『Power』シリーズは、2014年に初めて放送されて以来、犯罪ドラマのジャンルにおいて不動の地位を築いてきた。主人公は、表向きは成功したナイトクラブオーナーだが、裏では麻薬帝国を築くジェームズ・“ゴースト”・セントパトリック(Omari Hardwickが演じる)である。愛と友情、裏切り、権力闘争が渦巻くストーリーは、多くの視聴者を惹きつけ、シリーズ終了後もいくつものスピンオフを生み出した。ラッパーであり実業家でもある50 Cent(カーティス・ジャクソン)は、この作品のプロデューサーを務め、自らもキーナン・スタークという重要な役柄で出演し、物語の核となっている。
しかし、そんなシリーズの成功を支えた二人が現在、対立していることが話題となっている。Omari Hardwickは、自身の出演料が不十分だったと感じており、それが原因で50 Centから借金をせざるを得なかったと告白している。一方、50 Centは『The Breakfast Club』のインタビューで、この問題に言及し、Hardwickが「自分を過大評価している」と非難し、二人の関係は依然として冷え切っていると述べている。
この状況に対して、『Power』シリーズでタシャ・セントパトリック役を演じたNaturi Naughtonが反論の声を上げた。
10月30日に行われたTMZのインタビューでNaughtonは、「無茶だわ。Omariはまさに『Power』そのものですから。彼がいなければこんなに壮大な規模にはならなかったのですよ。」と語った。彼の貢献は計り知れないものであり、「Omariは非常に才能に溢れた誠実な人物であり、『ゴースト』がいなければ『Power』は存在しなかったの」と彼女は強調した。また、「彼らが和解し、愛と平和を見つけることを心から願っています」と述べ、対立が終息することへの期待を示した。
2022年、Omari Hardwickはシリーズ出演中の報酬が1話あたり15万ドルであったと告白し、50 Centから金銭を借りてしのいだことを明かしている。それに対し、50 Centは今年、Hardwickが真のスターならばより大きな需要があるべきだとし、新しい『Power』シリーズを支援していないことにも疑問を呈した。さらに、Hardwickは自分のキャラクターの物語がどのように展開されたかに不満を抱いており、これも彼の苛立ちを増長させた要因である。50 Centは「ナイトクラブでの出演料の方がドラマ出演料を上回っていた」と述べ、この問題についての大きな不満を持つべきではないと締めくくっている。
Naturi Naughtonの言葉には、ファンの間に共感の声が広がっている。彼女のコメントは、視聴者に『Power』シリーズの本質と、それを支えてきたキャストたちの絆を再認識させた。50 CentとHardwickが過去の軋轢を乗り越え、新たなスタートを切ることを多くの人々が期待しているのは言うまでもない。加えて、50 Centは『The Breakfast Club』のインタビューで、Jay-Zを通じてDiddyに対して行ったゴーストライティングに関するエピソードを含む多くの話題を披露し、改めてそのカリスマ性を示した。Via