Exclusive Content:

【全24曲】衰退を自分で名乗ったJ. Cole『The Fall-Off』と、日本の二人の引退者たち

via @realcoleworld instagram 千葉雄喜の「転生」、Tohjiの「離脱」、Coleの「終章」──全24曲クレジット付き徹底考察 J. Coleが、ついにやってきた。そして、これが最後だと言っている。 皆さんはどう感じただろうか? 長年その名がささやかれ、時に疑われ、時に神話化されてきたアルバム『The Fall-Off』。2018年の『KOD』収録「1985 (Intro to The Fall...

2026年2月第1週|今週のヒップホップニュース総まとめ – Number_iはWME契約で、Red Eyeはマイクで超境

対象期間:2026年1月30日〜2月6日 via @_redeyeofficial_ @number_i.official instagram 文責:Rei Kamiya 2026年2月第1週。ヒップホップ史の教科書に太字で刻まれる1週間が、終わろうとしている。 日本では、Number_iが世界最大手タレントエージェンシーWME(William Morris Endeavor)との契約を発表し、グローバル展開を本格化させた。同時に「3XL」でBillboard Japan...

Lil Wayneがグラミーに選ばれなかった理由──『Tha Carter VI』

via @Lil Wayne instagram 2026年のGrammy Awardsが終わった。 その夜、Lil Wayneは短く一言だけ言った。「Congrats to the nominees...
ホーム ヒップホップチャート USヒップホップ Rich The Kid『No Counterfeit』|レビュー&解説

Rich The Kid『No Counterfeit』|レビュー&解説

0
Rich The Kid『No Counterfeit』|レビュー&解説
読了時間: 約4分

Written by HIPHOPCs編集部

一言で言えば、Rich The Kidが持つ「見せびらかし」の衝動をストレートに凝縮したトラックのように感じさせる。アルバム『The World Is Yours 3』からの新曲「No Counterfeit」は、ラグジュアリーなイメージと自己肯定感を反復するフックが印象的で、パーティーや移動中のテンションを上げたい場面に合うように聴こえる。

リリックとテーマの分析

冒頭の「I love you, Tate」というイントロは、誰に向けた言葉なのか明言されておらず、一瞬だけパーソナルな空気を漂わせる。しかしコーラスに入ると一転、「hundred thousand」や「Adam Sandler」といったフレーズで富と余裕を誇示するモードへ切り替わる。この緩急がRich The Kidらしい距離感を作っているようにも聴こえ、内省と誇示の間を行き来するヒップホップの定型をなぞりつつ、あえて深みを追わない軽やかさを選んでいるように感じられる。歌詞には「Birkin」「Chanel」といった高級ブランド名が並び、トラップシーンにおけるフレックス文化の典型を体現している。

サウンド面では、タイトなキックと細かく刻むハイハットが土台を支え、その上にシンセ系の上ネタが薄く敷かれる構成のように推測できる。Rich The Kidのボーカルはやや鼻にかかった声質で、フロウは跳ねるようなリズムを刻みながらも緩急の幅は控えめに抑えられている印象を受ける。ビートとボーカルが互いに主張しすぎず、どちらかといえば溶け合うタイプのバランスで、BGM的に流しても邪魔にならない設計のように聴こえる。歌詞中の「no counterfeit」というタイトルフレーズは「本物」であることを強調するワードと読め、ヒップホップにおける真贋の価値観を端的に示している。

HIPHOPCs編集部として本曲を聴いたとき、2020年代中盤のトラップにおける「安定供給型」の置き場所にあるように感じた。突出した実験性よりも、既存ファンへの確実なデリバリーを優先しているように見える。ヴァースで触れられる「Paris」「fashion week」といった単語は、グローバルなラグジュアリー志向を示唆しており、ラッパーとしてのブランディングを維持する役割を果たしているようだ。新曲としてはコンパクトにまとまっており、アルバム全体の中でどう機能するかを聴き比べる楽しみも残されている。

👉 Rich The Kidの関連記事をもっと読む

FAQ

「No Counterfeit」の読み方と意味は?

「ノー・カウンターフィット」と読み、直訳すると「偽物なし」となる。ヒップホップでは自身の成功や存在が本物であることを主張する際に使われる表現のように読める。

この曲はいつリリースされた?

Spotify上の表示では2025年11月27日に公開されており、アルバム『The World Is Yours 3』の収録曲として発表されたと推測できる。

🎧 新曲レビューをいち早くチェックしたい方は、HIPHOPCsをブックマークしてください。

本記事は公開情報をもとにHIPHOPCs編集部が独自に作成したものであり、アーティスト本人や関係者の公式見解を代弁するものではありません。歌詞の解釈はあくまで編集部の視点に基づく推測です。



Spotifyで今すぐ聴く

📢 この記事をシェアする

前の記事 Lil Baby『Middle of the Summer』|レビュー&解説
次の記事 Desiigner『America’s Baby』|レビュー&解説
HIPHOP Cs編集部
HIPHOPCs(ヒップホップシーエス)編集部は、海外/日本のヒップホップ専門のニュースチームです。速報だけでなく、データと一次情報をもとに動向を整理する「Intelligence Unit」として、週間ニュース総まとめ、チャートやトレンド分析、背景解説を定期配信しています。さらに、アーティスト/関係者への独占インタビューなど一次取材も実施。参照先は主に海外一次ソース(例:Spotify 等)で、誤情報は追記・訂正し透明性を重視して運営しています。