緒に歩んできたダンススタジオです。
幼児・小学生から中高生、大学生、社会人、ママさんまで、幅広い世代が楽しく通っています!
HIPHOP・K-POP・KRUMPなど、初心者から経験者まで、それぞれのレベルに合わせてダンスを楽しみながらスキルアップできる環境をご用意しています。
「ダンスを始めてみたい」
「もっと上手くなりたい」
「仲間と楽しく踊りたい」
そんな一人ひとりの気持ちを大切に、アットホームな雰囲気で楽しくレッスンしています。
年間発表会や地域イベントへの出演など、レッスン以外にもステージで踊る楽しさや、仲間と一緒に成長できる経験も大切にしています。
ダンスをもっと身近に、もっと楽しく。
川崎でダンスを始めるなら、ぜひJEL’AIMEへ!
イベント情報
2026年10月17日、Zepp Shinjukuにて、R!NO監修によるスペシャルステージ「WDC THE STAGE 2026」の開催が決定。
R!NOの独創的な感性と世界観で選び抜かれたトップダンサーたちがここに集結。
この日、この瞬間にしか生まれない圧倒的な熱狂をぜひ体感してください。
https://www.wdc.tokyo/wdcthestage
バトルだけでは終わらない、これまでの常識を覆す「もうひとつのWDC」。
その唯一無二のストーリーが、新宿から世界へと放たれます。
(MAIKI BOOGIE、SOUTH SIDE BOYZ、SKITZ NATION 出演予定)
取材・出典について
本稿はMAIKI BOOGIEへのインタビューです。聞き手:Sam。経歴、共演や交流、ダンスへの考え方は取材時の本人の説明に基づきます。「Closing Note」は筆者の所感です。イベント情報はWDC THE STAGE 2026公式案内を参照しています。