月曜日, 12月 1, 2025

【2025年12月1日最新版】2025年11月第4週 日本語ラップ動向完全レポート ─ Spotify・Apple Music・TikTokのヒット相関をデータ解析

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日本語ラップシーンのデータとアーティストのシルエットを組み合わせた、HIPHOPCs INTELLIGENCE UNITによる2025年11月第4週レポート用アイキャッチビジュアル。

Contents

2025年11月第4週 日本語ラップシーン調査報告書:クロスプラットフォーム間のヒット相関とトレンド構造の包括的分析

2025年11月第4週の日本語ラップシーンは、ここ10年で培われたシーンの成熟と、TikTokを中心とするソーシャルメディア時代の「秒で拡散されるヒットメカニズム」が高次元で交差した象徴的な一週間であった。本レポートは、Spotify、Apple Music、TikTok、YouTube、Shazamといった主要プラットフォームの公開データと文脈情報を統合し、現在の日本語ラップにおける「熱源(Heat Source)」がどこから生まれ、どのような経路でプラットフォーム間を回遊しているのかを立体的に描き出すものである。

本レポートの構成

  • 1. エグゼクティブサマリー
  • 2. マーケット概況と分析フレームワーク
  • 3. Apple Musicにおける「アルバム・エコノミー」と文脈の深化
  • 4. SpotifyとTikTokにおける「発見」と「バイラル」の連鎖
  • 5. YouTubeにおける視覚的アイデンティティとロングテール
  • 6. クロスプラットフォーム相関ヒートマップ
  • 7. ライブ・エンタテインメントとの接続
  • 8. 結論:2025年11月第4週が示す日本語ラップの未来

1. エグゼクティブサマリー

2025年11月第4週の日本語ラップシーンを俯瞰すると、以下の三つの潮流が互いに影響を与えながらシーン全体の構造を形作っていることが確認できる。

  • ① 「アルバム・フォーマットの復権と文脈消費」
    Jinmenusagi『ALXVE』、Awich『Okinawan Wuman』、LEX『Original』といった重量級アルバムが同週に集中リリースされ、特にApple Musicにおいて「アルバム単位で聴かれる」動きが顕著であった。単曲消費ではなく、アーティストの人生や思想、バックボーンを含めた「物語としての作品」が再評価されている。
  • ② 「バイラル・ヒットの高速循環と受動的発見」
    AOTO「バイオリン」のSpotify Viral 50浮上や、LANA『Like a Flower』のShazamチャート上位ランクインは、TikTokなどのショート動画プラットフォームを起点とする受動的な音楽との出会いが、そのままストリーミング再生・検索行動へ変換されるエコシステムが日本でも完全に定着していることを示している。
  • ③ 「視覚的アイデンティティとロングテール消費」
    Creepy Nuts「オトノケ」やJinmenusagi「NEET」、STARKIDS「nervous」など、MVやアニメタイアップを通じた映像表現の強度が、国内外からのアクセスを呼び込み、楽曲の寿命を長期化させる要因となっている。

本レポートでは、これらの動きを個別に追うだけでなく、プラットフォーム間の相関関係(クロス・プラットフォーム・コリレーション)に焦点を当てる。TikTokで火がついた楽曲がどのようにShazamで検索され、SpotifyやApple Musicでのストリーミングに転換され、最終的にYouTubeのMV視聴やライブ動員に結びついていくのか。アーティストごとの戦略差やファンベースの行動様式を読み解きながら、2025年現在の日本語ラップシーンの「深層構造」を明らかにすることが、本稿の目的である。

2. マーケット概況と分析フレームワーク

2.1 2025年11月第4週の市場環境

11月後半は、年間ベスト・各種アワードを見据えた「駆け込みリリース期」であると同時に、ブラックフライデーやホリデーシーズンに向けて消費マインドが高まる時期でもある。このタイミングに合わせて、Jinmenusagi、Awich、LEXといったシーンのキープレイヤーが一斉にアルバムを投下したことは偶然ではなく、ストリーミング時代のカレンダーを踏まえた戦略的判断と考えられる。

また、季節の変化も聴取傾向に影響している可能性がある。夏場に強かった開放的な楽曲から、より内省的で重厚なビート、あるいは室内でじっくり楽しめる長尺アルバムやMVへの需要シフトが観測される。今週のチャートには、まさにこの「秋冬モード」への切り替えが反映されている。

2.2 プラットフォーム別役割定義

本稿では、各プラットフォームを単なる「再生場所」としてではなく、ユーザー行動に基づく機能的役割として定義し、以降の分析の座標軸とする。

プラットフォーム 主な機能・役割 ユーザー行動特性 データが示す意味
Apple Music 文脈消費・コア支持 アルバム通聴、ライブラリ追加 アーティストのブランド力・固定ファンの熱量
Spotify 発見・拡散・定着 プレイリスト聴取、アルゴリズムによる受動発見 楽曲のバイラルポテンシャルと中毒性
TikTok 認知の入り口・ミーム化 BGM利用、ダンス/ネタ動画投稿 認知拡大速度・UGC発生率
Shazam 興味喚起・指名検索 「この曲は何か」を知る行動 「気になり」の強度/潜在ヒットの先行指標
YouTube 視覚的補完・アーカイブ MV視聴、ライブ/インタビュー深掘り 世界観の定着・海外リーチ・ロングテール消費

以降の章では、このフレームワークを前提に、主要アーティスト・主要作品の動きを読み解いていく。

3. Apple Musicにおける「アルバム・エコノミー」と文脈の深化

Apple Musicのヒップホップ/ラップチャートは、単曲の瞬間的なヒットというよりも、アーティストと作品に対する信頼度文脈の厚みを反映しやすい。今週はとりわけ、「アルバム・フォーマットの復権」が強く可視化された週であった。

3.1 Jinmenusagi『ALXVE』:11年越しの物語と「業」の昇華

Jinmenusagiの新作『ALXVE』は、2014年にリリースされた名盤『LXVE -業放草-』の正統続編として位置づけられている。11年という時間は、ヒップホップにおいて一つの世代が丸ごと入れ替わるほどの長さであるが、彼はそのあいだにさまざまな葛藤と変化を経験しながらキャリアを継続してきた。

『LXVE』では、孤独や承認欲求、インターネット・ラップ黎明期ならではの「病み」が鮮烈に描かれていたのに対し、『ALXVE』では家族、幸福、喪失と獲得といった、より成熟した視点からの回答が提示される。これにより、アルバム全体が一つの「人生叙事詩」として機能し、単曲のつまみ食いではなく通しで聴かれる動機を強く生み出している。

制作面では、Sweet William、hokuto、DubbyMapleといったプロデューサー陣に加え、鎮座DOPENESS、仙人掌、ANARCHY、般若らが客演として集結し、マスタリングにはKendrick LamarやChildish Gambinoの作品も手掛けるエンジニア・Mike Bozziが参加している。この布陣は、日本語ラップ史の文脈とUSヒップホップの音響的正統性の双方を担保するものであり、Apple Music上でのライブラリ追加率や通し聴き率を押し上げる要因となっている。

先行公開された「NEET」のMVは、2000年代ネットミーム「働いたら負けかなと思ってる」を引用しつつ、2025年の日本社会に生きるリスナーの現実と皮肉に接続する。Jinmenusagi自身の出自であるネットラップ文脈と、現在のストリーミング世代が抱く疲労感が交差し、YouTubeとApple Musicの双方で高いエンゲージメントを生んでいる。

3.2 Awich『Okinawan Wuman』:ローカル・アイデンティティのグローバル展開

Awichの新作『Okinawan Wuman』は、Wu-Tang Clanの頭脳ともいえるRZAがフルプロデュースを担当した、歴史的プロジェクトである。これは、日本のヒップホップが長年夢見てきた「本流との接続」を、もっとも明確なかたちで具現化した作品であると言ってよい。

RZAは東洋思想やカンフー映画への造詣が深く、沖縄という土地が背負う歴史的文脈(米軍基地、独自の文化と精神性)とも強い親和性を持っている。アルバムタイトルの『Okinawan Wuman』は、Wu-Tangのディスコグラフィへのオマージュであると同時に、Awich自身のアイデンティティ表明でもある。

トラックリストにはLupe FiascoやWestside Gunn、Joey Bada$$といったUS勢に加え、R-指定やNENE、鎮座DOPENESS、C.O.S.A.といった国内の重要人物が名を連ねる。これにより、Apple Music上では国内外のリスナーが同じアルバムに集約され、グローバルな評価とローカルな共感が同時に発生する「二重構造の熱量」が生まれている。

3.3 LEX『Original』:Z世代のアイコンから普遍的なスターへ

湘南出身のLEXによる『Original』は、そのタイトルどおり、自身のオリジナリティを改めて定義し直す作品である。これまでSoundCloudラップやHyperpop文脈で語られることが多かった彼だが、本作ではリリックの内省性とメロディセンスがより前面に出され、Apple Music総合チャートでも高順位を記録している。

LEXのファンベースはデジタルネイティブなZ世代が中心であり、リリースと同時に一斉にストリーミングを開始する「初動の強さ」が特徴である。その一方で、本作には孤独や自己否定、成功の代償といったテーマが丁寧に描き込まれており、短期的なバズを越えたロングテールな共感を生み出す土壌が整っている。

4. SpotifyとTikTokにおける「発見」と「バイラル」の連鎖

Apple Musicが「指名聴き」の場であるなら、SpotifyとTikTokは「偶然の出会い」と「感染」の場である。今週は、この二つのプラットフォーム間での相互作用がとりわけ明確に観測された。

4.1 AOTO「バイオリン」:アルゴリズムが拾い上げたスリーパー・ヒット

AOTOの「バイオリン」は、リリースから少し遅れてSpotify Viral 50 Japanに浮上した、典型的なスリーパー・ヒットである。「バイオリン」という一見ラップと結びつきにくい単語がタイトルに置かれていることが、リスナーの好奇心を刺激し、「どんな曲か聴いてみたい」というクリックを誘発した可能性が高い。

楽曲自体は叙情的なムードと独特のフロウを持ち、Spotify上での保存率・プレイリスト追加率が高いと推測される。これにより、「Discover Weekly」や「Release Radar」などのアルゴリズムプレイリストに乗り、指数関数的な拡散が生じる構造になっている。

4.2 LANA『Like a Flower』:Shazam係数が示す潜在的需要

LANAのEP『Like a Flower』は、Shazam Japanチャートで上位にランクインしており、公共空間やSNSで頻繁に「鳴っている」楽曲であることが示唆される。Shazamの検索は、「今聴こえている曲を、自分のライブラリに持ち帰りたい」という極めて能動的な行動であり、ここで上位に入る楽曲は、SpotifyやApple Musicでのストリーミング定着に直結しやすい。

実際、LANAの楽曲はTikTokのダンス動画やVlogのBGMとしても多用されており、「TikTok → Shazam → Spotify/Apple Music」という三段階のルートが安定的に回っているアーティストの一人である。

4.3 MaRI『Trophy Bitch』:ギャル・ラップの連帯と相互送客

ブラジル生まれ岐阜育ちのMaRIによる『Trophy Bitch』では、LANAを客演に迎えた「Not Your Mama」が特に注目を集めている。二人の「ギャル・ラップ」的なキャラクターとヴィジュアルは、TikTokやInstagramストーリーズでの自己表現と非常に相性が良く、セルフィー動画やファッション投稿のBGMとして使われやすい。

この種のコラボレーションは、双方のファンベースが互いのカタログを行き来するクロス・ポリネーション(相互送客)を生み出す。Apple Musicのヒップホップ・プレイリストやSpotifyのエディトリアルにおいても取り上げられやすく、ジャンル横断的な広がりを持っている。

5. YouTubeにおける視覚的アイデンティティとロングテール

YouTubeは、楽曲の寿命を延ばし、作品世界の理解を深めるための「視覚的アンカー」として機能している。今週も、いくつかのMVが国内外からのアクセスを集め、長期的なストリーミングの土台を作っている。

5.1 Creepy Nuts「オトノケ」:アニメ文化との完全融合

アニメ『ダンダダン』オープニング曲であるCreepy Nuts「オトノケ」は、リリースから時間が経っているにもかかわらず、依然として高い再生数を維持している。フェナキストスコープ(回転覗き絵)や3Dスキャンを用いたMVは、何度見ても新たな発見がある密度で作り込まれており、リピート再生を誘発する。

アニメの放送が続くあいだ、毎週のように新規視聴者が楽曲と出会い、SpotifyやApple Musicへと流入していく。アニメ・ラップ・YouTubeの三者が一体となったメディアミックスの成功例である。

5.2 Jinmenusagi「NEET」:ミームとリアリティの境界線

「NEET」のMVは、レトロなネットミームと現代的な映像表現を組み合わせることで、YouTubeコメント欄での大喜利や切り抜き動画を誘発している。楽曲単体の強度に加え、「ネタとしても語れる」余白を残したことで、SNS上での二次創作や引用が発生しやすい設計になっている。

5.3 STARKIDS「nervous」:ニッチな熱狂とハイパーポップ

STARKIDSは、ハイパーポップやデジコア文脈で語られるクルーであり、YouTubeの再生数規模自体はメインストリームと比べれば小さい。しかし、コメント欄には国内外のコアなファンが集まり、英語コメントも多い。これは、彼らの音楽が日本のJ-POP文脈というよりも、インターネット発のグローバルなサブカルチャーとして消費されていることを示している。

6. クロスプラットフォーム相関ヒートマップ

ここまでの議論を踏まえ、主要アーティスト/作品が各プラットフォームでどのようなポジションにあるかを、定性的にマッピングしたのが以下のヒートマップである。評価は「高(◎)/中(○)/低(△または−)」で示した。

2025年11月第4週の日本語ラップシーンにおけるSpotify・Apple Music・TikTok・YouTube・Shazamの相関関係を可視化したヒートマップ。主要アーティストごとのスコアを色分けしたデータビジュアル。

2025年11月第4週の日本語ラップシーンにおける主要プラットフォーム間の相関をヒートマップ形式で表現したビジュアル。色が濃いほどプラットフォーム間の連動が強いことを示す。

アーティスト / 作品 Apple Music
(文脈 / アルバム)
Spotify
(発見 / バイラル)
TikTok
(バズ / ミーム)
Shazam
(興味 / 検索)
YouTube
(視覚 / ロングテール)
総合評価 / トレンドタイプ
Jinmenusagi『ALXVE』 レガシー・リブート型(文脈と品質でコア層をロック)
Awich『Okinawan Wuman』 グローバル・アイコン型(海外接続とローカルの融合)
LEX『Original』 ジェネレーション・リーダー型(世代特有の爆発力)
LANA『Like a Flower』 バイラル・ループ型(ショート動画起点の高速消費)
AOTO「バイオリン」 スリーパー・ヒット型(アルゴリズムによる発掘)
Creepy Nuts「オトノケ」 マス・メディアミックス型(アニメ×ラップの最大化)
STARKIDS「nervous」 ニッチ・グローバル型(サブカルチャー経由の国際的支持)

傾向として、TikTokとShazamのスコアが高い作品ほど、Spotifyでの再生増加に直結しやすく、Apple MusicとYouTubeのスコアが高い作品ほど、ロングテールな評価とライブ動員に結びつきやすい構図が見えてくる。

7. ライブ・エンタテインメントとの接続:デジタルからフィジカルへ

ストリーミングやSNSで可視化される「熱」は、最終的にライブ動員というフィジカルな指標に回収される。2025年11月第4週時点では、Red EyeやTsubaki、Bonberoらの動きが象徴的である。

7.1 Red Eye:全国クラブツアーに見る地方からの沸騰

大阪出身のRed Eyeは、2025年11月〜12月にかけて全国クラブツアーを敢行している。ストリーミング上での人気は、地方都市のクラブを満員にするだけの動員力を持っており、現場の熱量がSNSで即座に共有されることで、さらに楽曲が聴かれるというループ構造が生まれている。

7.2 Tsubaki:日本武道館公演という到達点

Tsubakiが控える日本武道館単独公演は、デジタル時代においても変わらぬ「キャリアの到達点」である。武道館に到達するには、ストリーミング再生数だけでなく、チケットを購入して現場に足を運ぶ「濃いファン」が必要であり、これまでの積み上げが可視化される瞬間である。

7.3 Bonbero / Watson:フェス・ライブ経由の再評価

Bonberoは「POP YOURS」などの大型フェスでのパフォーマンス映像がYouTubeにアップロードされることで評価を高め、Spotifyの月間リスナー数を大きく伸ばしたアーティストの一人である。同様に、WatsonもライブでのラップスキルがSNSで拡散されることにより、アルバム『Soul Quake 2』のロングヒットに結びついている。

8. 結論:2025年11月第4週が示す日本語ラップの未来

本調査の結果、2025年11月第4週の日本語ラップシーンは、「コンテンツの深さ(Depth)」と「消費の速さ(Speed)」が高度に共存するフェーズに到達していることが明らかになった。

JinmenusagiやAwich、LEXのようなアーティストは、アルバムというフォーマットを通じて文学的・映画的な深みを持った作品を提示し、成熟したリスナー層の知的・感情的欲求を満たしている。これらの作品は、一過性のバズに終わらず、数年単位で聴き継がれるクラシックとなる可能性を多分に秘めている。

同時に、LANAやAOTO、MaRIのようなアーティストは、TikTokやSpotifyのアルゴリズムを乗りこなし、驚異的な速度で認知を拡大している。彼らの音楽は、2025年の空気感や若者の感情をリアルタイムで映し出す「サウンドトラック」として機能している。

今後の展望として、以下の三点を挙げたい。

  • ハイブリッド戦略の一般化
    重厚なアルバムを作りつつ、MVやショート動画ではミーム的要素やダンス/ネタの余白を残すといった、A群(アルバム/文脈)とB群(バイラル/瞬間)の要素を組み合わせる戦略が、今後のスタンダードになる。
  • グローバル・ニッチの確立
    アニメ(Creepy Nuts)、沖縄(Awich)、ハイパーポップ(STARKIDS)といった日本独自の強みを持つサブジャンルが、海外の特定コミュニティと深く結びつき、逆輸入的に評価されるパターンが増加すると考えられる。
  • 地方都市のハブ化
    Red EyeやMaRIのように、東京を経由せず地方から直接全国/世界と接続するアーティストが増えることで、シーンはより多極化し、多様な物語が生まれていくであろう。

2025年の日本語ラップは、商業的規模の拡大と芸術的な深化を同時に達成しつつあり、国内音楽市場におけるメインストリームとしての地位を固めつつある。今週のデータは、そのことを雄弁に物語っている。

本レポートの分析手法について(Methodology)

本レポートは、以下のような公開情報・指標に基づき、HIPHOPCs Intelligence Unitが独自に分析したものである。

  • Apple Music / iTunes / Spotify 各種チャートおよびプレイリスト掲載状況
  • YouTube公式チャンネルの再生回数推移・公開日・コメント欄の傾向
  • TikTokおよびその他ショート動画プラットフォームでの楽曲使用状況
  • Shazamチャートや検索トレンドなど「指名検索」系の指標
  • ニュース記事、インタビュー、プレスリリースなどのメディア露出
  • ライブ/ツアー情報、フェス出演、会場規模などのオフライン動向

なお、本稿で扱う数値や評価はあくまで公開情報に基づく推定値であり、アーティスト本人・レーベル・プラットフォームの公式見解を代弁するものではない。また、作品やアーティストの価値を序列化することを目的とせず、シーン全体の動きと構造をより立体的に理解するための分析ツールとして位置づけている。

著者情報 / 編集ポリシー

HIPHOPCs Intelligence Unit
日本語ラップ/グローバルHIPHOPの動向を、チャートデータ・プラットフォーム分析・現場取材を組み合わせて読み解くHIPHOPCs内の分析チーム。アーティストや作品へのリスペクトを前提としつつ、データと文脈に基づいた批評とレポートを発信している。

編集ポリシー
本メディアでは、出典の明記・事実と解釈の分離・誤情報の是正を重視し、アーティストの権利や読者の知る権利を尊重するかたちでコンテンツ制作を行っている。本レポートの無断転載・二次利用は固く禁じる。

参考文献・出典

  1. Jinmenusagi、自叙伝『LXVE -業放草-』から11年 続編アルバム『ALXVE』リリース, 12月 1, 2025 にアクセス, https://spincoaster.com/news/jinmenusagi-alxve
  2. Jinmenusagiがニューアルバム「ALXVE」リリース、11年前の「LXVE 業放草」の続編, 12月 1, 2025 にアクセス, https://news.joysound.com/article/649696
  3. Japan Apple Music Top Albums – Kworb.net, 12月 1, 2025 にアクセス, https://kworb.net/charts/apple_a/jp.html
  4. ALXVE by Jinmenusagi | TuneCore Japan, 12月 1, 2025 にアクセス, https://linkco.re/1bC5ZydN
  5. Jinmenusagi – YouTube, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.youtube.com/@JinmenusagiYT/videos
  6. Jinmenusagi、新AL『ALXVE』からSweet Williamプロデュースの新曲MV先行公開 – Spincoaster, 12月 1, 2025 にアクセス, https://spincoaster.com/news/jinmenusagi-neet-mv
  7. Queen of Asian Hip-Hop Awich Releases Her New Album ‘Okinawan Wuman’ Produced by Wu-Tang Clan’s RZA – speakoutsam, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.speakoutsam.com/…/queen-of-asian-hip-hop-awich-releases-her-new-album-okinawan-wuman-produced-by-wu-tang-clans-rza
  8. Awich Unleashes ‘Okinawan Wuman’ Album, Fully Produced by RZA – Future Gold Media, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.futuregoldmedia.com/goldmineblog/awich-okinawan-wuman-rza-album-release
  9. Awich Chart Positions on Spotify, Apple Music and Other Streaming Services – Kworb.net, 12月 1, 2025 にアクセス, https://kworb.net/itunes/artist/awich.html
  10. Tracklist revealed for Awich’s album Okinawan Wuman. produced by RZA, featuring Lupe Fiasco, Westside Gunn, Joey Bada$$ and more. Coming 11/21 : r/hiphopheads – Reddit, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.reddit.com/r/hiphopheads/…
  11. Original – Album by LEX – Apple Music, 12月 1, 2025 にアクセス, https://music.apple.com/album/original/1849585103
  12. LEX Chart Positions on Spotify, Apple Music and Other Streaming Services – Kworb.net, 12月 1, 2025 にアクセス, https://kworb.net/itunes/artist/lex.html
  13. Violin – Single – Album by AOTO – Apple Music, 12月 1, 2025 にアクセス, https://music.apple.com/album/violin-single/1847556637
  14. Viral 50 Japan Playlist – Kolibri Music, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.kolibrimusic.com/playlist/viral-50-japan/
  15. AOTO – バイオリン (Violin) – Real Japanese Hip Hop Media, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.media.realjapanesehiphop.com/videos/top-japan/aoto-violin
  16. LANA Chart Positions on Spotify, Apple Music and Other Streaming Services – Kworb.net, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.kworb.net/itunes/artist/lana.html
  17. LANA – Spotify Chart History, 12月 1, 2025 にアクセス, https://kworb.net/spotify/artist/4dEHIhldHT2U8CMQ6nNgDT.html
  18. New EP “Like a Flower” OUT NOW – YouTube, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.youtube.com/shorts/YI0Nd2YI06M
  19. Trophy Bitch – EP – Album by MaRI – Apple Music, 12月 1, 2025 にアクセス, https://music.apple.com/jp/album/trophy-bitch-ep/1841697327
  20. Hip-Hop: Japan – Playlist – Apple Music, 12月 1, 2025 にアクセス, https://music.apple.com/playlist/hip-hop-japan/…
  21. J-Hip-Hop – Apple Music, 12月 1, 2025 にアクセス, https://music.apple.com/curator/j-hip-hop/1526867946
  22. Otonoke – Wikipedia, 12月 1, 2025 にアクセス, https://en.wikipedia.org/wiki/Otonoke
  23. YouTube Stats of Creepy Nuts – オトノケ 【Official MV】 [Dandadan OP] – Kworb.net, 12月 1, 2025 にアクセス, https://kworb.net/youtube/video/tRwHpyOq4P4.html
  24. Hip-Hop Duo Creepy Nuts Shares DAN DA DAN Anime Opening Song Music Video – Crunchyroll, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.crunchyroll.com/news/latest/2024/10/18/…
  25. nervous – YouTube, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.youtube.com/watch?v=YLAQR_Dw-BI
  26. STARKIDS – YouTube, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.youtube.com/channel/UCKDyTAURMYmYUUVAV0hzBJA
  27. STARKIDS – Zoo (Official Music Video) – YouTube, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.youtube.com/watch?v=Aaox_4BlZUY
  28. LIVE | Red Eye Official Web, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.redeyeofficial.com/live
  29. Tsubaki to hold solo concert at Nippon Budokan – OTOMO, 12月 1, 2025 にアクセス, https://otomo.net/contents/938153
  30. Bonbero – Ringdidiringring feat. SEEDA (Live at POP YOURS 2025) – YouTube, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.youtube.com/watch?v=8t5hvkobYaQ
  31. Bonbero, LANA, MFS, Watson – Makuhari (Live at POP YOURS 2023) – YouTube, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.youtube.com/watch?v=s3aZDDjaVR0
  32. Bonbero – Chartmetric, 12月 1, 2025 にアクセス, https://app.chartmetric.com/artist/3525594
  33. Soul Quake 2 by Watson | TuneCore Japan, 12月 1, 2025 にアクセス, https://linkco.re/VqVUzXmd
  34. Watson – Fashion Week feat. Benjazzy (Official Video) – YouTube, 12月 1, 2025 にアクセス, https://www.youtube.com/watch?v=WEsF0XTTIhE

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