リリース日: 2025年11月26日
レーベル: iDeal recordings
収録曲数: 全12曲 / 約32分
LEX『Original』は、前作『Logic 2』(2024年7月)からわずか約1年で届いた7枚目のアルバムだ。配信シングル「主人公」「OCEAN」「BABY」「ALONE」に加え、ライブでのみ披露されてきた楽曲も含む全12曲・約32分に、現時点でのLEXの集大成が凝縮されている。
トラックリスト
- 完璧だ
- BABY
- Leave Me Alone
- 昔のように話せるかい?
- OCEAN
- 普通の人間だって言えないよ
- ALONE
- 主人公
- WASTED
- HER
- 億万長者
- ひとりぼっちの夜
「LEXというジャンル」の宣言
アルバムタイトルの意味について、LEXはインタビューでこう語っている。「このアルバムに収録されている全部の曲をひとりでやるって僕にしかできないし、僕だけのコンテンツ、僕だけのジャンルだと考えた時、これはオリジナルだなと思った」(rockinon.com、2025年11月26日)。従来のヒップホップの文法に収まることなく、「LEXというジャンル」を自ら定義しようとする意志が、全12曲を貫く軸になっている。
サウンド:ジャンルを横断する多様性
本作最大の特徴は、そのサウンドの多様性だ。ジャージークラブをベースにした「BABY」、ジャークのグルーヴを取り込んだ「HER」、バラードやアコースティック寄りのアプローチまで、トラップ以降のサウンドを横断する構成になっている。
制作手法は変わらずDTM中心で、朝に水風呂に入った後、部屋の中を歩きながら鼻歌から曲を立ち上げるスタイル。ラップよりも歌の比重が増えた背景には、湘南から東京へ拠点を移したことによる環境の変化があると本人は明かしている。「心が清らかになった」という言葉の通り、ザ・ポリスや安部勇磨(never young beach)といった70〜90年代ポップへの傾倒という、現在の音楽的な興味がサウンドに色濃く反映されている。
リリック:「完璧じゃない自分」の肯定
リリックは徹底して内省的だ。成功の裏側にある孤独、「お金より大切なもの」への視線、素直に反省できない大人の弱さ──そうした揺らぎをあえて正面から歌っている。
「ALONE」はメロディラインを先に決めてから歌詞を書いた曲で、「億万長者」は映画『ポカホンタス』を観た直後に生まれたという。「ひとりぼっちの夜」には、2023年頃のスランプ期──スパイダーマンのようにスーツを脱ぎ捨てたくなった時期──の感情が込められていると本人が語っている。「普通の人間だって言えないよ」では、意中の相手の前で背伸びしてしまう等身大の葛藤を描き、「完璧じゃない自分を肯定する」というテーマがアルバム全体を貫く。
アーティストとしての現在地
LEXは神奈川・湘南出身、2002年生まれ。14歳からSoundCloudで楽曲を公開し、2019年に16歳でファースト・アルバム『LEX DAY GAMES 4』でデビュー。4thアルバム『LOGIC』がApple Musicアルバム総合チャートで1位を獲得し、2021年にはGQ Men of the Year Best Breakthrough Artistを受賞。2024年には「POP YOURS 2024」(幕張メッセ)でヘッドライナーを務めるなど、日本語ラップシーンの最前線を走り続けている。
ツアー情報
本作を引っ提げた「LEX Zepp Tour 2026 “Original”」は名古屋・札幌・大阪・福岡・東京の全国5大都市Zeppを巡るキャリア最大規模のツアーで、名古屋・福岡・東京(Zepp Haneda)公演はソールドアウト。2026年3月3日(火)の東京・Zepp Hanedaファイナルはチケット完売・YouTube生配信も実施された。さらにツアー初日の場で、新潟・広島・熊本・高松・仙台を巡る追加ツアー「LEX “Original” Tour Extra」(2026年4月〜5月)も発表されている。
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