1990年代のニューヨークにおける最高のリリシストといえば誰を思い浮かべるだろうか。人によって意見は分かれるが、Nasの名が頻繁に挙がることは疑いようがない。
そんなOGであるNasが、Kendrick Lamarを「ヒップホップ界の北極星」と称賛した。
Kendrick Lamarは「北極星」
最近、Rolling Stoneとのインタビューにて、NasはKendrickについて熱弁。
自身の2006年の楽曲「Hip Hop Is Dead」、そしてKendrickの楽曲である「Watch the Party Die」の共通点を尋ねられた際、Nasは以下のように答えている。
「俺たちアーティストはみんな、このアートフォームを愛していて、この文化に対する意見を持っている。Kendrickは俺たちが見てきた中でも、ひときわ輝いている存在だよ。スーパースターどころか、彼は北極星だ。まさにそんな人物のうちの1人さ。」
また、彼は続ける。
「ビジネスをやってるアーティストの中にはさ、アートを真剣に考えていないヤツもいる。そういうヤツらはアートの未来を傷付けてるってことだ。だからKendrickみたいな男が黙ってないのさ。」
Nasは大のKendrickファン
NasがKendrickを称賛したのは今回が初めてではない。昨年の11月、アルバム『GNX』リリース時にも、Nasは自身のInstagramでKendrickを褒めちぎっている。
「俺の兄弟、KLからはいつも刺激をもらってる。ヒップホップを生かし続け、最前線に押し出してくれている。キングに乾杯!」
Nasでさえ認めざるを得ないリリシスト、それがKendrickなのだ。
未だに比較されるNasとJay-Z
インタビューでは、Nasが関与するクイーンズのカジノ拡大計画が承認された一方、Jay-ZのRoc Nationが推進するタイムズスクエアでのカジノ開発が却下された件についても触れている。
「みんなが話す話題の1つに過ぎないよ。誰もそういうことをコントロールすることはできない。俺はまだRakimやBig Daddy Kane*を研究してる。ラップファンの中には、時折そういう話題で盛り上がりたいヤツがいる。それだけだ。」
*両者とも80年代から90年代にかけて活躍したヒップホップ界のパイオニア的存在
未だにファンの間では、2000年代初頭に繰り広げられた2人のビーフが蒸し返され、様々な憶測が生み出されているのだろう。
Nasのカジノ拡大計画の進捗
彼の計画は、地域諮問委員会が55億ドル(約8400億円)の拡大案に賛成したことにより、順調に進んでいるようだ。残すは州のカジノ規制委員会の承認のみである。