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日本では理解が難しい、ヒップホップと神の関係 ”クリスチャンラップ”― カニエ、ケンドリック、ケヴィン・ゲイツの場合

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最初から「きれい」じゃなかった神との関係

センシティブな内容で個人的な感想ですが、ヒップホップと宗教って昔からつながっていますよね。クリスチャンラップもその一環で、ただ、それが教会で歌うゴスペルみたいにきれいだったかというと、全然そうじゃなと思います。初期のラッパーたちは、厳しい現実を歌いながらも、ふとした瞬間に神の名前を口にしていました。生き延びるためのサバイバルソングの中に、祈りが混じってる感じではないでしょうか。

でも最近、一部のラッパーたちは、宗教を自分のアイデンティティ<商品>として前面に押し出してる感じもありませんか?

3人の全く違う信仰スタイル

カニエ・ウェスト、ケヴィン・ゲイツ、ケンドリック・ラマー。
この3人を見ると、信仰の表現方法って本当に人それぞれなんだなと思います。

カニエ・ウェストは、とにかく「見せる」タイプ。
Sunday Serviceを開いたり、イージーのスニーカーにもキリスト教的なメッセージを込めたり。音楽だけじゃなくて、ライフスタイル全体で信仰を表現してます。

ケヴィン・ゲイツは、もっと内面的で哲学的。
イスラム、性的エネルギー、ミステリアスな思想まで、かなり直球で語ります。聞いてる方がちょっと戸惑うくらい本気です。

ケンドリック・ラマーは、静かに深く考えるタイプかなと。
聖書を読んでそのまま歌詞にするんじゃなくて、自分の人生経験と組み合わせて表現してる。

2022年のケンドリックは、ダイヤが散りばめられた茨の冠をつけて登場しました。
あれはイエス・キリストが十字架にかけられる前に、兵士たちに侮辱されながら頭にかぶせられたもので、単なる演出じゃなくて、「犠牲」を象徴していたらしいのです。

他のラッパーたちの宗教表現

もちろん、この3人だけじゃありません。

DMXは、アルバムの最後に祈りを入れることで有名でした。
Chance The Rapperは、業界の「良い」キャラをゴスペルで演出。


Snoop Doggはゴスペルアルバム『Bible of Love』を出してBETにも出演したし、Jay Electronicaはイスラムとナショナリズムをラップに落とし込んでいます。

ただこれは「教会音楽」じゃなく、ラップが信仰をツールとして使っている感じがします。尊敬を込める時もあれば、炎上覚悟で突っ込む時もありますよね。

「これって本当の信仰なの?それとも演出?」🙁

カニエ・ウェスト ― 信仰と混乱の境界線

カニエは「Jesus Walks」の頃から神をラップに登場させていました。でも、それが次第に「商品」にもなっていったとコメント欄ではチラホラ見かけます。

Sunday Serviceはグッズ販売イベントになったし、アルバムは未完成でリリースされるし、反ユダヤ的発言が問題視されたり。

彼は「自分は神の器」「神」「ナチス」と名乗るようになって。
これが精神的な崩壊なのか、信仰ビジネスなのか、もう誰も判断がつかないのかも。

「祈ったけどイエスは来なかった」と、カニエは語っています。

カニエのゴスペルは、カオスの中にある感じで、彼は神を手放したのではなくて、自分の混乱に神を巻き込んでいるのかもしれません。

ケヴィン・ゲイツ ― 自分を守るための信仰

ケヴィン・ゲイツの信仰は、カニエとは対照的に静かでストイックです。

毎日の礼拝、断食や沈黙、イスラム経典からの学び。
彼は「身体は痛みと神性を通すフィルター」だと考えています。

断食は心を整えるため、祈りは現実にしっかり立つために行う。
セックスや食事すらも、スピリチュアルな行為と捉えているのが特徴的です。

ケンドリック・ラマー ― 救いじゃなく、生き延びるために

ケンドリックの信仰は「救い」を売るものじゃないんです。
彼は、信仰を背負って生きている感じがしませんか?。

「神が見てるなら、まず聖書隠してからぶん殴る」
「俺は生まれながらにして選ばれた」とかとか

彼の歌詞は、神と現実のせめぎ合い。
片手に聖書、もう片方にトラウマを抱えています。

信仰は継がれ再構築されているのかも

黒人アーティストにとって、信仰は後から得るものじゃなく
子どもの頃から、歌と祈りと記憶に編み込まれた「文化」ではないでしょうか?

でも現代社会で、それだけじゃ足りなくなった。貧困、刑務所、見捨てられた現実を前にして、彼らは「新しい信仰の形」を自分たちで作り上げてきたんです。

罪は比喩に。証はバースに。伝道はミックステープに。言葉は変わっても、「神を求める気持ち」は消えていないと思いませんか?

ゴスペルじゃなくても、クリスチャンラップは「信仰の表現」

ラッパーたちは、教会の教義をそのままラップしてるわけじゃないですよね。
もっとぐちゃぐちゃで、もっとリアルで、もっと生々しい生活信仰を語っています。

ゴスペルにエゴと怒りが混ざり、セクシャルな要素も入り、血と記憶の中に埋まっているスピリチュアルなものも。それが、ヒップホップが築いた「破片のような信仰」ではないでしょうか。

でも、それが偽物だとは思いません。むしろ、現実と向き合った結果の、リアルな信仰表現なのかもしれませんね。

皆さんはどう思いますか?

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