木曜日, 5月 8, 2025

アンドレ3000がピアノを背負ってMet Gala2025に登場。その意図は…?

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André3000(アンドレ3000)は類を見ない天才である。彼のカリスマ、エキセントリックなファッション、リリカル力、独自のライミング、掠れ気味なボーカル。全てが同世代のラッパーの中でも卓越している。Coast Contraのメンバーや若い世代のラッパー達も、彼のスタイルに影響されたと吐露している。なのに、当人はもうラップをしないと宣言し、フルート奏者としてアルバム『New Blue Sun』を発表してグラミー賞にもノミネートされているのだ。そんな彼が、新たにEPをリリースしたぞ。

今月5月5日、テーマがSuperfine: Tailoring Black Style(スーパーファイン:テーラリングブラックスタイル)のMet Gala2025(注:メット・ガラは毎年5月の第一月曜日に開催される、ニューヨークのメトロポリタン美術館のコスチューム・インスティテュートの特別展のオープニングを祝う完全招待制のチャリティーイベント)で、なんとピアノを背負って登場したATLienことATL出身のラップスター。その彼が、驚愕の初ソロEP『7 Piano Sketches』をリリースした。

彼はこう綴っている。「警告:ノーバーだ。このピアノスケッチは即興だよ。鍵盤の上に指を広げ、ランダムに、けれども意図的に動かし、良い感触や面白い感触が見つかるまで練習する。本当に良い感触があれば、繰り返し練習する」天才は続ける。「自分が弾いている音符、キー、コードの名前は言えない。ただピアノ演奏の音と仕組みが好きなんだ。好きなピアノ音楽の作曲家や演奏家は、セロニアス・モンク、マッコイ・タイナー、フィリップ・グラス、スティーヴン・ソンドハイム、ジョニ・ミッチェル、ヴィンス・ガラルディとかかな」レジェンドは更に加える。「これらピアノ曲は、公式に発表する意図で録音したものではないんだ。自宅で個人的に録音したもの。家族や友人に時々テキストで送っていたんだ。音質が悪いのはご勘弁。『Blueberries』(スタジオ録音)を除いて、すべてピアノの上に直接置いたiPhoneか、ノートパソコンのマイクで録音したんだよ。これらのほとんどはテキサスで録音した。息子と俺が借りていた家には家具が全く無かった。ピアノとベッドとテレビ画面だけだ」

なるほど。Threadsでフォロワーと彼がピアノを背負っていた謎について話していたのだが、フルート奏者の彼が何故ピアノだったのか、意図がやっと汲み取れた。自身のEPのプロモーションだったようだ。つい最近、Outkast(アウトキャスト)がロックンロールの殿堂入りしたことがニュースになったが、旧相棒のBig Boi氏とは20年近く話していないとぶっちゃけていたアンドレ氏。11月のセレモニーに相棒と出席するのかが期待されるが、彼のような天才のラップが聴きたいのは筆者だけじゃないはず。ヒップホップの世界へカムバーーーーック!

ちなみに彼のピアノはここで聴けるぞ。

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