水曜日, 4月 2, 2025
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リル・ウェインとクリス・ブラウン、COVID-19救済金をめぐる疑惑—高級消費に消えた税金

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新型コロナウイルスのパンデミックが世界を襲い、多くの人々が生活苦に陥る中、救済金が適切に使われていないという疑惑が浮上した。ヒップホップ界のスーパースター、リル・ウェインとクリス・ブラウンが、この救済金を豪華な生活費に充てたとの報道により、再び注目を浴びている。

「Business Insider」の調査によれば、リル・ウェインは独立系アーティストや音楽会場の救済を目的としたプログラムから、驚くべきことに8.9百万ドル(約13億円)の助成金を受け取った。しかし、これらの資金の使い道は、パンデミック支援とは程遠いものであったという。調査では、彼が高級ホテルでの宿泊費やデザイナーズブランドの衣服、さらにはプライベートジェットでの移動に大金を費やしたと報じられている。

特に目を引くのは、15,000ドル(約220万円)をフライトやホテル代として使ったという内容である。これらは成人向け女優や「ブレストラン」のウェイトレスなど、リル・ウェインのチームとは明確な関係が確認されていない人物に向けられた支出であるとされている。また、2021年の大晦日、南カリフォルニアで予定されていたライブ公演を「風とフライトの問題」を理由に突然キャンセル。しかし、出演しなかったにもかかわらず、納税者に88,000ドル(約1,300万円)の請求が行われたとされている。同じ夜、彼が2チェインズとサンセット・ブルバードのクラブでパーティーを楽しんでいたというSNSの投稿も発見されている。

一方、クリス・ブラウンもこの疑惑に巻き込まれている。彼の会社CBE Touringは1,000万ドル(約15億円)を受け取っており、そのうち5.1百万ドル(約7.7億円)がブラウン個人の利益に充てられたとされる。調査では、彼が自身の誕生日パーティーに80,000ドル(約1,200万円)を使い、ツアーバスでメキシコのトゥルムまで移動するために24,000ドル(約350万円)を支払ったことが判明している。

疑惑の支出、音楽業界の暗部を浮き彫りに

これらの事例は、アメリカ政府がパンデミック支援のために用意した巨額の資金が、どのように適切でない方法で使用されているかを示している。元アメリカ合衆国会計検査院長のデイビッド・ウォーカー氏は、「少なくとも疑わしい」としたうえで、「これが法的に問題であるかどうかは弁護士や裁判所の判断によるが、不審な点が非常に多い」と指摘している。

今回の調査報道は、救済金の配分と使用の透明性に対する監視がいかに重要であるかを改めて浮き彫りにしている。リル・ウェインとクリス・ブラウンのような影響力のあるアーティストがこのような疑惑に巻き込まれることで、救済金が本来の目的に使われていない事実が注目されることになった。音楽業界を超え、社会全体に広がるこの問題について、さらなる調査と説明が求められているようだ。Via

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