03- Performance が、初の3日間フェス型イベント「FROM BLOCK 03-」を開催する。期間は 2026年5月4日(月)から6日(水)までの3日間。会場は新宿のクラブ THE PINK TOKYO。
これまで「BLOCK 03-」を東京・大阪で開催してきた同チームにとって、3日間にわたるフェス形式での展開は初の試みとなる。
映像とオンラインで存在感を広げてきた 03- Performance が、なぜ今オフラインの3日間興行へ踏み込むのか。BLOCK 03- 直後にフェス型へ動いた内部の発想を、HIPHOPCs は代表(CEO)の Rommy Montana 本人に独占で聞いた。
「BLOCK 03-」の熱が残る中で、次はフェス型だった
Ito Kotaro:今回、GW の3日間でフェス型のイベント「FROM BLOCK 03-」を開催されるとのことですが、まずこの企画が立ち上がったきっかけから教えてください。
Rommy Montana:BLOCK 03- の東京公演と大阪公演が終わったタイミングで、すぐに何か新しい形でイベントをやってみたいという思いがあり、チーム内で会議をしていました。イベントチーム内の責任者である NAGI という子から、「小さな規模でフェスのようなことをしませんか?」という提案があり、面白そうだし、すごく良い経験になりそうだなと思い、実現に至りました。
Ito Kotaro:トップダウンというより、チーム内のスタッフ提案からスタートした企画ということですね。BLOCK 03- の熱量が冷めないうちに、すぐ次のフォーマットへ動けるところに、03- Performance がイベント運営の組織として動き始めていることが感じられる。NAGI さんからの一言が、フェス型という別形態への入り口になったと。
「FROM BLOCK 03-」に込めた、”東京から世界へ” のオフライン化

Ito Kotaro:イベント名「FROM BLOCK 03-」、これにはどのような意味を込めていますか?
Rommy Montana:03- Performance のコンセプトの1つである、「東京から世界へ」を、リアルな形でオフラインに落とし込みたかったからですね。オンラインのムーブメントはある程度形になってきて、オフラインでもそれを形にしたいなと思い、始めました。
Ito Kotaro:「FROM BLOCK 03-」BLOCK 03- を起点(FROM)にして、そこから外へ広がっていく、という宣言として読めるネーミングですね。
映像とオンラインで先に届いていた「東京から世界へ」というメッセージを、フィジカルなフロアの上でもう一度形にすると。
3日間を同じにしない。DAY1〜DAY3を分けた理由
Ito Kotaro:DAY1、DAY2、DAY3で出演アーティストの色がそれぞれ違うように見えます。3日間のラインナップは、どのような基準やテーマで組まれたのでしょうか?
Rommy Montana:3日間開催するなら、1日毎にコンセプトを決めて、毎日雰囲気の違うイベントにしたいという思いがあったからですね。
DAY1は、演者は女性のみの日。 DAY2は、Drill/Jerk などジャンルを絞った日。 DAY3は、03- に以前から出演してもらっているアーティストを主にラインナップした日。
Ito Kotaro:3日間を「同じパッケージの繰り返し」にせず、別々の役割として連続させるイベントなんですね。フェス型としてはヘッズにとっては非常にありがたい設計です。
DAY1(5.4 MON)には、HIPHOPCs でも独占インタビューを掲載してきた Alif Wolf がラインナップに含まれる。直近の楽曲「What Did You Say?」で初動14万再生超えの勢いをつけた状態での、フェス型イベントへの出演となる。LIZA、3Li¥en、NANA、Starceed、INDIGO のラッパー陣に、DJ HAZUKI が加わる構成。
DAY2(5.5 TUE)は Drill/Jerk へ振り切った1日。ORIGAMI、Tee Shyne、Willhalo、Xameleon、BAN、Loku が顔を揃える。現在の東京で同ジャンルがどれだけのフロア体力を持っているかを測る試みとしても読める。
DAY3(5.6 WED)は 03- Performance がこれまで関係を築いてきたアーティストたちで構成される、いわばホームゲーム的な一日。Bene Baby、Red Eye、YELLA SOMA、sean shyne、YUUGOH に DJ RyuNosuK、TOMOYA という布陣で、03- が積み上げてきた文脈をそのままステージ上に再現する組み方になっている。
なぜ会場はTHE PINK TOKYOだったのか
Ito Kotaro:THE PINK TOKYO という会場を選んだ理由を教えてください。新宿という場所にも意味はありますか?
Rommy Montana:THE PINK TOKYO は、今後東京のヒップホップを支えていくクラブだなと思うからですね。THE PINK TOKYO の方々と交流をする中でこれを感じるようになりました。
「これから東京のヒップホップを支えていくクラブ」と言い切っているのは大きい。スペック面(キャパ・音響・立地)ではなく、運営者との交流の中で得た手応えを根拠に挙げているのが特徴的で、つまりハコ単体ではなく “そこで今後何が起きていくか” を見て会場を決めているとも読める。新宿という土地そのものへのコメントは控えめだが、結果として「FROM BLOCK 03-」は、新宿のヒップホップシーンに次の中心地候補を立てる動きとしても見える。
映像の03-は、リアルイベントの03-になれるのか
Ito Kotaro:今後も 03- Performance として、映像だけでなくリアルイベントを継続していく予定はありますか?
Rommy Montana:あります。イベント業界ではまだまだ新参者ですが、試行錯誤しながら、今後も 03- をリアルで楽しめる機会を作って行きたいです。

Ito Kotaro:イベント業界ではまだまだ新参者という自己評価と、それでも続けていくという意志が、同じ一文の中に置かれている。映像/オンライン発のチームが、そのまま興行サイドに足場を築き始める――近年の日本ヒップホップで増えている動きの、また一つの大きな試みですね。
3日間で初めて観客の前に立つ、”次の輪郭”
「FROM BLOCK 03-」は、単なる3日間のイベントではない。03- Performance がオンラインで作ってきた熱量を、リアルな現場にどう移し替えるのかを試す最初の実験でもある。
3日間それぞれの役割の違い――女性アーティストの日、Drill/Jerk の日、03- アルムナイの日――は、そのまま 03- Performance が今後どんな景色を作りたいのかを映している。新宿 THE PINK TOKYO で立ち上がるこの初開催は、03- にとって “次の輪郭” を観客の前で初めて見せる場になるはずだ。ゴールデンウィークにこのイベントは大注目だ。何をするのか決めかねているヘッズは足を運んでみたらどうだろうか。
FROM BLOCK 03- 開催情報
- 日程:2026年5月4日(月)/ 5月5日(火)/ 5月6日(水)
- OPEN:18:30
- 会場:THE PINK TOKYO(新宿)
- 住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3丁目18-5 猪山興行ビル B1F
- 主催:03- Performance
- 形式:03- Performance 初のフェス型イベント
DAY1(5.4 MON)――女性アーティストのみで構成された初日 Alif Wolf / LIZA / 3Li¥en / NANA / DJ HAZUKI / Starceed / INDIGO
DAY2(5.5 TUE)――Drill/Jerk にフォーカスしたジャンル特化日 ORIGAMI / Tee Shyne / Willhalo / Xameleon / BAN / Loku
DAY3(5.6 WED)――03- と関係を築いてきた面々が揃うホームゲーム的ラインナップ Bene Baby / Red Eye / YELLA SOMA / sean shyne / YUUGOH / DJ RyuNosuK / TOMOYA
チケット・公式リンク
チケット購入
- FROM BLOCK 03- チケット購入はこちら(LivePocket) ※最新のチケット販売情報は、03- Performance 公式 Instagram のプロフィールリンクからもご確認いただけます。
03- Performance 公式アカウント
- YouTube:03- Performance(公式チャンネル)
- Instagram:@03.performance
Rommy Montana 公式アカウント
- Instagram:@rommymontana_
会場:THE PINK TOKYO
- Instagram:@thepink_tokyo
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- Watson 武道館|徳島から日本武道館に到達した「Watson系」5年間の文体 — 03- Performance の Rommy Montana がプロデュースした「reoccurring dream」を経て、Watson は地方発のラッパーから武道館に到達した。地方/インディペンデントから武道館に至る系譜を構造的に読み解いた論考。
Interview & Text: Ito Kotaro / HIPHOPCs
