ドレイクとケンドリック・ラマー、法廷で対峙か
「Not Like Us」のバースが火種となった因縁のバトルが、とうとう法廷に持ち込まれることになった。
ヒップホップファンなら誰もが知る、ドレイクとケンドリック・ラマーのビーフ。だが今回、問題のスケールは音楽の枠を超えた。ドレイクがUMG(ユニバーサル・ミュージック・グループ)を名誉毀損で訴えたことで、その中心にケンドリックの名前まで浮上してきたのである。
証人リストにケンドリック・ラマーの名前が浮上
訴訟資料によれば、ドレイク陣営は63名の証人候補を提出。SpotifyやTikTok、NFLなどの企業名が含まれていた。一方、UMG側の証人リストにはわずか9名が記載されているが、その中にはドレイクとケンドリック・ラマー両名の名前が並んでいる。
ケンドリック・ラマーは被告ではない
ケンドリックはこの裁判の被告ではない。にもかかわらず、証人として召喚される可能性が高まっている。もし両者が証言台に立つことになれば、ヒップホップ史に残る法廷劇となるだろう。
ドレイク側は情報操作を主張
ドレイクの弁護士は、Kojo Menne Asamoahという人物が「Not Like Us」の裏で情報操作に関与していたと主張。その行動が名誉毀損につながったとして、民間調査員を使い所在を追跡している。
裁判の焦点は“配信”と“契約違反”
UMGが「Not Like Us」を配信・流通させたことにより、ドレイクの名誉が損なわれたとする訴えが本件の核である。さらに、契約違反、パフォーマンス操作、商業的不正も訴因として含まれている。
訴訟が進行中であっても、ドレイクとケンドリック・ラマーはいずれも音楽業界の最前線にいる。リリース、ライブ、メディア露出といった活動は依然として高い熱量を保っている。
今後の焦点は「誰が証言するか」
この裁判において、誰が証人として登場するかが最大の注目点である。業界関係者やアーティストたちの証言次第では、ヒップホップ界全体を揺るがす展開も考えられる。今後の動向は迅速に皆さんにお伝えしようと思う。