土曜日, 6月 14, 2025

メアリー・J・ブライジの絵本『Mary Can!』をレビューしてみたよ!

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リアル、且つシリアスなニュースで溢れている本サイトに、愛と勇気と優しさを!ということで、細々と続けているヒップホップレジェンドの絵本シリーズ。今回は、ヒップホップファンで知らない人はいない、Queen of Hip-Hop Soul(ヒップホップソウルの女王)ことMary J Blige(メアリー・J・ブライジ)の絵本を紹介する。メアリー自身が、人生で直面した「ノー」を「イエス」の世界に変えたい!という願いから生まれた、初めての児童書だということで、早速レビューしてみようと思う。

ふむふむ。「Who can travel to Space?(宇宙に旅行できるのは誰?)」「Mary Can!(メアリーなら出来るよ!)」といった感じで、「NO」と言われ続けて自己肯定感を失いかけていた少女メアリーが、学校のコーラスでリードシンガーに選ばれるという過程を通じて「出来るんだ!」という自信をつけていくというシンプルなストーリー展開である。英語での絵本だが簡単な文で綴られているので、子どもに限らず、英語が第2言語で勉強中の大人にももちろんお勧めだ。中学生程度の英語力があれば、AI翻訳が無くてもなんとか読めるだろう。

Harpar Collins(ハーパー・コリンズ)社の本のレビューには「数々の賞を受賞した歌手、アーティスト、女優、そしてアイコンであるメアリー・J・ブライジが、若い読者に何にでもなれる、そしてそれで十分だと教える楽しくて感動的な物語である」とある。これは、自分を信じるだけで誰でも夢を叶えられることを証明する、少女の感動的で勇気づけられる物語なのだ。なんともポジティブなメッセージで溢れている絵本である。

People誌のインタビューでメアリーは「子供たちに、達成できることに限界はないってことを知ってほしい」と語っていた。「姪や甥たちに、想像したことは何でも実現できると感じてほしい。子供の頃、夢は大きすぎる、大胆すぎる、手の届かないものだといつも言われてきたわ。不可能なことは何もないということを、私たちは改めて認識する必要があると思うのよ」ディーバは続ける。「この本は最初から最後まで、私自身の夢だった。アイデアが浮かんだ瞬間から、『Mary Can!』の実現に協力してくれたAshleigh Corrin(アシュリー・コリンズ…イラストを担当)とハーパーコリンズとのパートナーシップ、そして完成した本を見るまで、若い世代とこの本を共有できることに、これ以上ないほど興奮しているわ」

以前も2Pac(2パック)とBiggie(ビギー)の絵本のレビューをしたが、数字で数えたり、対義語で単語を勉強しながら彼らの人生をざっくり学ぶ前回と異なり、今回のメアリーの絵本はとても前向きになれる、夢と希望に溢れた内容であった。まるで、彼女のパワフルでソウルフルな歌声がバックに聴こえてくるような、ポップでカラフルなイラストも心が弾む。主人公はメアリー(女の子)だが、もちろん性別問わず子ども全員にお勧めする。未来の宝たちに「ノー」ではなく「イエス」の世界を!

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