水曜日, 12月 10, 2025

Three 6 Mafiaと$uicideboy$間の訴訟に終幕!「完全に和解した」とのこと

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Via @three6mafia/@suicideboys on Instagram

長年にわたり続いていたThree 6 Mafiaと$uicideboy$の645万ドル(約1億円)を巡る裁判に、ようやく終幕が訪れた。

裁判の発端は?

2020年6月、Three 6 MafiaのDJ PaulとJuicy Jは、$uicideboy$に対して645万ドルを巡る裁判を提起した。なぜ彼らが裁判を起こすに至ったのか、その理由は$uicideboy$が楽曲に使用したサンプルにあるという。

DJ PaulとJuicy Jによれば、$uicideboy$は「Sippin‘ on Some Syrup」「Where‘s Da Bud」「Charging These Hoes」「Robbers」「Now I‘m High」「Chickenhead」「Crucifix」など計35楽曲を無断でサンプリングし、2018年のアルバム『I Want to Die in New Orleans』に使用したとされている。

一方、$uicideboy$は訴状に対し全面否定。彼らが言うには、Juicy Jのミックステープ『shutdafukup』や『Highly Intoxicated』でプロデュースに関わった際、制作に携わった対価としてJuicy Jから口頭でのサンプリング許可を貰ったとのこと。

また、サンプルとして使用した35曲のほとんどについて、DJ PaulとJuicy Jは著作権を有していないことも指摘している。

さらに、Juicy Jのボディーガードから3万ドル(約480万円)を持ち逃げされたことや、Juicy Jが甥のグループSeed of 6ixのプロジェクト『$uicide 6ix』で、$uicideboy$の6曲を無断で使用したと主張した。

よって、$uicideboy$はDJ PaulとJuicy Jに対して訴訟の棄却と法的費用の支払いを求めていた…というのが今日までの流れである。

2018年から2年後に予期せぬ訴訟…。当時の両者の協力関係を考えると、この訴訟のタイミングは不可解であった。それから約5年の間、この裁判に目立った進展はなかった。

しかし、終わりの見えない戦いにも必ずエンドロールは訪れるものである。

裁判に終止符が打たれる、「完全に和解」

今週提出された裁判所書類によれば、$uicideboy$とThree 6 Mafia間の訴訟は正式に終了。両者は和解に合意し、すべての訴えは棄却されたため、再提起や控訴は不可能とのことだ。

現時点では和解に至った具体的な理由は明らかになっていない。しかし、元々の彼らの関係性を踏まえれば、この和解は避けられない結末だったのかもしれない。

彼らのコラボ遍歴

$uicideboy$とDJ Paulの出会いは2014年、ライブハウスHouse of Bluesでのことだった。

当時、DJ Paulは「Three 6 Mafiaのサウンドを復活させてくれた」と$uicideboy$を高く評価し、彼らのファンを名乗っていたらしい。その際、DJ Paulはツアーのオープニングアクトを一晩500ドルで彼らに頼んだが、$uicideboy$は断ったとされている。

また2017年にはJuicy Jとも出会い、彼も$uicideboy$のファンだと語っていたという。

その後、彼らは前述の通りミックステープ『shutdafukup』『Highly Intoxicated』で共に楽曲制作に励むなど、友好的な関係性を築くこととなるのだ。

互いに認め合い、制作に取り組んでいた彼らの間に突如そびえ立ってしまった高い壁。障壁が取り除かれた今、再び彼らの合作を楽しめる日が訪れるのかもしれない。

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