JACKBOYS 2で起きた「無断サンプル疑惑」の話です。今回は、Travis Scott(トラヴィス・スコット)の最近の活動について気になることがあったので、まとめてみました。Travis Scott最近どうなの?と言うコメントを最近チラホラ見かけます。
UTOPIA以降のTravis
2023年にリリースされた『UTOPIA』は確かに大ヒットでした。でも最近のTravisを見ていると、なんだか昔ほどの勢いはないように。
JACKBOYS 2は期待通りだったのでしょうか?
10周年記念で『Days Before Rodeo』を再リリースしたり、『JACKBOYS 2』をドロップしたりと、活発に動いています。
ただ、このJACKBOYS 2については「55ドルのTシャツを売るための企画?」だというコメントの羅列。
参加メンバーは豪華で、Future、Playboi Carti、Kodak Black、YoungBoy Never Broke Againとか。でも聴いてみると、「あれ、これどこかで聴いたような…」という既視感があ流ように感じてしまいました。
そんな中でも「かっこいい!!」と思ったのが、Sahbabiiとコラボした「BEEP BEEP」でした。ぜひ聴いてみてください!
本題:Pixel Gripが「勝手に使われた」と告発
さて、ここからが本題です。JACKBOYS 2の収録曲「Kick Out」について、シカゴのバンド「Pixel Grip」が「無断でサンプリングされた」と主張しているんです。
問題になったのは、Pixel Gripの2021年の楽曲「Pursuit」
バンドのメンバーがアルバムを聴いて「あ、これ私たちのベースラインじゃん!」と気づいたそうです。
プロデューサーから謝罪のDMが
「Kick Out」を共同プロデュースしたSean Mombergerという人が、バンドに直接DMを送ってきたこと。「レーベルから連絡するはずです。リリース前にクリアできなくてすみません」って謝罪してたみたいです。
さらに「Pursuitは本当に素晴らしい曲だと思います」ともコメントしていたとか。
バンド側の心境:「訴えたいわけじゃない」
Pixel GripがSNSに投稿した内容を読むと、彼らの心境がよく分かります。
「大物アーティストが私たちの音楽を聴いてくれてるのに、紹介もしてくれないし、何もしてくれない。それがずっとモヤモヤしてる」
「別に裁判を起こしたいわけじゃないんです。一緒にスタジオで作業できたら嬉しかっただけ。Kick Outは良い曲だからこそ、ちゃんと関わりたかった」とのこと
まとめ:今のTravis Scottについて思うこと
『UTOPIA』の成功から時間が経って、今のTravisは「仕掛け人」みたいなポジションに変わってきてる気がします。JACKBOYS 2はその象徴のような感じでした。
今回のPixel Gripの件は、「誰の音楽なのか」「クレジットってどこまで必要なのか」「大手と小さなアーティストの格差」といった、音楽業界の現実的な問題を浮き彫りにしています。
55ドルのTシャツを買う前に、こういうことも考えてみる価値はあるかもしれません。
でも結局
Travis Scottは単なるラッパーではありませんよね。
音、ビジュアル、ブランド、空間、物語をまとめて“一つの現象”にして売ることができる稀有なアーティストです。
たとえ今回の『JACKBOYS 2』が賛否両論だとしても、
その動き一つひとつがカルチャーに波紋を広げている時点で、Travisはまだ「動かす側の人間」であることに変わりはありませんし、その影響力は絶大だと思うのです🔥