火曜日, 7月 15, 2025

【速報】トラヴィス・スコット、新コンピレーションアルバム『Jackboys 2』でプーシャTのディスにサクッと返答も、真の報復は…?!

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未だにClipse(クリプス)祭りが終わる気配の無いSNS。彼らが先月小手調べ的に電撃リリースしたアルバム『Let God Sort Em Out』からのシングル、『So Be It』でPusha T(プーシャT)がTravis Scott(トラヴィス・スコット)をディスしたのは覚えているだろうか?なんと新コンピレーションアルバム『Jackboys 2』を引っ提げて戻ってきたトラヴィスが、プーシャTについて言及したそうだ。

そのトラヴィス。今年の3月あたりから、自身とレーベル所属アーティスト(Don Toliver,(ドン・トリヴァー)、Sheck Wes(シェック・ウェス)、そしてSoFaygo(ソーフェイゴ))によるコンピレーションアルバム『Jackboys 2』のリリースを予告していたが、少なくとも1年前から思わせぶりにその存在を示唆していたため、昨日の電撃リリースは当然のことながら大きなイベントとなった。トラヴィスのソロ作品のような大ヒット作ではないものの、2019年のクリスマス頃にリリースされた最初の『Jackboys』には『Gatti』や『Out West』といったヒット曲が収録されており、続編にも同様の熱量を誇るヒット曲が生まれるだろう、という期待感MAXで世間は待っていた。そして、先月のプーシャTの、ディスである。ファンはトラヴィスがJ2を反撃の場として使うかどうかに注目していた。

だが、なるほど。同じくテキサスのレジェンド、Bun B(バンB)が本ビーフについて意味深に予告していたのには意味があったようだ。アルバムは、このレジェンドが逸話や余談を交えながらプロジェクト全体を語る冒頭の挨拶の後、トラヴィスとドンがフィーチャーされた『Champain & Vacay』で幕を開ける。そしてこの曲で、トラヴィスはプーシャに言及している。

以前の記事と重複するが、プーシャTはClipse(クリプス)の『So Be It』で八方美人のトラヴィス・スコットを攻撃していた。自分らのレコーディングを邪魔して、自身の『Utopia』の中の楽曲をPharrell(ファレル)と彼らに無理やり聴かせ、その上後日あえてその時流さなかったDrake(ドレイク)のファレルを攻撃したヴァースを含んだバージョンをリリースした、というのがプーシャTを怒らせた大まかな流れである。歌詞の中で、トラヴィスの2023年リリースのアルバム『Utopia』、元恋人Kylie Jenner(カイリー・ジェンナー)、そしてジェンナーの元恋人Tyga(タイガ)の親友Alexander “A.E.” Edwards(アレクサンダー・“A.E.”・エドワーズ)について言及している。そして、証拠をTMZ(エンタメニュース番組)に公開しなくてよかったなと述べているのだ。

反して、今回トラヴィスが言及した部分は実にあっさりとしていて、言葉遊びを交えつつ軽くあしらうだけに留まっている。

「Yeah, man, I swear these old n—– kill me / Know my YNs feel me / They just want the real me, yeah / Blue Bugatti, I’m dodgin’ TMZ / Made a hundred off pushin’ T’s / Now my phone on DND, yeah.(イェ―、メーン、あの年寄りn—–が俺を殺すと誓うぜ / 俺の若いN—–らは俺の気持ちを察してる / 奴らはただリアルな俺が欲しいだけなんだ、そうさ / 青いブガッティ、俺はTMZを避けてる / Tを押して(これはプーシャTとPushing Pというスラングを掛けた言葉で、誠実さとスタイルを持って行動し、成功と富を誇示することを意味する。贅沢なライフスタイルを送りながらも、「リアル」であること、そして自分に忠実であることを強調するワードである)何百ドルも稼いだ / 今は携帯をDND(Do Not Disturb…サイレントモード)にしてる、イェー)

だがしかし。トラヴィスにとって真の反撃の目的は、クリプスの『Let God Sort Em Out』と同じ週末に『Jackboys 2』をリリースすることにあったようだ。クリプスはここ2ヶ月間リリース日を確定させて告知していたが、対するトラヴィスは、2日前に7月13日のリリースを発表するまで、具体的な日程を明言していなかった。トラヴィスの熱狂的なファンベースと、大ヒット作の初週ストリーミング数を考えると、売上面ではクリプスを上回るだろうと予想されている。現に、彼のファンらは「今年一番のアルバムだ!」と本アルバムを大絶賛し大騒ぎしているのだ。ちなみに、筆者のお気に入りはPlayboi Carti(プレイボーイ・カルテイ)との『Where Was You』と『Dumbo』である。

このことに関し、先日『The Breakfast Club』に出演したクリプス兄弟は、『Jackboys 2』の発表が近いことに触れ、彼のリリースを歓迎し、リスナーに2つのプロジェクトを「AとB」で比較して、質的に比較するよう呼びかけている。

面白いことになってきた。ヒップホップはこういうことが起きるから、たまらない。正直に言うと、世代間で好みが分かれるだろう。クリプスのダークでソウルフル、且つギャングスタ風ハードコアなスタイルがドンピシャな世代か、はたまたトラヴィスのオートチューンを多用するサイケで試験的なスタイルを好むか。是非HiphopCsヘッズの意見を聞かせてほしい。

最後に1つだけトラヴィスに言わせてほしい。40代後半のプーシャを「Old」と呼んでいるが、34歳も決して若くはないぞ!

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