日曜日, 11月 9, 2025

Kendrick Lamarが教えたDrakeのゴーストライター使用疑惑:自身と業界内の変化をGlasses Maloneが語る!

ホーム » HIPHOP NEWS » Kendrick Lamarが教えたDrakeのゴーストライター使用疑惑:自身と業界内の変化をGlasses Maloneが語る!

via@kendrick @drake @GlassesMalone

Key Takeaways

  • Kendrick LamarはGlasses Maloneに、Drakeがゴーストライターを使っているという噂を2011年に知らせた。
  • Glasses Maloneは最初、Drakeのポップなアプローチを疑問視していたが、時間と共にその理由を理解するようになった。
  • Drakeは自身の作詞スタイルについて、コラボレーションを強調し、それが音楽の一部であると主張してきた。
  • ヒップホップ界では、アーティストが協力して創造することが一般的になり、ゴーストライティングも受け入れられている。
  • 音楽の深い感情を表現するためには、時にはゴーストライティングが有効であるとの意見がある。

大物アーティストが自身の歌詞やリリックスに、ゴーストライターや代理執筆を使用することは時にある。初期のLil’ Kim(リル・キム)のリリックスをBiggie(ビギ―)が書いていたことは有名だし、つい先日もRoyce Da 5’9″(ロイス・ダ・ファイブナイン)が、過去にDiddy(ディディ)とDr. Dre(ドクター・ドレ)のゴーストライターを務めていたと認めていた。業界内では特別珍しいことでは無いが、やはりラッパー自身が書いたリリックスはリアルであるし、ラッパーとしての才器を推し測る、重要なバロメーターという事実も否めない。最近コンプトン出身のラッパーGlasses Malone(グラシズ・マローン)が、Cash Money Recordsの元レーベルメイト、Drake(ドレイク)がゴーストライターを使用しているという長年の噂についての私見をシェアした。

ドレイクにまつわるゴーストライター疑惑が、業界内でまことしやかに囁かれているのは有名であるが、どうやらグラシズがその噂を聞いたのは随分前に遡り、2011年だったという。ポッドキャスト『The Bigger Picture』のエピソードで、ゴーストライターの存在を彼に知らせてくれたのは、なんとなんとコンプトンの同志、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)だったと明かした。

「最初にこのことに気づかせてくれたのは、ドット(KDot…ケンドリックの愛称)だ。これをチクっていいのかどうか分かんねぇが」と彼は切り出した。「ドットが最初にこのことに気づかせてくれた。だが正直に言うと、あいつ(ドレイク)が初めて出て来た時、俺らは奴のやり方が、ポップ・アーティストによるポップなアプローチだと分かってた」

グラシズは続ける。「レーベルの奴らには、(ドレイクは)ニコロデオン(アメリカの子供向けケーブルチャンネル)みてーなガキとして紹介されていた。奴は話すと、礼儀正しかった。だが、再生ボタンを押すと、レコード作りに関しては天才的な才能を発揮するってことがすぐに分かったんだ。だから、何が起こったのかが分かった今、それも納得できる」

ケンドリックとグラシズは、ドレイクの作詞作曲をめぐる騒動について話し合っていたものの、ケンドリックが当初抱いていた失望感が、マローンに大きな衝撃を与えたそうだ。「俺は奴を嘘つき呼ばわりした。ポップの意味を理解しようともしなかった。ポップとは何なのか、理解しようともしなかった。だが今となっては、クソっ、理にかなってると思う。『いや、俺は奴が自分のやりてーことをやってんのを見てるだけだ』って思ったんだ」と、グラシズは最初、業界屈指のヒットメーカーがゴーストライターに頼っているとは信じられなかったという。しかし、時が経つにつれ、この会話は単なる噂の域を超え、ヒップホップ界で起こっているより深い変化を物語っていることに気づいたそうだ。

対してドレイクは、長年にわたりこの論争に何度も言及し、自身の作家としての力に疑問の余地はないと断言してきた。創作プロセスには、プロデューサー、共作者、そして曲の方向性を形作る他のアーティストといったチームワークが不可欠だと強調してきた。彼にとって、コラボレーションは弱点ではなく、素晴らしい音楽を生み出す要素の一部なのだそうだ。

最初はゴーストライターを使用するドレイクのポップ的なアプローチに対し、グラシズは従来のヒップホップカルチャーへの裏切りと捉え、懐疑的だった。だが、今日の音楽業界では、アーティストが一人で活動することはほとんどない。ポップからヒップホップに至るまで、制作プロセスはよりオープンで多層的になり、アーティスト同士が互いの創造性を刺激し合っている。グラシズもこの状況の変化に同意したようだ。今では、この議論を単なる論争ではなく、ヒップホップの継続的な成長の反映と捉えているという。ヒップホップの真髄は、ラッパー自身がすべての言葉(リリックス)を書くことにあるのではなく、また、どのように作られるかに関わらず、深く心に響く音楽を生み出すことにあると彼は強調していた。

なるほど。ロイス・ダ・ファイブナインが代筆したドレの『The Message』は涙腺崩壊ものの名曲だが、アート性を高めたり、より音楽の共感性を高めるためには、時にゴーストライティングも有りなのかもしれない。これに関しては読者の間でも意見が分かれそうだが、どうやら少なくともグラシズ・マローンにの考えは、ケンドリックとの会話以来変化したようである。

Via

コメントを残す

Latest

ARTICLES