【独占インタビュー】OZworldに憧れた青年は、なぜ「BraidKing」になったのか|BraidKingNoriが語るブラックヘアについて
HIPHOPCs独占インタビュー|取材・文:Sei
BraidKingNoriは、ブレイズやコーンロウを手掛けるヘアアーティスト。本記事では、OZworldへの憧れ、ブラックヘアと自己表現、無言の施術動画が生まれた理由を本人に聞く。
アイキャッチ写真:取材先提供。
Instagramを眺めていた時、思わずスクロールする指が止まった。
「BraidKing……?」
かなり強気な名前である。
その名を掲げるのは、コーンロウやブレイズなどのブラックヘアを手掛けるヘアアーティスト、BraidKingNori氏。SNSに投稿される動画では、ほとんど言葉を発することなく、髪を編む手元とその音だけで作品を見せていく。
そして画面の向こうの視聴者も、その華麗な技に魅せられていく。
その広がりは数字にも表れている。本人は2025年11月12日公開のnoteで、約半年でInstagramのフォロワーが約4,000人から15万人へと増加し、TikTokは30万人、YouTubeは4万人、SNSでの総再生数は5億回以上に達したと述べている。いずれも同記事公開時点の本人公表値である。
しかし今回話を聞いてみると、今や彼のシグネチャーとも言える「無言」のスタイルが生まれた背景には、耳の聞こえない一人のお客さんとの出会いがあった。
そしてブラックヘアとの出会いを辿れば、沖縄出身のラッパーOZworldへの憧れがあり、最初はブラックカルチャーの背景も知らず、ただ「この髪型、かっこいい」と思ったところから始まっていたという。
今では世界中からその技術を見られる立場となったNori氏は、ブラックヘアのルーツやリスペクト、Cultural Appropriation(文化の盗用)というセンシティブな議論についても、自身の考えを率直に語ってくれた。
「BraidKing」という大胆な名前に込めた思いから、OZworldとの意外な関係、プロだけが見る「上手いコーンロウ」のポイント、そして「ブレイズは自己表現」と語る理由まで。
技術、カルチャー、リスペクト、そして未来。
一本のブレイズを編み上げるように、Nori氏の言葉を一つずつ辿っていこう。
美容師家系。でも、編み込みはむしろ苦手だった
SEI:まず、Noriさんがヘアスタイリストを目指したきっかけって何ですか?
NORI:もともと僕の母親と兄貴が二人とも美容師で。美容師家系の中で育ったので、小学生の中学年ぐらいから、もう道はほぼ決まってた感じです。
SEI:あ、そうなんですね。じゃあ、その時から三つ編みとかしてたんですか?
NORI:それがね、してなくて(笑)。母親も兄も、カラーリングとかカットとか、どちらかというと女性向けの普通の美容師だったんですけど、僕は編み込みとかはむしろ苦手な方でした。
SEI:え、そうなんですか? めっちゃ手先が器用な子どもだったのかなって思ってました。
NORI:コメントでも「手先めっちゃ器用ですね」って結構言われるんですけど、そんなことなくて。どちらかというと不器用な子どもでした。
SEI:へえ、すごい意外です。子どもの頃からいろいろ編んでたのかなと思ってました(笑)。
BraidKingNori、その原点はOZworldへの憧れ
SEI:数あるヘアスタイルの中で、コーンロウとかブレイズとか、いわゆるブラックヘアに惹かれた最初のきっかけって何だったんですか?
NORI:もともと僕が好きな日本のラッパーがいて。OZworldってご存じですか?
SEI:はいはい、沖縄の! 髪の毛もやってましたよね、彼の。
NORI:そう。もともと僕、ファンだったんですよ。フォロワーが1万人前後ぐらいの時からファンで。彼がそういう髪型をやっていて、『僕もやってみよう』ってなったんです。
その時はブラックカルチャーとか、そういう文化について何も知らない状態で、髪型だけに影響を受けて「かっこいいな」と思って。編み込みをやってみたら、こんなにビフォーアフターがあるヘアスタイルって、美容施術の中でも編み込みみたいな技術だけだなと思って。「これ、ちょっとやってみたいな」っていうので始めた感じです。
SEI:最初は自分で自分の髪を編んだんですね?
NORI:はい。まず自分でやったところからですね。その後、OZworldが行っていた沖縄の美容室にも行きました。
YouTubeをスロー再生。営業後にひたすら練習
SEI:それ以降、ブレイズとかコーンロウの技術ってどうやって学んだんですか?
NORI:もともと普通のヘアサロンで働いてたんですけど、営業後にYouTubeを見ながら、ひたすら編み込みをしてました。「How to braids」とか「cornrows」とか調べると出てくるんですよ。
SEI:YouTubeか。なるほど。
NORI:しかもスロー再生できたりするので。結構いろんな編み方を見て、自分に合う編み方を見つけて練習していった感じです。
SEI:じゃあ、影響を受けた人でいうと、やっぱりOZworldさん?
NORI:そうですね。OZworldに巻き込まれた感じ(笑)。そのイメージが強いかもしれないです。
「OZworldってどんな人?」憧れから、今では親しい関係に
SEI:彼、めっちゃいい人って噂なんですけど、実際どうです? どんな方なんですか?
NORI:いや、もうその通り。
SEI:その通りなんだ(笑)。なんか人良さそうな感じですよね。NORIさんのお立場的に、言えないところもあるかもしれないですけど。
NORI:表裏ないので。言えないこととかもないぐらいな感じの。
SEI:へえ、そういう方なんだ!表裏ない。いいですね、付き合いやすいですね、そういう方は。
NORI:そうですね。誕生日も一緒で。
SEI:え、そうなんですか? 聞いてもいいですか? 個人情報だからやめた方がいいかな(笑)。
NORI:全然。公開してます。11月17日なんですけど。
SEI:蠍座?
NORI:はい、蠍座です。しかも同い年なんですよ。
SEI:え、そうなんですか。じゃあ双子じゃないですか(笑)。
NORI:そうなんですよ。だから結構、波長も合って。
SEI:じゃあ、憧れだった方が今はもうお友達になった感じですか?
NORI:仲良くさせてもらってます。
なぜBraidKingNori? 「大きく出たね」と言われた名前
SEI:「BraidKingNori」っていう名前には、どんな意味や思いが込められてるんですか?
NORI:もともとは「Hair Artist Nori」みたいな名前でやってたんですけど、世界に向けて発信していく上ではちょっと弱くて。いろいろ知り合いに相談しながら決めました。
「God of Hair Artist」みたいな案もあったんですけど(笑)。「BraidKingNoriどうかな」って言ったら、知り合いに「すごい踏み出したね」「大きく出たね」って言われたんですよ。
SEI:いや、確かに大きい(笑)。でもめっちゃキャッチーです。私もスクロール止めちゃいましたもん。「あれ、BraidKing?」って。すごい強いです。
NORI:名前はやっぱり強い方がインパクトもあるし、キャッチーかなって。逆に、自分がその名前に近づくこともあるかなと思って。大きく名乗ったことで、自分も高みに行けるかなっていうので、この名前にしました。
Hip-Hopは音楽だけじゃない:BraidKingNoriが語る「髪を編む」という表現
SEI:Noriさん自身は、普段Hip-Hopも聴かれるんですか?
NORI:お客さんにラッパーが多いので聴く感じですね。ただ、海外のHip-Hopカルチャーにものすごく詳しいっていう感じではなくて。音楽はオールジャンルですね。ロックも聴くし。ジャズは聴かないけど(笑)、レゲエとかHip-Hopもちらほら。
SEI:Hip-Hopってラップや音楽だけじゃなくて、ファッション、ヘアスタイル、言葉、アートとかも含めたカルチャーだと思うんです。Noriさんにとって「髪を編む」という行為も、Hip-Hopやストリートカルチャーにおける表現の一つだと思いますか?
NORI:はい。もちろんです。
ルーツを知ることと、髪型を選ぶこと
SEI:コーンロウやブレイズには長い歴史や文化的背景があります。技術だけじゃなく、その背景を知ることについて、Noriさんはどう考えていますか?
NORI:施術者や先生としては、背景について最低限の知識を持つことは必要不可欠だと思います。ただ、僕がベースにしている「編み込みをファッションに落とし込む」という面でいくと、例えばアジアの人がブレイズをする時、その人自身はルーツを知らなくてもいいと思っていて。
僕はヘアスタイリストなので、そのヘアデザインをデザインとして、一つの完成品として見てほしいんです。そのデザインをその人がやること自体、ルーツに対してリスペクトがあると思う。毎日過ごす髪型ですから、リスペクトのない髪型を毎日しようとは思わないじゃないですか。
SEI:ごもっとも!
NORI:だから、やるという行為自体がリスペクトだと思っています。ルーツを知ることだけが、全部のリスペクトではないと思っています。
「妥協しないことがリスペクト」
SEI:ブラックヘアを扱う上で、特に意識していることとか、自分自身に課してるルールってありますか?
NORI:SNSもいろんな方に見られているので、中途半端なものは見せられないというのはあります。アジアの人に施術するにしても、一つ一つのテクニックはみんなが見ていると思うので、そこは妥協できない。
その妥協しないことがリスペクトにつながると思っています。技術に対してちゃんと真摯に取り組む、というところですね。
BraidKingNoriはCultural Appropriationをどう考える?
SEI:ちょっとセンシティブなんですけど、ブラックヘアをめぐっては海外を中心にCultural Appropriation、いわゆる「文化の盗用」として議論されることもあります。実際にブラックヘアを仕事にしているNoriさんは、この議論をどう捉えていますか?
NORI:最初にその話を聞いた時は、正直「なんでこの議論があるんだろう」と思いました。ただ、僕自身は黒人ではないし、当事者ではないので、当事者の気持ちはわからない。
その上で僕自身の考えとしては、自分がやりたい髪型をやればいいと思っています。僕たちはリスペクトしているからやっている、そういうつもりなんだということは発信していきたいです。
SEI:なるほどなるほど。
NORI:文化の盗用という議論を今すぐゼロにするのは難しいと思います。でも、世代を越えた先では、そういう議論のない世界になってほしい。SNSで発信している理由の一つにも、編み込み文化を広げたいという思いがあります。
海外の人に認められると「一人前になったな」と思う
SEI:海外の方からは、実際どんな反応がありますか?
NORI:動画の細かいところまで見て、「テクニックがうまい」って言って、海外から実際にお店まで来てくれる方もいます。海外の人の方がいろんなスタイルを見ていて目が肥えているので、そういう方が来てくれたら「一人前になったな」っていう感じには思います。
SEI:ではこれを読んでいる皆さま、東京に来たらぜひNoriさんのところに予約して立ち寄ってください。宜しくお願いします(笑)。
日本発のブラックヘアはある?
SEI:逆に、日本だからこそ生まれている独自のコーンロウとかブレイズの表現やスタイルってありますか?
NORI:編み込みの技術に関しては、基本的には海外で新しい技術が生まれて、それが日本に入ってくるという流れだと思います。東京の原宿で新しい流行が生まれて、それが地方に広がっていくようなイメージですね。
ルーツはアメリカなどのブラックカルチャーにあるので、日本で新しいものが生まれて海外に逆輸入されるというところまでは、ブラックヘアに関してはまだ難しいかもしれません。
SEI:そうなんですね。ありがとうございます。
BraidKingNoriにとってブレイズは「自己表現」
SEI:Noriさんにとってブレイズって、美容技術、ファッション、アートのうち、どれに一番近いですか?
NORI:全部に近いですけど、美容技術というよりはファッションやアートに近いですね。一番近いのは「自己表現」かな。
Hip-Hopカルチャーが大好きだという表現の仕方もあるし、Hip-Hopが全然好きじゃなくてもコーンロウにしたい人もいる。ブラックカルチャーや、そのルーツが好きだからやりたい人もいる。全部に共通しているのが自己表現だと思います。「俺はこういう人間なんだよ」っていう表現の仕方の一つですね。
SEI:なるほど。自己表現。
7〜8年担当するOZworldのヘアは「毎回、自分らしい作品」
SEI:これまで手掛けた中で、特に思い入れのあるスタイルとか、『これは自分らしい作品だった』って感じるものはありますか?
NORI:難しいですね(笑)。でも、それこそOZworldのヘアスタイルは、僕が一人でお店を始める前からのお付き合いなんで。7〜8年ぐらいのお付き合いなんです。
SEI:あら、そんなに長いんですね。
NORI:彼のヘアスタイルは、毎回「自分らしい作品になったな」って作っていて思います。
SEI:素敵ですね!これを読んでいるOZworldさんからも一言頂けたら(笑)!
完成形は一緒に作る。「ハイブリッド型ですね」
SEI:お客さんの髪とか頭の形を見た瞬間に完成形が浮かぶタイプですか? それとも会話しながら一緒にデザインを作っていくタイプですか?
NORI:両方ですね。似合う・似合わないもあるし、頭の形も触ってみないとわからない。まず本人がやりたい髪型を聞いて、その頭でどうなるかを想像します。
NORI:その中で「これはやらない方がいい」「これは大丈夫」というポイントを調整して、「あなたの生え際はこういう感じだから、こういうデザインにした方がいいと思うんだけど、どう?」って聞きながら二人で作り上げていく。ハイブリッド型ですね。
SEI:ハイブリッド型(笑)。たまにコーンロウの中にハートとか、ワンポイントが入ってるじゃないですか。ああいうのも話しながら決めるんですか?
NORI:あれはお客さんから先に「ハートにしたいんだけど、どこかいいところに入れられますか?」みたいなリクエストがあったんで、入れる場所を考えたりしました。
SEI:へえ、面白い!そういうリクエストもあるんですね。
プロはコーンロウのどこを見る?
SEI:私ら玄人からすると一見すると同じように見えるんですけど、プロの目から見て「上手いコーンロウ」ってどんなものですか? 本当に私たち、わかんないんですよ。はっきり言って(笑)。
NORI:コーンロウでいうと、中央に三つ編みが通っていて、そこに向かって両サイドから毛が集まっているんです。その集まっている「面」がきれいなこと。
SEI:面?アホ毛とか出てないとか?
NORI:アホ毛が出てないのは、もう当たり前なんです(笑)。
SEI:当たり前ですよね、すみません(笑)。
NORI:見るのは「面」ですね。平らであること。それと、真ん中の三つ編みがどれだけ頭皮にくっついて、一体化しているか。
SEI:おお!プロはそこを見るんですね。
髪質によって4〜5種類のスタイリング剤を使い分ける
SEI:いろんな髪質のお客さんがいると思うんですけど、髪質によって工夫したりしてますか?
NORI:スタイリング剤を変えて、扱いやすくするようにしてます。
SEI:動画の中でいつも腕時計みたいなところにピッてやってる、あの青いジェルみたいなやつですか?
NORI:青いジェルとか、4〜5種類ぐらいあります。髪質によって使い分けて、全部の髪質に対応できるようにはしてます。
SEI:その薬剤って、日本で仕入れてるんですか? 海外から?
NORI:日本で仕入れてるものもあれば、海外から仕入れてるものもあります。
SEI:最後のドゥーラグって、必ず必要なんですか?
NORI:どれぐらい本人が持たせたいかによりますけど、あった方が長く持ちます。
SEI:みんな寝る時もあれして寝てるんでしょうか?
NORI:はい、そうです。
無言動画の原点は、耳の聞こえない常連客だった
SEI:SNSで非常に大きな注目を集めていますけど、喋らずに施術の音を活かす今の動画スタイルって、どうやって生まれたんでしょうか?
NORI:もともと僕、喋るのがすごく苦手で。最近はそんなことなくなってきたんですけど、動画を始めた時は喋るのが苦手だったというのも一つあります。
どうやったら動画が伸びるかなって試行錯誤していた時に、耳の聞こえない常連のお客さんが来たんです。その方に伝えたいなと思って、いくつか手話を覚えて。
それを動画に撮って試しに載せてみたら、いろんな人が見てくれて、本人もすごく喜んでくれて。「いいな」と思ったんです。
そこで「手話って世界共通語だよな」と思って。さらに動画を作っていて、「音も世界共通で楽しめるな」と思ったんです。そこから無言で施術の音を聞ける動画を作って発信するようになりました。
編集部注:手話は国や地域によって異なり、世界共通の一つの言語ではありません。上記は動画制作のきっかけを振り返る本人の発言です。出典:世界ろう連盟(WFD)のFAQ。
SEI:なるほど。画面の向こう側代表からしたら、無音だと動画そのものに集中できるから、すごくいいなって思います。
世界中に見られる緊張感
SEI:SNSで大きく広がる前と、世界中の人に作品を見られるようになった現在とで、仕事への向き合い方は変わりましたか?
NORI:より技術に対して高みを目指したいという気持ちが増えました。いろんな人に見られていて、少なからず影響力もあると思っているので、中途半端なことはできない。
あと、技術に対していい意味で緊張感を持って仕事ができるようになったかなと思います。
SEI:日本の視聴者と海外の視聴者では、コメントや反応に違いを感じますか?
NORI:海外では、さっき話した文化の盗用について、コメント欄で視聴者同士が言い合いしていたりしますね。日本では比較的、単純に「良い」「悪い」という反応が多いです。
SEI:へえ。やっぱりそこ、気になる人は気になるんでしょうね。
「文化を伝える」=まず知ってもらうこと
SEI:以前、「有名になりたい」から「文化を伝えたい」へ目的が変わったと発信されていたと思うんですが、現在のNoriさんにとって「文化を伝える」ってどういうことでしょうか?
NORI:僕にできることは、SNSを通じてとにかく認知を広げることだと思っています。それが、文化を伝える上で僕にできる一番の近道かなって。
ルーツそのものを伝えるというより、編み込みヘアをひたすら載せて知ってもらう。それが「ルーツを知りたい」という入り口になることもあると思うし。そこは第一人者として責任を持ってやりたいことではあります。
SEI:なるほど。それが、発信する側として感じる責任でもあるんですね。
「卒業式でも普通に出られるようになってほしい」
SEI:まだ日本ではブレイズやコーンロウが「特殊な髪型」として見られることもあります。今後、日本でどんな存在になってほしいですか?
NORI:極端な話、卒業式でも普通に出られるようになってほしいです。
SEI:それ、例のニュース見ました?
NORI:見ました。「なんだ、おかしいだろう」と思ったので、そこを一つのゴールにできたらなって逆に思って。
例えば卒業式に参列している人が、誰一人としてそういう髪型を特別なことだと思わないような世界になったらいいなと思っています。
SEI:そうですよね。同感です。
NORI:自信を持って、そういう髪型をできる人が増えてほしいです。
次世代には「ひたすら練習」
SEI:これからブレイズやコーンロウを学びたい、ブレイダーになりたい若い世代に伝えたいことってありますか?
NORI:今は編み込みも結構流行っていて、みんなの目も肥えてるので。ひたすら練習して、練習しまくることとしか言えないですね。
SEI:Noriさんも、すごい練習しまくったんですか?
NORI:そうですね。やりましたね。毎日、終電ぐらいまで練習してたりとか。
SEI:ああ、そうなんだ。やっぱり努力の賜物ですね。皆さん、練習しましょう(笑)
目標は「アメリカのラッパーの髪をやること」
SEI:今後挑戦してみたいアーティストとの仕事とか、海外での活動はありますか?
NORI:ヘアアーティストとしての一つのゴールは、アメリカのラッパーの髪をやることだと思っています。そこまで行けたら、技術を認められた一つの通過点だと思うので。
それと、アジア圏でもトップの美容師を目指したいと思っています。まずは世界じゃなくて、アジア圏から。
SEI:なるほど。アジア圏でトップのBraidKing in Asiaになっていただければ(笑)。
NORI:まあ、そうですね(笑)。
最後に、HIPHOPCs読者へ
SEI:ショート動画以外で、今後見てほしい発信ってありますか?
NORI:横動画でも技術のことを載せているので、みんなに見てほしいなと思っています。
SEI:では最後に。HipHopCsの読者に何かメッセージをお願いします。
NORI:Hip-Hopが好きなら、編み込みは絶対一回は通った方がいい道だと思っています。ぜひ一度体験してみてほしいヘアスタイルです。
SEI:だそうです。みんな体験しましょう(笑)。
NORI:ルーツも調べて、知ってもらえたらなおいいですね。
インタビューの中で、印象に残った言葉の一つが「リスペクト」だった。
ただしNori氏が語るリスペクトは、単にルーツや歴史を知ることだけを指すものではない。
「やるという行為自体がリスペクトだと思っている」
そして、施術者としては技術に妥協しないこともまた、リスペクトにつながるという。
ブラックヘアの文化的背景を学びながら、一方でヘアスタイルを「一つの完成品」として見てほしいと語るNori氏。その言葉からは、文化とデザインの間に立つ彼なりの向き合い方が見えてきた。
そして何より印象に残ったのは、現在の姿からは想像しにくいほど、そのスタート地点がシンプルだったことだ。
「かっこいいと思ったから、やってみた。」
OZworldへの憧れから自分の髪を編み、YouTubeをスロー再生しながら技術を覚え、営業後には終電近くまで練習する。そうして積み重ねた先に、現在の「BraidKing」がいる。
名前を決めた時、周囲からは「大きく出たね」と言われたという。本人もそれを否定しない。むしろ、「名前に自分が近づくこともある」と笑った。
次の目標は、アメリカのラッパーの髪を手掛けること。そして、まずはアジアでトップのヘアアーティストになること。
これまで数え切れないほどの髪を編んできたNori氏は、今、自身のキャリアにも新たな一本を編み込もうとしている。
次にその椅子に座るのは、一体誰なのだろう。
BraidKingNori。
インタビュー前より、この名前がずっとしっくりくるようになった。
<BraidkingNori関連リンク>

