ラッパーJay-Z（ジェイ・Z）が、性的暴行に関する訴訟において、告発者「Jane Doe（ジェーン・ドウ）」の匿名解除を求める動議を提出したことが明らかとなった。弁護士Alex Spiro（アレックス・スピロ）による書面は月曜日に裁判所へ提出され、告発者が実名で裁判に臨むべきであると主張している。
Spiro氏は書面の中で「公平さが求められるべきである。原告とその弁護人が[Jay-Z]の名誉を傷つける行為は、正義にも公平性にも、連邦裁判手続きの原則にも反している」と強調している。また、Jay-Zがこれまで「無欠の評判」を保ち、性的不正行為に関与したことは一切ないと断言している。
この訴訟は、Jane Doeが2000年のMTV Music Video Awards（MTVミュージック・ビデオ・アワード）後のアフターパーティーで、当時13歳だった自身がJay-ZとSean “Diddy” Combs（ショーン・“ディディ”・コムズ）にレイプされたと主張するものである。
しかし、Jay-Z側はこの主張を完全に否定し、「根拠のない恐喝」であると断じている。
さらに、この件に関連し、Jay-Zと原告側の弁護士Tony Buzbee（トニー・バズビー）の間で激しい論争が繰り広げられている。Jay-Zは「もしこの主張が真実であるならば、刑事告訴がなされるべきだ」と反論。一方でBuzbee氏は、SNS（X、旧Twitter）上で「Jay-Zによる脅迫や嫌がらせは通用しない。私たちは法廷で闘う準備が整っている」と述べている。
この一件は、SNS上でも議論を巻き起こしており、特にDJ Akademiksが陰謀説を唱え、Kendrick Lamar（ケンドリック・ラマー）やDrake（ドレイク）の名前を引き合いに出している点が注目される。Akademiksは特にKendrick Lamarに対する批判的な論調を展開しており、さらなる波紋を呼んでいる。Via
