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JPEGMAFIA『Manic!』|レビュー&解説

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JPEGMAFIA『Manic!』|レビュー&解説
読了時間: 約3分

文:HIPHOPCs編集部

一言で言えば、制御不能な攻撃性と自嘲が交錯するカオスを感じさせる。JPEGMAFIAによる新曲「Manic!」は、アルバム『SCARING THE HOES: DIRECTOR’S CUT』の第19トラックとして2025年10月17日に公開された。過激なリリックと歪んだビートが渦巻く、挑発的な一曲である。

リリックとテーマの分析

このトラックでJPEGMAFIAは、自らを「half ‘Pac, half Cher, half Awesome Kong」と形容しているように読める箇所がある。2パック、シェール、そしてプロレスラーのオーサム・コングという異質な存在を並列させるこの表現は、ヒップホップにおける伝統的なハードコア像を意図的に撹乱しているようにも感じられる。ラッパーとしての誇示と、ポップアイコンやプロレスへの言及が同居することで、マッチョイズムの定型を揺さぶる姿勢が浮かび上がってくる。ビートは重く歪んだキックが中心を貫き、ハイハットは細かく刻みながらも不規則なタイミングで挿入されるため、安定を拒むような緊張感が持続する。

歌詞には警察制度への痛烈な批判と思われるフレーズが頻出し、「let’s talk about reform」という言葉で締めくくられるセクションも確認できる。ここでは銃器ブランドKimberへの言及が繰り返され、武装と改革という相反する概念が並置されているようにも聴こえる。JPEGMAFIAの声質は中低域に芯があり、フロウは急加速と急停止を繰り返す不安定さを帯びている。この緩急の激しさがトラック全体の雰囲気を支配し、聴き手を落ち着かせない設計になっているように感じる。同時代のエクスペリメンタル・ラップの中でも、内省と攻撃が衝突し続ける特異な位置にある曲のように思える。

HIPHOPCs編集部として注目したいのは、この曲が持つ「距離感」の奇妙さである。誇示と自己破壊が同時に進行し、リスナーとの間に親密さも突き放しも生まれない宙吊り状態が続く。トルコのロックバンドBarış Manço & Kurtalan Ekspresの「Gönül Dağı」をサンプリングしているとの情報もあり、上ネタには異国的な旋律が溶け込んでいるようにも感じられる。深夜の混乱した思考を抱えたまま街を歩くような場面に、この新曲は不思議と馴染むのではないだろうか。

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FAQ

「Manic!」のプロデューサーは誰ですか?

本トラックはJPEGMAFIA自身とAlex Gooseが共同でプロデュースを手がけたとされている。

「Manic!」はどのアルバムに収録されていますか?

JPEGMAFIA & Danny Brownによるアルバム『SCARING THE HOES: DIRECTOR’S CUT』の第19トラックとして収録されている。

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本記事はGeniusに掲載された公開情報をもとに作成しており、歌詞の解釈や楽曲の印象は編集部の見解を含みます。正確な情報は公式発表をご確認ください。



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HIPHOP Cs編集部
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