邦KUNI&ジェロニモR.Eの新曲『ぜんぶオレのせい』は、一言で言えば、自責の念を剥き出しにした内省的なヒップホップと感じさせる。タイトルが示す通り、すべてを自分に帰結させる覚悟のようなものが漂う。深夜の一人歩きに似合う雰囲気を纏った一曲である。
リリックから読み解く邦KUNI&ジェロニモR.Eの現在地
本作のタイトル「It’s all my fault」は、ヒップホップにおける自己責任の美学を想起させるフレーズである。公式プロフィールには「剥き出しのストリートのリアルを描き出す」と記されており、このラッパーデュオが持つ歌詞の核心が垣間見える。邦KUNIの「卓越したメロディーセンスとボーカルスキル」とジェロニモR.Eの「嘘偽り一切無しのサヴェージなリリック」という二つの個性が、自責というテーマにおいて異なる角度から迫っているように感じられる。トラックを手がけたTMKによるサウンドは、重心の低いキックとタイトなハイハットの刻みが特徴的で、内省的な歌詞を支える土台として機能している。
音楽レビューの観点から聴き込むと、邦KUNIの声質は温かみを残しながらも芯のある響きを持ち、フロウには緩急がつけられている。一方でジェロニモR.Eのボーカルは鋭角的で、言葉を叩きつけるような瞬間と抑制された囁きが交互に現れるように聴こえる。ベースラインは深く沈み込みながらも主張しすぎず、上ネタにはメランコリックなシンセパッドが薄く敷かれているようにも感じ取れる。こうしたサウンドの構成は、夜明け前のドライブや、一人で考え事をする時間帯に馴染むのではないだろうか。彼らのプロフィールにある「裏路地の物語」という表現が、まさにこの楽曲の雰囲気を的確に言い当てている印象を受ける。
邦KUNI&ジェロニモR.Eはアンダーグラウンドシーンを拠点としながらも、「独立独歩を貫き」全国的な注目を集めてきたユニットである。本作『ぜんぶオレのせい』は、そうしたスタンスを音に刻み込んだ新曲と捉えることができそうだ。ヒップホップが本来持つ自己表現の生々しさと、洗練されたトラックメイキングの両立が試みられており、編集部としては彼らの次なる展開にも期待が高まるところである。
『ぜんぶオレのせい』に関するFAQ
『ぜんぶオレのせい』はどんな曲?
一言で言えば、自責をテーマにした内省的なヒップホップトラックと感じられる。重心の低いビートと二人のラッパーによる対照的なフロウが特徴で、深夜の帰り道や一人の時間に聴くと心に響くかもしれない。
印象的なパンチラインやテーマは?
タイトルの「It’s all my fault」がそのまま楽曲の核心を示唆しているように感じられる。公式テキストにある「裏路地の物語」というフレーズが、この曲が描こうとしている世界観を端的に表現しているようにも読み取れる。
※本記事はSpotifyで公開されている楽曲情報およびスクレイピングで取得できた公開テキストを根拠に、HIPHOPCs編集部が独自の視点でレビューしたものです。解釈は筆者の印象に基づき、アーティストの公式見解ではありません。
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