ヒップホップ界の重鎮であるCam’ron(キャムロン)が、自身の番組「Talk With Flee」にて、カニエ・ウェストの最近の奇行や発言に対し痛烈な批判を展開した。とくに、アカデミクスとの物議を醸したインタビューや、SNS上での長文投稿が話題となるなか、Cam’ronは「見ていられなかった」と率直な心情を明かしている。
「あの子どもたちに何の罪がある?」
Cam’ronは、カニエがJAY-Zの子どもたちに言及した点について強く非難し、「他人の子どもに言及するのは一線を越えている。必死さすら感じた」と述べた。また、彼は続けて、「カネを持っていることを誇示しているが、あの様子はとても平穏な人間には見えない」とも語っている。
カニエがブラック・クー・クラックス・クラン(BKKK)風の衣装を身にまとったことについても、「驚きはなかった」と言い切り、奇行が日常化していることを示唆した。
Kendrickをディスる資格はあるのか?
Cam’ronはまた、カニエがケンドリック・ラマーを批判した件にも触れ、「ケンドリックはNo.1ではないと言っているが、お前の近年の作品はどこにある?」と指摘。「偉大さは口で言うものではなく、行動で証明するものだ」と断言した。
「カニエは“都合よく狂う”」
さらにCam’ronは、以前出演した「All the Smoke」の中で「カニエは都合のいいときだけ“狂気”を演じている」と持論を展開。「俺が会ったときのカニエは理性的で、むしろ落ち着いていた」と証言し、その狂気は演出ではないかという見方を示した。
「1年半前に会ったとき、カニエはむちゃくちゃまともだった。『ビート作ろうか? 一緒に出かけようぜ』ってノリでさ。その数日後にはまた“狂った”状態でニュースに出てたけど、少なくとも俺の前では常に普通の奴だった」と語っている。
カニエの「洞窟オフィス」とマリリン・マンソンとの遭遇
Cam’ronは、カニエのベバリーヒルズの“オフィス”を訪れた際のエピソードも明かしている。その場所はオフィスというよりは巨大な洞窟のようで、数箇所で火が灯されていたという。
そこでは、マリリン・マンソンと遭遇したとも語り、「マンソンは太ってて、メイクしたままディナーにいた。出された料理は机に比べてあり得ないくらい小さかった」と笑いながら話している。カニエが彼を見つけたとき、「おお、Camじゃん!」と驚いた様子だったが、「最初は暗すぎて俺がそこにいるのに気づいてなかった」とも付け加えた。