日曜日, 11月 30, 2025

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般若、リアルを生きる|「飾らない強さ」とHIPHOPへの誇りを語る【インタビュー】

⸻ 日本のHIPHOPシーンを独自のリアルさで貫き続ける男、般若。流行や見せかけに流されず、自らの「生き様」を言葉に刻んできた彼は、現代社会の「飾りたがる空気」とどう向き合ってきたのか。今回語ってくれた「飾ること」「リアルであること」への率直な思いをお届けする。 ⸻ 「飾る」ことに対して、興味がなかった ーーHIPHOPにおける「飾る」という文化について、どう考えていますか? 「正直、考えたことがないんだよね。チェーンを着けたりするのも興味がないし、そういう見た目で強く見せることに憧れたこともない。 金属アレルギーもあるし、性格的にも何か身に着けるのが苦手なんだ。」 般若は、「飾る」ことを考えずに音楽を続けてきた。それは流行への反発ではなく、もっと根本的に、「自分がどうありたいか」というスタンスに根ざしている。 ⸻ 「オートチューン」を否定しない理由 ーー楽曲制作で「オートチューン」についてどう思いますか? 「別に全然良いと思う。俺がやらないだけで。俺は生の声で、そのまま伝えたいタイプなんだ。オートチューンをかけると、自分の言葉が届かなくなる気がして。」 トレンドを頭ごなしに否定するわけではない。自分のスタイルを守る一方で、今の時代を生きるアーティストたちにもリスペクトを忘れない。 ⸻ 飾ることに疲れた現代に、般若が伝えたいこと ーー「飾る」ことに疲れてしまった人に、メッセージはありますか? 「飾んなくていいんだよ。どう見られるかなんて気にする時間は、人生にとってマジで無駄だと思う。もっと自分の好きなことに使ったほうがいい。」 SNSの時代、見た目やイメージばかりが先行する空気に対して、般若はシンプルな答えをくれた。 ⸻ 「リアル」であること、それがすべてじゃない ーーHIPHOPにおける「リアル」とは? 「今は価値観が広がりすぎた。でも、残ってる奴らにはやっぱり何かがある。ラップが上手いだけじゃない、実体験がある。それが聴く人に伝わるんだと思う。」 単に「リアルだから偉い」と言うのではない。嘘を交えつつも、どこかに本当の自分が滲んでいる──そんなバランスが、般若の理想だ。 ⸻ 変わり続けること、縛られないこと ーー般若さん自身、「こうでなきゃダメ」という決めつけはありますか? 「無いね。毎日考えも変わるし、こだわりがあるようで無い。人生だってそうだろ?」 音楽でも、生き方でも。縛られることなく、変化を受け入れる柔らかさが、般若の強さを支えている。 ⸻ 最後に、迷うすべての人たちへ 「今、情報がありすぎて皆迷ってると思う。でも、もっと自分を信じた方がいい。携帯置いて、海とか山とか行ってみなよ。その方がよっぽど大事なことに気づけるから。」 ラップという武器を手に、生きることと向き合い続ける般若。その言葉は、ヒップホップを超えて、今を生きるすべての人に響くメッセージだった。 飾らず、偽らず。般若は今もマイクを握り続ける。 弱さも痛みも、すべてを曝け出すことで、リアルを突き刺す。それでも、誰よりも人間くさく、誰よりも本物でいる。 それが、般若という存在だ。 あなたがもし、少しでも「本物」を求めるならこのアルバムは、必ず胸に刺さるだろう。 その軌跡は、ここ数年のアルバムにも鮮明に刻まれている。 2023年『シン・おはよう日本』...

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