Drakeの訴訟の件についても未だ雲行きが怪しい中、又もヒップホップ界を揺るがす話題がまた一つ。。。Future(フューチャー)、Metro Boomin(メトロ・ブーミン)、Kendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)の3人が、Drakeへのディストラックとして話題を集めた楽曲「Like That」をめぐって訴訟を起こされています。
問題となっているのは、この楽曲に使用されたサンプル。1980年代のラッパーRodney O(ロドニー・O)の楽曲「Everlasting Bass」がサンプリングされており、その使用に関するロイヤリティが未払いだとしてRodney本人が訴えを起こしたそうな。
さらに、Kanye West(カニエ・ウェスト)が手掛けた「Like That」のリミックス版では、故Barry White(バリー・ホワイト)の音源もサンプリングされており、Rodneyはそのリミックスに対しても法的措置を取っています。
Rodneyによれば、正式な許可が得られないまま楽曲がリリースされ、自身には一切のロイヤリティが支払われていないとのこと。また、グラミー賞に提出された際にも作詞者クレジットに自身の名前が記載されておらず、Kendrickの挑発的なバースを含んだフルバージョンを事前に渡されていなかったことも問題視しています。
一方で、Metro Boominの広報担当はTMZに対して、「サンプルの使用権は正式に取得済みで、Rodneyにはすでに5万ドルを支払った」とコメント。むしろ問題はEpic Recordsと関係の深いBarry Whiteの遺族側にある可能性を指摘しています。ただし、Barry Whiteの遺族側からはまだ正式なコメントは発表されていません。
実はRodney O本人、以前からこの件に言及しており、「この曲はリリース当初から注目されていたけど、数年経ってさらに大きな話題になるなんて信じられない」と語っていました。
また、「これまでにサンプルを使われた時は、事前にチェックできるよう楽曲が送られてきていた。でも『Like That』を聴いた時は“完全に俺の曲をぶっ壊してきたな”って思った」と語るほど、衝撃を受けた様子です。
リリース直前になって、知人から「ケンドリックがその曲に参加してるらしいぞ」と知らされたRodneyは、「いや、自分が持ってるバージョンにはケンドリックなんかいなかった。多分リミックスか何かだろう」と最初は信じていなかったそうです。
今後、この訴訟がどう進展していくのか、そして“Like That”という曲がどんな形で業界に影響を与えるのか、注目が集まっているようですね。。