以前、CookOliver記者がSnoop(スヌープ)がKendrick Lamar(ケンドリック・ラマ―)を怒らせた経緯を記事に載せていたが、その続きがあるようだ。西海岸のOGは、ケンドリックが楽曲『Wacced Out Murals』内で彼を叱責したことを認めた。名物ポッドキャスト『The Breakfast Club』にて、Drake(ドレイク)のAIアシストによるディス曲『Taylor Made Freetyle』を投稿したことによる影響について再度語ったという。
トロント出身のラッパーが、AIを使ってスヌープと2パックの両方の声を再現したこの曲は、ヒップホップ史に残るビーフを生むきっかけとなった。(詳細はCookOliver記者の過去の記事を参照)
“Snoop posted ‘Taylor Made,’ I prayed it was the edibles / I couldn’t believe it, it was only right for me to let it go.”(スヌープが『テイラーメイド』を投稿した時、それがマ〇ファナのせいだと祈った/信じられなかった、放っておくのが正解だった)
上記が問題の歌詞だが、大御所自身は今回の自身の行動についてチェックを受ける(スラングでGet Checkedは対峙したり、批判されたり、自分の立場を突きつけられたりすることを意味する)のは当然だと認めた。「大物でも、適切な人にチェックされれば大丈夫だ。場違いな奴でも、きちんとした場所に配置されるのは何も悪いことじゃない。若い世代が、老犬に新しい芸を教えてくれることもあるんだよ」彼は続ける。「年寄りは、自分らが何をしているのか分からなくなることがあるんだよ」その上でケンドリックに連絡をし、そんなつもりじゃなかったと謝罪をしたそうだ。去年の事件以来、ケンドリックと話してはいないものの、彼はKDotを「Nephew(甥っ子)」と呼んでいるように、どんなことがあっても「ファミリー」だと強調した。
そのスヌープだが、つい先日新アルバム『Iz It A Crime?』をリリースした。Sexyy Red (セクシー・レッド)、Wiz Khalifa(ウィズ・カリファ)、 LaRussell(ラ・ラッセル)、Pharrell Williams(ファレル・ウイリアムズ)October London(オクトーバー・ロンドン)らが参加している。アルバムには、同名の映画も同時公開される。
今やアメリカを代表する、世界一のラッパーとなったキング・クンタ。かたや、業界を生き抜いた生き字引のようなレジェンドOG。まあ地位も富も名誉も名声も、全て手に入れた人間の余裕なのかもしれないが、年下、且つ自分の弟分のラッパーからの塩対応にも大きな心で応じる懐のデカさには、敬服せざるを得えない。二人が一緒に居る姿を近いうちに見たいものだ。