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Tiji Jojo「White T-Shirt 2」レビュー|BAD HOP解散後の日常を描く続編

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Tiji Jojo「White T-Shirt 2」レビュー|BAD HOP解散後の日常を描く続編
白Tシャツが映す解散後の日常──Tiji Jojo「White T-Shirt 2」
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BAD HOP解散から約2年。Tiji Jojoが「White T-Shirt 2」のミュージックビデオをYouTubeで公開した。そしてこの楽曲のMV撮影中に、BAD HOP公式アカウントからTiji Jojoの日本武道館ワンマンライブ「LONG LIVE LOUD」(2026年6月19日)がサプライズ発表されている。つまりこの曲は、単なる続編ではない。10年前に白Tシャツの輝きを叫んだ男が、武道館に立つまでの道のりを一本の線で結ぶ作品。

「White T-Shirt」という原点——2016年、20歳の宣言

「White T-Shirt 2」を語るには、まず10年前に戻る必要があります。

2016年3月、BAD HOPのアルバム『BAD HOP 1 DAY』に収録されたTiji Jojoのソロ曲「White T-Shirt」(Prod by MONBEE)。当時20歳。YouTubeでの再生回数は230万回を超え、BAD HOPのグループ楽曲とは異なるエモーショナルな世界観が、Tiji Jojoという個人の存在をシーンに刻みました。MVの撮影はYZERRが担当し、映像編集はTiji Jojo本人。クルーの中で役割を分け合い、一本の映像を作り上げる体制は、BAD HOPそのものでした。

あの曲で鳴っていたのは、若さの全能感です。真っ白なTシャツが「輝きすぎて目が潰れそう」と歌える、青さゆえの確信。それが「White T-Shirt」の位置でした。

モノクロのスタジオと川崎の風景——「2」が映すもの

10年を経た「White T-Shirt 2」のMVは、全編モノクロで構成されています。映し出されるのは二つの場所。ひとつはスタジオ。マイクの前に座るTiji Jojoが、ヘッドフォンをかけ、眼鏡越しにレンズを見つめる。もうひとつは川崎の風景。前作から地続きのあの街並みが、今度はモノクロのフィルターを通して映される。

この二重構造が効いています。スタジオは「いまの制作現場」であり、川崎は「変わらない地元」。色が抜かれたことで、前作の鮮やかさとの対比が際立つ。同じ川崎なのに、見え方がまるで違う。10年分の時間が、色彩の不在として表現されている。

今作のMVもYZERRが撮影を担当しています。YouTubeコメント欄でも「white T shirtはYzerrがMV撮影してる話好き」(23いいね)と反応があり、2016年と同じ体制が10年越しで再現された形です。BAD HOPは2024年2月19日に東京ドームでの解散ライブをもって活動を終了していますが、YZERRがカメラを回し、BAD HOP公式アカウントが武道館を告げるという今回の流れは、クルーの絆が「グループ活動」から「個人を支える制作体制」へ形を変えて続いていることを示しています。

「18ボロボロの作業着, 17スタジオ朝帰り」——数字が刻む10年

この曲のパンチラインは、具体的な数字によって過去を召喚する一節にあります。

18歳でボロボロの作業着を着ていた日々。17歳でスタジオに朝まで残っていた日々。BAD HOP結成前後の、まだ何者でもなかった時期の身体的な記憶が、二つの年齢とともに並べられる。「作業着」と「スタジオ朝帰り」——食うための労働と音楽への執着が、同じ時期に同居していたということです。

これが「White T-Shirt 2」の核心です。前作が「いま」の輝きを歌っていたのに対し、「2」は「あの頃」の泥臭さを掘り起こしている。しかもそれを、武道館を控えた2026年の地点から歌っている。17歳のスタジオ朝帰りと、30歳の武道館ワンマン。その距離が、このパンチラインの重力を決めています。

武道館サプライズ——MV撮影中に告げられた次のステージ

「White T-Shirt 2」の読みを大きく変えたのは、このMV撮影の現場で起きた出来事です。BAD HOP公式Xアカウントが、Tiji Jojoの日本武道館ワンマンライブ「LONG LIVE LOUD」を2026年6月19日(金)に開催すると発表しました。「なかなかワンマンライブをしない本人の代わりに内緒で日本武道館を予約しました。MV撮影中にネタバラシしてみました」。チケットは3月30日(月)20:00から発売開始です。

2026年の武道館には、3月だけでWatsonやピラフ星人が立っています。若手ラッパーの武道館公演自体は珍しくなくなった。しかしTiji Jojoの場合、解散したクルーが裏方として公演を仕掛けているという点が、他のどの武道館とも構造が異なります。武道館を予約したのはBAD HOPのメンバーであり、発表もBAD HOP公式から。ソロ公演でありながら、チームの文脈が消えていない。

YouTubeコメントが映す公開直後の空気

公開から数時間でのYouTubeコメント欄は、この楽曲がどう届いたかを端的に示しています。

最も多くの支持を集めたのは「もうJojoがWhite Tshirtの特許とってもいい」(111いいね)。白Tシャツがtiji Jojoの代名詞として完全に定着していることの証左です。「誰も2が出ると思ってなかっただろ」(94いいね)は10年越しのナンバリング続編への素直な驚き。「なんかjojo本気出しすぎておもろい」(51いいね)は、本気を出しても力みが見えないTiji Jojo独特の温度感への言及でしょう。「大好きな曲がバージョンアップして戻ってきた」(27いいね)は、前作への愛着と今作の進化を同時に認める声。

「パブロの次はジョジョか!最高のチームがまた本気出してきてる!」(22いいね)は、BAD HOPメンバーのソロ活動の連鎖として今作を捉えている。「なんか泣けたこの曲」(12いいね)、「誰よりもWhiteT-shirtを光らせれる男やな」(10いいね)——公開直後の空気には、ノスタルジーと期待が同居しています。

BAD HOP以後——個として立つこと、支えられること

POP YOURS 2026のラインナップ分析でHIPHOPCsが指摘したように、BAD HOP解散後のメンバーに問われているのは「個としてなお立ち続けられるかどうか」です。BenjazzyはPOP YOURS 2026への出演が決定し、T-PablowとYZERRは2WINとしての活動を継続している。それぞれの道がある中で、Tiji Jojoは「ワンマンライブ自体が稀なアーティスト」として知られてきた。だからこそ、武道館ワンマンという選択には重みがある。

ひとつ留保しておきます。「White T-Shirt 2」の主要配信プラットフォームでの配信状況は、本稿執筆時点では確認できていません。プロデューサーについても、前作がMONBEEであることは確認できますが、今作の制作陣に関する公式情報は現時点で見つかっていません。確認でき次第、追記します。

Punchline

17歳でスタジオに朝帰りしていた少年が、10年後に武道館のステージを用意される。その間にBAD HOPという船は東京ドームに着き、そして解散した。しかし「White T-Shirt 2」のMVをYZERRが撮り、武道館をBAD HOPの公式アカウントが告げるとき、解散は「終わり」ではなく「形の変化」だったことが分かる。白いTシャツは変わらない。変わったのは、それを着る男が18歳のボロボロの作業着を経て、武道館に向かっていることだ。

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よくある質問

Tiji Jojo「White T-Shirt 2」はどこで聴けますか?

YouTubeでミュージックビデオが公開されています(https://www.youtube.com/watch?v=W5F_aaUZHd0)。SpotifyやApple Musicなど主要配信プラットフォームでの配信状況は、本稿執筆時点では確認できていません。

Tiji Jojoの武道館ワンマンライブはいつですか?

2026年6月19日(金)、日本武道館にて「LONG LIVE LOUD」が開催されます。OPEN 17:30。チケットは3月30日(月)20:00から発売開始です。

「White T-Shirt」の前作はいつリリースされましたか?

2016年3月、BAD HOPのアルバム『BAD HOP 1 DAY』に収録されたTiji Jojoのソロ曲として発表されました。プロデュースはMONBEE。MVはYZERRが撮影し、Tiji Jojo本人が映像編集を担当。YouTubeでの再生回数は230万回を超えています。

BAD HOP解散後、他のメンバーは活動していますか?

はい。T-PablowとYZERRは2WINとしての活動やソロリリースを継続しています。BenjazzyはPOP YOURS 2026への出演が決定しています。Tiji Jojoは2026年6月19日に初の武道館ワンマンを控えており、BAD HOP公式アカウントがその発表を行いました。

Tiji Jojo「White T-Shirt 2」をYouTubeで観る

本記事の楽曲解釈は編集部の印象に基づくものであり、アーティストの公式見解を代表するものではありません。

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HIPHOP Cs編集部
HIPHOPCs(ヒップホップシーエス)編集部は、海外/日本のヒップホップ専門のニュースチームです。速報だけでなく、データと一次情報をもとに動向を整理する「Intelligence Unit」として、週間ニュース総まとめ、チャートやトレンド分析、背景解説を定期配信しています。さらに、アーティスト/関係者への独占インタビューなど一次取材も実施。参照先は主に海外一次ソース(例:Spotify 等)で、誤情報は追記・訂正し透明性を重視して運営しています。

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