またもJoey Bada$$(ジョーイ・バッドアス)とAb-Soul(アブ・ソウル)が、再び注目を集める“東海岸 vs 西海岸”の火種をめぐり、フリースタイルで火花を散らしました。
以前Joey Bada$$がリリースした楽曲「Sorry Not Sorry」の中で「リリックよりバイブス重視の風潮が蔓延している」とJ.Coleへのディスや西海岸のトレンドに対する不満を表現。これがきっかけで、TDE所属のRey Vaughnから反論され、今回のビーフへと発展した経緯があります。
今回の舞台は、Red Bullが手がける新シリーズ「Spiral Freestyle」。Big Sean(ビッグ・ショーン)も出演する中で、二人のスキルフルなMCが正面からぶつかり合う展開となりました。
きっかけは、Joey Bada$$が過去に放った「The Ruler’s Back」という楽曲。彼はその中で、ここ1年のカリフォルニア・ラップの盛り上がりを軽視するようなラインを吐き、それに対してTDE所属のRey Vaughn(レイ・ヴォーン)が公に反応。今回のフリースタイル対決は、その延長線上にあります。
アブ・ソウルはサイファーの中でこう切り出します。
「Lytが動いて、Rayもすでに火を吹いた。だけどヒップホップはやっぱり競い合ってナンボ。根っこに忠実なだけさ。ソウルが本気出さなかっただけありがたく思えよ」と。
一方でJoeyは、冷静かつ鋭いバースで応戦。
「俺は西海岸を憎んでなんかいない。でもJoeをディスるなら、やるしかないだろ? ケンドリックが『Control』で言ってたこと、もう忘れたのか? いまだにパジャマ姿で感情的なラッパーが多すぎるぜ」と。
さらに、DiddyとSuge Knightが現在ともに服役中である事実にも触れながら、「このリリックで”bad boys”を”death row”に送り込めるかもな」と、ダブルミーニングの効いたラインを披露しました。
Joeyは続けて、Rey VaughnやDaylyt(デイライト)、TDEのボスTop Dawg(トップ・ドッグ)にも直接的なパンチラインを放ちました。
「Daylytを叩き潰すのに寝る必要すらない」「注目が欲しいなら、Topにギャラの話をしとけ」と、挑発的なメッセージを畳みかけ、「子犬がK9に勝てるわけがない、今がゲームタイムだ」と締めくくりました。
今回のフリースタイル対決は、あくまで“健全なバトル”として見られていますが、東西ビーフという長年の火種が再び表面化してきているのも事実です。。
この火は拡がるのか?それとも一過性で終わるのか?次の展開に注目です🔥