連日、本サイトのニュースで名前が挙がっていてやや食傷気味な読者もいるかもしれないが、またしてもSuge Knight(シュグ・ナイト)関連の話題が出たので紹介する。もうお腹いっぱいという方は、スルーして欲しい。だが、シュグ・ナイトが饒舌に発言している昨今インタビューの中で、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)に反撃し、Death Row Records(デス・ロウ・レコーズ)の遺産を破壊したのはスヌープだと非難したようだ。
以前の記事で、シュグはインタビューでスヌープが2パック殺害容疑者のキーフ・Dの釈放に関与していたと主張していた。それに加え、彼をディディに対する性的人身売買の申し立てに結び付け、死の直前に病院で2パックを見舞ったことについて嘘をついたと非難をしていた。実はその後、スヌープはインスタグラムのコメントで反撃し、「このN—-は俺がデス・ロウのオーナーだから怒って俺のことを話すのをやめないようだ。I realize your real lies(お前らの嘘が本当だってことは分かった…2Pacの名言”Don’t believe everything you hear: Real eyes, Realize, Real lies.”をかけている)」と述べた。
さてさて。3月9日(日曜日)に公開された『The Art of Dialogue』との新たな対談で、シュグの逆襲が始まった。「スヌープ、デス・ロウを買ったから俺が怒ってるって言ったか? 何を買ったんだ? 書類を見せてみろ。何を持っているのか見せてみろ」と彼は言った上、スヌープのDoggy Style Label(ドギースタイル・レーベル)が成功しなかった理由を詳しく語り、こう付け加えた。「そしててめえはDef Jam(デフ・ジャム)を経営していただろ。デフ・ジャムのために何かいいことをしたか? 絶対にねえな。今、てめえは自分に関係ねぇことを始めてぇんだ。後戻りしているぞ。シュグ・ナイトが作ったものを作ろうとしている。だが、デカくなる代わりに、すべてを失敗に終わらせて世界を失望させてるんだ」そして彼は続けた。「ヒップホップをもっと良くする方法を考えなければならねえ。みんなヒップホップを破壊している。お前らはそれをさらに悪くしている。てめえがデス・ロウ(の経営権)を持っているのなら、破壊したな。おめえらは名前を汚したんだよ」
どうやら、スヌープの反撃に怒り心頭のシュグ。シュグvsスヌープという新たなビーフが確立されてしまったようである。だが、デス・ロウを再興させ米国内のみならず世界展開させているスヌープの経営者としての手腕は証明されているので、読者の皆さんもシュグの意見に同意はし難いのではないだろうか。彼の保釈もまだまだ先なので、スヌープも余裕な返答をしているように見える。もうエンタメと化してしまった、シュグのインタビュー。今後も続きそうだ。