水曜日, 4月 2, 2025
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ジェイ・Zの告発者、彼が暴行していないという録音が公開される

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今朝ラジオでLA界隈の大物DJ、Big Boy(ビッグボーイ)氏が自身の番組『Big Boy’s Neighborhood』でこの録音を流して議論しているのを筆者も聴いたのだが、大きなニュースとなっているのでお届けるする。先月、ラッパーのJay-Z(ジェイ・Z)とDiddy(ディディ)に対する訴訟を取り下げた匿名の元性的暴行告発者Jane Doe(ジェーン・ドウ)。ジェイ・Zは「彼女に対する性的行為には一切関与していない」という私立探偵の主張に同意する様子が録音されていた。3月12日(水)ABCニュースが公開していたので読者にも紹介しよう。

抜粋された録音では、捜査官の一人がジェイ・Zについて彼女にたずねている。「彼はそこにいただけで、あなたに対する性的行為には一切関わっていなかったのですか?」女性は「ええ」と答えた。録音では、女性が捜査官に対し弁護士のTony Buzbee(トニー・バズビー)がジェイ・Zを訴えるよう勧めたと話しているのが聞こえる。「ジェイ・Zと付き合うよう私を後押ししたのは彼だった」「バズビーがそうしたのか?」と捜査官が尋ねると、女性は「ええ」と答えた。

それに対し、ジェイ・Zの弁護士Alex Spiro(アレックス・スピロ)はラッパーがジェーン・ドウ氏に会ったことは一度もないと否定した上で、「彼女はカーター氏(ジェイ・Z)はそんなことはしていないと、はっきり言っている。これは事実上の嘘で、カーター氏がこれに関与している唯一の理由は、彼女が彼を関与させるよう強いられたからだ」とABCニュースに語った。「録音テープがすべてを物語っている」ので、彼の無実に疑いの余地はないとのこと。

バズビーは、女性にジェイ・Zを告訴するよう強要した事実を否定した。「私がジェーン・ドウにジェイ・Zを告訴するよう迫ったという主張については、それはすべての証拠書類と真っ向から矛盾する明らかな嘘だ」と、ABCニュースに提出した声明で述べていた。

ジェーン・ドウは宣誓供述書で、自分の主張は変わらず訴訟を取り下げたのは「ジェイ・Zと彼のファンからの脅迫と報復を恐れた」ためだと述べている。また、彼女は捜査官に対し、バズビーが彼女を顧客として探し出したとか、ジェイ・Zに対する虚偽の訴えを起こすよう勧めたなどとは言っていないと否定した。彼女は、玄関先で対峙されたことで「脅迫され、恐怖を感じた」と述べ、捜査官は彼女の名前と住所を知っていた。

スピロ氏は、ジェーン・ドゥに近づいた捜査官は彼女を強要したり脅迫したりはしなかったと述べた。「彼女は自発的に彼らに会い、話をし、真実を話した。カーター氏はいかなる状況でもこのようなことをしたわけではない」とスピロは述べた。

経緯をまとめよう。

  • 昨年10月、弁護士トニー・バズビーが匿名の依頼人を代表して起こした訴訟で、ジェイ・Zがニューヨーク市で開催された2000年のMTVビデオミュージックアワードのアフターパーティーで当時10代の少女(ジェーン・ドウ)を性的暴行したと告発
  • 当時被告はディディで、ジェイ・Zは匿名で「セレブリティA」と呼ばれていた
  • 訴訟は12月上旬に再提出され、被告としてジェイ・Z(本名ショーン・カーター)が指名された
  • 訴訟は先月ジェーン・ドウが自主的に取り下げた
  • 今月上旬、ジェイ・Zはバズビーとジェーン・ドウに対し損害賠償を求める訴訟を起こす
  • 昨日(3月12日)ABCニュースにより、ジェーン・ドウと捜査官との録音が公開「ジェイ・Zは暴行していなかった」

そして現在、弁護士バズビーが嘘の供述をするよう彼女をそそのかしたのか、ということが論点となっているようである。捜査官との録音ではバズビーにそそのかされたか否かに同意はしているものの、裁判で重要となる宣誓供述書では否定している。果たしてバズビーは本当にそそのかしたのか、はたまたジェーン・ドウが自主的に嘘をついたのか。こういう虚偽の訴訟を起こされて困るのは、本当に苦しんでいるであろう「真の被害者たち」である。今回の訴訟の動機がなんであれ、その事実を理解して頂きたいものだ。

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