土曜日, 12月 13, 2025

【HIPHOPCs独占インタビュー】Noah Ezra:A$AP 12vyyや千葉雄喜と共に突如として現れた謎多き男の正体とは?「愛で殺す」「暴力じゃなくて、愛で包み込みたい」

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ニューヨーク州ハーレム地区。

1919年の「ハーレム・ルネッサンス」を機に、アフリカ系アメリカ人による文化が花開き、数々の黒人アーティストを生み出してきた土地である。いわば、ブラックカルチャーの本場であり、数々の有名ヒップホップアーティストを生み出したヒップホップ聖地の1つであることは、周知の事実だろう。

James BrownやStevie Wonder、Lauryn Hill。数多くの黒人アーティストの登竜門として名を馳せ、彼らのアイデンティティを育んできたランドマーク「アポロ・シアター」は、ハーレムの夜を鮮やかなネオンで照らし続けている。

一方で“危険な街”としても知られるこの土地。「再開発によって治安が改善された」などとよく謳われているものの、銃撃や窃盗、暴力事件など目を覆いたくなるようなニュースは後を絶たない。生と死が隣り合わせのこの地には、独特の緊張感が今も漂っている。

そんな環境を、純日本人でありながらサバイブしてきた1人のアーティストが、彗星の如く日本のヒップホップシーンに現れた。

その名は、Noah Ezra

10月7日(火)、彼は何の前触れも無く自身のYouTubeチャンネルからミュージックビデオ「HAR7EM」を公開した。

A$AP MOBのロゴと共に幕を開けるビデオには、千葉雄喜やA$AP 12vyyといった面々が登場。誰も予想し得なかったサプライズにネット上はざわめいている。

Via Noah Ezra on YouTube
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もちろん、コメント欄やSNS上では様々な憶測が飛び交い、視聴者は「コイツは何者なんだ!?」状態だ。

今回は、そんなネット上を賑わせているNoah Ezra氏に直接話を聞く機会を得ることに成功。マネージャーであるYTG Sam氏の協力の元、この謎に包まれたアーティストのルーツ、そして世界を視野に入れたビジョンに迫った。

なお、Noah氏は英語の方が話しやすいとのことで、インタビューでは全て英語*で回答して頂いた。

*筆者のリスニング能力不足もあり、Sam氏に通訳を助けてもらった場面が多い。この場を借りて、多大なるサポートに深く感謝の意を示したい。

ハーレム生まれハーレム育ちの純日本人、Noah Ezraが身を置いてきた環境とは

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Lucie: インタビューをさせて頂くということで、ずっと情報収集に勤しんでいたのですが…。それにしても、Noahさんに関しては事前に得られる情報がとても少なかったですね。

一同:(笑)

Lucie:ですが、先日公開された「HAR7EM」から得られる情報の濃さは、本当にとんでもなかった。突如として解禁されたビデオの概要欄に、さりげなくビッグネームがポンポンっと記載されていて「マジで何者なの?!」みたいな(笑)。

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MVが公開されて以降、Noahさんの正体についてSNS上では様々な憶測も生まれていますよね。

Sam:知ってた?

Noah:Nah, Bro.

Lucie:そうなんですよ、みんな気になってしょうがないみたいです。

そんな訳で、世間を騒がせているNoah Ezraとは一体何者なのか、お聞かせ願えればと思います。まずは、簡単な自己紹介からお願い致します!

Noah:Noah。Noah Ezra。

Lucie: この度はよろしくお願い致します。では、概要を読んであらかた把握はしているのですが、改めてNoahさんの出自についてお聞かせ願えますでしょうか。

Noah:生まれも育ちもハーレム。だけど両親とも日本人だから、俺は純日本人。祖父母は西東京出身だから、西東京も俺の地元だね。だけど、基本のライフスタイルは、ニューヨークとかハーレムのスタイルだね。

Sam:いろんな地元レップしてるって訳じゃないけど、ハーレムと西東京、王子を一応地元としてるって感じですね。

Noah:Yeah, type shit. でも、メインのテリトリーはハーレムだな。

Lucie: なるほどなるほど。ハーレムがどんな場所か気になります。

Noah:「Little Africa」って呼ばれるくらいだからね。アジア人はいないし、日本人なんてもっての外。98%がアフリカ系アメリカ人で、残り2%はスペイン人だった。日本とは全然違って、生活するだけでリスクがあった。

Lucie:本当に特殊な環境ですよね…。自分には想像できないです。

傷口を抉るようで恐縮なのですが、概要文にもある「発砲事件」について可能な範囲でお聞かせ願えますか?

Noah:ハーレムでは特別なことじゃない。毎週誰かしらが撃たれる。それが普通なんだ。ハーレムの中にもいろんなテリトリーがあって、基本何かしらの問題が起こってる。

Lucie:もう普通の基準が違いすぎる…。

A$AP 12vyyや千葉雄喜との間に築かれた友情

Lucie:では、Noahさんが有する横の繋がりについて、深掘りしていきたいのですが…。

まず、最初にしれっと登場するA$AP MOBのエンブレムに加え、「A$AP 12vyyが兄貴分」という衝撃的な文言。やはり、皆さん気になっているのは”なぜA$APのクルーとコネクトできたのか”だと思うんです。どのような経緯で出会ったんでしょうか?

Noah:中学校の通学路の途中、普通にRockyとかA$APのメンツがたむろしてたんだ。その時は顔見知りで挨拶する程度だった。

けど去年の5月か6月頃、12vyyが日本に来た時に前より仲良くなったんだ。俺が地元に帰った時には、彼のスタジオに遊び行ったり。そういう時に彼が「絶対曲作った方がいいよ」なんて勧めてくれたんだよね。

Lucie:なるほど。では、弟分的な存在となって一緒に動き始めたのは最近の話なんですね。

Noah:最近のことだね。彼は年代的にも上だからさ。でも、地元特有の色々な事情があって、その過程ですごく仲良くなった。事情については言えないんだけど…。地元の考え方的に弟分とか兄貴とか、そういう感覚はあまりないかな。MAJIDE my brother. 彼には感謝してもしきれないよ。

Lucie:MAJIDEブラザーですね。何かハーレムで生きてきて学んだこととか、得たことってありますか?

Noah:そうだな。それに関しては12vyyやA$APから学んだというよりか、地元の先輩たちから学んだよ。貧困で何も持っていなかった彼らが、今はフェラーリ乗ってたり、ロレックス付けてたり、そんな姿がモチベーションになったかな。小さい時から彼らのライフスタイルを見てたから、憧れだった。

Lucie:ふむふむ、なるほど。

では、話の舞台を日本に移しまして。もう一つ気になるのは、千葉雄喜さんとの関係性ですよね。他にも、マネージャーであるSamさんを含めたチーム王子のメンバーや、HIBRID ENTERTAINMENTの方々との繋がりが深いように感じるのですが…。皆さんとはどのような経緯で出会ったのでしょうか?

Noah:それも今年の5月か6月くらいだったかな。たまたまDuke Deuceの「チーム友達」の撮影があって、その時にチーム王子と出会った。

12vyyだけじゃなくて、千葉やSam、チーム王子のみんなが楽曲制作を勧めてくれて。今までよりアーティスト活動について真剣に考えるようになったんだよね。そうじゃなかったら始めてないかも。

Lucie:すごい奇跡的な出会いだなぁ。結構偶然が偶然を呼んだ巡り合わせなんですね!

Sam:そうそう。さっきNoahが言ったように、俺たちはDuke Deuceの「チー友」撮影の時に初めて会ったんですけど。

最初は本当に「こいつ誰だ?」みたいな(笑)。何も喋んねえし、やべえチェーンしてるし、マスクしてるし、帽子被ってるし、Maybach乗ってるし、全く情報無くてマジで謎(笑)。Noahって名前であることくらいしか知らなかったかな。

で、次に会った時は沖縄だったかな。そこでちょっと喋って。ちょうど東京戻ってきたタイミングに「沖縄ではありがとう」みたいなDMをNoahが送ってくれてて「いい子だなぁ」なんて思ってたんです。んでちょうど同日、千葉のスタジオ行く予定があって「Noah暇かな」って思って、スタジオに誘ったりして。そこから彼はずっとチーム王子ですね。

「愛で殺せ」千葉雄喜から受け継がれる愛の精神

Lucie:繋がるべくして繋がった感じがしますね。運命だなぁ。千葉さんと動いていく中で何か得た教訓などはありましたか?

Noah:Everything. 彼からは全てを享受してる。

Lucie:先程、千葉さんのスタジオに行ったという話がありましたが、その際はどのような体験をされたのでしょうか。

Noah:スタジオでは、ただ彼から学んでたよ。千葉は天才だから、レコーディングを見てるだけで勉強になったんだ。

Sam:すげえなって思ったのは、Noahは千葉がレコーディングする時も「こうした方がいいんじゃない?」とかアドバイスしてたんすよね。まず、千葉にアドバイスできる人もほとんどいなかったし、アドバイスされたとしても聞き入れるようなこともほとんど無かったんですよ。だから、すごい新鮮だった。

Lucie:マジか(汗)。アドバイスを聞き入れてることがすごいっすよね!

Sam:そう、アイツが「いいねいいね」って聞き入れてたんすよ。あの千葉が。それを見た時に「ああ、こいつ普通じゃないわ」って思いましたね。

Lucie:全然飾らない感じが良かったんでしょうね。僕も初めて会いましたけど、何かわかる気がする。素直で嘘つかないんだろうなって。

Sam:うん。全然飾らないっすね。NoahはNoahって感じ。自分がリスペクトしてない相手はどうでもいいっていうか、そこは千葉ともすごい似てるかも。一定のリスペクトがないと心開かない感じとか。

Lucie:すげぇ。互いに良い刺激を送り合ってるじゃないですか。

Noah:俺からは何も与えられてないよ。色んな面で僕が刺激をもらってるだけ。

彼からはマインドセットの面でも、すごく影響を受けてる。彼の言葉で1番喰らったのは「愛で殺せ」っていう言葉だ。

Lucie:うわ、めちゃくちゃいい!やばい。すげえいい言葉ですね。

Noah:Yeah. 千葉の言うチーム友達がまさにそうだ。ハーレムの先輩からはそういうことは教わらなかったし、彼に会う前までそんなメンタリティは無かった。けど、俺は人が死ぬのをたくさん見てきた。アメリカと日本のビーフはまるで違う。アメリカでは人が死ぬ。Right ? 誰かが死ぬのは見たくない。だから俺は暴力じゃなくて、愛で包み込みたいんだ。

Lucie:そのマインドをニューヨークにも持っていきたいですよね。

Noah:Yeah, of course. 地元の若い子達にもそのマインドを伝えているよ。Shout out to captain Chiba.

Lucie:マジで、それは間違いないですね。

Sam:いや、Noah自身は何も千葉に与えてないって言ってるけど、千葉からはよくNoahの話聞きますよ。千葉がNoahと一緒にニューヨーク行った時も「Noahすごかった」って言ってたし、周りのヤツらも「Noah君いなかったら、あんなにニューヨーク快適に過ごせなかったよ」って言ってたんで。互いに良い影響を与え合ってると思います。

Noah:自分の地元にいる時は、誰も千葉には触らせなかったね。

Lucie:かっこよ!セキュリティよりセキュリティしてるじゃないですか!

Noah:Yeah. アーティストっていうよりかセキュリティとして彼と行動してたよ(笑)。

プロデューサーとしての過去

Lucie:ラッパーとして表舞台に出るまでは、どんな活動をしていたのでしょうか?結構その部分も謎に包まれていますよね。

Noah:俺が子供の頃、某テレビ局の企画で「日本の25人の若い子達がニューヨークで修行する」っていう内容の企画があったんだよね。局の大人たちはニューヨーク出身のメンバーを探してたみたいで。アーティスト契約を結べばラッパーとして活動できるみたいなこと言われて、俺も子供だったから契約しちゃったんだ。だけど、実際はアイドル活動みたいな感じだったから辞めた。

Lucie:なるほど、そのような経緯で音楽に携わっていたと。その時代の作品とかって残っていたりしますか?

Noah:すごく深く掘ってみればわかるよ。Noa24kって名前でサウンド面とかビートとかのプロダクションに関わってた。

Lucie:なるほど、クレジットなどに製作陣として記載されてるんですね。

そして、もう1つ気になったのは「元BSTAのメンバー」って言われてたことなんですけど、それは合ってますか?

Noah:彼らは俺の兄弟みたいなものだよ。チーム王子と出会うだいぶ前から友達だよ。BLAISE、S TILL I DIE、JIROとかね。BSTAの初期作品のビートとか作ってたよ。ほら見てこれ。「$X¥」ってプロデューサータグついてるでしょ。これが俺。「ドルを円に変える」っていう意味のね。

Lucie:ホントだ!マジだ!元々プロデューサーとして活躍してたんですね。でも、ラッパーとしては動いていなかったと。

Noah:Type shit. 遊びとしてやってたよ。BSTA時代は別にアーティストになりたかった訳じゃなかったし、友達とつるんでるノリだった。

Sam:遊びのレベルじゃないけどね(笑)。

Lucie:ええ、本当に(笑)。

Noah:kiLLaとも曲を作ったよ。これとかこれとかね。

Lucie:うわぁこれかぁ!どんどん繋がってくぅ(喜)。

Sam:ね、面白いですね。それこそ、俺らがライブやった時もBSTAのメンツも来てくれましたし、みんな友達なんでしょうね

Lucie:ね!ネットで言われていたことは意外と正しかったんですね。

日本のアングラシーンとのコネクション

Lucie:そして、これは個人的に調べたことなのですが、Instagramを見るとNoahさんはBrrsosさんなど、日本のアングラシーンで活躍しているラッパーの方々とも繋がっていますよね。

Noah:彼らも友達だよ。横須賀とか西東京のヤツらはみんな兄弟さ。CFN MalikとかJerryy(yabashi)とかね。

Lucie:やはりそうでしたか!今出てきた名前のラッパーの皆さんは、アングラシーンで活躍してるラッパーだと思うんですけど、日本のアングラのレベルは高いと感じますか?

Noah:うん。横須賀のヤツらはみんなカッコいい。彼らは絶対にオーバーグラウンドに上がってくよ。西東京のラッパーも好きだ。JahxnchoとかXameleonとか。彼らは皆カッコいいし、全員家族だよ。彼らもわかってる。

楽曲「HAR7EM」により幕を開けたラッパーとしてのキャリア

Lucie:楽曲制作を始めたのは「チームと出会ってから」とありますが、ビートは元々作られていたんですよね。では、ラップはいつ頃から始めたのでしょうか?

Noah:中学校の時、机を叩いて音作ってフリースタイルとかはしてたな。冗談で友達とディスりあったり。曲を作る時もその感覚をそのまま持ち込んでる感じだよ。

Sam:俺たちが想像するブラックカルチャーですよね。音楽を作ることがライフスタイルの一部になってるっていうか。

Lucie:本当にその通りですね。まさしく英才教育みたいな感じで、幼少期からヒップホップに触れてきたと思うのですが、Noahさんはどのようなアーティストの作品を聴いて育ってきましたか?

Noah:50 CentとかMobb Deepとか、Jim Jonesもよく聴いてたよ。

Sam:お、Jim Jonesね。彼もハーレムの大先輩だもんな。

Lucie:OGですねぇ。なるほどなるほど。

では、今回発表された楽曲「HAR7EM」はどのような曲でしょうか?

Noah:Like, “we gon up“.

Lucie: Yeeees間違いない。自らラップした楽曲を公開するのは、今回が初めてになるのでしょうか?

Noah:Yeah. ラップした楽曲をリリースしたのは初めてになるのかな。

Lucie:ほうほう。どんな経緯や制作過程を得てリリースされるに至ったのでしょうか?

Noah:曲自体は1年前くらいには完成してて、Cyprusに聴かせたんだ。

Lucie:おお、CYPですね!

Noah:彼が「めっちゃいいじゃん、絶対出したほうが良いよ」ってプッシュしてくれたから出してみたんだ。いっぱいある曲のうちの1つだよ。「下から上に上がる」、マジで良いでしょ。

Lucie:もうそのhook歌えるもん。頭から離れなくなってます(笑)。

同楽曲では日本語と英語を織り交ぜながら、スムースなフロウを披露していますね。もうビートを聴いた瞬間に完成形は浮かんでいたのでしょうか?

Noah:うーん、そんな深く考えずに作ったかな。千葉みたいなスタイルで作ったよ。

Lucie:なるほど!パンチインみたいな感じですね。

Noah:そう、ワンフレーズ毎に録っていくスタイルだね。千葉は本当にそれが上手い。5分から10分ぐらいフリースタイルして、良い所を抜粋したら曲になってる。いつかはあんな感じになりたいね。

Lucie:ミュージックビデオのプロダクションもすげえ豪華で、洗練されていますよね。撮影場所が「家の前ってマジか」みたいな。

Noah:全部家の前だね。ドアを開ければ、116番ストリートが目の前にあるんだ。Look. 顔にもその番号が入ってるんだ。

Lucie:本当だ!地元にまつわる数字だったんですね!アポロシアターも近くにあるんですね?

Noah:アポロシアターは歩いて数分の125番ストリートにあるよ。友達とかと映ってるシーンは、全部家の前の116番ストリートで撮ったけどね。

Lucie:場所もさることながら、VFXもめちゃくちゃカッコいいですよね。

Noah:「HAR7EM」のVFXを手掛けているのはNitetiveって人なんだけど、この人はPlayboi Cartiのチームの人だよ。「Magnolia」とかにも彼は携わってる。

Via Noah Ezra on YouTube

Lucie:うわ、めっちゃ好きな曲だ。やば、そうなんだ。

Noah:Yeah. A$AP繋がりで偶然コネクトしたんだよね。

Lucie:ビートの種類としてはSuper Trapに近いものなのでしょうか。アメリカのシーンで言えばDARKSPINやRedda、untiljapanなどが意欲的に取り組んでいて、最近波が来てるジャンルですよね。そのような新しいサウンドを取り入れることは普段から意識していますか?

Noah:結構、「こういう音楽来るんじゃないかな?」みたいに考えて、予測してるところはあるかも。ファッションの流行を先取りするみたいな感覚に近いと思う。

Lucie:「日本は5年遅れて流行が来る」なんてことはよく言われていますから、その感覚はめちゃくちゃ重要ですよね。

ただ、市場を観察しながら戦うラッパーが多い中で、世界のシーンに進出できるラッパーってまだまだ少ないですよね。千葉さんは本当に特異な例だと思うのですが…。そんな中で「これから世界に羽ばたいていくだろうな」と感じる日本のラッパーっていらっしゃいますか??

Noah:いやあ…千葉は唯一無二だから。彼レベルまで行き着くのは難しいとは思うんだけど…。でも、やっぱり横須賀と西東京のヤツらだな。彼らはどんどん上がっていくと思うよ。

Sam:マジで難しいですよね。でも、俺の中ではNoahが1番世界に近い存在だと思うんすよね。そもそもベースが違うんで、なんならワンチャン彼が1番近いんじゃないかな。それに、Noahが架け橋的な存在になることで、若い子たちに確実に良い影響を与えることができるって思ってるんです。

Lucie:本当にそれ。俺も誠に勝手ながら「NoahさんがUSのオーバーグラウンドと日本のアンダーグラウンドをつなぐキーマンになるのでは?」なんて期待してしまっていて(汗)。どうですか、フックアップしていこうみたいなマインドってありますでしょうか?

Noah:勝手にそうなってくよ、千葉みたいにね。自ずとそうなってく。

Lucie:ですよねぇぇ!マジで楽しみです。

顔を隠す理由とは?

Lucie:あ、そうだ。これめっちゃ気になってたんですけど、マスクを着けていることが多いですよね。何か理由があったり?

Noah:……。

Sam:(笑)

Lucie:オッケーです!(笑)。あと、これも自分が単に気になったことなんですけど、ビデオやInstagramには車が頻繁に登場しますね。愛車ってありますか?

Noah:Hmm… やっぱりMaybachPorsche。ちなみに、「HAR7EM」に出てた黒のPorscheはもう事故って壊れちゃった。

Lucie:ええ!?ってことは、めっちゃ最近じゃないですか(笑)。結構飛ばすんですね?

Noah:……。

Sam、Lucie:(笑笑笑)

迫る1st EP、期待の高まるこれからの展望

Lucie:現在、1st EPを制作中と伺っています。どのような作品になりそうですか?また、リリース時期の目処はありますか?

Noah:ライフスタイルや自分の考えを反映させたものになると思う。日本のリスナーはもちろんだけど、地元ハーレムの人たちを唸らすことができるような作品にしたいかな。時期は乞うご期待。でも、そう遠くないよ。

Lucie:うわぁぁ、焦らしてくるなぁ(笑)。では、これからどんな動きをしていく予定なのか可能な範囲で教えていただけますか?

Noah:今年中にミュージックビデオ数本とEP出して、来年からはライブする予定。これから1年は楽しみにしてて欲しいな。

Lucie:マジで楽しみにしてます!

インタビューを終えて 〜急激に縮んだ日本と世界との距離〜

冷静でありながら圧倒的自信を兼ね備えたUS特有のバイブス。そして、「愛で平和を具現化したい」という日本人らしい精神。まるで異なる文化圏で育まれた2つの感性が交わることで、Noah Ezra氏は独自のハイブリッドなマインドセットを獲得していた。

さらに、幼少期からの環境により自然と身についた音楽センス。彼は国境を越えて人を繋ぐだけではなく、これからシーンを拡大していく上で必要となる要素を、全て備えている。

インタビューを終えた直後、「やばい。日本のヒップホップシーンは思ったより世界に近い」と、思わず言葉を漏らしてしまった。

「彼は自身の才能をもってして、オーバーもアンダーも関係なく、あらゆる才能を繋げてくれる。」そんな期待を抱かずにはいられなかった。

Noah Ezra。日本が大陸を飛び出し、世界への大航海を始めるためのキーマンとなること請け合い。その航海の中心人物として、彼の名が刻まれることは間違い無いだろう。

資料提供:YTG Sam様

Noah Ezra Instagram:https://www.instagram.com/lexave24k?igsh=MXRkYnR6c2l1ZGNoag==

Noah Ezra YouTube:https://youtu.be/shoK6ui8NAg?si=3dTbtxMDsFl6ym7I 

重要なポイント

  • ニューヨークハーレムで育った純日本人アーティストNoahが、ヒップホップシーンで注目を集めている。
  • 彼のミュージックビデオ「HAR7EM」の公開はサプライズで、SNS上で話題となった。
  • A$AP 12vyyや千葉雄喜とのつながりが深く、彼の成長にも影響を与えている。
  • Noahは過去にプロデューサーとして活動しており、今後1st EPを制作中。
  • 「愛で殺せ」というメッセージを大切にし、世界への進出を目指す姿勢を見せている。

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