『Move Wrong (feat. VonOff1700)』は、緊張感のあるビートと鋭いフロウが印象的なヒップホップトラックだ。低音が効いたサウンドと二人のラッパーによる掛け合いが、聴く者を独特の世界観へと引き込む。ストリート感覚を求めるリスナーに刺さる新曲である。
トラックはハードなキックとうねるようなベースラインが土台を築き、その上にミニマルな上ネタが配置されている。音数を絞った構成が、かえって重厚な雰囲気を生み出しており、聴き手の集中力を途切れさせない。一言で言えば、削ぎ落とされた音像が緊迫感を際立たせる楽曲のように感じる。
VonOff1700をフィーチャーしたこのトラックでは、二人のラッパーがそれぞれ異なる声質とライミングで存在感を示す。低く抑えた声のトーンと、瞬間的に畳みかける緩急の効いた delivery が交互に現れ、楽曲全体にダイナミズムをもたらしている。歌詞の内容は具体的な固有名詞こそ避けつつも、日常の選択や緊張を描いているように聴こえる。
Move Wrong (feat. VonOff1700)は、深夜のドライブや一人で集中したい時間帯に最適だろう。ヘッドホンで聴けば、ベースの響きとビートのグルーヴが身体に染み込んでくる。派手さはないが、それゆえに音楽レビューとして評価すべき密度と完成度を備えている。
HIPHOPCs編集部としては、この新曲が持つ抑制された表現力に注目したい。過剰な装飾を排し、音と言葉だけで空気を支配する手法は、両アーティストの成熟を感じさせる。今後の展開にも期待が高まる一曲と言えるだろう。
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※本記事はSpotifyで公開されている楽曲情報をもとに、HIPHOPCs編集部が独自の視点でレビューしたものです。楽曲の解釈は筆者の印象に基づいており、アーティストの公式見解ではありません。
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