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21 Savageが語ったDrake×Kendrick抗争の現実|「勝っても負ける」理由

読了時間: 約7分
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via @Kendrick Lamar (@kendricklamar)/@Kendrick Lamar (@kendricklamar)/21 Savage (@21savage)

21 Savageの発言が、また話題になっています。

DrakeとKendrick Lamarの確執について、彼が見せた”冷静さ”が注目されているんです。番組「Perspektives With Bank」での発言で周りが過剰に擁護したり、陰謀論めいた話に走る中で、21 Savageだけがちがったんだと感じました。感情的にならず、現実をちゃんと見ていたんです。

味方だから擁護するという姿勢を取りませんでした。代わりに言ったのは、「この勝負、勝っても失うものが大きい」ということ。今のヒップホップでは、リリックの出来だけでビーフの勝敗は決まりません。その現実を、21 Savageはちゃんとわかっていた。

Timothée Chalametが見た「動じないKendrick」

この話をさらに面白くしたのが、俳優Timothée Chalametの証言でした。

ポッドキャスト「7PM in Brooklyn」で、彼はKendrick Lamarと会った時のことを話しています。スーパーボウル関連の撮影で同席したそうなんですが、ちょうど世間がDrake vs. Kendrickで大騒ぎしていた真っ只中だったんです。

でもKendrickは、驚くほど落ち着いていたそう。

正直、俳優がビーフを外から語ることへの違和感はあります。でもこの証言が「Kendrickは動じない」という印象を強めたのは事実です。本当に動じてなかったんでしょう。

「やめておけ」と止めた男

冒頭の通り一番注目すべきは、21 Savageが番組「Perspektives With Bank」で語った話

彼はDrakeに対して、Kendrickへの応酬を「やめておけ」と止めたと言っています。Drakeは“リリックで挑戦された”と感じて反応したかったんでしょう。21 Savageは、それを冷静に見ていた。

彼がやっているのは、どっちが正しいかを決めるというよりもっと現実的な助言です。その視点が、リアルで、一番ベストな選択ですよね。

21 Savageの話が刺さるのは、「勝敗」を曲の出来だけで見ていないからだと思います。

彼はこう言っています。仮にDrakeが勝ったとしても、世論的には悪者になり得る、と。そしてKendrickは”本物のMC”として見られやすい、とも。これは今のヒップホップの現実そのものだと思います。

ビーフの勝敗を決めるのは、もうリリックだけじゃありません。ヒットの規模、キャラクターのイメージ、倫理的にどう見えるか、SNSでどう切り抜かれるか。全部が同時に動いています。だから「勝ったのに印象で負ける」ということが普通に起きる。21 Savageは、その構造をわかっているんです。

なぜ21 Savageは調停役に

21 Savageがここ数年、いくつもの対立関係を仲裁してきました。DrakeとMetro Boominの関係修復、Lil DurkとNBA YoungBoy、Young Thug周辺の話、QuavoとOffsetの電話。けっこういろんな場面で名前が出てくるんです。

でも彼はいい人を演じている感じがしない。損得と空気を両方読んで、現実的に落としどころを見つけるタイプなんだと思います。業界は忠誠のパフォーマンスを求めがちです

派手に擁護して、敵を攻撃して、味方であることを証明しろ、と。でも21 Savageは誇張しないし、むしろ冷ます側に回る。その姿勢が誠実、正直と呼ばれている理由でしょう。

日本語ラップでも同じことが起きている

この話、日本のシーンにも当てはまります。

ビーフで勝っても、その後の振る舞いで評価がひっくり返ることってありますよね。SNSで切り抜かれた一言が独り歩きして、本来の勝敗とは違う印象が残る。言い訳するか、黙るか、煽り返すか。そこで全部変わってしまう。21 Savageが言う勝っても負けるは、日本語ラップを見ている人にとっても、けっこう身に覚えのある話だと思います。

そもそも、リスナーが誰を聴くかって、スキルだけで決まってないと思うんです。曲のクオリティで選ぶ人もいれば、その人の人間性に惹かれて聴いてる人もいる。それは強く感じました。3Li¥enは、まさにそういう存在だと思います。技術だけじゃなく、彼女の生き方や姿勢に共感して応援している人が多い。

21 Savageが言う「勝っても負ける」は、日本語ラップを追いかけている人にとっても、けっこう身に覚えのある話なんじゃないでしょうか。

21 SavageはDrakeの恩恵をたくさん受けてきた立場です。客演も共作も、成功の連鎖もあった。それでも必要な時にやめておけと言える。取引だけの関係じゃないことが、ここに見えます。

彼の視点は、今のヒップホップが直面している印象戦にすごくアンテナが敏感なんだと思います。派手な擁護でも陰謀論でもなく、冷静に構造を読む。その態度こそが、長く生き残る人の哲学なのかもしれないですよね。


出典

7PM in Brooklyn(Timothée Chalamet出演回)
https://podcasts.apple.com/us/podcast/timoth%C3%A9e-chalamet-breaks-down-kendrick-lamar-interview/id1719570183?i=1000741374859

Perspektives With Bank(21 Savage出演回 / 番組ページ)
https://omny.fm/shows/perspektives/perspektives-with-bank-exclusive-what-happened-to-the-streets-feat-21-savage

Billboard(21 Savageの発言を報じた記事)
https://www.billboard.com/music/rb-hip-hop/21-savage-drake-kendrick-lamar-feud-advice-1236136090/

7PM in Brooklyn(Timothée Chalamet出演回 / Apple Podcasts)
https://podcasts.apple.com/us/podcast/timoth%C3%A9e-chalamet-breaks-down-kendrick-lamar-interview/id1719570183?i=1000741374859

Billboard(Timothée Chalametの証言を報じた記事)
https://www.billboard.com/music/rb-hip-hop/timothee-chalamet-talks-fear-kendrick-lamar-chat-drake-beef-1236138612/


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