Not Like usを聴いた方ならわかると思いますが、、あのケンドリックの強烈なディスを被弾したBAKA、、、Drakeの元ボディーガードとしても知られ、現在はOVO Soundに所属するラッパーBAKA NOT NICE(バカ・ノット・ナイス)ですが、Kendrick Lamarのディストラック「Not Like Us」に対してどれほど怒りを感じていたかを明かしたそう。

彼はHot Freestyleのインタビューで、Kendrickが自身の過去の犯罪歴に言及したことに対し、反撃しようとしていたことをかなり正直に語っています。
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「すぐに反応したかった」——Bakaが感じた“怒り”の理由
「最初の本能としては、すぐに反応してやろうって思った。しかも効率的に、ストレートにね」とBAKAは振り返ります。
「自分の育ってきた環境では、誰かを公にディスるなら証拠(ペーパー)が必要。それがないのに全国レベルで盛り上がってるのは信じがたいし、マジでイカれてるよ」と強い言葉で心境を語りました。
さらに、「俺には子どもがいるし、Drakeにも子どもがいる。そんな状況で根拠のない中傷を拡散するのは、ほんとありえない」と語気を強めました。
Drakeの電話が怒りを沈めた瞬間?
そんな中、Drake本人からの一本の電話がBAKAを救います。
「怒りがピークに達しかけてたときに、あいつから電話が来たんだ。まるで神様が彼に言葉を授けたみたいだったよ。『お前の気持ちはわかる。でもその雑音は気にするな。全部ノイズだ』って言ってくれて」
Drakeは続けて、「騒いでる連中の大半は人間ですらない。ただのボットだよ」とも伝えたそうで、BAKAは「マジで救われた」とその言葉の影響力を実感している様子でした。
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Kendrickの“告発”に対して冷静に反論
Kendrickのリリックでは「Baka got a weird case, why is he around?(バカには変な過去があるのに、なぜまだ周りにいるんだ?)」というラインが登場します。これは2014年にBAKAが起こしたとされる事件に関連するもの。
BAKAはこの“変なケース”についても冷静にこう述べました。
「最終的にみんな気づくんだよ。あれが事実じゃなかったって。調べればすぐにわかる。そうなった時、Kendrickは“作り話してた人”になる。それって俺から見たら、逆に変だよ」
また、「アメリカのみんなに言いたい。誰かを本気で告発するなら、証拠を出すのがルール。それが絶対条件」と強く訴えました。
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事実とされていること
BAKA NOT NICEは2014年、カナダ当局により女性への暴行と銃器管理違反で逮捕されました。当初は売春斡旋や人身売買などの重い容疑もかけられていましたが、女性が証言を拒否したためそれらの容疑は後に取り下げられています。
結果的に、BAKAは6ヶ月の服役を経験しました。
「Not Like Us」による波紋は、Kendrick vs Drakeのビーフにとどまらず、周囲のアーティストたちにも余波を与えています。
しかし、BAKA NOT NICEはDrakeの一言で冷静さを取り戻し、沈黙を選ぶことで真実を守る強さを見せました。
嘘か真か、時が明らかにしていく中で、ヒップホップというフィールドの中で何が「真実」なのかが問われ続けていますが火のない所に煙は立たない、、というのもまた真実のように感じますね。