via @snoopdogg @dazdillinger Instagram
ここ数ヶ月……いや数年、Tha Dogg Pound(ザ・ドッグ・パウンド)の仲間たちの間に、不穏な空気が何となく漂っていた。Snoop(スヌープ)のBETアワードのパフォーマンスには片割れのKurupt(クラプト)とWarren G(ウォーレンG)しか参加していなかったし、Daz Dillinger(ダズ・ディリンジャ―)はSNSを通してソロで楽曲を発表したり、涙ぐましい物販販売を個人で行っていた。
なんとその予感は的中したようだ。彼らの確執は、本格的な舌戦へと発展した。ダズは公然とスヌープを「リトルB___!」と呼び、印税の横領、署名の偽造、そして自身の知的財産権の侵害を主張していると非難した。
長年のコラボレーターであり、いとこ同士でもある二人は、これまでで最も激しい言葉のデッドヒートを繰り広げている。今回の騒動は、スヌープがダズの最近の非難に対し、「すぐにぶちのめしてやる。肉体的にではなく、ビジネス的にだ。お前は今、クソ野郎として破綻した。だから、すぐにぶちのめしてやる。俺に構うんじゃねぇよ」と警告したことが発端となった。
ダズはすぐにインスタグラムで反撃し、スヌープの動画に痛烈なキャプションを添えて投稿した。「あいつは今激怒している…今度は俺のビジネスをめちゃくちゃにしようとしている。Death Row(デス・ロウ)の持ち物全部を盗もうとしている…偽造署名を使い、ロイヤリティも払っていない…お前は泥棒だ…俺を飢えさせることはできない、俺は自立している…このリトルB___!」
彼らの対立は、スヌープが故意にザ・ドッグ・パウンドの2024年のアルバム『W.A.W.G.』(スヌープが復活させたデス・ロウ・レコードからリリース)のプロデュースを阻止したというダズの主張に端を発している。ダズは、スヌープが彼をプロデュースのクレジットから外すために金銭的なインセンティブを持っていたと主張している。
ダズによると、スヌープは「プロデューサー陣と契約を結び、報酬の半分を受け取るため、あのアルバムで俺にプロデュースを一切させなかった」そうだ。さらに、スヌープはダズをプロデューサーではなくアーティストとして関与することを望んでいたと付け加え、これはバックエンドの収益から彼を締め出すための戦略的な動きだったと述べている。彼は自身のYouTubeチャンネルにアップロードしたインタビュー動画で不満を吐き出し続け、スヌープがデス・ロウのカタログの権利に関する10桁の取引の一環として、彼の知的財産を商標登録して売却しようとしていると非難した。
「あの足跡(ロゴ)は商標登録されているんだ」と、彼はザ・ドッグ・パウンドの足跡ロゴに触れながら語った。「スヌープには『お前は拒否する立場、俺は受け入れる立場だ』と言ったが、あれこそがドル箱だった。あの足跡はAppleのロゴみたいなものさ」ダズは続ける。「奴らは俺に隠れて全ての作品を商標登録し、それを俺の目の前で見せびらかそうとした。『見てみろ、手に入れたぞ。俺たちが欲しかったのはこれだ。全部まとめてユニバーサルに10億ドルで売ってやる』ってな。ふざけんな、俺の持ち前を勝手に売るんじゃねえよ。奴は皆のカタログを買い取って精算しているが、同時に『おまえら全員に出版権(出版原盤権)を返す』と約束したんだ。あれは嘘だった。デス・ロウを買収して以来、誰にも支払いがされていねぇ。N____らを干上がらせようとしているんだろうが、俺はそうはいかねえぞ。俺はただ、自分の正当な取り分が欲しいだけだ」
Threads民の誰かが、Tha Dogg Poundは数年に1回は喧嘩や仲間割れしている、と述べていたが、どうやら苦い思いを抱いているのはダズ側のようである。ちなみに以前のDJ 2high氏がインタビューで述べていた通り、ダズは2Pac(2パック)『All Eyez On Me』の『I Ain’t Mad At Cha』や『2 of Amerikaz Most Wanted』などの名曲を幾つかプロデュースしており、ラップのみならずプロデューサーとしてもかなり敏腕なのである。
Warren G(ウォーレンG)も以前苦言を述べていたが、確かに実業家としても大成功を収めた今のスヌープ氏は、以前に比べ身内や昔の仲間に塩対応な感じも否めなくもない。いとこ同士で喧嘩などせず一緒に活動して欲しいものである。きっと天国のNate Dogg(ネイト・ドッグ)も悲しんでいに違いない。
Key Takeaways
- Tha Dogg Poundのメンバー間で緊張が高まっており、特にダズとスヌープの確執が問題視されている。
- ダズはスヌープを公然と非難し、著作権侵害や報酬の不正を主張している。
- この騒動は、スヌープがダズに関与させず、商業的利益を優先したことが原因とされている。
- ダズは自身のYouTubeチャンネルでスヌープの行動を非難し、知的財産の商標登録についての懸念を表明した。
- 戦いが続く中、ダズは正当な取り分を求めていることを強調している。
