MUSTAAAAAAAAAARRRD!名プロデューサー兼ビートメイカーのDJ Mustard(マスタード)と、Heinz社(ハインツ)が一緒に新商品を開発していると2月上旬、ニュースをでお届けしたが、やーっとやっと販売関連情報を、ハインツが公開した。しかもなんとフレーバーは、人気が出そうな甘辛のスモーキーハニーチポトレ味である。
日本でもお馴染み、ソース業界では老舗中の老舗クラフトハインツ社だが、かつてTaylor Swift(テイラー・スウィフト)をイメージしたランチドレッシングや、ホットピンクのBarbie(バービー)をイメージしたバーベキューソースなどの開発はしていたものの、どうやらマスタードは10年もの間、新製品を出していなかったというのだ。名プロデューサーは、ハインツの研究開発チームと直接会って、各材料の具体的な割合に至るまで、最終的なフレーバーを選んだという。ちなみにマスタード自身、料理が好きで「グリルマスター」の異名を持っている。長年ハインツのマスタードをグリル料理の定番として愛用しており、特に甘いマスタードが好みだと明かしていたそう。プレスリリースでDJはハインツのマスタードが、グリル料理の「秘密兵器」の中でも最も重要な材料であると述べ、「いつか自分だけのソースを作りたいと思っていたんだ。他に類を見ない、自分だけのソースさ。マスタードを加えることで、いい焼き色、皮の層、そしてグリルの仕上がりが生まるんだけど、それはほんの第一歩に過ぎないんだ」と語っていた。
音楽のニュースサイトに、なぜマスタードを?ハインツ社からの回し者が記事を書いているのか?等々思われたくないのだが(正直、ケチャップは断然ハインツ派なのは認める)、筆者が知る限り、未だかつてこの米国大手の老舗会社が、ヒップホップのみならず音楽業界人とコラボレーションして商品開発を許可した前例は、無いのだ。それだけヒップホップ文化が一般家庭に浸透しているという証拠でもあり、歴史的な一大ニュースなのである。
クラフト・ハインツ・エレベーション・ブランズの研究開発ディレクター、Richard Misutka(リチャード・ミスカ)氏によると、チームはマスタードと相性の良い、ハチミツ、チポトレ、ハラペーニョ、ベーコン、キャラメリゼした玉ねぎ、さらにはマンゴーなど、約10種類のフレーバーを用意したそう。そして、それぞれのレシピを再現できるよう、様々な組み合わせの材料をすべて計量し、マスタードによる調合と試食を行ったという。「最初はハインツのイエローマスタードから始めて、それから色々なフレーバーを試しました。マスタードさんの評判通り、彼はハチミツが大好きだったので、イエローマスタードではなく、ハインツのハニーマスタードを使うことにしたのです」ミスカ氏によると、その時点でマスタードは標準レシピにハチミツをもう一滴加えることにしたそう。「それから、より美味しく感じてもらえるよう、他のフレーバーも検討しました。彼が辛いものが苦手だと分かっていたので、少し無理をさせようとしたんです。『チポトレだけ試してみて、どう思う?』って提案したんです。でも彼は本当に気に入ってくれました」
どうやらプロデユーサーお気に入りのフレイバーもあったそうだ。「マスタードさんの一番のお気に入りはベーコンとマンゴーの2種類でしたが、最終的にチポトレの組み合わせが選ばれました。 素晴らしいバランスだと思います。甘み、酢の酸味、チポトレのスモーキーさ、そして辛さが絶妙に混ざり合っています」とミスカ氏は語る。「本当に素晴らしい製品で、素晴らしい体験でした」
いや、書いていてどっちがどっちのマスタードなのか混乱しそうだったが、どっちにしろ早くこのマスタードを試食したくなってきたことに間違いはない。Popeye(ポパイ)や日本人も大好きなKFCなどは、フライドチキンのディッピングソースにランチやバーベキューソース以外に、ハニーマスタードも選べるのだが、是非マスタードさんのマスタードも一緒に味わってみたいものである。もちろんBBQにも絶対に合うだろう。ただ一つ残念なのは、マスタードの容器がキラキラ黄金色に輝いた宝石仕様じゃなかったことだが、まあそれは仕方ない。あと個人的にはマンゴーのマスタードも試してみたかった。
この新商品は、最初6月25日から2週間限定でBuffaro wild Wings(バッファロー・ワイルド・ウィングス)という全米展開しているチキンウィングス専門レストランで先行発売され、その後、庶民御用達のTarget、セブン-イレブン、Walmart.com、Amazon.comで全国期間限定発売されるという。日本でも販売されますように!マスタ―――――――――――ド!
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