Young Thug、保護観察取り消しの申し立てを裁判所が却下された背景とは?
アメリカ・アトランタで進行中のギャング関連事件において、ラッパーのYoung Thug(ヤング・サグ)は再び逮捕される可能性があったが、裁判所は彼の保護観察を取り消すという検察側の申し立てを却下した。SNS投稿を巡る一連の騒動の中で、Young Thugの主張と司法判断が明らかとなった。
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Young Thug、SNS投稿が波紋を呼ぶも「違反には該当せず」
ラッパーのYoung Thug(本名:ジェフリー・ウィリアムズ)は、2025年4月2日にFulton郡地方検事局が提出した申し立てによって再収監の可能性が浮上した。問題となったのは、Lil Babyに関連するギャング殺人事件の予備審問で証言中の捜査官マリッサ・ヴィヴェリート氏に対するSNS投稿である。
該当の投稿は既に削除されているが、彼は彼女の写真とともに「DA(地方検事局)内で一番の嘘つき」と記載した。この投稿を受け、検察は「脅迫のエスカレート」および「証人威嚇」に該当すると主張。これにより、Young Thugが現在服している15年の保護観察の取り消しを求めたのである。
そして彼はこのように、自身の人間性はそのようなものではないと語っている
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裁判所は保護観察の継続を許可「投稿は不適切だが違反ではない」
Fulton郡のホイットカー判事は、Young Thugの投稿が「適切ではない」と認めつつも、保護観察の条件に明確に違反しているとは判断できないと述べた。
「本裁判所が定めた保護観察の条件を精査した結果、被告の保護観察を取り消す理由としては不十分であると判断する。」(判事の公式コメント)
ただし、判事は今後の投稿について「特定の話題に対しては自制することが賢明である」と助言を付け加えている。
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Young Thug側は潔白を主張「脅迫するような人物ではない」
この申し立てに対し、Young Thug本人はX(旧Twitter)にて、「私は誰かを脅迫するような人間ではない。脅迫行為を容認したり、自ら行ったりすることは絶対にない。私は平和と愛を大切にしている」とコメント。弁護士であるブライアン・スティール氏も声明を発表し、「この申し立ては根拠がなく、彼は何も悪いことをしていない」と強く反論した。
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Young Scooterの死因巡る発言も物議に
問題の投稿は、Young ThugがラッパーYoung Scooterの死について「本当の死因が隠蔽されている」と主張した直後に投稿された。警察は当初、Scooterは逃走中に大腿動脈を損傷して死亡したと発表していたが、Thugは「実際には警察に撃たれた」として、Xで「検死結果は”撃たれた”と出てる」と発言。
しかしその後、アトランタ警察およびFulton郡の検視官が公式に発表した結果はThugの主張を否定し、「大腿部に貫通傷があり、それが致命傷であった」として、警察の発表通りの内容であった。
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炎上する発言と司法の冷静な判断
一連の騒動にもかかわらず、司法は感情的な判断を排し、保護観察の原則に則った冷静な判断を下した。Young Thugの言動は確かに物議を醸すものであったが、現時点では再収監に至るほどの法的違反ではないという結論である。
今後も彼の発言や行動には注目が集まるが、同時に「言論の自由」と「公人としての責任」のバランスが問われる局面が続くだろう。VIA