お金と時間があるOG達は、健康を意識しだすのか肉体改造に余念がないようだ。最近更にバルクアップしてる我らの50Cent(50セント)氏は言わずもがな、Method Man(メソッドマン)も筋トレが趣味らしくバキバキの腹筋をライブ中に披露している。自身のジム施設を持っているJim Jones(ジム・ジョーンズ)もそうだし、一時重そうだった身体を絞り始めたBusta Rymes(バスタ・ライムズ)もしかり。そして今回、どうやらシャウト系ラッパーのLil Jon(リル・ジョン)が、ジムでのハードなトレーニングの成果を公の場で披露したそうだ。
9月1日(月)、53歳の『Get Low』ラッパーは、ロサンゼルスのベニスビーチで毎年開催される恒例のマッスルビーチ選手権に初出場した。メンズ・フィジーク・マスターズ45歳以上部門で力強いフレックスを披露し、3位を獲得したという。
「ジムでのトレーニング、献身と専念、食事、集中力だけでも、肉体的にはかなり大変だったぜ。ここ(マッスルビーチ)にいること、精神的にも肉体的にもライフスタイルを変えていることだけでも、俺は勝利を掴んでいるんだ」とリル・ジョンは大会中に記者団に語った。「『時間がない。できない』と言っている多くの奴らに、俺がインスピレーションを与えられればと思ってる。俺にできるなら、あんたにもできるはずだからな」
マッスルビーチ・チャンピオンシップは、アマチュアアスリートのために毎年開催されている大会で、ボディビルディング、フィジーク、ビキニ、ウェルネスなどのカテゴリーで世界中からアスリート達が競い合う。この1年間、リル・ジョンはソーシャルメディアで自身の健康とフィットネスの軌跡を記録し、ワークアウト動画を投稿したり、フォロワー向けに瞑想セッションを開催したりしてきた。
去る8月20日、グラミー賞受賞ラッパーはジムでの動画を投稿し、新たな体型をいかにして手に入れたかを明かした。「どうしてこんなにグッドシェイプになったのか、よく聞かれる。1番は食事。2番はこれだ」と、トレッドミルで歩く動画の中でリル・ジョンは語った。「トレッドミルに乗れ。傾斜15度、時速2~3マイル。体脂肪が溶けていくぜ。Do it, do it, do it. Yeah!」
マッスル・ビーチについて補足する。カリフォルニアにあるこのビーチは、アメリカのフィットネスブームの発祥の地であり、歴史的中心地として有名だ。もともと1930年代にサンタモニカで始まり、その後 1963年以降はベニスが「ボディビルディングの発祥地」となった。象徴的な屋外ジム設備は、かのArnold Schwarzenegger(アーノルド・シュワルツェネッガー)やPudgy Stockton(パギー・ストックトン)などのボディビルダー、アスリート、有名人がトレーニングや競技を行い、世界中のフィットネスやボディビルディングの文化に影響を与え、文化的伝統を育んだことで知られている。ちなみに、あのなかやまきんに君も過去にマッスルビーチインターナショナルクラシックで優勝している。
筋トレで身体を絞ったことがある読者はご認識の通り、慣れるまで本当に自制と献身を要する。「時間がない」と言い訳していた筆者も耳が痛い。だが53歳でも「規律、バランス、健康の重要性」「挑戦することの大切さ」「努力は報われる」の3つを咆哮系ラッパーは証明してくれた。Turn Down for What!