【日本語ラップ決定版】いま最も"動いている"ラッパーは誰だ?アクティビティ指数で可視化(2025年12月第3週)
2025年12月10日〜18日の日本語ラップシーンは、唾奇の日本武道館公演という歴史的快挙が最大のトピック。Creepy NutsとCHANMINAが年末大型イベントで活躍し、90年代レジェンドNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDが復活。新旧のスターが入り乱れるダイナミックな週となった。
2025年12月10日〜12月18日の1週間、日本語ラップシーンは年末の大型イベントとリリースが重なり、大きな動きを見せた。沖縄出身のラッパー・唾奇がヒップホップシーンの歴史に名を刻む日本武道館公演を成功させ、Creepy NutsやCHANMINAが大型イベントで存在感を示すなど、話題に事欠かない週となった。本記事では、各種実データを基に算出した「週間アクティビティ指数」を用いて、今最も"動いている"ラッパーTOP15をランキング形式で可視化・分析する。
今週の結論:唾奇が武道館公演で圧巻の1位、年末イベントとレジェンド復活がシーンを揺るがす
今週の日本語ラップシーンは、唾奇の日本武道館単独公演という歴史的快挙がすべてを塗り替えた。これに、Creepy NutsとCHANMINAの年末大型イベントでの活躍、そして90年代のレジェンドNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの復活が加わり、新旧のスターが入り乱れるダイナミックな週となった。
| 順位 | アーティスト | スコア | 今週のハイライト |
|---|---|---|---|
| 1位 | 唾奇 | 138 | 沖縄出身ラッパー初の日本武道館単独公演を成功させる歴史的快挙 |
| 2位 | Creepy Nuts | 129 | Spotify On Stage Tokyo 2025出演、MUSIC AWARDS JAPANで7冠達成 |
| 3位 | NITRO MICROPHONE UNDERGROUND | 125 | 90年代レジェンドが新曲「DAY ONE」をリリースし完全復活 |
| 4位 | CHANMINA | 121 | Spotifyチャート3曲ランクイン、紅白出場に向けた準備を着々と進める |
| 5位 | Novel Core | 118 | JESSE(RIZE / The BONEZ)を客演に迎えた新曲「ビリビリ」をリリース |
Top 5 アーティスト深掘り分析
1位:唾奇 (138点)
今週の主役は間違いなく唾奇だ。12月16日、沖縄出身のラッパーとして史上初となる日本武道館での単独公演「Camellia」を成功させた。チケットはソールドアウトし、公演後にはZEROTOKYOでアフターパーティーが開催されるなど、その勢いはシーン全体を巻き込むムーブメントとなった。この歴史的快挙は、メディア露出(20点)、話題性(20点)で満点を記録。SNS(19点)でも公演直前から関連投稿が爆発的に増加し、他の追随を許さない圧倒的なスコアで1位に輝いた。
INTELLIGENCE UNIT視点 2025年に入り再始動を宣言してからの唾奇の動きは、周到に計算されていた。今回の武道館公演は、単なるライブイベントではなく、沖縄のヒップホップシーンが日本の中心に躍り出たことを象徴する事件である。過去数ヶ月の観測の中でも、単独アーティストの「話題性」スコアが満点に達するのは極めて稀であり、そのインパクトの大きさを物語っている。
2位:Creepy Nuts (129点)
「Bling-Bang-Bang-Born」の世界的ヒットの余韻が冷めやらぬ中、Creepy Nutsは年末もその勢いを緩めない。12月12日には「Spotify On Stage Tokyo 2025」に出演し、圧巻のパフォーマンスを披露。さらに、同週に発表された「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」では7冠を達成し、メディア露出(19点)で高スコアを獲得。YouTube総再生数は17億回を突破(20点)しており、Spotifyでの週間再生数も約83万回と、その影響力は依然として絶大だ。
INTELLIGENCE UNIT視点 Creepy Nutsの強みは、ヒップホップファン層を超えた圧倒的な知名度にある。Spotifyチャートでの順位は落ち着きつつあるが、累計再生数やYouTubeでの影響力は他のアーティストを寄せ付けない。一過性のバイラルヒットで終わらず、国民的アーティストとしての地位を固めつつある。
3位:NITRO MICROPHONE UNDERGROUND (125点)
90年代の日本語ラップシーンを牽引したレジェンドが、完全復活を遂げた。10月の「SHUTTA」に続き、12月10日に新曲「DAY ONE」をリリース。リリース(20点)、話題性(19点)で満点に近いスコアを記録した。メンバーそれぞれがSNSで告知を行い、往年のファンから若い世代まで、幅広い層にその健在ぶりをアピールした。レジェンドの帰還は、メディアでも大きく取り上げられ、シーンに大きな衝撃を与えた。
INTELLIGENCE UNIT視点 NITROの復活は、単なるノスタルジーではない。現代のサウンドにも通用するクオリティと、色褪せないカリスマ性は、現在の日本語ラップシーンに新たな緊張感と深みをもたらしている。彼らの動きは、今後のシーンの勢力図を塗り替える可能性を秘めている。
4位:CHANMINA (121点)
年末の紅白歌合戦出場を控え、CHANMINAの活動はますます勢いを増している。Spotify日本チャートでは「SAD SONG」「ハレンチ」「Never Grow Up」の3曲が同時にランクインし、週間合計再生数は200万回を超える(16点)。Creepy Nutsと同じく「Spotify On Stage Tokyo 2025」にも出演し、メディア露出(18点)も活発だ。2026年の全国ツアーのチケットも発売開始となり、SNS(16点)でのプロモーションも積極的に行われている。
INTELLIGENCE UNIT視点 CHANMINAは、女性ラッパーという枠を超え、J-POPシーンのトップアーティストとしての地位を確立している。ヒップホップのスキルとポップな表現力を両立させるスタイルは、彼女ならではの強みだ。紅白出場を機に、さらにファン層を拡大することは間違いないだろう。
5位:Novel Core (118点)
BMSG所属のNovel Coreは、12月10日にJESSE(RIZE / The BONEZ)を客演に迎えた新曲「ビリビリ」をリリース。ロックとヒップホップを融合させたこの楽曲は、世代を超えたコラボレーションとして大きな注目を集め、リリース(18点)、コラボ(17点)で高スコアを獲得した。来年1月に控えるアルバムへの期待感を高めることに成功している。
INTELLIGENCE UNIT視点 Novel Coreは、自身の音楽的ルーツであるロックとヒップホップを巧みに融合させ、独自のスタイルを確立しつつある。JESSEとのコラボは、その方向性を明確に示す一手であり、コアなヒップホップファンだけでなく、ロックファン層へのアピールにも繋がる戦略的な動きと言える。
週間アクティビティ指数 Top 15(2025年12月10日〜18日)
| 順位 | アーティスト | 合計 | Spotify | YouTube | TikTok | SNS | メディア | リリース | コラボ | 話題性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 唾奇 | 138 | 16 | 15 | 14 | 19 | 20 | 18 | 16 | 20 |
| 2 | Creepy Nuts | 129 | 17 | 20 | 18 | 15 | 19 | 10 | 12 | 18 |
| 3 | NITRO MICROPHONE UNDERGROUND | 125 | 13 | 12 | 11 | 17 | 18 | 20 | 15 | 19 |
| 4 | CHANMINA | 121 | 16 | 14 | 15 | 16 | 18 | 12 | 13 | 17 |
| 5 | Novel Core | 118 | 12 | 13 | 11 | 16 | 15 | 18 | 17 | 16 |
| 6 | Kohjiya | 107 | 10 | 11 | 12 | 18 | 17 | 10 | 11 | 18 |
| 7 | Awich | 100 | 12 | 11 | 10 | 14 | 15 | 10 | 12 | 16 |
| 8 | Daichi Hashizume | 96 | 11 | 10 | 9 | 14 | 13 | 17 | 10 | 12 |
| 9 | MaRI | 94 | 11 | 10 | 9 | 15 | 13 | 10 | 11 | 15 |
| 10 | R-指定 | 94 | 10 | 11 | 10 | 14 | 12 | 9 | 15 | 13 |
| 11 | Jinmenusagi | 85 | 11 | 10 | 9 | 12 | 10 | 10 | 11 | 12 |
| 12 | BAD HOP | 78 | 10 | 9 | 9 | 12 | 10 | 8 | 9 | 11 |
| 13 | KOHH | 75 | 10 | 9 | 8 | 11 | 9 | 8 | 9 | 11 |
| 14 | 仙人掌 | 74 | 9 | 8 | 8 | 10 | 9 | 8 | 12 | 10 |
| 15 | SALU | 72 | 9 | 8 | 8 | 11 | 9 | 8 | 9 | 10 |
データ取得日:2025年12月18日(JST)。本レポートの「週間アクティビティ指数」は、同日時点で取得できた公開データ(Spotify / YouTube / TikTok / X / Instagram)および各イベント・リリースの公式発表をもとに集計している。数値はプラットフォーム側の更新タイミングや地域差により変動する可能性があるため、当記事は「12月18日時点のスナップショット」として参照してほしい。主要な根拠リンク:Spotify Charts/ZEROTOKYO(唾奇 After Party)/PR TIMES(NITRO「DAY ONE」)/音楽ナタリー(Kohjiya武道館関連)。
今週のシーン分析:武道館とレジェンド復活が示す「世代交代」と「伝統回帰」の二極化
今週のランキングは、日本語ラップシーンが「世代交代」と「伝統回帰」という二つの大きな潮流の中で動いていることを明確に示している。唾奇(1位)やKohjiya(6位)の武道館公演(あるいはその発表)は、ストリートから生まれたヒップホップが、日本の音楽シーンの中心で巨大なビジネスになり得ることを証明した。これは、若手アーティストにとって大きな目標となるだろう。
一方で、NITRO MICROPHONE UNDERGROUND(3位)の復活は、90年代からシーンを支えてきた「伝統」へのリスペクトを再確認させた。彼らの存在は、スキルとスタイルを重視するコアなヒップホップの価値観が、今なお強い影響力を持つことを示している。
今回のランキングでは、先月まで上位を占めていたJinmenusagiのアルバム関連アーティストが後退し、単独での大きな動きがあったアーティストが上位を占める結果となった。これは、アクティビティ指数が、一過性の話題だけでなく、継続的な活動量を正確に捉えていることの証左と言える。
来週の予測:年末に向けたリリースラッシュとメディア露出の増加
来週はクリスマス、そして年末に向けて、さらなるリリースラッシュとメディア露出の増加が予測される。特に、紅白歌合戦を控えるCHANMINAとCreepy Nutsは、プロモーション活動をさらに活発化させる可能性が高い。また、今週武道館公演を成功させた唾奇のメディア露出も増加するだろう。アンダーグラウンドシーンからも、年末を意識したサプライズリリースが登場する可能性があり、引き続き目が離せない。
まとめ:ニュースの先を読むINTELLIGENCE
本レポートは、HIPHOPCs内のデータ分析シリーズ「週間アクティビティ指数」の一環として公開している。単なるニュースの紹介ではなく、データを通じてアーティストの「本当の勢い」を可視化し、シーンの深層トレンドを読み解くことを目的としている。来週も、独自のデータ分析で日本語ラップシーンの"今"を切り取る。
アクティビティ指数の定義
本ランキングは、以下の8項目を各20点満点、合計160点満点で評価し、アーティストの週間活動量を定量的にスコア化した独自の指標である。
- Spotify:週間再生数、チャート順位、プレイリスト追加状況
- YouTube:MV/Shortsの再生増加率、急上昇ランク
- TikTok:ハッシュタグ増加数、音源使用数、バイラル状況
- SNS:X/Instagram/Threadsでの投稿量、エンゲージメント率、フォロワー増加数
- メディア露出:Web/雑誌/テレビでのインタビュー、出演情報
- 楽曲リリース:シングル、EP、アルバムのリリース
- コラボ:客演、プロデュース、共同制作
- 話題性:ビーフ、ライブ、フェス出演、ムーブメント創出など
編集方針と免責事項
- 目的: 本記事は、ファンや業界関係者に、データに基づいた客観的な視点を提供することを目的としています。
- データソース: Spotify、YouTube、TikTok、X、Instagramの公開データ、および信頼できる音楽メディアの情報を基に算出しています。
- 免責事項: スコアはあくまで活動量を測るための一指標であり、アーティストの優劣を決定するものではありません。データには推定値が含まれる場合があります。
【日本語ラップ決定版】いま最も”動いている”ラッパーは誰だ?アクティビティ指数で可視化(2025年12月第3週)
2025年12月10日〜18日の日本語ラップシーンは、唾奇の日本武道館公演という歴史的快挙が最大のトピック。Creepy NutsとCHANMINAが年末大型イベントで活躍し、90年代レジェンドNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDが復活。新旧のスターが入り乱れるダイナミックな週となった。
2025年12月10日〜12月18日の1週間、日本語ラップシーンは年末の大型イベントとリリースが重なり、大きな動きを見せた。沖縄出身のラッパー・唾奇がヒップホップシーンの歴史に名を刻む日本武道館公演を成功させ、Creepy NutsやCHANMINAが大型イベントで存在感を示すなど、話題に事欠かない週となった。本記事では、各種実データを基に算出した「週間アクティビティ指数」を用いて、今最も”動いている”ラッパーTOP15をランキング形式で可視化・分析する。
今週の結論:唾奇が武道館公演で圧巻の1位、年末イベントとレジェンド復活がシーンを揺るがす
今週の日本語ラップシーンは、唾奇の日本武道館単独公演という歴史的快挙がすべてを塗り替えた。これに、Creepy NutsとCHANMINAの年末大型イベントでの活躍、そして90年代のレジェンドNITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの復活が加わり、新旧のスターが入り乱れるダイナミックな週となった。
| 順位 | アーティスト | スコア | 今週のハイライト |
|---|---|---|---|
| 1位 | 唾奇 | 138 | 沖縄出身ラッパー初の日本武道館単独公演を成功させる歴史的快挙 |
| 2位 | Creepy Nuts | 129 | Spotify On Stage Tokyo 2025出演、MUSIC AWARDS JAPANで7冠達成 |
| 3位 | NITRO MICROPHONE UNDERGROUND | 125 | 90年代レジェンドが新曲「DAY ONE」をリリースし完全復活 |
| 4位 | CHANMINA | 121 | Spotifyチャート3曲ランクイン、紅白出場に向けた準備を着々と進める |
| 5位 | Novel Core | 118 | JESSE(RIZE / The BONEZ)を客演に迎えた新曲「ビリビリ」をリリース |
Top 5 アーティスト深掘り分析
1位:唾奇 (138点)
今週の主役は間違いなく唾奇だ。12月16日、沖縄出身のラッパーとして史上初となる日本武道館での単独公演「Camellia」を成功させた。チケットはソールドアウトし、公演後にはZEROTOKYOでアフターパーティーが開催されるなど、その勢いはシーン全体を巻き込むムーブメントとなった。この歴史的快挙は、メディア露出(20点)、話題性(20点)で満点を記録。SNS(19点)でも公演直前から関連投稿が爆発的に増加し、他の追随を許さない圧倒的なスコアで1位に輝いた。
INTELLIGENCE UNIT視点 2025年に入り再始動を宣言してからの唾奇の動きは、周到に計算されていた。今回の武道館公演は、単なるライブイベントではなく、沖縄のヒップホップシーンが日本の中心に躍り出たことを象徴する事件である。過去数ヶ月の観測の中でも、単独アーティストの「話題性」スコアが満点に達するのは極めて稀であり、そのインパクトの大きさを物語っている。
2位:Creepy Nuts (129点)
「Bling-Bang-Bang-Born」の世界的ヒットの余韻が冷めやらぬ中、Creepy Nutsは年末もその勢いを緩めない。12月12日には「Spotify On Stage Tokyo 2025」に出演し、圧巻のパフォーマンスを披露。さらに、同週に発表された「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」では7冠を達成し、メディア露出(19点)で高スコアを獲得。YouTube総再生数は17億回を突破(20点)しており、Spotifyでの週間再生数も約83万回と、その影響力は依然として絶大だ。
INTELLIGENCE UNIT視点 Creepy Nutsの強みは、ヒップホップファン層を超えた圧倒的な知名度にある。Spotifyチャートでの順位は落ち着きつつあるが、累計再生数やYouTubeでの影響力は他のアーティストを寄せ付けない。一過性のバイラルヒットで終わらず、国民的アーティストとしての地位を固めつつある。
3位:NITRO MICROPHONE UNDERGROUND (125点)
90年代の日本語ラップシーンを牽引したレジェンドが、完全復活を遂げた。10月の「SHUTTA」に続き、12月10日に新曲「DAY ONE」をリリース。リリース(20点)、話題性(19点)で満点に近いスコアを記録した。メンバーそれぞれがSNSで告知を行い、往年のファンから若い世代まで、幅広い層にその健在ぶりをアピールした。レジェンドの帰還は、メディアでも大きく取り上げられ、シーンに大きな衝撃を与えた。
INTELLIGENCE UNIT視点 NITROの復活は、単なるノスタルジーではない。現代のサウンドにも通用するクオリティと、色褪せないカリスマ性は、現在の日本語ラップシーンに新たな緊張感と深みをもたらしている。彼らの動きは、今後のシーンの勢力図を塗り替える可能性を秘めている。
4位:CHANMINA (121点)
年末の紅白歌合戦出場を控え、CHANMINAの活動はますます勢いを増している。Spotify日本チャートでは「SAD SONG」「ハレンチ」「Never Grow Up」の3曲が同時にランクインし、週間合計再生数は200万回を超える(16点)。Creepy Nutsと同じく「Spotify On Stage Tokyo 2025」にも出演し、メディア露出(18点)も活発だ。2026年の全国ツアーのチケットも発売開始となり、SNS(16点)でのプロモーションも積極的に行われている。
INTELLIGENCE UNIT視点 CHANMINAは、女性ラッパーという枠を超え、J-POPシーンのトップアーティストとしての地位を確立している。ヒップホップのスキルとポップな表現力を両立させるスタイルは、彼女ならではの強みだ。紅白出場を機に、さらにファン層を拡大することは間違いないだろう。
5位:Novel Core (118点)
BMSG所属のNovel Coreは、12月10日にJESSE(RIZE / The BONEZ)を客演に迎えた新曲「ビリビリ」をリリース。ロックとヒップホップを融合させたこの楽曲は、世代を超えたコラボレーションとして大きな注目を集め、リリース(18点)、コラボ(17点)で高スコアを獲得した。来年1月に控えるアルバムへの期待感を高めることに成功している。
INTELLIGENCE UNIT視点 Novel Coreは、自身の音楽的ルーツであるロックとヒップホップを巧みに融合させ、独自のスタイルを確立しつつある。JESSEとのコラボは、その方向性を明確に示す一手であり、コアなヒップホップファンだけでなく、ロックファン層へのアピールにも繋がる戦略的な動きと言える。
週間アクティビティ指数 Top 15(2025年12月10日〜18日)
| 順位 | アーティスト | 合計 | Spotify | YouTube | TikTok | SNS | メディア | リリース | コラボ | 話題性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 唾奇 | 138 | 16 | 15 | 14 | 19 | 20 | 18 | 16 | 20 |
| 2 | Creepy Nuts | 129 | 17 | 20 | 18 | 15 | 19 | 10 | 12 | 18 |
| 3 | NITRO MICROPHONE UNDERGROUND | 125 | 13 | 12 | 11 | 17 | 18 | 20 | 15 | 19 |
| 4 | CHANMINA | 121 | 16 | 14 | 15 | 16 | 18 | 12 | 13 | 17 |
| 5 | Novel Core | 118 | 12 | 13 | 11 | 16 | 15 | 18 | 17 | 16 |
| 6 | Kohjiya | 107 | 10 | 11 | 12 | 18 | 17 | 10 | 11 | 18 |
| 7 | Awich | 100 | 12 | 11 | 10 | 14 | 15 | 10 | 12 | 16 |
| 8 | Daichi Hashizume | 96 | 11 | 10 | 9 | 14 | 13 | 17 | 10 | 12 |
| 9 | MaRI | 94 | 11 | 10 | 9 | 15 | 13 | 10 | 11 | 15 |
| 10 | R-指定 | 94 | 10 | 11 | 10 | 14 | 12 | 9 | 15 | 13 |
| 11 | Jinmenusagi | 85 | 11 | 10 | 9 | 12 | 10 | 10 | 11 | 12 |
| 12 | BAD HOP | 78 | 10 | 9 | 9 | 12 | 10 | 8 | 9 | 11 |
| 13 | KOHH | 75 | 10 | 9 | 8 | 11 | 9 | 8 | 9 | 11 |
| 14 | 仙人掌 | 74 | 9 | 8 | 8 | 10 | 9 | 8 | 12 | 10 |
| 15 | SALU | 72 | 9 | 8 | 8 | 11 | 9 | 8 | 9 | 10 |
データ取得日:2025年12月18日(JST)。本レポートの「週間アクティビティ指数」は、同日時点で取得できた公開データ(Spotify / YouTube / TikTok / X / Instagram)および各イベント・リリースの公式発表をもとに集計している。数値はプラットフォーム側の更新タイミングや地域差により変動する可能性があるため、当記事は「12月18日時点のスナップショット」として参照してほしい。主要な根拠リンク:Spotify Charts/ZEROTOKYO(唾奇 After Party)/PR TIMES(NITRO「DAY ONE」)/音楽ナタリー(Kohjiya武道館関連)。
今週のシーン分析:武道館とレジェンド復活が示す「世代交代」と「伝統回帰」の二極化
今週のランキングは、日本語ラップシーンが「世代交代」と「伝統回帰」という二つの大きな潮流の中で動いていることを明確に示している。唾奇(1位)やKohjiya(6位)の武道館公演(あるいはその発表)は、ストリートから生まれたヒップホップが、日本の音楽シーンの中心で巨大なビジネスになり得ることを証明した。これは、若手アーティストにとって大きな目標となるだろう。
一方で、NITRO MICROPHONE UNDERGROUND(3位)の復活は、90年代からシーンを支えてきた「伝統」へのリスペクトを再確認させた。彼らの存在は、スキルとスタイルを重視するコアなヒップホップの価値観が、今なお強い影響力を持つことを示している。
今回のランキングでは、先月まで上位を占めていたJinmenusagiのアルバム関連アーティストが後退し、単独での大きな動きがあったアーティストが上位を占める結果となった。これは、アクティビティ指数が、一過性の話題だけでなく、継続的な活動量を正確に捉えていることの証左と言える。
来週の予測:年末に向けたリリースラッシュとメディア露出の増加
来週はクリスマス、そして年末に向けて、さらなるリリースラッシュとメディア露出の増加が予測される。特に、紅白歌合戦を控えるCHANMINAとCreepy Nutsは、プロモーション活動をさらに活発化させる可能性が高い。また、今週武道館公演を成功させた唾奇のメディア露出も増加するだろう。アンダーグラウンドシーンからも、年末を意識したサプライズリリースが登場する可能性があり、引き続き目が離せない。
まとめ:ニュースの先を読むINTELLIGENCE
本レポートは、HIPHOPCs内のデータ分析シリーズ「週間アクティビティ指数」の一環として公開している。単なるニュースの紹介ではなく、データを通じてアーティストの「本当の勢い」を可視化し、シーンの深層トレンドを読み解くことを目的としている。来週も、独自のデータ分析で日本語ラップシーンの”今”を切り取る。
アクティビティ指数の定義
本ランキングは、以下の8項目を各20点満点、合計160点満点で評価し、アーティストの週間活動量を定量的にスコア化した独自の指標である。
- Spotify:週間再生数、チャート順位、プレイリスト追加状況
- YouTube:MV/Shortsの再生増加率、急上昇ランク
- TikTok:ハッシュタグ増加数、音源使用数、バイラル状況
- SNS:X/Instagram/Threadsでの投稿量、エンゲージメント率、フォロワー増加数
- メディア露出:Web/雑誌/テレビでのインタビュー、出演情報
- 楽曲リリース:シングル、EP、アルバムのリリース
- コラボ:客演、プロデュース、共同制作
- 話題性:ビーフ、ライブ、フェス出演、ムーブメント創出など
編集方針と免責事項
- 目的: 本記事は、ファンや業界関係者に、データに基づいた客観的な視点を提供することを目的としています。
- データソース: Spotify、YouTube、TikTok、X、Instagramの公開データ、および信頼できる音楽メディアの情報を基に算出しています。
- 免責事項: スコアはあくまで活動量を測るための一指標であり、アーティストの優劣を決定するものではありません。データには推定値が含まれる場合があります。