火曜日, 12月 30, 2025

台湾×東京、ストリートが交差する夜

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CAKE Presents : The Tokyo Night

2026年1月8日、表参道ROBIN CLUBで開催される「The Tokyo Night」は、単なるクラブイベントではない。
台湾発ストリートブランド〈CAKE〉が、東京の仲間たちと共に“場”を立ち上げ、アジアのストリートカルチャーが自然に交差する一夜を生み出す。

なぜ今、台湾と東京なのか。
なぜこのメンバーが集まったのか。
その背景には、数年にわたって積み重ねられてきた、人と人とのリアルな繋がりがある。

政治や経済、あらゆるものが分断や不信に引っ張られやすい「今」だからこそ、台湾と東京が音楽で繋がる意味は大きい。

ここで起きるのは、国や属性を掲げた正しさの主張ではなく、同じ夜を共有した者だけが持ち帰れる記憶だ。東京で鳴らすこの試みは、イベントという枠を超えた、未来へ繋がるリアルな繋がりとして機能するだろう。

CAKEというプロジェクト

2017年に台湾で誕生した〈CAKE〉は、「ミニマル・ストリート」をコンセプトに掲げるブランドだ。
無駄を削ぎ落としたシルエット、手仕事を感じさせるディテール、ハイストリートとアンダーグラウンドの中間に立つ独自の感覚。

MigosのOffsetや、千葉雄喜(元KOHH)といったアーティストが着用してきたことでも知られているが、CAKEが重視しているのは「誰が着たか」よりも、「なぜこの場を作るのか」というスタンスにある。

CAKEは、服を“商品”として売るのではなく、
“カルチャーとして記憶に残るもの”として設計してきた。
イベントもまた、その思想の延長線上にある。

Finesse’Boy ─ 東京と台湾を繋ぐ存在

今回のイベントの軸となる存在が、台湾から参加するFinesse’Boyだ。
彼は単なる海外ゲストではない。日本のラッパーPETZやShowyRENZOとの楽曲「Cold Summer」をはじめ、東京の現場と実際にリンクしてきた存在である。

音楽とファッションの両軸で活動するFinesse’Boyは、CAKEの思想を体現する存在でもあり、
The Tokyo Nightにおける「台湾✕東京」を繋ぐ重要な接点となる。

369 ─ 千葉雄喜と繋がった線

Finesse’Boyと千葉雄喜(元KOHH)は、過去にフランスでブランド「369」を共同で立ち上げ、POP UPも行ってきた。

369は、王子と台湾を拠点に、正体不明のデザイナーも含めた謎めいた存在として語られてきた。
千葉雄喜が着用し、IOがモデルを務め、2019年のFUJI ROCK FESTIVALではAR演出と共に強烈な記憶を残した。

369は商品情報よりも先に、“記憶”として流通したブランドだった。
The Tokyo Nightは、その延長線上にある。

東京ヒップホップの現在地

東京側からは、YENTOWNを軸としたアーティストたちが集結する。
PETZをはじめ、「It G Ma」への参加で世界的な注目を集めたLOOTA、
そして音楽とストリートの両シーンを横断する独自の存在感を持つJIROが、この夜のステージに立つ。

さらに、CYBER RUIもこの夜を構成する重要な存在として参加する。
鮮明な音楽表現と時代性を持つ彼女は、現在の東京ヒップホップの輪郭を自然に広げ続けている。

この夜において大切なのは、立ち位置や順番ではない。
それぞれの音楽と空気が重なり合い、
その場に集まった人たちが同じ時間を共有すること。

The Tokyo Nightは、そうした“現場の熱”そのものを体感するための一夜だ。

昼と夜を繋ぐ二部構成

この日は夜だけで完結しない。
日中はPizza Slice 表参道にて〈CAKE〉POP UPを開催。
プロダクトを通してブランドの文脈に触れ、その流れのまま夜のイベントへと繋がる、一日を通した体験設計となっている。

EVENT INFO

CAKE Presents : The Tokyo Night
日程:2026年1月8日(木)
会場:ROBIN CLUB 表参道
OPEN / START:23:00
チケット:当日 ¥3,000

LIVE
CYBER RUI / PETZ / LOOTA / Finesse’Boy / JIRO

DJ
JAM / MARZY / PIS / VICK / OOC / BIUN

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