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Sonsi-『何かになりたくて』feat.raraso|隠れ名曲を徹底レビュー

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Sonsi-『何かになりたくて』feat.raraso|隠れ名曲を徹底レビュー
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ABEMAのオーディション番組「RAPSTAR 2025」に出演し、話題となったSonsi。祖母へのハートフルな楽曲『BBA Spice』や、父親への愛と憎しみを綴ったリリックが特徴の『OYJ』など数々ヒット曲を出している。最近では人気ラッパーのWatsonと『Real Love』をリリース。Sonsiの活躍からは目が離せない。そんな彼が友人と歌った『何かになりたくて』feat.rarasoという曲をご存じだろか。この曲はSoundCloud内にしかなく、featuringは友人であるraraso。友人同士の彼らが織りなす楽曲がどのようなものか見ていきたい。

Sonsiのプロフィール

鹿児島県出身の2004年生まれの若手ラッパー。リアルな生き様を綴ったリリックは多くのヘッズとラッパーたちを虜にした。彼はASDとADHDの発達障害を持ち、障害等級は2級。祖母と2人で暮らしており、中学時代は鹿児島から大阪に単身で土木作業員として働いた経験がある。ハードな人生ではあるが、それを滲み出さない明るく親しみやすいキャラクターで一気に火が付いた。

rarasoのプロフィール

2004年生まれの鹿児島県鹿屋市で活動している若手ラッパー。「RAPSTAR 2025」ではSonsiの数少ない友人として出演しており、SoundCloud内でいくつか曲を載せている。情報が少ないのでこれくらいしかわからないが、今後の活躍に注目である。

サブスク配信もリリースもされていない『何かになりたくて』feat.raraso

『何かになりたくて』feat.rarasoは彼らのリアルな感情が描かれており、私はもっと評価されるべきだと思っている。その当時にしか書けないリリックに注目である。「あの頃と違ってなんでもあるぜ これはmindの話」とあるが、土木作業員として働いた経験や人と関わるのが難しい時期があった頃と比べて、目で見てわかる部分と気持ちの面が変化していることがわかる。私は生活面で変化したと解釈したが、その後に「これはmindの話 お前には理解できねえ できねえな」とある。中身の面での変化というのは伝わったが、「理解できねえ」と繰り返しているので結局これは本人にしかわからない。

フックでは「何者でもない俺何かになりたくて なりたくて 皆に褒めてもらいたくて」とある。この叫びのような願望でもあるリリックは、誰しも心にあるものであるが、それをストレートに表現できるのがSonsiの良さであると改めて気づかされる。

MIKADOとの共通点

和歌山市出身のラッパーMIKADOの『Diamonds in my Heart』という曲名もリリックに出てくる。この曲はリアルな友情やライフをリリックに綴っている。「diamonds in my heart MIKADOも言ってたな」正直この一文のリリックから紐解くことはできないが、MIKADOが仲間を想うように、Sonsiも友人への思いをぶつけているのかもしれない。

SonsiとMIKADO、彼らの共通点と言えばどちらも祖母に育てられているところである。境遇は違うが、祖母に生活面を支えてもらった経験があるので、SonsiにとってMIKADOという存在はどこか惹かれるものがあるのかもしれない。

rarasoのリリックにも注目

featuringのrarasoのリリックも熱量があってとても良い。友人との強い想いを綴っていることが「昔からの友達と同じ場所にflight 同じ場所にflight」からわかる。いつかSonsiとステージ上で一緒に活躍する光景をぜひこの目で見たい。

宝箱の中から見つけた宝石のような曲

Sonsiとraraso、2人の友情によりできた『何かになりたくて』feat.raraso。キャッチ―なメロディーと、どこか親しみがあるが心を打つようなリリック。リリースもサブスクもないからこそ、個人的にはSoundCloudの中だけで輝き続けて欲しいと思っている。私の勝手な意見ではあるが、知る人ぞ知るSonsiとrarasoの名曲であってほしい。

最後に、無名であったSonsiの華々しい活躍には、これからも期待し応援したい。そしてrarasoも同じように羽ばたいていけるという確信を持ったのがこの曲であった。まだまだ若手の2人がこれから更にどのように成長していくのか、また活躍する姿をチェックしていきたい。


執筆:佐藤杜美

2000年生まれ。高校入学から大学卒業までの約7年間、華道に取り組み、大学3年時に准教授資格を取得。伝統文化に対する深い理解をベースに、アパレル企業勤務を経てライターへ転身。HIPHOPCsをはじめ、東京報道新聞など多様なWEBメディアで執筆を続けている。

東京報道新聞では「軽度知的障害」「境界知能」といった、公的支援の枠組みからこぼれ落ちる当事者へのインタビューを継続的に手がけており、社会の周縁に立つ声を一次取材で拾い上げる仕事を積み重ねてきた。発達障害を抱えながら大阪で土木作業員として働き、リリックに「何者でもない俺」と書いたSonsiの言葉に、彼女がここまで深く分け入れる理由は、その取材姿勢の地続きにある。無名の声に光を当てる——それが佐藤杜美のライターとしての一貫した立ち位置であり、HIPHOPCsの編集思想とも重なる。


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HIPHOP Cs編集部
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