皆さんは、Curtis “50 Cent” Jackson(カーティス・フィフティ・セント・ジャクソン)が、現在ドナルド・トランプとイーロン・マスクの間で起きた確執に対して、SNSで反応していたことをご存知だろうか?
筆者自身、彼のこうした投稿は単なるジョーク以上に、「立ち位置」を明確に示すブランディングの一環だと考えている。
50 Centは現在トランプ寄りのスタンスに
Instagramに投稿されたのは、Donald Trump(ドナルド・トランプ)と並んでゴルフを楽しむCurtis JacksonのAI画像。
そして添えられたキャプションにはこう書かれていた。
「で、Elon(イーロン)って結局どうなった?誰かに顔を殴られたって聞いたけど?」
あくまで軽いトーンでの言及ではあったが、その背景には明確な立ち位置が垣間見える。Curtis Jacksonはこれまでも時折トランプ支持を匂わせるような言動をしてきた人物である。
Elon Muskにも“忠告”?「ドナルドと話すべきだぞ」
さらに彼は、Elon Musk(イーロン・マスク)とプライベートジェットに乗っているもう一枚のAI画像を投稿。そこには次のようなメッセージが添えられていた。
「なあ、Donaldと話したほうがいいと思う。お前が気にしないのは知ってるけど、あいつは“もっと”気にしないタイプだからな」
Curtis Jacksonらしい、皮肉混じりのアドバイスとも取れる言葉である。
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Diddyの恩赦に「ノー」を突きつける
このタイミングで話題に上がったのが、Sean “Diddy” Combs(ショーン・ディディ・コムズ)に対する“恩赦”の可能性だ。
Donald Trumpが「事実関係を見たうえで考える」と語ったのに対し、50 Centは明確に反対の立場を取った。「あいつ、トランプのことを相当ひどく言ってたぞ。それは許されない」と投稿。
さらに、Diddyが過去にDonald Trumpを批判していた映像──「白人のトランプのような男は追放されるべきだ」「彼が再選されたら、俺は人種戦争が起きると思っている」など──を自らのInstagramで再掲し、皮肉を込めて「じゃあ、今さら助けを求めるのは無理やな、LOL」とコメントを添えている。
伝えるだけ、Curtisの影響力
一部では「トランプに働きかけて、Diddyを潰そうとしてるのか?」という声も出たが、Curtis Jacksonはこう返した。
「爆弾を落とすなんて言ってない。ただ、Donaldに俺の考えをちゃんと伝えるだけ」
彼にとって大事なのは「誰が敵で、誰が味方か」を明確にし、それをエンタメの文脈で伝えていくこと。その“やり方”こそが、Curtis “50 Cent” Jacksonという男の変わらぬブランディング術なのであろう。