FORCE FESTIVAL 2025「DAY1 LIVE ARCHIVE」公式アーカイブ
横浜アリーナで開催された大型ヒップホップフェス「FORCE FESTIVAL 2025」のDAY1公演について、公式アーカイブ映像となる「DAY1 LIVE ARCHIVE」がYouTubeチャンネル「FORCE OFFICIAL」で公開された。
動画の長さは28分43秒。会場のスケール感、ステージ上の照明演出、アーティストのパフォーマンスを凝縮した一本の映像作品として仕上がっており、現場に足を運んだリスナーにとっては追体験であり、行けなかったリスナーにとっては「FORCEとは何か」を知る入口となる内容である。
どこで見られる?──視聴方法と基本情報
今回公開された「DAY1 LIVE ARCHIVE」の基本情報は以下の通り。
- タイトル:FORCE FESTIVAL 2025 “DAY1 LIVE ARCHIVE”
- 公開プラットフォーム:YouTube「FORCE OFFICIAL」チャンネル
- 動画尺:約28分43秒
「現場に行けなかった」ファンにとってのアーカイブ
今回のアーカイブ公開によって、チケットが取れなかった、仕事や学校で現地に行けなかった海外から日本のヒップホップフェスの空気を見てみたい!といった層にも、「FORCE FESTIVAL 2025」が掲げるビジョンとスケール感が届くことになる。 日本のヒップホップフェスの多くは、その場限りの“体験”として消費されてきたが、FORCE FESTIVALは公式アーカイブの公開によって、フェス自体を一種の“コンテンツ資産”として残す動きも見せていると言えるだろう
日本のヒップホップ・フェス文化にとっての意味
Central CeeやFutureクラスの海外アーティストをヘッドライナーに迎えつつ、国内勢も同じステージに立たせる──FORCE FESTIVALは、海外フェスのフォーマットを日本のヒップホップシーンにローカライズしたプロジェクトとしても注目されている。
BAD HOP・YZERRが仕掛ける“FORCE”プロジェクト
「FORCE FESTIVAL 2025」は、BAD HOPのYZERRが立ち上げたヒップホップメディア「FORCE MAGAZINE」から派生したフェスティバル企画。
「日本にも、ヒップホップだけで横浜アリーナを埋めるフェスを」というビジョンのもと、国内外のトップアーティストを集めたプロジェクトとしてローンチされた。
DAY1のヘッドライナーを務めたのは、UKドリル/UKラップの旗手として世界的にブレイクしたCentral Cee。Sexyy Red、Trippie Redd、A Boogie Wit da Hoodie、NAV、FERG、Murda Beatzら海外勢に加え、国内からはT-Pablow、¥ellow Bucks、Tiji Jojo、LEX、Watson、Kohjiyaといった顔ぶれが集結した。
横浜アリーナの空気を自宅からフルで追体験
今回公開された「DAY1 LIVE ARCHIVE」は、その初日のステージを長尺で切り取った映像作品。
アリーナをぐるりと囲む観客のライト、DJブースを中心に組まれた近未来的なステージセット、そして各アーティストのパフォーマンスが高画質で収録されており、現地の熱狂を自宅から追体験できる内容になっている。
アリーナの熱量を約29分に凝縮したアーカイブ
本編では、横浜アリーナをぎっしり埋め尽くす観客のライトと歓声、客席をぐるりと舐めるカメラワーク、ステージ上のラッパーたちの表情やチェーンの輝きまで、FORCE FESTIVAL 2025 DAY1の空気がタイトな編集で詰め込まれている。
フェス全編をそのまま記録するのではなく、見どころを中心に一本の映像作品として成立させる長さになっているため、通しで視聴してもダレないテンポ感がある。現地組にとっては「あの瞬間」を探しながらリプレイできるし、オンラインで初めて触れるリスナーにとっては、FORCEの世界観を一気に掴める導入編として機能するはずである。
知っておきたいポイント
Q. 見るのにお金はかかる?
A. YouTube上で公開されているため、基本的には通常の動画と同様に無料で視聴できる。プレミア公開は既に終了しており、現在はアーカイブとしていつでも再生できる状態になっている。
Q. DAY2のアーカイブも出るのか?
A. 記事公開時点ではDAY1の「LIVE ARCHIVE」のみが公開されている。DAY1がこのクオリティで公式アーカイブ化されたことを踏まえると、今後DAY2や個別アーティストのクリップが追加される可能性も十分にあるだろう。
Q. 現地に行っていない人でも楽しめる?
A. むしろ「行けなかった層」にこそ、今回のアーカイブは大きな意味を持つ。アリーナ規模のステージ構成や照明、客席の反応をまとめて確認できるため、来年以降FORCE FESTIVALへの参加を検討しているリスナーにとっては“下見”としての役割も果たすはずである。
日本のヒップホップ・フェス文化にとっての「公式アーカイブ」の意味
日本のヒップホップ・フェスはここ数年で急速に増えているが、アリーナクラスのイベントが公式アーカイブを高いクオリティで公開する事例は、まだ多いとは言えない。FORCE FESTIVAL 2025 DAY1のアーカイブ公開は、
- フェス自体のブランド価値を世界に向けて証明する
- 出演アーティストのライブスキルを示す映像ポートフォリオになる
- 国内外のリスナーに向けた「日本のヒップホップ・フェスの現在地」の共有
といった意味を持つのだ。
現場主義のカルチャーを尊重しつつ、その熱量をアーカイブとして残し、いつでもアクセス可能な形で開いていく。このバランスをどう取るかは、これからの日本のヒップホップ・フェスにとって大きなテーマであり、FORCE FESTIVAL 2025の動きはひとつのリファレンスになるだろう。
HIPHOPCsとして
HIPHOPCsでは、FORCE FESTIVAL 2025のような大型フェスだけでなく、全国各地のイベントやアーティストの動きを継続的に追いかけている。今回の「DAY1 LIVE ARCHIVE」は、現場とオンライン、その両方をどう結びつけていくのかという問いに対する、ひとつの鮮明な答えである。
まずはYouTube「FORCE OFFICIAL」で実際の映像をチェックし、自分なりのベストシーンや印象に残った瞬間を見つけてほしい。そのうえで、次のFORCE FESTIVALがどんな形でアップデートされるのか、シーン全体で注目していきたい。
